北八ヶ岳――2010.2.6(土)


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◆朝日カルチャーセンター千葉────軽登山・公開講座
◆北八ヶ岳で冬の寒さと雪のおもしろさを体験します
しまがれやま(縞枯山)────2,403m
ちゃうすやま(茶臼山)────2,384m
むぎくさとうげ────2,120m
登り9p→稜線3p→下り8p→メルヘン街道下り18p────38ポイント
日の出0645、日の入り1718────2.6長野で
◆JR中央本線・茅野駅から────2010.2.6(土)実施


■2010.2.8――鈴木 明美さんからワンポイントレポート「北八ヶ岳」のこと
伊藤コーチ様
「北八ヶ岳」ありがとうございました。貴重な体験が出来ました。
「冷たい」のと「寒い」の違いがしっかりと叩き込めました。貼るカイロを手背と手掌側に左右で別々に貼ってみましたが指先の冷たさはとれませんでした。持参した手袋の材質の問題だと思います。
帰りの電車の中で靴下がびっしょり濡れている事に気づきましたが、歩いている時足の冷たさは全くありませんでした。
濡れた原因は靴の防水効果が無かったのかなとも思いましたが、別の理由として、「尻スキー」を楽しんだ事で雨具のズボンとその下のズボンともかなり上に上がってしまい靴の踵の部分がむき出しになりそこから雪が入った事によるものと判断しました。
寒い時の「凍った水」「凍ったバナナ」美味です!!
手が冷たいと何もする気がなくなります。リュックを下ろして中から何かを取り出す事もしたくなかったです。
でも楽しかったです。
2月13日:釈迦が岳 キャンセルでお願いします。


◆集合
●2.6(土)――――6:38千葉発の特急あずさ3号_後方4号車に集結

◆ポイント
●厳冬の寒さは標高2,000m級の高山帯ならではの厳しいものながら、いわゆる冬山のイメージとはちがいます。太平洋側の天気に覆われる地域なので、冬の晴天率が高くて、青空と白い雪と黒い森のコンビネーションが絶妙です。
●標高2,233mのロープウェイ山頂駅から標高2,403mの縞枯山に登ると、天気が良ければ北アルプスから中央アルプス、南アルプス、あるいは八ヶ岳連峰のほぼ全部を眺めながらの爽快な山歩きになります。もし逆に悪天候なら、冬の山の厳しさと、樹林に守られた道の静けさとを体験できます。
●下りはメルヘン街道の愛称を持つ国道299号。ただしメルヘン広場までは冬季閉鎖、雪の下りです。約6kmの下りをのんびりと歩きたいと思います。
●これは完全な入門講座、初体験バージョンですから、夏の山歩きの服装と装備に、いくつかの保温対策を加えるだけで、マイナス10度Cまで対応できるルート設定です。

◆往路
0638千葉始発(中央本線特急あずさ3号・南小谷行き)――――0952茅野
(0638千葉→0653船橋→0708錦糸町→0730新宿→0753立川→0801八王子→0952茅野)
*タクシーでピラタスロープウェイへ――――1台約6,700円
*ピラタスロープウェイで山頂駅へ――――片道900円+荷物料
*山頂駅で軽食食べられます。

◆現地行動
1100ごろ_ロープウェイ山頂駅出発――――登り9ポイントを1時間として
1200ごろ_縞枯山――――稜線3ポイントを30分として
1230ごろ_茶臼山――――下り8ポイントを1時間として
1330ごろ_麦草ヒュッテ
*麦草ヒュッテで休憩(軽食食べられます)
1430ごろ_麦草ヒュッテを出発――――ゆっくり下り約6km
1600ごろ_メルヘン広場
*タクシーで茅野駅へ(1台約8,000円)
*入浴は途中の望岳の湯の予定
*千葉行きあずさで帰れる可能性を(100%ではありませんが)考えて行動します。時間のある人はすこしゆっくりできます。
1750→2007→2050(千葉)、1905→2106、1951→2207、2031→2237

◆費用の目安
JR_千葉→茅野――――3,890円
*新宿→茅野_3,260円
特急自由席_千葉→茅野――――2,310円
*特急自由席_新宿→茅野_2,100円
taxi_茅野駅→ピラタス山麓駅────1台約6,700円
ロープウェイ────片道900円
taxi_メルヘン広場→茅野駅────1台約8,000円
JR_茅野→千葉――――3,890円
自由席特急券_茅野→千葉――――2,310円
*あずさ回数券_茅野→都区内_1枚あたり4,150円

◆電話
●山小屋
麦草ヒュッテ…090-7426-0036
●タクシー(茅野駅)
アルピコタクシー…0266-71-1181…200台、ジャンボあり
第一交通・茅野営業所…0266-72-4161…ジャンボ2台
●入浴(茅野駅)
望岳の湯…0266-82-8833…0900-2100…400円…金曜定休
石遊(いしやす)の湯…0266-77-2386…0800-2200/11-3月は1000-2000…500円…第1/3水曜定休…茅野駅からタクシー約4,000円…メルヘン街道・鉄山入口バス停から徒歩20分
プール平温泉浴場…0266-67-2100…0900-2030…無休…350円
渋川温泉・保科館…0266-67-2319…0800-2000…800円
アクアランド茅野…0266-73-1890…0900-2100…500円…火曜日定休…茅野駅から車約10分
河原温泉の里…0266-79-6162…0900-2100…木曜日定休…400円
尖石温泉・縄文の湯…0266-71-6080…0900-2100…月曜定休…400円…茅野駅から車で20分
湯川温泉・河童の湯…0266-77-2929…0700-2130…400円…第1/3月曜日休館…茅野駅より車で20分
●食事(茅野)
更級そば……0266-72-2655……1100-1500/1630-2000……月曜定休……茅野駅近く……八霧そば
蕎麦の郷……0266-73-0209……
よもぎ庵白鳥……0266-72-0753……1500まで……茅野駅前
味彩房・かなめ……0266-82-5777……1100-1400/1700-2200…月曜定休…アクアランド近く…天ぷら御膳1,550円

◆ルートシミュレーション
●地図は国土地理院1:25,000地形図、長野12号-4(たてしな)、を縮尺なりゆきで使用しています。
●シミュレーションマップ上の○印は予定したルートが太い等高線(50m)を横切る地点を中心にした半径50mの円。数字は100m単位の標高。◇印は山頂から山裾に向かって地図上で計った距離で、ごくラフな計り方で500mごとに印をつけています。
●一番簡単な見方としては○印と◇印をどちらも1個7.5分(2個で15分、8個で1時間)と概算する時間目盛り、あるいはエネルギー目盛りとしてみて下さい。
●なお、下りは道の状況によって登りの70%と見積もるのが現実的です(高速下山路では50%、難易度の高い場合は100%とすべき例もあります)が、計画段階では登り時間にしておいて、余るようならリーダー権限の予備時間として自由に使うという考え方をしています。

◆持ち物
★食べ物・飲み物――保温水筒+行動食
★行動食は、5分程度の休憩時(長い時間だとカラダが冷えてしまいます)に、立ったまま食べられるような食事です。気温が低いので握り飯などご飯系は食べにくくなります。パン系、あるいは和菓子系、湿り系おつまみ類などのなかから、水と一緒でなくても食べられるものを工夫してお持ち下さい。なお、麦草ヒュッテで麺類など軽食を食べられますので、行動全体をカバーするヘビーな食料である必要はありません。気軽に大胆な試みをしてみてください。ちなみに伊藤は常用予備食の「鳥の餌」です。
★軽アイゼン必携。ダブルストックに雪用リングのないひとは、買っておいて下さい。また雪が靴の中に入らないようにスパッツ必携です。スパッツのない方は、文房具店で事務用の袖カバーをお買い求め下さい。なお軽アイゼン、ダブルストックのない方には、伊藤のほうでも用意できるものがあります。数が限定されるので、お知らせ下さい。また購入したい方も事前にご相談いただくと無駄がないかと思います。
★あくまでも「寒さ」「冷たさ」の体験を狙いとしていますから装備のたぐいに「完璧」を求める必要はありません。友達に連れられてスキーに行ってみるという程度の服装、装備でけっこうです。……が、この機会に、肌を乾燥させるタイプのインナー手袋(素手にならずに荷物の出し入れができる薄手のもの。登山用品店にあります)と登山用のインナーソックス。その上にはあったかそうな手袋と靴下(いずれもスキー用品だと安いものがいろいろあります)。よほど冷たければ手も足も「貼るカイロ」という特効薬で救えますので、ご安心を。
★また耳を覆える帽子が必要です。毛糸の帽子で十分ですが。また、サングラスは基本的に不要です。ゴーグルもいりません。紫外線防止ということではUVカットのメガネがあればそれで十分です。中高年の方には20,000円でおつりのくる遠近両用メガネを山用兼日常用としておすすめしています。
★肌着については登山用の半袖Tシャツとタイツも肌を乾燥させるタイプが必要です。ユニクロのヒートテックやそれに類するものが各メーカーから出ていますので、今回だけという人はそれでもけっこうですが、今後も山歩きを続けたいという方は、割高感はありますが、「夏用半袖Tシャツ」と「薄手のタイツ」をお買い求め下さい。
★冬体験バージョンの重要な非常用装備は貼るカイロです。ミニサイズの10枚入りを1袋お持ち下さい。足に使うものも「靴用」ではなくてミニサイズの貼るカイロをおすすめします。
★ゴアテックスなどの登山用レインウェアをお持ちでない方は、ちょっと慎重に考えないといけないのでご相談ください。お持ちの方はそれが常用のアウターウェアになりますから、内側は夏用のシャツとズボンでけっこうです。保温用に、ユニクロなどで格安に替えるフリース類を重ね着していただけば十分です。ちなみにユニクロの室内着のマイクロフリース(上下セット売り。2,990円)をおすすめします。
冬季小屋泊まり標準セット
●足まわり……防水運動靴(軽登山靴)+軽アイゼン+ダブルストック+スパッツ
●行動着……ドライタイプの登山用Tシャツ+長ズボン+長袖シャツ
●防寒着……手袋+耳覆いのある帽子+フリースシャツなど
●雨具……折りたたみ傘+ゴアテックスレインスーツ
●小物……地図+健康保険証コピー+時計+ポケットライト


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