2007.5.6_国木田 之彦――ワンポイントレポート「膝痛には悩まされます」
■2007.5.6_国木田 之彦――ワンポイントレポート「膝痛には悩まされます」
山歩きを始めたきっかけは膝痛のリハビリにいいと思ったからです。
自転車で転び膝をうち、いつまでも痛みがとれませんでした。どうしたものかと困っているとき山にさそわれたのです。山に登ることが苦痛でなかったし膝の調子もよかったのです。山歩きが合ったというかひとりで気ままにあるくのが気に入ったのか。歩けば歩くほど膝は快調でした。
ところが調子がよかったのも最初の一年だけでした。すべって反対の膝をうち痛みがはじまる。ジョギングをやっているうちに膝裏がつっぱる。と故障がおこり山で歩いているうちに突然痛みが出るようになりました。今もそう変わらないのですがいろいろ試みた対処法をまとめました。
1 負荷をかける
膝痛の本では「歩く」ということをすすめています。ある程度の負荷をかけないと意味がありません。
ウォーキング → 早歩き → 坂を上る → 階段を上がる → ジョギング → 山を登る
と負荷をかけていくと「山歩き」が一番てっとり早いトレーニングになります。
やり過ぎにご注意ください。駒沢公園で走っていました。一周2.1キロ。2周、3周。と慣れるにつれ増やしていきました。友人が一週間に一度は20キロ走っていると聞き、毎日走るようにしました。とたんに膝のウラがつっぱるようになりました。筋肉が鈎縮(こうしゅく)、縮み硬くなる、をおこしたのです。過剰な負荷、過剰な負担はさけなければいけません。体力向上より現状維持がなによりです。
2 温める
慢性的な膝の不調には「温める」のが一番です。保温タイプのサポーター、ゆるめをつけましょう。きついのは血流が悪くなります。脚がつるのはミネラルの不足だから水よりスポーツドリンクを飲むのがいいでしょう。温めるのがいいとも聞きました。
3 下りの歩き方
つま先から足をつける。膝を伸ばしきって着地するのは最悪です。塔ノ岳から降るときゆっくり一歩一歩踏みしめるように降りたことがあります。一時間ほど下ったとき両膝の関節のなかで刺すような痛みが突然おこりました。膝を少しまげるようにして歩くと痛みがおさまりました。いつも膝のバネをきかすことです。もちろんストックは有用です。
おすすめはローカットの靴です。ちょっとくるぶしにかかる程度だと足首のまげのばしがやりやすくなります。
4 ストレッチ
膝のストレッチをすすめているドクターがいます。
東京医科歯科大の宗田大先生です。膝をまっすぐにのばし足首をそらしたりまげたりして膝裏をのばすストレッチ。もうひとつは膝蓋骨(お皿)のまわりや間を指でおすストレッチ。
膝関節のまわりの筋肉や組織が硬くなって痛みを感じる。そこで柔軟性をとりもどし維持するストレッチをやるのです。
筋肉をつけるより組織の柔軟性を保つ。こういう説明をしている先生は他ではいません。リハビリとか整体では普通にやっている治療ですが。
宗田大「ひざ痛が消える 痛点ストレッチ」マキノ出版
にくわしくのっています。
山歩きを続けるには何がしかの努力が必要です。
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