2008.11.28――矢野 博子さんからレポート「鶏頂山に登った」


■2008.11.28――矢野 博子さんからレポート「鶏頂山に登った」

 2008年11月25日 栃木県の鶏頂山に登った。(この山の名前よりメイプルヒルスキー場と言ったほうが地元の人には分かると 栃木出身の同僚の話)
 前日は土砂降りの雨。未明には止むという予報であったが 山沿いは 雪とのニュース。いつもはザックにいれない替えのズボンをあわてて詰め込む。
 東武浅草駅8時10分発の新藤原行きに乗り込む。電車は学生なども多く 結構混んでいた。北千住から半数の仲間が合流。今回はコーチを含めて14名の大所帯。
 新藤原の駅からタクシーに分乗し登山口に向かう。昨夜の雪でタクシーはどこまで入れるか分からないと運転手から聞かされる。しかし前日の豪雨からは信じられないような紺碧の空が私達を迎えていた。
 「日塩もみじライン」にはいると 道路脇には雪が積まれていて これからの山歩きがどんなであるか想像できた。しかし真っ青な空の下 紅葉した木に雪が積もり それは見事な風景で これが見られただけでも今回の山歩きは満足と早くも雪景色に感動。
 小一時間タクシーに乗り 登山口に着く。積雪10センチと運転手の話だったが実際には ふきだまりもあり30センチ近い所もあった。 軽アイゼンなどをつけ 11時半登山口出発。
 替えズボンを今回持って来たので スパッツを置いてきた事を この後かなり後悔した。 「新雪を先頭に立って進む」という特権を皆で平等にという訳で 50歩ずつ先頭交代方式で林間を進んでいく。時々 枝に積もった雪がバサッと頭を直撃したが 特にきつい登りもなくスキー場を横切り 山頂を目指した。
 キラキラ光る雪原がまぶしい。先頭にたって踏みしめていくのに比べ 後からついていくのはとても 楽チンだった。
 特に眺望もなかったが しかし思いのほか時間がかかり 三時間登ったところで14時半になっていた。下りを二時間とみて16時半。日没にはまるので ここで引き返す事になった。この分岐では向かい側に雪を被った山並みが見渡せ 頂上に登った気分だった。
 来た道を引き返すというのは とても気分的に楽で途中からストックをしまい 軽快に下るはずだったが 軽アイゼンの結び方が悪いのか紐がゆるんでしまい さらに雪がお団子のようにアイゼンにはさまり 歩きにくかった。
 歩いている時は足は冷たくなかったが 帰路のタクシーの中で靴をぬぐと びっしょりで スパッツは必携だなと痛感した。
 鬼怒川温泉で汗を流し 駅前のパスタ屋「レストランライフ」で パスタを3種、(でもある人たちは4種! これは重要な事件だった。どのパスタも美味しかった。それに¥630は安い)
 19時18分発の浅草行きに乗って帰路についた。同方向に帰るS氏に「北千住乗り換えの方が 早いですよ」と北千住の駅についてから教わり あわてて飛び降りる。新しいルートを知り 何か得した気分になった。 
 毎回 何かのドラマがある山歩き。今回は想定外の「雪中歩き」でした。 皆様お世話様でした。


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