2007.8.29_国木田 之彦――ワンポイントレポート「佐武流山に登りました」


■2007.8.29_国木田 之彦――ワンポイントレポート「佐武流山に登りました」
●伊藤 コーチ
●いつもお世話様です。
●8月は暑くて山行の意欲がわきませんでした。
●佐武流山ではあつくて水がたりずまいりました。
●奥多摩の海沢(ウナザワ)にもいきました。
●こちらは淵で泳ぎがつづきふるえるぐらい寒かった。
●佐武流山の山行報告おくります。

■佐武流山に登りました
 8月12日(日)暑い暑い日に佐武流山に登りました。
 前日11日(土)この日も暑いなか草津、志賀高原をぬけ雑魚川沿いの林道をとおり切明温泉に到着。この林道、道幅はせまいが舗装してあり思った以上に快適だった。
 宿の雄川閣は谷あいにも関わらず駐車場がひろく建物も大きい。小学校か、ダム工事の現場事務所を活用したような様子である。
 川原にお湯がわきでておりスコップが用意されている。話のたねにと吊り橋をわたり向こう岸までいく。直径10mほどのプールができている。胸元はちょうどいい湯加減で足元は川の水が流れ込んでくるのか冷たい。
 夕食はイワナの塩焼きに山菜づくし。一晩だけならこれもいいか。
 3時半起床。4時10分車で出発。通常の林道ゲートまでの道が地震の崩落で通行止めとなっている。前夜説明を聞いたが今ひとつよくわからず暗いなかをうろうろする。なんとか登山口に着く。
 4.45国道405行止り地点より登山道に入る。アップダウンを35分歩き国道に平行している林道にでる。ここで朝食をとる。前夜宿で用意してくれた大きなおにぎり二個。塩ざけに玉子焼き。おにぎり一個食べる。今日の歩行予定は10時間ということでポカリ2本に水1リットルを持ってきたが気温も高く歩行時間も長く、これではやはり足りなかった。
 林道歩き35分で沢渡渉点への下降地点着。沢まで120m下る。よく整備されて歩きやすい。直径15センチの丸太が渡されているが水をかぶっている。ロープもはってあるが心もとない。靴を脱ぎ流れに入る。
 6.45出発。ここは1180m。標高差1000mを登ることになる。ゆっくりとしたのぼり、その後急登。地形図どおりである。
 7.45物思平着。急登のあと尾根にでる。対岸の月夜立岩と同じ高さになったので1600mである。右手の佐武流山はまだまだ高い。尾根筋に大きなシラビソが続く。土壌が流れ落ち根が円錐状にでている。時おり吹き上げてくる風が気持ちいい。
 8.55ワルサ峰。苗場山の湿原がこちら南西側に傾斜しておりきれいにみえる。気温も高いし、すでに4時間歩いておりポカリ1本と水も半分近く飲んでしまった。セーブするしかない。
 歩き始めて10分もすると口の中がかわいてくる。この後水をのんでもすぐ口の中がかわいた感じがつづく。水を充分に飲めないからだ。ちょっとやばいかな。
 下降登りが2回あり苗場への分岐をすぎる。二度と来たくないと思ったりする。まわりの景色が楽しめない。
 9.55坊主平。なにも食べたくない。乾燥パイナップルをむりやり口にいれる。女性がリタイアを申し出るがリーダーがザックをかつぎ続行する。熱中症アメをもらう。甘酸っぱいが塩味がして乾きを忘れさせる。尾根筋だが稜線をはずれるところがおおく暑い。樹林もつづく。
 10.50佐武流山。2191m。やっと着いた。という思いだが徒渉点から4時間でコースタイムどおりである。苗場山の好展望台、西側は樹林で白砂山はみえない。パンを食べる。
 先客の一人とあとから着いた二人組。他には徒渉してすぐ追い越していった人。どこへ行ったのか逢わなかった。登山者はこれだけですべて男性である。
 11.15下山。水をチビチビしか飲めずすっきりしない。何はともあれ下りは楽だ。下から吹き上げてくる風はひんやりと心地いい。2回のアップダウンもなんなくクリアー。
 12.35ワルサ峰。後は下りのみ。沢の水を飲むことにすればあと一回分残すだけでいい。すべって尻もちをつく。くたびれてきたのか足元に力が入らない。斜めになっている平らな石でまたすべる。ストックの先が大きく湾曲してしまった。急下降がつづき気をつかう。
 13.30物思平。最後の水を飲み干す。さらにポカリを200ccほどもらって飲む。この人は4リットルも水をもってきたとか。
 14.10沢についた。靴をぬぎ対岸にわたる。水ボトルに沢の水をいっぱいいれゴクゴクと飲む。冷たくておいしい。たちまち500cc飲む。顔と腕をあらう。疲れもとんでしまい生き返った感じである。地図をみるとこの奥に登山者はいないし苗場の湿原の南端からわずかに水流があるだけだ。他に沢の水を飲んだ人はいなかった。皆さん3リットルはもってきたようだ。
 林道まで上がるのに17分かかる。
 14.55林道。
 16.20登山口。行動時間は11時間35分。皆さんの感想は「もうこの山には登りたくない」。私も同感です。
 雄川閣で温泉にはいる。たて続けにスポーツドリンク2本飲む。
 秋山郷の雄大な渓谷をとおり津南に出る。石打をへて帰京。


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