2007.10.26_国木田 之彦――ワンポイントレポート「がんばらないダイエット・強い自制心が必要です」


■2007.10.26_国木田 之彦――ワンポイントレポート「がんばらないダイエット・強い自制心が必要です」
 山登りのトレーニングには「ジョギング」が一番です。私自身は一日おきに週2回のジョギング、5キロ程度、と週1回の山行を実行しております。これ以上調子にのって走ったりするとたちまち膝の具合が悪くなります。膝の裏の筋がつっぱり違和感が生じます。普通に歩いている時や山行中にお皿のまわりでとつぜん痛みを感じるようになります。過剰なトレーニングはいけません。
 膝痛の予防のため
1 山行の時にはサポーターをつけています。保温が目的です。ゆるめがいいでしょう。案外効くように思います。お皿の形のまるいワクがついたごつい形のものは外科的な処置が必要な時に使うもので用途が違うようです。
2 ストレッチも有効です。膝をまっすぐにのばし足首をそらし膝裏をのばす。お皿のまわりや間を指で押す。
というようなことをやっております。
 トレーニングに「階段登り」をすすめる人もいます。山登りとほぼ同様の運動です。山岳マラソンのトレーニングに毎日100回の腹筋と10階建てのマンションの階段を10往復しているといっている人もいます。
 メッツという運動強度の単位があります。
ウォーキング(時速4km)――――3
速歩き(時速5km)―――――――6
自転車(ゆっくり時速12km)――4
山登り―――――――――――――5〜10
ジョギング(時速10km)――――10
 このように山登りはきつい運動ですからふだん何もしていないと苦しいのは当然です。
 トレーニングはすべからく現状維持が目的で体力向上などゆめゆめ考えないほうがいいでしょう。ついついがんばってしまいますが普通に山に登れることが目的です。登りで息が切れなければいいわけです。
 岩登りの本に筋肉をつけるより体脂肪をへらしたほうがいいとかいてあります。今の体重をささえるために筋肉を向上させるより今の筋肉でささえられるように体脂肪をへらすほうがてっとり早いということです。ザックを軽くするとともに自身のウェイトも軽くする必要があります。
 それで本論のダイエットの話になるわけです。やることは簡単です。さきにご案内のようにマンションの階段を10階まで10往復するのです。
 私の義弟が実行経験済みです。57才。建築士。仕事の内容は図面をひくこともありますが現場ではブラブラしているだけです。一日中突っ立ってはいますがこれといった肉体労働ではないように見受けられます。167cm、74kgでした。お腹の出っ張り具合ははた目にもはっきり見て取れました。
 今年の3月に一念発起。自宅のマンションの階段を10階まで昇り降りすることにしたのです。朝一回10往復、夕方一回10往復。10階まで登るのに5分ほどかかります。降りるのに2分。一回につき1時間10分かかります。
 最初3週間はまったく体重に変化がなくばからしくなったそうです。それでも続けていると2週間で1.5kgのわりで体重が減っていくようになった。
 5ヵ月後の8月には58kgまで減った。その時はじめてほっそりしてきたことに気づきダイエットの次第を聞きだしたのです。
 目標達成ということで今は一日一回8往復の階段登りをつづけているということです。
 その間食事で気をつけたことは毎食ご飯は一膳、間食はしないということだけです。
 食事を減らしたりウォーキング程度の運動ではカロリー消費はたいしてはかどりません。
 体脂肪を消費する程度の運動をしないといけません。なんでもいいのですが階段登りは簡単です。続けるのはたいへんですが。
 それでも無理は禁物です。膝の調子をみながらやって下さい。登りはいくらやっても膝は悪くなりませんが下りは気をつけないといけません。エレベーターを使ってもいいでしょう。
 山でバテないためには@スピードをゆるめるAザックと体重を軽くするとあります。
 いろいろな山の本で同じようなことをすすめています。山登りをつづけるためにはダイエットを実行するしかありません。


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