箭内和子……山笑う・山眠る
遠くの山 25
日光丸沼高原・四郎岳と燕巣山――2012.5.19-20
■日光丸沼高原・四郎岳と燕巣山(つばくろすやま)
日時────2012年5月19日(土)〜20日(日)
メンバー────克行・和子
どこか面白い山がないかしら・・・そんな話の中から、四郎岳の事を聞いた。
調べてみると、破線ながら、登山道がある。私達でも、登れるね。「いつか登ろう」のリストに入れる。5月の予定に空きが出来た。早速、出かけてみる事にした。日帰りできない山ではないが、登山口にテントを張って、翌朝、登ろう。
5月19日(晴れ)自宅を午後2時過ぎに出発する。東北道〜宇都宮日光道路〜いろは坂〜金精峠〜丸沼へ。日光では、まだ桜が咲いていた。金精峠に向かうと、カラマツがやっと芽吹き始めの頃、ダケカンバは、裸木のままだった。
この様子じゃ、山は残雪があるね。今回の装備では、軽すぎたかな〜。ちょっと、甘く見すぎたかな〜。夏用の登山靴で来てしまったし、アイゼンも持って来なかった事を不安に思った。
H1,400mの丸沼に着く。丸沼温泉の1軒宿、環湖荘(かんこそう)の駐車場に車を停めて、丸沼を散策。胸まで水に浸かって、ルアーフィッシングの釣り人が、たくさんいる。体が冷えないのかしら?人それぞれ、色々な趣味があるな〜。
5時過ぎ、この駐車場にテントを張る訳にはいかないので、湯沢峠に向かう登山道に入る。5分位歩いた所に開けた所があり、ここにテントを張る。風もなく、快適な夜だった。
20日(晴れ)4時半起床。朝食後、テント撤収。5時55分 四郎沢沿いの登山道に入る。沢を何度か渡りながら、高度を上げて行く。適当な間隔で、マーキングがあり、安心して歩ける。可愛いショウジョウバカマが咲いていた。
沢沿いの道から尾根沿いの道に上がる。7時10分 H1,820mの四郎峠に着く。四郎岳を見ると、残雪がある。ストックと夏靴で大丈夫かな。H2,000m位から雪面登りになった。雪は柔らかくなっているので、キックステップで登れる。樹木の間から、左に日光白根、右方向に尾瀬のひうちが見える。8時15分 四郎岳山頂。丸沼と日光白根や日光白根のスキー場が箱庭のように眺められた。
8時35分 下山開始。急な雪面の下りは、滑りそうで、ゆっくり下る。9時15分 四郎峠に戻る。10分休憩後、四郎岳と向かい合う山、燕巣山に進む。先行者が2人いるようだ。一度のアップダウンがあり、それから山頂に向かって、急な登りになる。10時45分 燕巣山山頂着。こちらの山の方が、残雪が少なく楽に登れた。
私達より先に登っていた方が、そろそろ下山の様子だった。群馬県桐生からの方で、燕巣山を目的に登りに来たとの事。お互いに「よくこのように知られていない山に登りますねえ」と言いあった。鬼怒沼方面や湯沢峠の景色を楽しむ。まだ、まだ残雪の景色だった。
熱いコーヒーと、菓子パンを食べて一休み。四郎峠まで戻り、沢沿いの道を登山口まで戻る。13時 駐車場着。
環湖荘で入浴。入浴料が1,000円だったが、ゆったりとした良い温泉だった。男性のお風呂は、湯船の脇に水槽があり、ニジマスが泳いでいる。
このエリアは、去年の秋に日光白根に登りに来て、丸沼の散策路も大沼尻の方から歩いている。何度来ても良い所だと思う。
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