林 智子……あたまをつかったちいさいおばあさん
いわびつやま――2008.8.29



■いわびつやま――2008.8.29

最近 予報が大幅に 外れて いきなり 土砂降りが降ったり 雷が鳴ったりする。
予報が 当たるときは 今まで スカッと青空だったものが いきなり 暗雲が
垂れ込めて この世の終わりでも 来たかのように バケツを ひっくり 返したかのように
大雨が降ったり ついでに 雷がなったりもする。
本当に 世の終わりなのかしら?
それとも 私に なんか 恨みでもあるのかしら?
私は とても 臆病な人間なので こんなときには たいていは
<今頃 糸の会のメンバーは 山なんか歩いては居ないでしょうね?
もし歩いていて 雷に襲われて 逃げ惑ってなんか いないでしょうね?>
などと 心から 心配し くわばら くわばら などと つぶやいたりしている。

前は もっと 若くて ぴちぴちしていたんだから・・・
其の頃は 自分が 別用で 参加できないときに 他のメンバーが 参加していて
しかも 物凄く 楽しいだろうな・・・などと 勝手に想像しているときは 嫉妬心メラメラで 
<熊に食べられちゃいなさい>とか<雨・雷・ひょうだって よござんすよ!>と
ひそかに 呪ったりしていたものだが 最近 すっかり 落ち着いちゃって
ぴちぴちも なんだか すっかり ピチピチしていなくなってきた。

というわけで 昨日<27日>の 岩びつ山も 其の数日前から 祈っていたんである。
どうぞ お天気に・・・ヨロシクね 。雷なんか 絶対に 絶対に 嫌だよ。
大雨は 我慢できても かみなりさまは 絶対に 私は 耐えられない。
そうよ・・・私は かよわい 可愛い 女なのだもの・・・など。

思うに神様は 私の願いをちゃんと 聞き入れてくれたのでありましょう。
快晴とは 行かないまでも まあまあの お天気となった。
<いわびつやま>って なんだか 不吉な予感のする名前だ。
びつって なあに? びつって。 お米のおひつか? 
もしかして 別のほうの あの びつ?

事前の コーチからのレジュメには 一枚 参考までの 資料が入っていた。
その山の 岩っぽさ具合が 結構 すごそうである 気配が ひしひしと 感じられる 図だ。

わたしたちが 一番 難儀したと思われた所は ネットで確認していたとおりの
6メートルほどの 鎖が ぶらさがって 居たところだ。
右も 左も あまり 幅がないから 私は 怖かった。
自分の番が 来る前の ほかのひとが おっかなびっくり 登っているのを見ている時が
特に こわい。いろいろと 想像してしまう。
ここは 落ちたら まずい。

自分の番が来てしまい 登り始めると もう 必死だから 自分を信じるのみだ。
だいじょうぶよ・・いろんな所で 鍛えているもの・・・筋力・がんばってよね。大丈夫!
しかし 私に 大丈夫って事が あったかな?  これまで。
一番 力を 発揮し 一番 成功させなきゃならない場面で 頑張りきれなかったきがする。
あの時 実力発揮せねばならなかった時も ここ一番という時にも 100パーセントの成功はなし。
最期の最期で 失敗したり 目標達成ならず という ことが多かった。

だから 怖いのだ。はっきり言って。実力がないのだ。土壇場で なにか失敗する。
こういう性格や 能力って 何処で形作られたのかしら?
何で 実力がないわけ? 人はいざという時には もって居ない実力だって発揮するもんじゃないの?  

ま よろしい。いまや 私は知っている。
人間は持っていない 実力など 発揮は出来んのです。失敗は 全て 自分の責任です。
頑張りきれない自分の 実力です。 智子よ。甘えるんじゃありません!

鎖と はしごを 頼りに 時には ジャングルのように 苔むした大きな岩の間を
とうりすぎたり 巨大な岩の中を トンネルのように くぐったりした。
冷ややかな コケに 触ると ホントに 心地良い。
前日の 雨上がりの 草のにおいや 木々の香り いまや 最盛期の 木々の
森林浴に 体内の 全てが 入れ替わった。
外見の くたびればーさん状態とは 裏腹に 私の内側は 結構 心地よい。
願わくば そんな風に おばーさんに なりたくはないけど 節理ってやつよね。
うーーん。山はいいなあ。空気がいいなあ。
またすぐに 何処かの 山に行きたくなってくる。

私は 長袖のうえから 4箇所ばかり 蟲にさされた。
コーチを狙った蚊も 居たようだが それは 身の程知らずというものだ。
コーチを狙った 蚊は 其のあまりの お肌の頑丈さゆえに 今頃きっと
正真正銘 蟲の息・・・で ありましょう。

*コーチへ。
大急ぎで書きましたので 変換も 字あまりも 色々とあると思いますので 変なところは 直してくださいますように。
ヨロシク!


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