白根三山――1998.7.18-20(土日休)


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糸の会山行[90]――7S
南ア=白根三山
1998.7.18-20(土日休)実施

◆集合
7月18日(土)08:10
JR新宿駅該当ホーム後方2号車乗車口
*0830=新宿始発かいじ101号に乗車します

テーマ
●文字どおりの、正真正銘の3,000mの稜線歩きです。ゆっくりと、ねばり強く歩くことができれば、なんなくやれるという絶好のルートです。1日分ずつ切り分けてみれば、やれないはずはないのです。
●今年のメーンイベントです。ロングウォークを存分に楽しみましょう。なお山の本では一般的に「白峰三山」と書かれていますが、ここでは国土地理院表記の「白根三山」としています。
●食事は1日目昼、2日目朝、2日目昼、3日目朝、3日目昼の5食と予備食が必要ですが、1日目昼は登山開始前におおかたすませておけるでしょうし、2日目の昼は農鳥小屋到着があまり遅くないので、軽めの準備でいいでしょう。3日目の昼も大門沢小屋でなにか得られそうな気配であり、もう予備食を取り崩してもいいので、思ったほど大量の食料にはしなくていいと思います。したがって全食持参を原則として、小屋でお弁当を頼む予定はなしとしておきましょう。南アの山小屋の弁当にはまだ心を許していないので、泊まりはいつのもとおり夕食のみとしておきます。
●なお伊藤がガスバーナーとコッヘルは持参しますから、各自湯を涌かすことは可能です。2日目の昼にインスタントラーメンやインスタントスープを予定しておいてけっこうです。天気が悪ければ取り止めるという原則を了解しておいていただければ……。

◆往路
0830=新宿始発(かいじ101号甲府行き)
0845=三鷹
0900=立川
0908=八王子
1015=甲府
*タクシーで広河原へ

◆往路参考
●特急はまかいじ号
0746横浜始発(松本行き)→0836八王子→0948甲府

◆行動
●第1日(土)
1200ごろ=広河原を出発
1500ごろ=白根御池小屋
*宿泊
●2日目(日)
0300ごろ=起床
0400ごろ=出発
0700ごろ=北岳(3,192m)
*約1時間休憩として
0800ごろ=北岳出発
1000ごろ=中白根山(3,055m)
1100ごろ=間ノ岳(3,189m)
*約1時間休憩として
1200ごろ=間ノ岳出発
1330ごろ=農鳥小屋
*宿泊
●3日目(休)
0300ごろ=起床
0400ごろ=出発
0500ごろ=西農鳥岳(3,051m)
*休憩を含めて
0600ごろ=農鳥岳(3,026m)
*約1時間休憩として
0700ごろ=農鳥岳出発
0800ごろ=下山路分岐点
1100ごろ=大門沢小屋
*約1時間休憩として
1200ごろ=大門沢小屋出発
1500ごろ=下山口(電発道路)
1600ごろ=奈良田温泉
*タクシーを待ちながら入浴
*身延駅経由で甲府に

◆費用の目安
JR=かいじきっぷ(4日有効)……4,180円
taxi=甲府駅→広河原……約12,000円
宿泊=白根御池小屋(夕食のみ)……5,900円
宿泊=農鳥小屋(夕食のみ)……約9,000円
*最終確認がまだですが、寝具代を3,000円加えた金額です。
taxi=奈良田→身延駅……約16,000円

◆電話
●山小屋
白根御池小屋=030-201-7683、0552-88-2117(夜叉神観光協会)
農鳥小屋=0556-48-2533
北岳肩ノ小屋=0552-88-2180
芦安村営山梨県北岳山荘=0552-84-2707(現地)、0552-88-2117(夜叉神観光協会)
大門沢小屋=0556-48-2648
●タクシー(甲府駅)
ひのもとタクシー・志村倍人=030-285-2218、宅0552-28-0047
●タクシー(身延駅)
山交タクシー=05566-2-0082
身延タクシー=05566-2-1145(jumbo)
●湯(奈良田温泉)
奈良田の里温泉=0556-48-2552=0900-1900=無休=400円

◆持ち物
★食べ物・飲み物――水筒+行動食型昼食5食+おやつ兼予備食+予備の飲み物。
*水分は合計2リットル持ちましょう。
*伊藤がガスコンロとコッヘルを持ちますから、条件が悪くなければお湯を沸かせられます。
★防寒用のフリースシャツと手袋が必要です。
●足ごしらえ――運動靴など
●行動着――ドライタイプの登山用Tシャツ+長ズボン+長袖シャツ
●雨具――折りたたみ傘(ゴアテックスレインスーツ)
●小物――地図(送付されたオリエンテーションレターなど)+健康保険証(コピー)+時計+ポケットライト
●あると便利な小物――カメラ+双眼鏡+ダブルストック+簡易アイゼン
●ザック――何でも可

◆ルートシミュレーション

*地図は国土地理院1:25,000地形図、甲府10号-4(ほうおうざん)、甲府11号-3(やしゃじんとうげ)、甲府14号-2(せんじょうがたけ)を原寸で使用しています。
*シミュレーションマップ上の○印は予定したルートが太い等高線(50m)を横切る地点を中心にした半径100mの円。数字は100m単位の標高。◇印は山頂から山裾に向かって地図上で計った距離。ごくラフな計り方で500mごとに印をつけている。一番簡単な見方は○印と◇印をどちらも1個7.5分(2個で15分、8個で1時間)と概算する方法。

●1日目広河原からの登りは標高差700mあまり。足慣らしという感じに行きましょう。
●1日目にがんばらないもうひとつの理由は、2日目の泊まりが2,800mですから、高度順応という意味もあります。1日目に肩ノ小屋までがんばってしまうと3,000mですから、こちらはもっと危険。……というわけで、1日目は無理をしません。白根御池小屋は満員のようですから、眠る環境をできるだけととのえる努力をしましょう。
●2日目は、朝のうちのひと仕事が北岳まで。どんな天気かもこの時点でわかりますが、今回のプランの成功はほとんど天気にかかっているといえるでしょう。

●北岳からの縦走では、避難場所として北岳山荘があります。それを過ぎると、あとはもう進むしかありません。「リアル3,000m超」の稜線歩きは、このルートの最大の魅力です。
●天気によって状況はまったく変わりますが、行動時間の目安は北岳→北岳山荘=約1時間、→中白根山=約1時間、→間ノ岳=約1時間、→農鳥小屋=約1時間半。その前に白根御池小屋から北岳までの登りを約3時間見ています。今回のルートのハイライトです。
●3日目は、まず農鳥岳に登ります。そして8.5km地点あたりの大門沢下降点から下りです。
●次ページの地図になりますが、大門沢小屋までが3時間、そのあとそのあとさらに3時間という長い下りです。ここでは徹底的に足に負担をかけない歩き方をこころがけます。軽アイゼン、ダブルストックはそのために必携です。


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