2008.8.28_矢野 博子――ワンポイントレポート「菜畑山」


■2008.8.28――矢野 博子さんからレポート「菜畑山」
 8月26日 富士急線沿いの 菜畑山(1283m)に登った。レンゲショウマに会いに。
 ”軽い山歩きで「d」ぐらいに考えていいでしょう”との当初の紹介だったので のんびり構えていたら 実際送られてきた資料では コースの変更で ”水は最低2L以上、行動食もいつもより多目に。ロング ロング ウオーキングです!” 
 菜畑山〜今倉山〜二十六夜山までの 71ポイントとなった。第一 送ってきた地図が二枚ある!
 霧雨が降ったりやんだりの朝、千葉6時38分発のあずさ号に乗り込む。定期券でも特急に乗れるようになってから このあずさ号は通勤客が大半を占め 随分混むようになった。なにしろ乗り換えなしで新宿やら立川に座っていけるので 利用価値大という訳らしい。
 大月で富士急に乗り換えるが 以前の乗り換えホームと変更になり 乗り換え時間も少なく 一番最後を歩いていた私は危うく皆を見失う所だった。
 都留市で下車。駅前のコンビニで追加のおにぎりを急いで買う。タクシーで曙橋に向かう。そこからできるだけ上までタクシーで行く予定だったのに 悪路だとか5人乗っているからとか理由を運転手がつけて 途中養豚場の所で下車させられる。(結果的にはこれ以上 上までは無理だった) 
 みんなでブツブツ言いながら9時50分歩き始める。なにせレンゲショウマの乱舞が私達を待っているのだ。気温20度というが湿度が高く 歩いているとすぐに汗びっしょりとなる。
 11時15分菜畑山山頂。予定のコースタイムより少し早い。山頂の手前からレンゲショウマがチラホラ見え始める。歓声があがる。
 山頂の登山道から少し進むと レンゲショウマの可憐な 品の良い姿があちらこちらに出現し始める。 こんな沢山のレンゲショウマを見るのは初めてだった。うす曇りで 薄暗い林の中の 白い花は とても際立って美しかった。他の花には悪いけど 格段の美しさだ。
 尾根を歩いて13時35分今倉山(1470m)に着く。今回のコースでは 菜畑山から今倉山までの行程に レンゲショウマは一番多く咲いていた。
 夫々のピークで15分の休憩を取るが 速乾性のTシャツを着ていても びっしょりかいた汗が15分もすると体を冷やし ブルッと震えた。あわてて上着を羽織る。15時45分二十六夜山着。
 この辺りから仙人水まであたりは きのこワールドだった。直径20センチ以上もありそうな 童話にでも出てきそうな巨大きのこから 白いタマゴダケ。それが成長して真っ赤なタマゴダケ。暗い森の中で タマゴダケの赤さが際立っていた。
 17時27分下山。予定より一時間早い。芭蕉月待ちの湯まで歩いて10分。 広々とした温泉に体をあずけ 緊張がほどけていく。至福の時だ。
 期待を裏切らなかったレンゲショウマ。また会いに来たい。大月駅までタクシー。タッチの差で 千葉行きのあずさを逃したのが残念だった。


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