菜畑山――2008.8.26(火)


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◆糸の会山行[583]――8c
◆菜畑山
なばたけやま……1,283m
いまくらやま(今倉山)……1,470m
にじゅうろくやさん(道志・二十六夜山)……1,297m
登り18p→稜線32p→下り21p……71ポイント
日の出0513、日の入1821……8.26甲府で
◆富士急行線・都留市駅から……2008.8.26(火)実施


■2008.8.29――小林 美子さんからレポート「菜畑山〜ロングロングウオーキングを終えて」
 小林さん前の方へ来て下さい と言われるか、ヒヤヒヤしながらバテぎみを見せない様に平気なふりして歩いていても指名されてしまった事がある。又今日もかな?
 今日は私がバテるのか? 登り始めの1時間がつらい、最初の休憩が待ちどおしい。
 山の前々日くらいから肉類をたべてスタミナをつけておくつもり(つくかなぁ〜)だが、今回は前日の夕飯も簡単におそまつでゆっくり食べられず急いで食べる状態だったし、睡眠不足であったりする。
 この頃自信がなく、今回はバテちゃうのでは・・と不安がいっぱい。
 下山してお風呂に入った時はほんとうにホッとし今日も無事下山できたことに満足する。
 以前と違い後日の足の痛みも必ずある。しかも以前は翌日の午後くらいから出るときは出たのに、最近は翌々日がピーク・・? これはもしかして歳のせいかしらね?
 でも自分より年齢が上の人もいるのにな〜。皆元気で歩いているのになぁ〜。今度こっそり聞いてみよう。
 でもいつの頃からかあまり正座を長くした事がないから分からないが、先日長く正座することがあり、立つとき以前はヒザがまっすぐなるまでイタタ・・イタタ・・だったけど、スーと立てた。これは山登りで鍛えたお陰かな?
 親指の爪が真っ黒になり、これで2回目爪がはがれました。
 靴が悪いのかしら(原因不明)防ぐ方法あるかしら? おしえて下さい。
 今回はレンゲショウマがたくさんみられて ラッキー!! レンゲショウマはかわいい・・・
 花ってどうしてこんなに可愛く咲くんだろう、じっくり、ゆっくり、よ〜く見てみたい(見てたらおくれちゃう)
 初め、Aさんがみつけた。これからもし咲いてなかったらみられないかも・・と皆で見に行ったが、その後も沢山のレンゲショウマをみることができた。
 幸せ・・・やはり自然な花は素晴らしい。
 今日はキノコのオンパレード。初めて見たタマゴダケ、本当に卵の形をしたキノコ。その白い殻が破れて中から真っ赤な卵型のキノコ。白い殻がまるで着物を着た襟の様でおひなさまみたいで可愛かった。又それが大きくなったもの、こわれてしまっていたもの。成長記録をみるようだった。
 いろいろな種類のキノコ・デカッ!! びっくりするキノコ、あれもキノコの一種かな、海の珊瑚の様なもの。
 雨の日の贈り物でした。自然よありがとう。
 来てよかったぁ〜。


■2008.8.28――矢野 博子さんからレポート「菜畑山」
 8月26日 富士急線沿いの 菜畑山(1283m)に登った。レンゲショウマに会いに。
 ”軽い山歩きで「d」ぐらいに考えていいでしょう”との当初の紹介だったので のんびり構えていたら 実際送られてきた資料では コースの変更で ”水は最低2L以上、行動食もいつもより多目に。ロング ロング ウオーキングです!” 
 菜畑山〜今倉山〜二十六夜山までの 71ポイントとなった。第一 送ってきた地図が二枚ある!
 霧雨が降ったりやんだりの朝、千葉6時38分発のあずさ号に乗り込む。定期券でも特急に乗れるようになってから このあずさ号は通勤客が大半を占め 随分混むようになった。なにしろ乗り換えなしで新宿やら立川に座っていけるので 利用価値大という訳らしい。
 大月で富士急に乗り換えるが 以前の乗り換えホームと変更になり 乗り換え時間も少なく 一番最後を歩いていた私は危うく皆を見失う所だった。
 都留市で下車。駅前のコンビニで追加のおにぎりを急いで買う。タクシーで曙橋に向かう。そこからできるだけ上までタクシーで行く予定だったのに 悪路だとか5人乗っているからとか理由を運転手がつけて 途中養豚場の所で下車させられる。(結果的にはこれ以上 上までは無理だった) 
 みんなでブツブツ言いながら9時50分歩き始める。なにせレンゲショウマの乱舞が私達を待っているのだ。気温20度というが湿度が高く 歩いているとすぐに汗びっしょりとなる。
 11時15分菜畑山山頂。予定のコースタイムより少し早い。山頂の手前からレンゲショウマがチラホラ見え始める。歓声があがる。
 山頂の登山道から少し進むと レンゲショウマの可憐な 品の良い姿があちらこちらに出現し始める。 こんな沢山のレンゲショウマを見るのは初めてだった。うす曇りで 薄暗い林の中の 白い花は とても際立って美しかった。他の花には悪いけど 格段の美しさだ。
 尾根を歩いて13時35分今倉山(1470m)に着く。今回のコースでは 菜畑山から今倉山までの行程に レンゲショウマは一番多く咲いていた。
 夫々のピークで15分の休憩を取るが 速乾性のTシャツを着ていても びっしょりかいた汗が15分もすると体を冷やし ブルッと震えた。あわてて上着を羽織る。15時45分二十六夜山着。
 この辺りから仙人水まであたりは きのこワールドだった。直径20センチ以上もありそうな 童話にでも出てきそうな巨大きのこから 白いタマゴダケ。それが成長して真っ赤なタマゴダケ。暗い森の中で タマゴダケの赤さが際立っていた。
 17時27分下山。予定より一時間早い。芭蕉月待ちの湯まで歩いて10分。 広々とした温泉に体をあずけ 緊張がほどけていく。至福の時だ。
 期待を裏切らなかったレンゲショウマ。また会いに来たい。大月駅までタクシー。タッチの差で 千葉行きのあずさを逃したのが残念だった。


●都留市駅から曙橋から養豚場へ上がったところまでタクシー6,920円。タクシー運転手はその先道が悪くて車の腹を摺るとか、いろいろいうけれど、林道は標高約1,100mの登山口までほぼ完全な舗装。痛みはあるがほとんど問題なし。あるとすれば大雨の後、流れた土砂が溜まったところがあるくらい。普通のドライバーならそれも問題ない。要するに都留のタクシーは養豚場の上には上がりたくないということらしい。今回は道は問題ないと村役場で確認をとっていただけに腹を立てるところだったが、じつは車を下ろされてすぐのところで大木を切り倒していて、道がふさがれていた。
●0945養豚場(標高約750m)を出発→1015-20雨を心配して雨具をつける(標高約950m)→1045林道終点(駐車スペースあり。標高約1,050m)→1110-25菜畑山(標高1,283m)→1220-30水喰の頭(標高1,344m)→1335-50今倉山(標高1,470m)→1430-40-45松山(赤岩。標高1,450m)で休憩。ガスに包まれて展望まったくなし→1530林道横断(標高約1,200m)→1545-1600二十六夜山(標高1,297m)→1640-45二十六夜山を下りはじめてつけた雨具をとる(標高約1,000m)→1725林道(標高約700m)→1740芭蕉月待ちの湯(標高約550m)

●レンゲショウマについては、菜畑山への登りにかかったときにみなさんに言い訳をしておいた。
●8月2日に御坂山地の黒岳では驚くほど多くのレンゲショウマを蕾で見たということ。早すぎてダメかと思ったら黒岳の北面と南面で咲き始めた花をいちおう「たくさん」見ることができた。
●8月19日の黒岳ではほぼ同一の計画で行動した。天下茶屋から御坂山の稜線に出る前に8月2日にはなかったレンゲショウマの花を見つけたのが不吉な予感の始まりで、順次すこしずつ出てくるはずのレンゲショウマがほとんど姿を消していた。遅すぎたかと思ったけれど、黒岳の北面では、8月2日の枯れた株とその後にでたらしい案外新しい花咲く株とがあって、まあ「たくさん」とはいいにくいけれどかなりあった。
●その日は、南面へ下ると、8月2日に見たのとほぼ同じ場所で、フレッシュな群落を見ることができて、ど〜なっているのか? と不思議だったが、いちおうレンゲショウマを見たという結果にはなったと思う。
●要するに、富士山の北側のレンゲショウマ地帯の代表たる黒岳では、8月2日は大豊作らしい蕾をたくさん見たけれど、8月19日にはそのほとんどが枯れて姿を消していて、その次の世代がそれなりに咲いていた……ということになる。
●その結果の菜畑山だったが、菜畑山山頂のところですでに花を見られたのでホッとした。道筋にないということはないだろうと。
●実際、むしろ今倉山に近い方に濃密なレンゲショウマは、道にかぶさるようなものも含めて、次々に登場した。こちらはお盆休みにくれば全体にもっとフレッシュな感じだったと思われた。

●計画変更のことに触れておかなければならないが、当初はもちろん道坂隧道バス停のところから今倉山に登って、菜畑山へと稜線をたどり、道志の湯でドボン、というイメージだったのだが、道志の湯が「火曜日定休」ということで計画変更を余儀なくされた。
●じつは道志の湯は現在は「第一火曜日定休」となっている。当初の計画で問題がなかったのだが、泥沼ふうに計画の立て直しをしているうちに道志村の曙橋バス停からテレビ中継塔へ登る林道が「舗装済み」というのを見つけた。それだとほとんど菜畑山に登ったも同然なので、逆に都留市の芭蕉月待ちの湯でドボン、という計画にできるはず、と大きく傾いた。
●ところがタクシー会社に聞いてみると崩落があって、その林道は上がれずに、養豚場のところまで、とのこと。そこで道志村の役場に聞いてみると「上がれます」と。上がれるか、上がれないかは当日現場で、と決めたのだが、タクシーに乗るときに「まあダメかな」という雰囲気になっていた。塩山のタクシー各社のように「登山客で稼ぐ」という方向ではなくて、丹沢周辺のタクシーのように、林道にはできるだけ踏み込まないという方針のように思われる。だから次回は、少し離れた大月あたりから、気合いで登ってもらうような仕掛けを考えなくてはいけないと思った。……いずれにしても、今回は大木の伐採車両が道ふさぎをしていたのでだめだったけれど。
●道志の湯に入れることは分かったけれど、計画を元に戻すことにはしなかった。計画は曙橋バス停からまともに登ることにして、ハードにして今倉山から道志・二十六夜山への縦走に、どうしてもしたくなったのだ。
●理由は連載中のボンビバンで「菜畑山」を見ていただきたいが、この山域では二十六夜山のほうが有名なので、夏に登る人たちのほとんどは今倉山から二十六夜山に向かってしまうと思われた。そこで、そのルートにレンゲショウマがどれほどあるか、同時期に見ておきたいと考えたのだ。
●結論だけいえば、今倉山〜二十六夜山の稜線にレンゲショウマはあった。見つけた数は5株ぐらいか。道坂隧道から今倉山に登る南斜面にもうれしくなるぐらいのレンゲショウマはあるのだが、突き当たって左に折れて、二十六夜山に向かうとパタッと姿を消してしまう。……ということが明らかになった。
●そのかわり今回はキノコが私たちの話題をさらった。多分……だが、タマゴダケが白い卵から大きな赤いテーブルになるまでのいろいろな段階を楽しむことができた。
●月待ちの湯には35度Cの源泉浴槽があって、わたしは時間まで至福の時を過ごすことができた。
●タクシーは月待ちの湯から大月に直行して5,120円。鈍行で帰る人、特急で帰る人、まず食事して……という人はいつもの濱野屋で「お重」とか「ほうとう御膳」とか。


◆集合
●8.26(火)……千葉発の特急・あずさ3号_南小谷行き_後方4号車に集結
*列車は混んでいると思います。座れない場合も考えられます。立川、八王子で下りる人の席をうまくゲットするか、念のため指定席を買っておいて下さい。
*この時期はホリデーパスが使えます。

◆ポイント
●今倉山〜菜畑山〜道志の湯というルートを予定していたのですが、道志の湯が火曜日定休です。バスやタクシーの不便なところでもあるので、思い切ったロングロングウォーキングを考えてみました。芭蕉月待ちの湯をひたすらに目指します。
●稜線はそれほど厳しくありませんが、長いので、水は2リットル以上お持ち下さい。

◆往路
0638千葉始発(JR中央本線_特急あずさ3号_南小谷行き)……0831大月
(0638千葉→0653船橋→0708錦糸町→0730新宿→0754立川→0803八王子→0831大月)
*乗換
0835大月(高尾始発の河口湖行き直通電車)……0854谷村町
*タクシーで曙橋バス停へ(1台約6,000円)

◆現地行動
*タクシーは曙橋から上れるところまで上がります。
10000ごろ_曙橋バス停を出発……登り18ポイントを2時間として
1200ごろ_菜畑山……稜線14ポイントを2時間として
1400ごろ_今倉山……稜線18ポイントを2時間として
1600ごろ_道志・二十六夜山……下り21ポイント2時間半として
1830ごろ_上戸沢(芭蕉月待ちの湯)
*タクシーで都留市駅へ(1台約2,000円)


◆帰路参考
●富士急行線(谷村町→大月)
1822→1842、1844→1901、1904→1922、1942→2000、2027→2045、2054→2117、2145→2201、2220→2238、2244→2302

◆往路参考
●JR中央本線+富士急行線
0623東京(中央線快速・高尾行き)……0743高尾
(0623東京→0637新宿→0657三鷹→0713西国分寺→0725立川→0736八王子→0743高尾)
0634東京(中央線特快・高尾行き)……0732高尾
(0634東京→0648新宿→0714立川→0724八王子→0732高尾)
0747高尾始発(河口湖行き直通電車)……0854谷村町
●JR中央線
0655東京→0710新宿→0741西国分寺→0747立川→0758八王子
0701東京→0716新宿→0746西国分寺→0755立川(あずさ3号を待ち合わせ)
0710東京→0724新宿
●JR武蔵野線
0613新習志野→0623西船橋→0640新松戸→0657南越谷→0710南浦和→0717東所沢→0740西国分寺

◆費用の目安
JR_新宿→大月……1,280円
*ホリデーパスは2,300円で大月まで有効
特急自由席_新宿→大月……900円
富士急行_大月→谷村町……450円
タクシー_都留市駅→曙橋バス停……1台約6,000円
タクシー_芭蕉月待ちの湯→谷村町駅……1台約2,000円
富士急行_谷村町→大月……450円

◆電話
●タクシー(都留市駅)
富士急山梨タクシー都留営業所……0554-43-2800
ツルタクシー……0554-43-2349
●入浴(道志)
道志の湯……0554-52-2384……1000-2100(11-3月は1000-2000)_火曜定休_700円_藤野駅へタクシー45分
●入浴(都留)
芭蕉月待ちの湯……0554-46-1126……1000-2100_700円_月曜定休_都留市駅からバス15分

◆持ち物
★距離が長いので、水は2リットル用意してください。行動食もたっぷりめに。
夏季日帰り標準セット
●足まわり……運動靴(軽登山靴)など
●行動着……ドライタイプの登山用Tシャツ+長ズボン+長袖シャツ
●雨具……折りたたみ傘+ゴアテックスレインスーツ
●小物……地図+健康保険証コピー+時計+ポケットライト

◆ルートシミュレーション
●地図は国土地理院1:25,000地形図、東京15号-4(おおむろざん)、甲府3号-2(つる)、を縮尺なりゆきで使用しています。
●シミュレーションマップ上の○印は予定したルートが太い等高線(50m)を横切る地点を中心にした半径50mの円。数字は100m単位の標高です。◇印は山頂から山裾に向かって地図上で計った距離。ごくラフな計り方で500mごとに印をつけてあります。この地図情報の一番簡単な見方は、○印と◇印をどちらも1個(1ポイント)7.5分(2個で15分、8個で1時間)と概算して、山歩きの時間目盛りとする方法です。
●なお、下りは道の状況によって登りの70%と見積もるのが現実的です(高速下山路では50%、難易度の高い場合は100%とすべき例もあります)が、計画段階では登り時間にしておいて、余るようならリーダー権限の予備時間として自由に使うという考え方をしています。


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