2008.7.8_市野 武――ワンポイントレポート「国土地理院の地図閲覧サービスについて」
■2008.7.8――市野 武さんからレポート「国土地理院の地図閲覧サービスについて」
先日、藤本さんが紹介された国土地理院の地図閲覧サービスですが、このサービス、通称ウオッちず(このネーミングどうにかなりませんかね)は4月末に新システムに完全移行されました。
以前は1/25000地形図の1枚ずつの表示でしたが、全国の地図がつながってマウスのドラッグで自由に移動でき、スクロールボタンで拡大、縮小ができるようになっています。
ただし、文字通り閲覧に限定された機能しかありません。
この地図を活用するには以下のサイトのほうが便利です。
電子国土地図 http://cyberjapan.jp/index3.html
日本地図が表示されたら画面右の検索タブをクリックして検索窓を表示させます。2行目の地名のところに目的の地名、山名などを入力して検索ボタンをクリックすると候補がいくつか表示されます。
たとえば、「御前山」と入力して検索すると検索結果が20件ほど表示されます。上から4つ目の”御前山(東京都西多摩郡奥多摩町)”をクリックすると奥多摩の御前山山頂を中心とした地形図が表示されます。
最初に1行目の都道府県のプルダウンメニューで東京都を選択しておけば候補は奥多摩の御前山のみに絞り込まれて表示されます。
もうひとつ
地図センター電子国土地図 http://denshikokudo.jmc.or.jp/
こちらは日本地図センターのサイトで、こちらの方が多少使い勝手が良いでしょう。施設・国家機関・観光施設などのデータが地図に重ね合わせて表示することができるようになっています。観光のタブをクリックして「主な山岳1003山」にチェックをいれると地図上に主な1003の山の位置情報を読み込みます。
どちらも充分使えますが問題もあります。印刷を含めて全機能を使うには「プラグイン」をインストールする必要があります。しかもこのプラグインは Windows限定、Internet Explorer6.0以上にしか対応していません。更にこのプラグインは最新版でもバグがあり環境によってはインストールにつまずくことが多いと言う少々厄介なものです。プラグインのインストールに成功しても、「firefox2.0」「Opera9.27」「safari3.1」などの最新のブラウザでも全機能を使えません。Windowsのみの対応なので他のOSではこのプラグインは機能しません。 Linux版のFirefoxではダメでした。おそらくMac環境でもダメでしょう。プラグインが使えなくても基本的な機能については問題ありません。「InternetExplorer」だけ使っている方は印刷機能を含めた全機能を使えます。
プラグインについてはこちらを参照ください。
http://portal.cyberjapan.jp/use/index.html
私個人としては電子国土システムよりはるかに高機能で使いやすい怪物フリーソフト「カシミール3D」を強くお奨めしますが...。
尚、この「電子国土webシステム」を使ったwebサイトがどんどん出来ていま
す。個人的にホームページやブログをお持ちの方は導入されてみてはどうでしょうか?
http://portal.cyberjapan.jp/joho.html
登山関係では
http://www.sankouki.com/
http://www.yamareco.com/
などで導入されています。
2番目のヤマレコに地図印刷サイト「地図プリ」があります。印刷だけならこれ
で充分なのでは?http://www.yamareco.com/map/
今や、地図にお金を払う時代は終わろうとしているようです。都市部ならGoogle Map,地形図なら電子国土で大抵のことは出来てしまいます。
以上、参考になれば。
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