2007.9.14_藤 本 喜 弘――ワンポイントレポート「槍ヶ岳登山(雑感5)……ストックの恐怖」
■2007.9.14_藤 本 喜 弘――ワンポイントレポート「槍ヶ岳登山(雑感5)……ストックの恐怖」
無事に山頂を踏んできましたので、怖かったことは忘れても良いのですが、予想外のことでしたので・・・。
荷物を置いて穂先にとりつきました。ストックを一本持って行くようにとの指示でした。登り初めてしばらくは快調に進んだのですが、岩壁が立ってきたので、ストックはぶら下げて、両手で岩角を探すところに来ていました。
両手が確保でき、次に足場を探しながら谷側の足を上げようとしたら、手が上に引っ張られたのです。びっくりして上を見たらストックのバンドが手を上にひっぱています。瞬間 ??? でしたが、浮いている足が下がるとバンドがゆるんで、気が落ち着きました。
何と ストックの先が靴の(多分)ひもの間にかかっていて、靴がストックを押し上げていたのでした。ゆっくりと足を動かしていましたから、岩角から指先が外れるには至りませんでしたが、頂上に着くまでは、思い出してはぞ〜としていました。
槍ヶ岳から帰った後、岩割山に行ってきました。お花も残っていて、時に富士山も見えて楽しい一日でした。その道々 先輩諸氏に上のような話をしましたら、次のようなお返事を頂きました。
(1) ストックを使わないときは、長さを短くつづめて手首に下げていたと。
(2) 足先を見ていたのだから、ストックの先も目に入っていたのではないのか? と。
(1)のお話を聞いて、不自由に長いストックを振り回していた自分の考えのなさを反省しました。一方、(2) のご質問には 足先にあるストックは(多分)見えてはいただろうと思いますが、その時は足場に靴先を持って行くだけしか考えていなかった未熟さを思い知りました。
改めて、この「槍ヶ岳登山(雑感)」などという大げさなタイトルは「登山歴0歳の思い」くらいにとどめておくべきだったかと思いました。
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