岩殿山――1997.4.3(木)
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■糸の会山行[33]――4Fw
◆大月=岩殿山
1997.4.3(木)実施
フリー参加可能
◆集合
4月3日(木)08:45
JR新宿駅中央線快速ホーム
前から2両目付近
新宿発0849快速大月行き乗車
◆テーマ
●大月駅から見えるサクラの岩山へのハイキング。そこから奥はクサリのついた兜岩もあれば、稚児落しという名の恐ろしい大岸壁の上の道。春の軽い山歩きです。
●行きの中央線は高尾山周辺で美しい春の山を堪能できると思います。
◆往路(先頭から2両目に乗車します)
0836=東京始発(中央線快速大月行き)
0840=御茶ノ水
0849=新宿
0854=中野
0904=吉祥寺
0924=立川
0938=八王子
0947=高尾
1022=大月
◆往路参考
●遅れた人は
0930=新宿始発(特急かいじ103号甲府行き)
1000=立川
1009=八王子
1038=大月
*これを利用する場合は(列車内からでも)伊藤宅の留守番電話にメッセージを入れて下さい。大月駅で到着を待ちます。
◆現地行動
1030ごろ=大月駅から歩き出します
1130ごろ=岩殿山(634m)
*約1時間、お花見昼食
1330ごろ=兜岩
1400ごろ=稚児落し
1500ごろ=浅利
1530ごろ=大月
*希望者はタクシーで真木(まぎ)温泉へ
◆復路参考
●特急
1535=大月→1636=新宿
1600=大月→1706=新宿
1631=大月→1736=新宿
1800=大月→1906=新宿
●普通
1546=大月→1632=高尾=1635→1720=新宿
1616=大月→1702=高尾→1721=立川=1725→1801=新宿
1653=大月→1744=高尾=1750→1845=新宿
1711=大月→1805=高尾→1827=立川=1832→1910=新宿
1738=大月→1820=高尾=1831→1917=新宿
1818=大月→1854=高尾→1919=立川=1921→1951=新宿
◆費用の目安
JR運賃=新宿→大月……1,260円
JR特急自由席=新宿→大月……1,130円
入浴料……1,500円
タクシー=大月駅→真木温泉=1台……約2,000円
◆電話
真木温泉旅館=0554-22-0146
◆持ち物
●足ごしらえ――運動靴など
●行動着――ドライタイプの登山用Tシャツ+長ズボン+長袖シャツ+薄いウインドブレーカー
●雨具――折りたたみ傘
●食べ物・飲み物――水筒+昼食+おやつ。
*昼食時にリーダー側でお茶を沸かします。
*昼食時に尻の下に敷くものがあると便利かもしれません。
●小物――地図(送付されたオリエンテーションレターなど)+健康保険証(コピー)+時計+ポケットライト
●あると便利な小物――カメラ+双眼鏡(+ダブルストック+簡易アイゼン)
*クサリ場のところで手袋がほしいと思う方がいるかもしれません。肌を気にする方はどうぞ。
●ザック――何でも可
◆岩殿山ルートシミュレーション
*使用地図は25,000分1地形図「甲府3号-1」(おおつき)。ここでは約2倍に拡大使用。
●大月駅から見上げることのできる岩殿山に登ります。城跡の山頂まで距離が約2km、標高差は約270m。地図上の□と○を1個7.5分(8個で1時間)の時間目盛りとして概算することができますから、1時間ちょっとの登りということがわかります。
●もっとも駅から歩き出して1kmちょっとは国道をたどるので、山道のような傾斜はありません。中央本線の線路をまたぎ、高月端で桂川を渡り、中央高速のトンネルを乗り越えるようにして山道にかかるところからが本番です。
●4という数字がついた○の中心点が標高400mの等高線を踏み越えるところ。一帯が岩殿城跡公園になっています。岩殿城本丸跡の頂上までは距離が800mぐらいで標高差は250mほど。○が接しているところでは斜面の傾斜が約30度で富士山と同じ傾斜になります。そこにジグザグの道が切られて歩きやすくなっているのです。
●岩殿山は城跡ですから、道は一般的な登山道より整備されています。こういう傾斜で整備された道というのはたいてい石段の道。城や寺社の急な道を想像しておくのがいいでしょう。どんな道でも私たちは「山歩き」として歩いてみたいと考えているのですが――。山頂は展望台になっていて、富士山も期待できます。
●少し(標高550mまで)戻って、地図上に赤い破線で示したあたりを歩きます。このコースがほかの山と大きく違うのがここから部分で、「岩の崖」の記号の連なりの縁をたどって歩きます。最初は岸壁の足元を行きますが、そのうちに、足元がスパッと切れ落ちている――かどうかはわかりませんが、地図からはそういう光景のところにもいくのです。
●展望のあまりきかない低い山では、高圧電線が非常に正確な位置を教えてくれます。このルートでも0.5kmと1kmの中間で高圧電線をくぐるのですが、そこはちょうど浅い谷間状、山の稜線では「鞍部」といいます。等高線を見ると下っていって、また登りにかかるという地点です。
●登っていくと、そこが有名な兜岩の岩峰群。1km地点あたりが楽しい岩場になっています。最初の岩場は5mが鉄の手すり、7mが鎖場になっています。下がスパッと落ちているので、人によっては過剰にスリリングかもしれません。念のためにロープを持っていきましょう。人のじゃまにならなければ鎖場通過の練習をやります。次にもう一つ岩場があるようですが、こちらは手すりで安全を確保しながらのトラバース。楽しそうではありませんか。
●1.5km地点手前に標高590m等高線で示された山があります。この地図では55という数字のついた○の左側に当たります。上の方には「589」という数字のついた黒い点がありますが、そちらのピークには水準点(高さを測量した点)があるということを示しています。こちらがわの山頂にはなにもありませんが、等高線を数えてみると向こうは580m等高線の輪までですが、こちらは590m等高線の輪があります。ですから山頂は590m+αで600mには届かないというふうにいえます。これは天神山と名付けられているようです。
●天神山から先は高圧電線の下をしばらく行きます。そしていよいよ稚子落としの難所。武田氏滅亡のドラマのなかで決定的な裏切り者となる岩殿城主の小山田信茂。結局自分の城も落ち、裏山に逃れた妻も大岸壁の真上まできて逃げ切れず、わが子を投げ捨て、自害したというのです。信茂は織田信長に捕らえられて処刑されて果てたというのですから、なんだかひとりいじめられたみたいではないですか。
●稚子落としを過ぎれば終盤。標高差200mあまりを一気に下ります。
●そして車の道に出てから大月の駅まで、約3km。車と競合して歩く道でもあるので、あるいはタクシーを呼ぶということになるかもしれません。
●時間のある人はひと風呂浴びて帰りましょう。時間によって判断の難しいところかもしれないので、予約なしでも入れる真木温泉を予定しています。
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