2007.6.8_市野 武――ワンポイントレポート「白神岳へ変則参加」
■2007.6.8_市野 武――ワンポイントレポート「白神岳へ変則参加」
●ご無沙汰いたしております。未登録会員の市野です。
●遅くなりましたが、特別会員へ昇格(?)お願いします。近々に会費振り込みます。
●永らくROM(Read Only Menber)状態でしたが「少々」顔を出して見ようかと。
●この「少々」には意味があります。今回半ば強引に有給休暇を取得しました。そこで、糸の会で日程的に参加可能と思われる「白神岳」への参加を考えました。
●どういう形で参加するか迷いましたが、結局は部分参加と言う感じになります。
●”リゾートしらかみ”の指定券はどっちみち無理ですし、五能線は普通列車がベストです。多くの駅を通過してしまう「リゾートしらかみ」なんかに乗るのは邪道です(あくまで個人的な感想ですが)。
●以下自分の予定はこうなります。
◆6月21日
21:45 上野駅発 寝台特急 あけぼの B個室ソロ(確保済)
6月22日
7:50 東能代駅着
7:53 東能代駅発 JR五能線 普通列車 弘前行
9:01 白神岳登山口駅着
白神岳山頂避難小屋泊
◆6月23日
白神岳山頂避難小屋〜大峰岳〜崩山〜十二湖
黄金崎不老ふ死温泉(艫作)泊
◆6月24日
7:58 艫作駅発 JR五能線 普通列車 東能代行
9:41 東能代駅着
10:49 東能代駅発 JR奥羽本線 普通列車 秋田行
11:49 秋田駅着
12:58 秋田駅発 秋田新幹線 こまち18号東京行
13:57 田沢湖駅着
タクシーで国見温泉へ
国見温泉 石塚旅館 泊
◆6月25日
国見温泉〜横岳〜秋田駒ケ岳〜駒ケ岳八合目
14:05 駒ケ岳八合目 羽後交通バス 田沢湖駅行
14:28 高原温泉着
14:42 高原温泉着発 羽後交通バス 乳頭温泉行
14:57 乳頭温泉着 蟹場・孫六・黒湯・大釜など
17:30 乳頭温泉発 羽後交通バス 田沢湖駅前行
18:17 田沢湖駅前着
19:06 JR田沢湖線 普通列車 大曲行
19:49 大曲駅着
20:12 大曲駅発 JR奥羽本線普通列車 秋田行
21:01 秋田駅着
21:06 秋田駅発 寝台特急 あけぼの B個室ソロ(確保済)
6月26日
6:58 上野駅着
●こんな感じです。私も大人の休日倶楽部会員ですが、今回は秋田・大館フリーきっぷ(横浜から28500円)を使います。田沢湖、秋田、能代、五所川原、弘前などがフリーエリアにはいっています(五能線全線もフリーエリア内です)。
●しかも往復に秋田新幹線と奥羽線経由のあけぼのが使えます。但し青森、八戸などは通れません。7日間有効なので使い方によれば会員パスよりお得です。
●今回は往復にあけぼのを使います。B個室ソロは比較的取りやすく通常のB寝台料金ながら鍵がかかる個室ですから、プライバシーは保てるし、やや狭いながらも快適に目的地まで運んでくれます。
●22日は白神岳登山口駅着が 9:01 なので多分そのまま白神岳へ向かうことになると思います。
●タクシーで登山口まで行くと言う手もありますが岩崎タクシーは2台しかないようなので歩いて登山口まで行くつもりです。
●無事に山頂まで到達できたら、山頂付近を偵察するなどして時間をつぶしながら小屋で待機しております。
●それ以降は伊藤さんの指揮下に入り、翌日の十二湖への下山まで同行の予定です。
●以上のような誠に協調性のない身勝手な参加方法が許されるものでしょうか?
●行きも帰りも別々、旅館も別で、山中のみ一緒と言うのはムシが良すぎるかとも思われます。
●糸の会では今まで日帰りのみの参加で一度も宿泊を伴った参加がないので、ここらで一回は...と言う気持ちもあります。
●泊まりを含む参加がなかったのは個人的に日程が合わなかった為で、意識的に避けていたわけでも、あるいはイビキがひどいとか、寝言を言うとか、ハギシリをするとかで人様に迷惑を掛けるかも知れないと言う理由では決してありません。
●今回は違いますが、私はほとんどの場合夜行バスを利用します。これは私が東北の山に行く時にはいつも使う方法です(たまに”あけぼの”も使いますが)。当然、熟睡はできませんが翌日目覚めて現地の風景を眼にすると、なぜか自分の中で気分が高揚してきます。つまりテンションがあがるのです。
●睡眠不足に耐えながら歩き続けるのはつらいですがやめられません。誰もいない避難小屋で一夜を明かし、夜明け前に起きて満天の星を眺められたら最高ではないですか。これはもうほとんど病気ですね。
●ところで、不老ふ死温泉は15年ほど前に泊まった事があります(かつては海岸の露天風呂は混浴だけだったのが、今では女性用露天風呂もあるらしい。これもほんとは邪道でしょう)
●今回時期的(大人の休日クラブ会員パス適用期間と土曜日が重なった)に無理とは承知の上で、6月4日に電話してみたところ、もしかして可能性があると思われたシングル・ルームがダメで和室に空きがあったのです。もちろん一人なので割高で一泊2万超の価格を宣告されましたが、気がついたら「じゃあそれでお願いします」と口走っていました。
●そして更にその勢いで気がついたら国見温泉の石塚旅館に電話していました。
●ここは宿泊は9000円位なのですが土日は駅からの送迎はやってないと言うことで雫石、赤渕、あるいは田沢湖駅からタクシーで行くしかなく、聞いてみると6000円ぐらいかかるらしい。
●場所的に電話が衛星携帯しか使えないので会話がうまく噛み合わない感じで、なんだか「だから、来るなら平日のほうがいいよ。それでも来るか?」と言っているように聞こえたので、またしても気がついたときには「じゃあそれでお願いします」と口走っていました。
●シマッタと思いながらも心のどこかでは「これで良いのだ」とも思っていました。
●フリーパスは7日間有効なので「よし、もう一山いけるかも。それなら、森吉山か厳しいけれど和賀岳かな。やはり時間的に無理か?それなら軽く姫神山でもいいかも」と考えて、家族に「もう一泊してもいいかな」と恐る恐るお伺いを立てたところ、あっさりと「絶対にダメ」と拒否されてしまいました。残念!
●上記の誠に身勝手な参加方法は認められますか?ダメなようなら小屋ではお互いに知らないフリをして、離れたところに陣取り、翌日も離れて歩きましょう。
●ところで白神岳ついてですが、私は半分は意識的にこの山を避けてきたというか、ある意味無視してきました。と言うのは、白神岳までのルートは世界遺産の核心部分(コア・ゾーン)ではなく緩衝部分であるし、実際に核心部分へは届出を出さなければ入山できないようになっています。
●それに私は基本的に天邪鬼で、混んでいる山は初めから対象外にしてきました。その上、夜行バスを使って
も山中一泊で翌日中に帰宅することが困難というアクセスの悪さで敬遠してきました。ブナ林を歩きたければ東北には他に静かで人の少ない所がたくさんあります。白神岳では世界遺産登録以来知名度が一気に上がって(100名山を知らない人や、小学生でも”白神”の名前を知っています)あの有名な白神だけにはワタシも登ってみたいという登山者が劇的に増えたため山頂付近の汚染が進み、やむなく4年後の1997年に避難小屋の近くにトイレが建設されたようです。
トイレの建物のほうが避難小屋より新しくて立派と言う話もあります。山頂付近の水場は付近の汚染以後は煮沸した方が安全らしく、飲用には途中の水場から汲んできたものを使用したほうが良いかも知れないということです。気にしなければどうということもないでしょうが。
●翌日の大峰岳方面への道は少々藪っぽそうです。前日のルートに比べて歩く人ははるかに少なくてなかなかハードなようです。ツアー登山や普通のグループはほとんど山頂ピストンが定番になっているようですが、これでは何のために白神岳まで来たのか理解できません。山頂さえ踏めば満足と言う人は実にお気の毒です。こういう人たちは山にダメージを与えに来ているだけです。
●・・・・これらのことは他の山で出会った何人かの登山者に聞いた話の受け売りですが。ついでに受け売りをもうひとつ。山頂避難小屋の設計をしたのは、あの長谷川恒夫さんだそうです。
●さらに余計なことですが、避難小屋収容人員は15人ということになっていま
す。
●すでに糸の会だけで定員が埋まってしまいますが、当然他にも宿泊者が居ると思われます。もちろん詰め込めばどうにでもなりますが、到着予定時間が遅いだけに少し心配です。
●それからこの小屋にはネズミが住み着いております。夜中には枕元や、足元を駆け回るらしいです。
●これは冗談ではありません。私も他の某小屋で経験があります。でも出る出るとうわさの高かった小屋でまったくでなかったこともあります。覚悟だけはしておいたほうが良いかもしれません。
●避難小屋に泊まれば晴れてさえいるなら、日本海に沈む夕日が見られるし、夜が明ければ東側に広がる世界遺産の核心部分のブナの原生林を一望できるだろうことは、場所的に考えれば容易に想像できます(白神山頂22日日没時間19:22分、23日日の出4:02)。間近に岩木山を見れば絶対登りたくなります。八甲田も森吉山、八幡平も岩手山も見えるはずです。いやあ、やっぱり楽しみですね。梅雨時ですが晴天を期待しましょう。
●追伸! 6月8日PM10:00 JRサイバーステーション(http:
//www.jr.cyberstation.ne.jp/vacancy/Vacancy.html)を覗いたら、6月22日の”リゾートしらかみ3号”×印から、△印に変わっていました。どうやらキャ
ンセルが出たようですね。またすぐに×印になりそうですが...。
●以上、長文かつ駄文失礼しました。
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