2008.6.26_矢野 博子――ワンポイントレポート「石裂山」
■2008.6.26――矢野 博子さんからレポート「石裂山」
梅雨の合間に東武日光線沿いにある”石裂山”に登った。これで”おざくさん”と読む。
数年前から山歩きを始めた私は勿論初めて耳にする名前。この山は漢字をみても発音を聞いてもあまり 楽しそうなイメージは湧かないが果たしてその通りだった。
ただコーチの資料によれば 登り二時間、下り二時間。標高差も500mあまり。急な階段あり、鎖ありと書いてあるけど 何とかなるかなと あまり深く考えず 予定より30分早く10時35分加蘇山神社を出発。
品の良いコアジサイが所々に咲いている。20分も歩くと どこからか異臭。なんかクサイなと感じながら歩を進めると 先頭の方から登山道に”鹿の死体!”との騒ぎ。防護ネットにツノでもひっかけて身動き取れなくなって そこで息絶えたのか 目をそらして足早に通り抜ける。ただし 帰りもここ通ると分かるとあまり嬉しくなかった。
前日の雨で水量が増している沢の流れに沿って 一時間ほど歩くと大きな看板。”この山では転落事故が5回起きています。3名が死亡してます。十分気をつけて登ってください” 目の前にはだかる長い急な階段に目がテンになった。 ”まさか あれ登るの?”
次から次へと岩にへばりついた鎖をたよりに登って行った。 実際登り始めると 下で見上げていたよりは アルミ製の階段は頼り甲斐があった。大きな岩の中の奥の院というのは 何か別世界のようで心が落ち着いた。
しばらく尾根を歩いて石裂山に14時10分着。途中 にわか雨にあって皆で雨具をつけたが直に雨が上がり みな雨具を脱いだ。湿度が高く 汗だらだらでとてもゴアなど着てられなかった。
難所がいくつもあり皆がゆっくりと安全に通り抜けるので今回は参加者11名なので終わってみると6時間かかっていた。雨で濡れた岩はおそるおそる歩くしかなかった。数名が足を滑らし 尻もちをついた。
3〜4名位のパーティだったら一時間以上は短縮していたかもしれない。景色や花に歓声をあげる機会はあまりなかったが 安全に歩くことに全神経を注ぎ 緊張した一日だった。16時半下山。
下山後のお楽しみは 厚生年金の宿”ウエルサンピア栃木”で入浴。500円(回数券で450円になったが)は安い。今までの緊張が一気にほぐれる。
食事は 天ぷら派と豚肉のソテー派に分かれたが 誰がみてもソテー派の楽勝。コースで1400円は得した気分。
帰りの電車の中では F氏が”おいしい焼きソバの作り方”のレシピを皆に配ってくれた。それはそれは丁寧に分単位で手順が書かれていて驚いた。この通りに一度作ってみよう。
月に一度の山歩き。お世話になりました。来月もよろしくお願いします。
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