山咲 野乃香……花いかだ
私とNさん――2007.2.24



■私とNさん――2007.2.24

 私がNさんを糸の会にお誘いしてから、4ヶ月がたった。
 Nさんと私は子供が昨春同じ中学に入学し、6月の保護者会旅行で知り合った。
 2度目に会ったのは9月の学園祭。そして3度目の顔合わせは、早くも10d「小楢山」。
 奇しくも小楢山は私が一昨年糸の会デビューし損なった山(参加人数不足で中止のため)。まさか、1年後にはよそ様(?)まで勧誘してリベンジなるとは思わなかった。
 彼女とは子供が同じテニス部という他にも、かなりマイナー系の共通項が多くあり驚かされることとなる。

 私の「山歩き」を人に話すと、他の趣味での知人には「エ〜ッ、そんな風に見えない!」と叫ばれ、学生時代からの友人にも「あなた、そんな人だったけ?」と言われ、帰宅姿を目撃されたご近所にも「うぁ〜、そうなんだ・・・」と絶句され、といった具合。
 夫こそ最近は好転の兆しがあるものの、長男は「えっ、雨なのにいくの?」 次男「随分山が好きなんだね! 三男「ふーん、また行ったんだ〜」という感じ。ま、あまり気にしませんが。
 実家の母にいたっては、私の山行は最重要機密事項。年をとるにつれ恐ろしい「心配性」の化身となっている母には、申し訳ないが何も話さないのが無難。

 そんな周辺の中で、長電話はあったものの少ない接触の中で、私が素直に誘いたくなりそれにスンナリとノッテくれたNさんの反応は別格といえる。
 山行の前にアーでもないコーでもないと想像しあい、山行中にはキーキー盛り上がり、山行後にはアーだったコーだったと総括する相棒がいるのも新しい発見のあるものだ。但し、小楢山で起こり、石割山で告白された私の口とNさんの耳による重大勘違い事件は、二人の弥次喜多的未来を暗示するものではないかと要注意の予感もする・・・
 彼女の山行回数も既に6回。その順調すぎるペースが物語るように、私の推測では、彼女は喜びと感謝で私の住む板橋方面には足を向けて寝られないらしい。

★コーチ注……「重大勘違い事件」は「幸司(コーチ)呼び捨て事件」と名づけられました。


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