糸の会設立案内
………1995.10.30


■登山講座「初めての山歩き」を受講されたみなさまへ
■東急セミナーBE登山教室閉講通知

●昨年10月から3カ月を1期として開講した「初めての山歩き」はちょうど1年、4期で終了いたしました。とりあえず閉講のごあいさつをいたしたく、この手紙を書いています。残念ながら当講座と相性の良くなかった方もいらっしゃいますが、それはそれとして全参加者のみなさまにお礼申し上げます。
●閉講の理由は東急セミナーBEによる危機管理の見直しによるもので、講座開設中に生じたことがらによるものではありません。それゆえ閉講にかかわるこのお知らせも講座担当の三好さんによって発送していただけるということになりました。
●最後の講座がおこなわれた9月28日に4期の出席者の方々に、お別れ会に招いていただきました。その折、この登山講座をベースにして伊藤流の山歩きの会をやってみるという結論に達しました。本来はみなさんに早く卒業していただきたいというのが私の立場でしたが、冬の北八ヶ岳と来夏の北アルプスの企画まではなんとか責任を持ちたいということから、けっきょく月1回の、従来どおりの山歩きを、比較的自由な参加条件で続けてみたいという考えに至りました。
●山の会をやるやらないにかかわらず、もともと、了承していただいた方々の連絡名簿をつくって今後の個人的な交流に役立てていただきたいとは考えていました。ですからここではそれに加えて新しい山の会の当面の連絡名簿とさせていただけるかどうかの了解をいただきたいのです。そのお別れ会のあと、約1万1000円の残金をご寄付いただきましたのでそれで名簿が作れます。名簿に記載されることを了承され、今後新しい山の会の案内が届くということに関してOKの方は電話、FAX、郵便などで伊藤までお知らせいただきたくお願い致します。
(9月28日の会に出席のみなさまに関しては、すでに了解をいただいていると考えています。また山の会のかたちについては考え方を決めました。別紙をご覧下さい)
●最後に、何からなにまでやりたいようにやらせていただいた東急セミナーBEと担当の三好律子さんにお礼を申し上げます。

1995.10.30
伊藤幸司


■「糸の会」へのご案内

●さて山の会についてですが、名前はK.斎藤さんの命名によって「糸の会」となりました。いろいろな意味が重ねられているようですが、アルファベットで書くとITOの会とも読めます。さっそく郵便振替口座を開設しました。
●この「糸の会」は会員規約といったものは設けません。伊藤幸司の私的な山歩き講座という考え方で、連絡名簿のみを順次作成するだけのゆるやかな組織にしたいのです。みなさんには個人的な山歩きも活発にやっていただきたく、またいろいろな登山教室も体験していただきたいところから、従来どおり入門編に徹したいと思います。それには故障者のリハビリも積極的に展開したいという新しい試みも考えているからです。
●どういう仕掛けを考えているかというと、山行は毎月第2土曜日を予定します。奇数月は「足慣らし&リハビリコース」で軽い山をていねいに歩きます。初めての参加者があれば、顔合わせはこのコースからということになります。偶数月は「早起き&ハードコース」で、参加者全員の調子がよければ積極的に歩きます。このほかにすでに予告済みのように冬の北八ヶ岳(2月下旬か3月上旬を予定)と夏の北アルプス(8月中〜下旬)を企画したいと思います。
●参加の方法ですが、日程表は事前にお送りしておき、参加希望の山行に対して3,000円の講座料を郵便振替口座(手数料60円で通信欄を活用できます)に振り込んでいただくと、オリエンテーションのプリントをお送りします。このプリントが紙上講座とご理解下さい。
●山行はもちろん伊藤の責任のもとにおこなわれますが、事故に対する補償制度は十分ではありません。事前に参加申し込みがあるわけですから旅行団体保険程度はかけるつもりです。そういう意味では同好の山の会や旅行会社の添乗員のみの登山ツアーと同様です。事前にご了承いただきたく思います。また山行にかかわる費用に関してはオリエンテーション・プリントにできるかぎりこまかく記しますが、参加者それぞれにかかる当日の山行費用はご自分で直接お支払いいただきます。タクシー代などはそれぞれ割り勘で、という方式になります。
●月例の山行以外のものは特別合宿ということになります。これもできるだけ現地集合・現地解散として、意欲的なみなさんにはその前後に自主的な山歩き企画を加えていただけるといいように思います。たとえば北アルプスでは前半を特別合宿とし、希望者は後半に自主合宿をつなげるというような自由度を考えるということです。宿泊がからむようなときには予約という問題も生じますから、山行費用の一部を申し込み時にいただくようなこともあるかもしれません。
●最後に「会員」ということに関して。私自身ができるだけ組織に加わらないという生き方をしていますので、この会もタイトな会員組織にはしたくありません。出入り自由のサロンというのがひとつのイメージです。そこで名簿を「連絡名簿」とし、相互の連絡用に活用していたければ、と思います。
●しかし個々の山行への参加条件についてはきちんとした基準を示したいと思います。それは山行そのものの中味に関わってくることだからです。第一に、初顔の方は奇数月の「足慣らし&リハビリコース」のみに参加していただきます。偶数月の「早起き&ハードコース」の参加者はお互いの脚力・体力・経験などを十分知っているというふうにしたいのです。また特別合宿に関してはそのときどきのテーマによって参加条件を指定します。たとえば冬の北八ヶ岳では指定する靴と衣類を用意していただくということが参加条件になります。北アルプスでは過去6カ月間のハードコースの参加を条件にするでしょう。
●参加されるみなさんと相談しながら進めていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。


■「糸の会」山行予定
★11月11日(第2土)【初参加可能】――奥多摩・高水三山
★12月9日(第2土)【早起き&ハード】――高尾周辺・北高尾山稜
★1月13日(第2土)【初参加可能】――丹沢・大山三峰山
★2月10日(第2土)【早起き&ハード】――大月・九鬼山
★2月24-25日(土-日)【特別合宿】――北八ヶ岳(1泊2日)
★3月9日(第2土)【初参加可能】――秋川・浅間嶺
★4月13日(第2土)【早起き&ハード】――奥武蔵・伊豆ヶ岳〜竹寺
★5月11日(第2土)【初参加可能】――日光・鳴虫山

●参加ご希望のものがありましたら、前月末日までに郵便振替(用紙は郵便局にあります)で「糸の会 00150-6-102976」宛に講座料3000円(手数料は60円)を振り込んでください。お名前と住所のほかに通信欄に参加山名(あるいは月)を書いてください。こちらからプリントをお送りします。したがって初参加の方もこの振込によってオリエンテーション・プリントをお送りできます。また事前に参加取りやめの連絡をいただければ、講座料を別の月に振り替えることができます。したがって何回分かをまとめて払っていただいた場合も、事前の欠席通知で繰り越しすることができます。


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