2008.3.14_林 智子――ワンポイントレポート「ハラハラドキドキ・スノウシュー!」(3e新穂高スノーハイク)
■2008.3.14――林 智子さんからワンポイントレポート「ハラハラドキドキ・スノウシュー!」(3e新穂高スノーハイク)
とにもかくにも 無事に生還した。
一応 バンザーイ 三唱!
糸の会の<e>って 確か 70歳前後対応・・<平日なので
温泉宿を利用し> <旅行気分の軽い山歩き>・・・と 書いてあったよネ。
この冬 初の スノウシュー遊び・・るんるん・・・あの 高峰温泉の
時のように おとぎばなしチックに積もった 雪 ゆき 雪の 木立の中を
私たちは ウサギのように 飛び跳ねたり スノウシューで カモシカのように
駆け下りたりして 雪の中を とびはねるのよ。妖精気分も 満喫だーい・・・などと
安易に 無防備に参加したのが いけなかったのかしら?
あのコーチのもと <楽ですよ・楽勝ですよ>と ニヤリと 言われて 何度
修羅場をくぐったことかの 過去の数々・・・それを 久しぶりの
スノウシュー遊びに <わーい> と あれもこれも 忘れてしまったことが
私の 失敗の最初かしら?
ロープウエイの駅では 今頃 私たちを 歓迎するための コーヒイの香りやら
信州そばなんかの いい香りで満ちているのよ。
ついたら コーチたちが バスで到着するまで 私たちは
ゆったり お茶でもしていましょうよねえ・・・ なーーんて
冗談でした。なんてこった!
あまりの 暖かさに 千石尾根くだりから 上高地くだりへと
コースが 変更となった。なだれが危険だということで。
家に たどりついてから 少し 冷静な気もちで 一体 どこを われわれは
くだったのだろう?と 地図を広げてみた。
西穂山荘を 7時半にスタート。
船形地形といわれるところを 過ぎて 急坂。物凄い急坂。目指すは 梓川。
そこには しっかりと 赤い字で <沢に迷い込まないよう注意!!!>と
書かれている。地図には。
なるほどなー。この 大きな カーブのところで われわれは 苦しんだのね。
あの 急坂を すべり・ずり落ちるようにして こけつまろびつ くだったのに
あーーーーかみさま・・・・しるしがない。 赤いテープも 赤い目印も
何もない。なんにもない。 ドウスレバイイノ?
どうするの? どうなるの? 私たち。
どうする・・・どうする・・・・どうしよう。
臆病な わたしは <これで 命運も尽きたのね。おとーさん・みなさん・さようなら>
などという せりふも 口にしていたのよ。コーチ。
でも <とにかく 戻りましょう>との コーチからの 力強い指示。
でもね・・でもね・・・戻りましょうっていったって すごい坂道 下ったのだよ。
これを 今度は 逆に登るって言うのですね。私たちは そびえる急坂に 絶望した。
そこから しばし 試練の 山登りが始まった。
ワタシハ 私の もてる 筋力も 気力も 体力も ぜーーんぶ ぜーーんぶ
使いはたして よじ登った。
目には なみだ・・の 気分だけど 泣いてる場合じゃない。
あんなに 苦しく あんなに 希望がなく あんなに 死力を 尽くしたのは
私の人生 始まって以来のことだ。
わたしは オーバーな 人間なので しょっちゅう 怒涛の 働きだの
死力の 限りをつくしました などと 平気で 言う なまっちょろい がんばりの
きかない 人間だが 今回限りは ほんとに ほんとの 死力と言っていいぐらい。
常日頃の 力任せで鍛えた 家事能力やら ダンス系で鍛えた足の筋力も 背筋力も 腕力も
全部 使い切った。
だって あれを 登らなければ 生きて帰ることは 出来ないのだもの。
涙も あせも 鼻水も なんだい そんなもの。 なにくそ!って 感じ そんなもの 何てことないわ。
肩が凝っていたのも 手の腱鞘炎も ぜーーんぶ 治ってしまった。
それどころじゃないとき には ほんと そんなものは 小さいことなんだ。
生きるってそういうことだなあ。これから 強く生きられそう。
つまり われわれは 今回 多少 危機だったのか?
それとも そうでもなかったのか?
たどりついたら 釜トンネル横の 塚原朴伝の湯に ドボンとつかり
歯磨きも 洗髪も なく 気持ちがいいのか 悪いのか 洞窟みたいな
お風呂に つかって 帰りは 馬<さくら?>の お刺身を 猛烈に食べた。
もちろん ビールで 乾杯もして。あれで ビールがなかったら
コーチは 無事に東京になんか 帰してはもらえませんでしたのよ。
次の 冬山の スノウシュー遊びは 一月か 2月にしたい。
ふったばかりの ふわふわ やさしい 故郷のように やさしい雪の 木立の中を
歩いてみたい。
スノウシューだと どこまででも行ける。
コーチの掛け声で 急坂を下るのも 楽しい こわーい 遊び。
次も 楽しみに しています。
今回は 命を 張りましたね。私たち。
怖かったけど とても 楽しかった。
*コーチどの。少し 支離滅裂ですみません。
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