大菩薩峠(国師ヶ岳を変更)――2008.9.20(土)


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◆朝日カルチャーセンター千葉……軽登山・第3土曜日
◆国師ヶ岳
こくしがだけ……2,592m
きたおくせんじょうだけ(北奥千丈岳)……2,601m
おくせんじょうだけ(奥千丈岳)……2,409m
登り15p→稜線9p……24ポイント
日の出0532、日の入り1746……9.20に甲府で
◆JR中央本線・塩山駅から……2008.9.20(土)実施


●台風一過ですばらしい展望が得られると期待したのだが、甲府盆地に入ってみると標高1,500mあたりに雲がかかっている。南アルプスは標高2,500mあたりまで見えたりするので期待できるやら、できないやら。けっこう悩んだが、行き先を大菩薩峠に変更した。
●それ以外の理由もあった。国師ヶ岳に登るのにタクシーでシラベ平まで行く予定だったが、鶏冠山林道・西線が完全封鎖されていることを出発前に県の林務課に問い合わせて知ったのだ。大弛峠へ上がる川上牧丘林道の六本楢峠が分岐点でゲートが閉まっているそうだから、歩けば2時間ぐらいかかりそうだ。ルートを逆にして下りに歩くなら負担は少ないとして、今度はタクシーとのジョイントが難しくなる。よほどいい展望があればともかく、ガスの中を歩くとなるとちょっとつらい。場合によっては大菩薩峠へ変更するという準備をしてきた。
●タクシーで塩山駅→福ちゃん荘5,660円。
●0950福ちゃん荘(標高約1,700m)→1005-10標高約1,800mで休憩→1050-1105雷岩(標高約2,050m)→ザックを置いて山頂へ→1110-15大菩薩嶺(標高2,057m)→1125雷岩を出発→1205-35大菩薩峠・介山荘(標高約1,900m)→1305-10福ちゃん荘(標高約1,700m)→歩道をたどって→1335-40上日川峠・ロッヂ長兵衛(標高約1,600m)→1410-40第2展望台(標高約1,400m)→1430-35第1展望台(標高約1,300m)→1450林道に出る(標高約1,200m)→1500車道に出る(標高約1,100m)→1520雲峰寺(標高約1,000m)
●タクシーで雲峰寺→はやぶさ温泉。途中で御幸農場に寄って巨峰購入。タクシー料金は4,670円。
●タクシーではやぶさ温泉→塩山駅1,520円。1829塩山→1856大月、特急あずさ30号で1904大月→2007新宿→2050千葉。私は1912大月始発→2048新宿→2101東京行きの中央線快速で帰った。
●大菩薩の稜線では、ガスが飛んで、甲府盆地が見えたり隠れたり、足元の福ちゃん荘や上日川ダムも見え隠れした。変化のある天気だ。完全に雲の中というのとはちがって、山を歩く気分が満たされる。結局展望はなかったが、味気ないものではなかった。
●大菩薩峠にした理由はもうひとつある。介山荘に注目しているのだ。若旦那の仕切り技が毎回楽しみになっている。9.16(火)のときは若旦那ひとりで売店を開いていたが、今日はちびさんが出てきた。土曜日だから若女将も。泊まり客が多ければ先代夫婦も動員されるところだろう。
●コーヒーを頼んだら、瓦せんべいが出てきた。そうだ、茶菓子も出してくれるんだったっけ。若旦那はなんとなく私のことを覚えていてくれたらしいが、8.12(火)に泊まったことはもちろん記憶にないようだ。奥秩父一体を「東アルプス」として認知させたい山小屋連合の旗振りは甲武信小屋の山中徳治さんは、こちらが距離を置いているのに、名前と顔をすばやく覚えて、次に行ったときに「伊藤さん!」と先制攻撃をしかけてくる。介山荘の若旦那(名前は知らない)は宿泊客が多いときのさばき方が見ものといえる。「東アルプス」で注目の山小屋といえる。
●もうひとつ、大菩薩峠にしたかった個人的な理由があった。裂石からの登山道を冬に登ったことはあるけれど、いつもタクシーを使ってしまう。今回、できれば歩いてみたいということで、それを下りに選んだのだ。ふつうなら山頂から丸川峠経由で下るところを、いったん福ちゃん荘まで戻ってきたのはそういう意味だ。
●上日川峠のロッヂ長兵衛で休憩すると「きのこ汁」とあった。しめた!と思ったが、きのこが採れていないということで残念。ここのログハウスが新築の頃、12月に貸切で泊めてもらったことがある。
●裂石への道は、予想以上によかった。大きな木がゆったりとした森林風景をつくっていて、道もよく、タクシー代を節約してかえってよかったという印象だった。
●雲峰寺からのタクシーにブドウが買えるかどうか聞いてみたら、地元で味は一番というかいじはまだで、巨峰ならあるという。巨富産地の御幸農場へと寄り道した。そしてはやぶさ温泉へ。売店には黄金色の梨などもあって、また買い込んだりした。


◆集合
●9.20(土)……千葉発の臨時特急・あずさ3号_南小谷行き_後方4号車に集結

◆ポイント
●国師ヶ岳をタイトルにかかげてありますが、より高くて、しかも奥秩父の最高峰となっているのはすぐ隣の北奥千丈岳です。
●それなのになぜ国師ヶ岳かというと、こちらには三角点、最高峰には水準点しかないからでしょう。山の高さが三角点の高さで代表されてきた(1991年に1,003山について訂正されましたが)ことと関連する「三角点が偉い」という価値観にもとづいたことと考えていいでしょう。
●ともかく、走れる林道ならどこまでも行ってくれる塩山のタクシーを利用して奥秩父の最深部であったこの山域を軽々と登ってしまいたいと思います。タクシー代が往復5,000円〜6,000円かかりますが、天気がよければ(見晴らしのいい天気なら)すばらしい展望です。

◆往路
0638千葉始発(JR中央本線_特急あずさ3号_南小谷行き)……0853塩山
(0638千葉→0653船橋→0708錦糸町→0730新宿→0753立川→0801八王子→0853塩山)
*タクシーで塩山駅→白檜平(約1時間半)……1台約12,000円

◆現地行動
1030ごろ_シラベ平を出発……登り8ポイントを1時間として
1130ごろ_奥千丈岳……登り7ポイントを1時間として
1230ごろ_北奥千丈岳……稜線3ポイントを30分として
1300ごろ_国師ヶ岳……稜線6ポイントを1時間として
1400ごろ_大弛(おおだるみ)峠
*タクシーで塩山駅方面へ(1台約12,000円)

◆帰路参考
●JR中央線・特急(塩山→新宿)
1625→1757、1741→1906、1911→2035、2017→2138、2045→2209、
●千葉行きあずさ(あずさ30号)を利用する場合は
1829塩山→1856大月
1904大月→2007新宿→2050千葉、

◆費用の目安
JR_千葉→塩山_2,520円、新宿→塩山_1,890円
*ホリデーパス(最寄り駅から大月まで有効。大月→塩山の乗越分は480円)……2,300円
特急自由席_千葉→塩山(新宿→塩山_1,300円)……1,680円
taxi_塩山駅→シラベ平……1台約12,000円
taxi_大弛峠→塩山駅……1台約12,000円
JR_塩山→大月……480円
特急自由席_大月→新宿_900円、大月→千葉1,300円

◆電話
●タクシー(塩山駅)
牧丘タクシー……0553-35-2104……0120-352104
三富タクシー……0553-35-2063……0120-352063
塩山タクシー……0553-33-3200……25台
甲州タクシー(峡東タクシー)塩山営業所……0553-33-3120
●入浴(塩山駅)
塩山温泉=宏池荘……0553-33-2033……塩山駅から徒歩10分
笛吹の湯……0553-39-2610……500円_1000-1930_火曜定休_塩山駅から車で35分_三富村営
窪平温泉・花かげの湯……0553-35-4126……500円_1000-2100_月曜定休_塩山駅から車で10分。窪平バス停_山梨市営・旧牧丘町営_平成14リニューアル
大菩薩の湯……0553-32-4126……600円_1000-2100_火曜定休_塩山駅からバス。番屋バス停徒歩5分_塩山市営_タクシー約2,500円
鼓川温泉……0553-35-4611……500円_1000-2000_木曜定休_鼓温泉バス停すぐ_牧丘町営
はやぶさ温泉……0553-35-3611……1000-2100_500円_火曜日定休_塩山駅/山梨市駅から車で10分
笛吹川温泉……0553-32-0011……700円_0900-2100_水曜定休_塩山駅から車で10分_会食コース3,675円(入浴無料)_そば丸1130-2000

◆持ち物
●食べ物・飲み物――水筒+行動食+おやつ
秋季日帰り標準セット
●足まわり……運動靴、軽登山靴
●行動着……ドライタイプの登山用Tシャツ+長ズボン+長袖シャツ
●雨具……折りたたみ傘(ゴアテックスレインスーツ)
●小物……地図+健康保険証コピー+時計+ポケットライト

◆ルートシミュレーション
●地図は国土地理院1:25,000地形図を縮尺なりゆきで使用しています。
●シミュレーションマップ上の○印は予定したルートが太い等高線(50m)を横切る地点を中心にした半径50mの円。数字は100m単位の標高。◇印は山頂から山裾に向かって地図上で計った距離で、ごくラフな計り方で500mごとに印をつけています。
●一番簡単な見方としては○印と◇印をどちらも1個7.5分(2個で15分、8個で1時間)と概算する時間目盛り、あるいはエネルギー目盛りとしてみて下さい。
●なお、下りは道の状況によって登りの70%と見積もるのが現実的です(高速下山路では50%、難易度の高い場合は100%とすべき例もあります)が、計画段階では登り時間にしておいて、余るようならリーダー権限の予備時間として自由に使うという考え方をしています。


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