箭内和子……山笑う・山眠る
遠くの山 01
「本望だあ〜」の谷川岳――1998年10月10-11日(土日)
■「本望だあ〜」の谷川岳
「本望だあ〜」の谷川岳
1998年10月10-11日(土日)
東京にいる父(当時78歳)から、谷川岳に登りに行きたいと、誘いがあった。社会人1年生の長男、大学2年生の次男と、スケジュール調整をして、10月の連休に出かけることにした。
前日の9日の夜、父の家に全員集合。私達は、郡山から車で、出かけた。母は、山の準備に、色々気遣いをしていてくれた。10日の朝は、父の車に、父と母と、長男、次男の4人。私達の車に夫と私の2人。2台で、順調に首都高速から、関越道に進む。天気は、上々。初めての谷川岳にワクワク気分一杯だった。
10日の宿は、土合駅近くの土合ハウス。お昼前に土合に着いたので、一ノ倉園地まで行ってみる。一ノ倉の岩場を眺めながら、写真を撮ったり、撮られたり、たくさんの観光客とすれ違う。
夜は、食事の後、夫と長男が、土合の駅まで散歩に行った。この駅には、長い階段がある。長男が、社会人になって、仕事上の悩みなどを夫に話したそうだ。長男には、自分の人生を精一杯築いていって欲しいと、願うのみ。
11日は、曇り晴れ。私達と次男が、巌剛新道を登り、谷川岳(トマの耳)へ。両親と長男が、ロープウエーで上がって、天神尾根を谷川岳へ。それぞれ別コースで登ることにした。毎回、長男が、両親のお守り役をやってくれる。
父の車に6人で乗り、林道を巌剛新道の登山口まで、送ってもらう。その後、父達は、車を駐車場に入れて、谷川岳に登る。うまく、山頂で出会えると良いな・・・。
私達は、マチガ沢の岩壁を眺めながら、順調に高度をあげる。普段、運動をしていない次男も、平気な顔で付いてくる。若さですね。岩場の登りも、快調です。
肩の小屋付近で、両親と長男を見つける。皆で、トマの耳へ向かう。トマの耳で記念撮影。山頂からの眺めを楽しみながら、父が、何度もつぶやいた。「谷川に登れて、本望だよ」と、そんなものかな? と思いながら、下山になる。
下山は、皆で同じコースを下る。途中、谷川岳に毎日登っているという菅笠をかぶった名物おじさんに遭遇。少しおしゃべり。下山のロープウエーに乗るのに、1時間待ちくらいの行列。紅葉の季節のこの時期は、観光地だから、仕方がないですね。ソフトクリームを食べながら、列に並んで、待っていた。
下山してから、混雑している道路をやっと、谷川温泉へ。汗を流し、さっぱりしてから、食事をして、一休み。
私達は、関越道を新潟方面へ、両親と子供達は、東京へそれぞれ向かう。道路の混み具合によっては、私達の方が自宅に着くのは、早いかもしれません。そんなこんなで、初めての谷川岳登山が終了しました。
――2008.11.27 記
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