箭内 和子――山笑う・山眠る
東北の山 15
飯豊・梶川尾根から門内小屋へ下山・丸森尾根にて――2014.8.25-27
梶川峰から門内
飯豊本山方面
門内から日本海
■飯豊・梶川尾根から門内小屋へ下山・丸森尾根にて
日時 2014年8月25日〜27日
メンバー Oさん、和子
●25日 天狗平ロッジに素泊まり(1500円)綺麗な山小屋だった。
お風呂は、飯豊山荘に入りに行く(500円)
●26日
5時起床。アンパンを1ケ、お腹に入れた。入山準備、ザック整理。
私は、水を1.5リットル持つ。Oさんは、4リットル担ぐ。
6時05分 曇り空、天狗平登山口(H420)梶川尾根入山。いきなりの急登だ。岩場の登り。標高560m辺りで、1週間前に滑落死亡事故があり、注意しながら登る。虫が顔のまわりにまとわりつき、うるさい。刺されないように払いながら登る。目や口に飛び込んでくる。嫌だ、嫌だ。
8時15分〜20分 湯沢峰(H1021) このあたりから、雨降り。
雨具の上だけ、着用する。標高を600m上げるのに約2時間なら、まあまあのペースかな?梅花皮小屋からの下山者、男性3人とスライドする。
10時15分〜25分 五郎清水 水を汲みに水場まで5分位、下りる。
小屋で使う分として、1リットル担ぐ。
11時25分〜35分 梶川峰、ここまで登れば、急な登りから、解放される。
まだ、花畑が残っていた。リンドウやマツムシソウの群落。雨が降っている割に展望が利いて、梅花皮小屋や門内小屋の姿を確認できる。緩やかに登る。
12時35分〜45分 扇の地神、稜線に出ると、雪渓の上から風が上がってくるので、寒い。風を避けて、バナナなどを食べる。しばし休憩。
胎内山を越して、門内小屋へ向かう。ここも、花畑。トリカブトの紫、マツムシソウの紫、アキノキリンソウの黄、ヒナウスユキソウ、ウツボグサ、リンドウ、ウメバチソウ、ニッコウキスゲ、ハクサンフウロ、ツリガネニンジン、コゴメグサなど。花を見ていると、ニッコリしたい気分になる。
13時15分 門内小屋に到着。小屋番は、高桑さんだった。8月末まで、門内小屋に入っているとの事。素泊まり(1500円)先客は、梶川尾根からの男性2人。後から、3時半過ぎに胎内尾根からの男性2人(成人親子)到着。泊まりは、私達を含めて、3パーテイだけだった。
乾いた衣類に着替えて、寛ぐ。
夕方から、青空になり、素晴らしい展望が広がる。
雲海の上に北股岳からうっすら飯豊本山。藤十郎山から赤津山から日本海まで。こんな凄い風景が門内小屋から望めるなんて知らなかった。高桑さんもカメラを抱えて、管理人小屋からお出まし。タバコを片手にパシャ、パシャ。撮影した映像を見せていただく。「高桑さんは、カメラはセミプロですよね」・・・と言ったら、「失礼な・・・プロですよ」と、言われてしまった。今日の様に日本海まで見える日は、少ないとの事。
何時まで見ていても飽きない展望だった。夕陽が沈むまで、眺めていた。
●27日
門内小屋から80m程下ると、水場がある。朝食後、Oさんが水を3リットル汲みに行く。下山の準備。雨は降っていない。薄曇り。
6時 高桑さんに丸森尾根を下りますと、挨拶をして下山開始。
7時25分 地神北峰・丸森分岐。25日に天狗平ロッジで、テント泊をしていた5人組のパーテイが休んでいた。彼らは、えぶり差岳までの予定だったが、雨の為、頼母木小屋ピストンに変更したそうだ。彼らと前後しながら、丸森尾根を下る。すぐにガレバの下りになる。
8時10分 丸森峰
8時25分〜35分 野イチゴ摘み。熱くなったので、Tシャツ1枚になる。
この辺は、ニッコウキスゲがたくさん残っていた。雪渓が融けたばかりなのかなあ・・・。H1300m位かな? 先は長い。次は夫婦清水で小休止。
10時30分 天狗平ロッジの屋根が見える。こけないように注意しながら、下る。山の時間が、あと少しで終わるかと思うと、寂しさと安堵感。
11時30分 丸森尾根登山口に戻る。
カナカナ・・・ひぐらし
ギートロ、ギートロ・・・せみの鳴き声
飯豊山荘のお風呂で汗を流し、食事をしてから、帰途に着いた。
晴れマークが2日間続かず、躊躇していた山歩きだったが、出かけてみれば、結果オーライの恵まれた山行になった。山は、登ってみなければ分からない。
いつもは、福島県側の川入や弥平四郎、または、山形県でも大日杉からの入山だ。10年ぶりの天狗平からの登りだった。どこから登っても、飯豊は、飯豊。
やはり、飯豊は、いいでえ・・・だった!!!
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