元清澄山――2008.3.25(火)


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◆糸の会山行[558]――3c
◆元清澄山
もときよすみやま……344m
稜線30p→林道13p……合計43ポイント
日の出0537、日の入り1755……3.25千葉市で
◆JR外房線・安房鴨川駅から……2008.3.25(火)実施


■2008.3.26――矢野 博子さんからワンポイントレポート「元清澄山」
 千葉の山へ糸の会で行くことは めったにないことなので 絶対参加したいと思っていたのに その数日前から 風邪を引いてしまい 果たして当日までに治るか気を揉んでいましたが気力(!)で回復し参加できました。 お世話になりました。
 蘇我駅でみんなの乗っている特急”わかしお”に合流。 糸の会にしては珍しく早めの 9時40分には登山開始。その出発前の準備運動をしているときに ふと耳にした一言で 皆がざわつく。
”ここの山はヒルがよく出るんだって” ”どうやら 前から二番目に歩いている人が狙われるよう”という根拠のない流言まで飛び出し 歩き始める。一度ヒルにやられた経験のある私はすぐに靴下をズボンの上にのばし 自己防衛し二番目に歩くのを避ける。
 数本の開花した桜と 陽だまりで咲き出したスミレに見送られ よく整備された階段を歩く。前日の雨のせいか 階段は上りも下りも滑りそうで 皆無口になる。そして果てしなく続く同じ風景。いつも c に参加の Oさんだったら とっくに”この道飽きた”というのに違いないような道。でも迷うような箇所はなかった、ここまではですが。
 頂上まで3時間あまり。千葉の山が延々と続くのを眺める。本当に懐が深い。汗をかいた頬に風が心地良かった。下りの道は階段が少なく歩きやすかった。そして見つけた自然のブランコで しばし皆でターザンごっこをして遊ぶ。多分こんなこと二度と出来ないだろうと思いつつ。そして下山と思ったら何故か おまけの20分。結局6時間弱の行動。十分に歩くのを満喫しました。
 清澄寺から鴨川グランドホテルまでタクシー。途中 ピンクやらオレンジの派手な建物が見えてきて運転手さんに聞いたら かの有名な亀田総合病院とのこと。人口3万人の鴨川で一割に当たる3000人がこの病院で働いていて鴨川は大いにこの病院に助けられているとか。 グランドホテルは名前のとおりなかなかゴウジャスで 登山靴で入るのをためらいましたが湯に浸かりながら海を眺め 波の音をきくという贅沢。¥1260は高くないかも。
 そこでいつも行動の早いNさんがなかなか湯船に来ないので不審に思っていたら何と ヒルの洗礼を受けたとのこと。赤い血が生々しく靴にまでついていました。後ろの方を歩いていたNさん。かくして”二番目”説はくつがえされました。 
 待ちに待った地元の魚料理。駅近くの”川京”へ。小一時間待たされましたが(調理人が一人なので仕方ないけど) ¥1900也の 磯料理定食は 期待通り。
 しっかりと歩いてお風呂にはいって 美味しいもの食べておしゃべりして 私の風邪はすっかり治りました。


●安房鴨川駅→金山ダムのタクシー料金は1台2,170円。

★0940金山ダム(標高約100m)を出発。→1000-15前方に休んでいるグループの声。とりあえず休憩(標高約170m)→1040-50冷たい風の通り道だったが、道幅が広くなっているところで食事休憩(標高約220m)→1130-40黒塚番所跡(標高約280m)→1230-40元清澄山(344m)気温10度C。→1300一度林道に出る(標高約300m)→1330-35休憩(標高約270m)→1345-55-1400蔦遊び休憩(標高約270m)→1415林道・東京大学演習林ゲート(標高約280m)→1500-10展望休憩所で休憩(標高約290m)→1515〜1540林道を間違えて引き返す。→1600清澄寺(標高310m)

●1040-50の休憩は不運だった。ほんの30秒先まで行くと足元にゴルフ場があり、日の当たる気持ちいい尾根で休めた。
●背骨をたどって小さな上り下りをくり返していると、それに小骨がくっついているというような繊細な尾根が続いている。しかも両側が急峻な谷になっていて、道がなかったらなかなかやっかいなところという印象だ。
●以前初体験だったときにはずいぶん長大な印象だったので、同じ計画で感覚のズレをはかってみた。小さなアップダウンは、そういうものだとわかっていれば、不安感なしに楽しめる。2度目はずいぶん軽く感じた。
●迎えのタクシーを呼んでおいて、あと30分で清澄寺というあたりで、違う林道(新しい舗装)に入ってしまった。軽く疑ったけれど、新しくて立派なほうへ。だいぶ歩いてから、方向が東であるべきところ、西に向いているのに気づいた。ともかく引き返す。
●鴨川グランドホテルで入浴したが、食事で若干のトラブルが錯綜した。
●計画書に「*鴨川グランドホテルで入浴します。*食事もしましょう」とあったので食事はホテルでと思っていた人が何人もいた。
●私は町で魚を食べる予定でいたが、往路のタクシー運転手が「すずき家」(04-7092-1313)を紹介してくれたので配車係に予約を入れてもらおうとしたところ、電話が出ないとのこと。電話番号を教えてもらって、湯上がりに電話した。
●すると11人で食事だと「予約をいただかないと」といういやいやな感じ。あとでタクシー運転手に聞いても首を傾げる状態で「宴会でもあるのかなあ」。しかたなく計画書にある川京に電話した。すると親父さんらしきひとが「どちらの方?」と聞くではないか。地元の人間でないかどうかを知りたかった風なのだが、とにかくたらい回しにされそうなのであわてて、時間は急がないからなどとOKをとりつけた。
●タクシーで行ってみると駅そばの小さな店。2階の座敷に上がると、注文を聞きにきた女将さんらしきひとが「ひとりで作るから30分はかかります」とのこと。それがけっきょく小一時間かかるのだが、10人以上だと回転寿司のチェーン店・丸藤や大型駐車場をそなえた藤よしが安心かもしれない。
●私たちは1936始発の外房線の最終特急に決めて、料理が出るまで待つことにした。大方のひとは向こうがすすめた磯料理定食(1,900円)を注文したが、品数も多く、割安感があった。2,600円の川京楽しみ定食はあちらもすすめなかったが、ボリュームが大きくなるだけか、サザエがアワビに変わる程度かと想像した。
●いくぶんスリリングな夕食を楽しんで、ガラガラの特急で一路東京へ。


◆集合
●3.25(火)7:05……JR東京駅_京葉線2番ホーム_後方2両目2号車乗車口
*京葉線ホームはすこしはずれていますのでご注意下さい。

◆ポイント
●2007年の「1a」でやった計画をなぞります。房総らしい個性的な雰囲気を満喫できます。
●日蓮上人ゆかりの清澄寺のところが清澄山(365m)ですが、そこから元清澄山は、けっこう遠い。あんまり関係がないように思われますが、清澄寺の発祥の地ということで元清澄なのだそうです。
●今回のルートは、関東ふれあいの道「モミ・ツガのみち」と100%同一です。けっこう長いと思います。
●安房鴨川には鴨川グランドホテルにいい風呂があるようですから、入りましょう。そのあと地魚料理など、観光気分で……という心づもりでいます。
●なお、最後に歩く林道は郷台林道で、亀山湖から東大演習林を抜けてくる道です。

◆往路
0715東京始発(外房線特急・わかしお1号・安房鴨川行き)……0915安房鴨川
0715東京→0743海浜幕張→0752蘇我→0804大網→……→0915安房鴨川
*タクシーで金山ダムへ(1台約2,000円)

◆現地行動
1000ごろ_金山ダムを出発……稜線23ポイントを3時間として
1300ごろ_元清澄山……稜線7ポイントを1時間として
1400ごろ_元清澄入口……林道・平坦13ポイントを1時間半として
1530ごろ_清澄寺
*タクシーで安房鴨川駅へ(1台約3,500円)
*鴨川グランドホテルで入浴します
*食事もしましょう

◆帰路参考
●外房線特急・わかしお
安房鴨川……蘇我……海浜幕張……東京
1635……1805……1816……1840
1743……1903……1912……1935
1936……2106……2115……2141

◆往路参考
●中央線特快
0605高尾→0613八王子→0624立川→0630国分寺→0637三鷹→0651新宿→0704東京
●山手線
0632新宿→0639渋谷→0651品川→0702東京
0631新宿→0640池袋→0650西日暮里→0656上野→0659秋葉原→0703東京
●地下鉄丸の内線
0645池袋→0702東京
0630荻窪→0645新宿→0652四ッ谷→0704東京

◆費用の目安
JR_新宿→安房鴨川……2,210円
特急自由席_新宿→安房鴨川……1,500円
taxi_安房鴨川駅→金山ダム→石神峠……1台約2,000円
taxi_清澄寺→安房鴨川……1台約3,500円
JR_安房鴨川→東京……2,210円
特急自由席_安房鴨川→東京……1,500円

◆電話
●タクシー(安房鴨川駅)
鴨川タクシー……04-7092-1216……0120-021216……ジャンボ1/中型13
立山中央交通・鴨川営業所……04-7092-2104……0120-021045
鏡浦(きょうほ)タクシー……04-7092-2351……0120-022351
●タクシー(安房天津駅)
天津タクシー……04-7094-0605
●入浴(安房鴨川駅)
鴨川グランドホテル……04-7092-2111……1030-2500_無休_1,260円
●食事(安房鴨川駅)
回転寿司・丸藤……0470-99-2205……1100-2100_無休_80席_駅から徒歩7分_地魚にぎりなど
川京……0470-92-1076……1130-2300_第2/4木曜定休_東口_磯料理定食1,900円など
藤よし……0470-99-0777……1100-2100_無休_180席_駅から徒歩7分_地魚料理

◆持ち物
★食べ物・飲み物――水筒+行動食+おやつ
春季日帰り標準セット
●足まわり……運動靴(軽登山靴など)
●行動着……ドライタイプの登山用Tシャツ+長ズボン+長袖シャツ
●雨具……折りたたみ傘+ゴアテックスレインスーツ
●小物……地図+健康保険証コピー+時計+ポケットライト+ダブルストック

◆ルートシミュレーション
●地図は国土地理院1:25,000地形図、大多喜13号-2(かずさなかの)、大多喜13号-4(さかはた)、14号-1(あわこみなと)、14号-3(かもがわ)、を83%縮小で使用しています。
●シミュレーションマップ上の○印は予定したルートが太い等高線(50m)を横切る地点を中心にした半径50mの円。数字は100m単位の標高。◇印は山頂から山裾に向かって地図上で計った距離で、ごくラフな計り方で500mごとに印をつけています。
●一番簡単な見方としては○印と◇印をどちらも1個7.5分(2個で15分、8個で1時間)と概算する時間目盛り、あるいはエネルギー目盛りとしてみて下さい。


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