大霧山――2007.12.15(土)
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◆朝日カルチャーセンター千葉……山歩き入門・第3土曜日
◆大霧山
おおぎりやま……767m
登り7p→稜線15p→下り12p……34ポイント
日の出0644、日の入り1629……12.15さいたまで
◆東武東上線・小川町駅から……2007.12.15(土)実施
●予定どおり小川町に着いたが、私はこの日、電車内で寝なかった。朝日カルチャー千葉の講座担当の若松さんと4月以降の講座の打ち合わせ。
●朝日新聞の(なんというのか、新聞販売店から毎月配られる)「暮らしの風」の3月号の特集で、前月の「仏果山」に取材が入った。初稿ゲラを見ると「特集・山歩きを楽しもう」となっている。私が監修者となり、仏果山のイラストがあって全6ページ。「朝日カルチャーセンター千葉の『山歩き入門』に参加」とあるので、当然、問い合わせの電話が鳴ると想定できる。その対策だ。
●4-6月と7-9月の講座カタログの入稿時期なので、4月と7月の第2日曜日に(何年ぶりだか)公開講座をやろうということになった。4月は筑波山、7月は御岳山で、「脚力チェック」と「上り下りの歩き方」というのがひとつのウリ。下山後の「風呂+食事+講義」も加えた。……やることはいつもと同じとしか考えていないけれど。
●ついでに、せかくだから、朝日カルチャーセンター千葉の2講座もいま私がかかげ始めた「軽登山」に表現を整えていく話をした。水曜の「中高年のための山歩き・日帰り」と土曜の「山歩き入門」の整合性をいろいろ話し合った。気合いでやらなければいけない山選びの締め切りのデッドライン確認なども。
●バスが白石車庫に着いたら「やまびこ」がやっていた。そばがすぐにできるというので食べたい人はどうぞということで出発を食べ終わり次第のなりゆきにした。
●地元のおばちゃんがやっているうどん・そばの店で、地元の粉を使っているというのが売り。けっきょく私を入れて男性ばかり4人が食べた。
●この「やまびこ」は水曜定休+雨休みで、いつも閉まっていた。私のデータでは「12/25-3/9休み」だが、入口に「12月は土日営業」という札がかかっていた。せっかくだから、おばさんのそばを食べておこうかと思ったのだ。
●残りの人たちは……と見ると、風が思いのほかつめたい中で、元担当で現在参加者の田井さんがみなさんを集めて○○体操という感じのものをやっていた。ありがとう。
●計画書の予定から15分遅れて、
1145 出発。気温約7度C。標高約350m。
1205-10 標高約450mの最初の道路横断手前で服装調節休憩。手袋が必要な温度を確認。
1230-40 定峰峠(標高約650m)でトイレ休憩。
1300-05 空は青く風はなく、やわらかな日差しがうれしくて、稜線のひとつ目の登りが終わった701m峰で休憩。稜線歩きの仕切り直しという気分。
*林間から両神山がきれいに見えた。
1335 旧定峰峠(標高約630m)を通過。左手の車道が離れ、右手すぐ下にあった林道がここから離れる。
1350-1400-10 標高約700mの屈曲点(ベンチあり)で長めの休憩。白石バス停から白石峠経由にすると長すぎると思って定峰峠へ直登したのだが、お弁当気分のセッティングがあと山頂しかないという感じ。強引に10分休憩とし、話で伸ばすことにした。
●今期(10-12月)初参加の人が8人いて、この日5人がその該当者。次期(1-3月)に参加かどうか聞いたところ、全員が手を挙げてくれた。そこで「冬も続けるなら」という話をしておいたゴアテックスのレインスーツ(これを私は必携のからだを護るバリアスーツと考えている)を買う際の注意事項など話した。
●牧場の柵に沿って歩くところで、2台の自転車が登ってきた。ミニバイシクルという感じだが、あきらかにオフロードタイプ。新しいマウンテンバイクか。知らなかった。
●牧場の向こうに笠山と堂平山がきれいに見えていた。
1440-50 大霧山(767m)山頂。
●山頂でゆっくりしたいと思っていたら、冷たい風が吹いていた。秩父盆地はほとんど見えるが、両神山は低い雲で見えなくなっていた。その雲の尻尾が不自然なほど下界にまで垂れ下がっていて「へんな雲だねえ」などと話していた。
●遠くの山では、雲取山〜飛龍山あたりの奥秩父稜線が見えた。浅間山は見えなかったが、榛名山、赤城山は見えていて、その右に白い山もかすかに。白根山がもっと右だとすれば、あるいは上州武尊かも。
●さて、のんびり食事にかかったら時間延長も可……と思っていたら、雪片がぱらついた。赤城山の奥には巨大な雷雲があって、雪雲が張り出して来ているようにも見えるのでどこからが風花が飛んできてもおかしくない。
●ところがそれは雨っぽくなったかと思うとまた雪になり、吹雪になった。あわてて雨具を着る人がいたほどで、雪に大はしゃぎしている人も。記念写真を撮ることにして私はレンズを濡らさないようにカサを探したが、ない。
●それほどの雪が、急に弱くなったので、あわてて写真を撮った。
●撮り終わって振り返ると杉林の向こうに吹雪はあった。こちらは、もう何事もなかったよう。
●たった10分の間に、両神山を隠していた秩父盆地の雲が、大霧山の山頂から小川町へと流れていったのだ。
●弁当を食べるという気分をすっかり忘れて、薄日のなかを下ることになった。
1440-50 粥新田峠。舗装路に出る。ストックをしまい、直帰組とフルコース組を確認。
●道はすぐに古い林道に入り、車にわずらわされずに下っていける。
1545 栗和田集落の「おばあちゃんの店」に到着。タクシーを待つ20分ほど、たむろした。店じまいしようかといっていたところだということで、3人のおばあちゃん(こちらとの年齢のすりあわせをするとどういうことになったか興味はあったが)たちとおしゃべりしながら、トイレ、たき火、味見など。ゆず、みかん、コンニャク、梅干しなど購入。あちらも結構な売り上げになったようだ。
●フルコース組はパトリア小川へ。入湯500円だが、65歳以上で300円という人も。湯上がりの生ビールが400円というのに感動していた人も。大方は、こんなどでかい建物を造ってしまって、維持費が大丈夫だろうかといらぬ心配。小川町は(となりの東秩父村もだが)合併していないようなので、経済基盤はしっかりしているにちがいない。
●二葉での食事(忠七めしと酒)はみなさん感激のようす。庭はたしかにいいけれど、忠七めしは2,100円の「忠七めし椿」が消えて2,520円の「江戸食百珍」が最低ランクに。底上げ値上げのようだ。
●2,100円時代のお得感は薄れたが、みなさん感激のようす。じつは、山の後のビールがおいしいように、メシも二つ星なら三つ星になるくらいのランクアップ効果がある。結構なことだ。
●ゆっくりと時を過ごして駅に向かうと、1942発の池袋行き急行の発車直前に乗り込めた。最後まで「ラッキー!」気分で旅は終わった。
◆集合
●12.15(土)9:05ごろ……東武東上線・池袋駅・該当ホーム前方2両目乗車口
◆ポイント
●池袋駅は一度混乱するとやっかいですから、「東武東上線」方面の指示に従って改札を出るようにしてください。
●大霧山が奥武蔵の名山ということはご存じかと思います。並び立つ堂平山と笠山を合わせて比企三山とも呼ばれているようです。春の笠山についてはこのシリーズでは2005.4.16にやっています。
●今回は山頂からの白い山なみの展望が期待できます。
●寒さの中を歩きますから、そのあとのお風呂をぜひ体験してください。駅の近くに新しい風呂ができましたが、定番コースとなっている町営の風呂に入って、そのあと忠七飯と考えています。
◆往路
0915池袋駅始発(東武東上線・急行小川町行き)……1025小川町(780円)
0915池袋→0929和光市→0946川越→1025小川町
*乗換
1048小川町駅始発(白石車庫行きバス)……1123白石車庫(600円)
◆現地行動
1130ごろ_白石バス停を出発……登り7ポイントを1時間として
1230ごろ_定峰峠……稜線15ポイントを2時間として
1430ごろ_山頂……下り12ポイントを1時間半として
1600ごろ_栗和田
*タクシーを呼びます。栗和田→パトリアおがわ(1台約4,000円)。さらに→小川町駅(1台約1,300円)。
◆帰路参考
●東武東上線(小川町→池袋)
1714→1825、1744→1855、1758→1910、1814→1925、1844→1955、1859→2010、1914→2025、1942→2055、1959→2121、2014→2125、2044→2155、2059→2210、……
◆往路参考
●地下鉄有楽町線
0824新木場→0845飯田橋→0855池袋
●地下鉄丸の内線
0836東京→0853池袋
●山手線
0830東京→0834秋葉原→0842西日暮里→0853池袋
◆費用の目安
東武東上線_池袋→小川町……780円
bus_小川町駅→白石車庫……600円
taxi_栗和田→小川町駅……1台約5,000円
東武東上線_小川町→池袋……780円
◆電話
●タクシー(小川町駅)
いろはタクシー……0493-72-0168
小川観光タクシー……0493-72-2015
●湯(小川町駅)
パトリアおがわ……0493-74-2323_1000-1900_800円_月曜定休_皆谷/白石車庫行きバス「パトリアおがわ」バス停_町営総合福祉センター
花和楽(かぐら)の湯……0493-74-2323……1000-1900_1,300円_不定休_電話予約可_駅徒歩10分
●食事・買い物など(小川町商店街)
二葉・忠七めし……0493-72-0038……1100-1430/1600-2000_月曜休み_駅前商店街
女郎うなぎ福助……0493-72-0026……1130-2000_月曜定休_うな重1,800円〜_駅前商店街
割烹・永徳屋……00493-72-0226……1100-2200_月曜定休_うな丼など_松若町バス停
カドクラ……0493-72-3939……1000-1900_火曜定休_和紙専門店_駅前商店街
小松屋本店・小川店……0493-74-1166……ずんだ大福、生クリーム大福_駅前商店街
おお野……0493-72-0270……0900-1930_木曜定休_和紙最中/カフェオレ大福_駅前商店街
大勝堂……0493-72-0450……0900-1900_月曜定休_大まんじゅう_駅前商店街
◆持ち物
★食べ物・飲み物――水筒+行動食+おやつ
★雨の日など、驚くほど寒くなります。軽い防寒に薄手の手袋、予備の靴下、フリースセーターなどをお持ち下さい。非常用装備として「貼るカイロ」(ミニタイプ)を常備しておくと安心です。
■冬季日帰り標準セット
●足まわり……防水運動靴(軽登山靴)など
●行動着……ドライタイプの登山用Tシャツ+長ズボン+長袖シャツ
●雨具……折りたたみ傘+使い捨てビニール雨具(ゴアテックススーツ)
●保温着……手袋、耳覆いのある帽子、靴下の替え、フリースシャツ、貼るカイロ
●小物……地図+健康保険証コピー+時計+ポケットライト
◆ルートシミュレーション
●地図は国土地理院1:25,000地形図、宇都宮16号-2(やすど)、を原寸で使用しています。
●シミュレーションマップ上の○印は予定したルートが太い等高線(50m)を横切る地点を中心にした半径50mの円。数字は100m単位の標高。◇印は山頂から山裾に向かって地図上で計った距離で、ごくラフな計り方で500mごとに印をつけています。
●一番簡単な見方としては○印と◇印をどちらも1個7.5分(2個で15分、8個で1時間)と概算する時間目盛り、あるいはエネルギー目盛りとしてみて下さい。
●なお、下りは道の状況によって登りの70%と見積もるのが現実的です(高速下山路では50%、難易度の高い場合は100%とすべき例もあります)が、計画段階では登り時間にしておいて、余るようならリーダー権限の予備時間として自由に使うという考え方をしています。
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