2006.12.15_稲田 郁子――ワンポイントレポート「金峰山冬山 11.25〜26」


■2006.12.15――稲田 郁子さんからのポイントゲットレポート「金峰山冬山レポート 11.25〜26」

●自分が行かなかった糸の会の山行を、皆さんのレポートで楽しませてもらっているので、たまには自分でも出すことにします。
●かなり遅れましたが金峰山のレポートで、この時は女性一人という初めての状況で緊張感がありました。
●自分用に書いたものをこれでも半分に圧縮しました。まだ長いですね。文面からはコーチへの感謝の気持ちが伝わらないであろうことが気がかりです(?)。

■金峰山冬山レポート 11.25〜26
●タクシーで2000mを越えると雪が見え、そのうち道路の雪も多くなって車のすれ違いにも苦労するようになる。今回は、この頃使っていない4本爪のアイゼンしか持ってこないし、サングラスも忘れた。雪山に行くという意識が薄かったことに不安を抱く。
●それは大弛峠について、氷室のような山小屋に入ってまた強くなった。おまけに、山小屋の中のトイレは凍って使えないため、歩いて2分の道路沿いの公衆トイレを使ってくれという話でさらに気が重くなった。
●ただし大ザックを置いて歩き出すと、すばらしい青空に気分が晴れてくる。この日の道は意外にもほとんどが木製の階段か木道。アイゼンをつけて緊張はするが雪は柔らかく凍っていないので危険はない。
●2時間強のうちに“夢の庭園”、奥北千丈岳山頂、前国師ヶ岳山頂の3箇所で風景を楽しんだが、まさに絶景だった。
●目の前に五丈岩を頂く金峰山、その北側に八ヶ岳、鹿島槍以北の北アルプス、浅間山、南側には南アルプス、富士山、そして甲武信岳などもみえた。さすが奥秩父最高地点である。大満足で山小屋に戻る。
●夕食は鶏肉の鍋、量はたっぷり味もよい、何より暖まる。
●小屋の中はまきストーブが一つあるものの区切られてないので寒いこと。部屋の隅は零下だろう。
●小屋締めが迫った時期で他の泊り客は一人だけ。そのため毛布布団は使い放題である。7時半消灯だったがその前から布団にくるまる。
●夜トイレに女性は一人で行かないように言われているのでプレッシャー、ホッカイロも勿論使う。
●外は満点の星、天の川も見えた。夜中はまきが太いのしかなくてストーブは瀕死状態になったが、それなりに眠れた。

●2日目は6時前には皆起きて朝飯はちらし寿司。味はよいが具を混ぜるのでご飯の温度が下がる。昨夜の鍋の残りのスープがありがたい。
●出発は8時前。その時は北側に浅間山が見えていたが、歩き出すとまもなく霧がでてきて、眺望の無い1日だった。
●しばらくは尾根道といっても林の中。足元の雪は風の強い所は凍っているものの、難しくはない。
●山頂の少し前で森林限界をこえて風が強くなり、さらに行くと岩場で歩きに気を使う。岩にはほとんど雪がついていないが岩の間は雪でふさがり、コーチなら歩きやすいというだろうか。
●2時間半で山頂着。霧でみずがき山の眺望どころか目前の五丈岩すら見えない。岩陰で休憩。その後予定通り西へ向かう。
●しばらくは岩場が多く緊張して歩いた。そのうちに樹林帯に入って楽になるが、気分とともにアイゼンの紐も緩んでいるのに直さなかったため、見事転倒して反省。皆を待たせてアイゼンをつけ直したが、5分もせず雪がなくなり不要になった。
●それからしばらくの上り下りは長く感じる。時々雨が落ちるが、本降りにはならないですんだ。
●富士見平小屋からは以前歩いた道で難しい所はないと思われたが、大きな斜め一枚岩でまた滑った。きれいに着地したが今度は何を反省すべきか。ストックのつき方か姿勢か簡単ではない。
●みずがき山荘着は山頂から4時間弱。予定より1時間早く出たが、貯金を少し使ったようだ。私が使ったのかな。
●反省点は多いが、すばらしい展望で印象深い山だった。


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