2008.12.25――稲葉 和平さんからレポート「振り返ったついでに思いつくまま」


■2008.12.25――稲葉 和平さんからレポート「振り返ったついでに思いつくまま」
伊藤幸司様
(振り返ったついでに、この1年間で変わったことを列挙してみます。)

 この1年間で山歩きにずいぶん慣れてきた。「山歩き」と言うより、山歩きに出かける前の準備や心構えができてきた、といった方がいいかもしれない。思いつくまま列挙してみよう。

 山歩きのための道具、つまり、ザックやウエア、靴、手袋など、何が必要か、どんなものが必要か、についての不安がなくなりつつある。
 昨年1月、糸の会に参加するとき、冬だったこともあり、すべてが不安だった。寒かったら、濡れてしまったら、壊れてしまったら、等々、きりがないほどだった。スポーツ用品店に行ってザックやウエアをみると素材・性能が列記されているが、意味も分からずどの程度必要か分からないし、価格はピンからキリだ。
 下手な質問をしても、わけの分からない難しい説明をされ、こちらも度胸がないものだから分かった振りをしてしまう、とこれは最悪。足りない技術と体力を道具でカバーできないか、などと考えている胸のうちを店員に見透かされ、あれもこれもと次から次へと出してくる。そして最後はこれさえもっていれば心配ありません、などと高いもので押してくる。
 高い買い物だから「1月の安達太良山に登るための道具一式そろえてくれ」などという”大人買い”はできないし、大学時代にワンゲルをしていた友人も冬山はほとんど経験がなく、「連れて行ってもらう人に聞いたら」とつれない。定価で買ったものはあまりないが、知っていれば違う選択をした、というものはかなりある。

 食料についてはまだ最適解をみいだせていないけれど、一泊であればおにぎりと「鳥のえさ」があれば何とかなる、という感触は得た。
 日帰りならセブンイレブンのおにぎり4つと「鳥のえさ」で充分。ただし、非常食という概念をどのように捉えていいかはまだ分からない。

 水の必要量は季節で大きく違うということを、山歩きを1年間続けてやっと分かっってきた。
 7月の平標山で水分補給を失敗したので、早めの十分な補給を心がけているが、夏は2リットルでも不安なのに冬は1リットルあれば充分のようだ。

 「毎月2回山歩きをしていれば、1年間で基礎的な脚力はできる」と伊藤コーチに言われたように記憶するが、自分で判定することではないとは思うが、その通りのような気がする。
 最初の頃は日帰りの軽い山歩きでもそのあとニ三日は筋肉痛が出、立ち上がるときや階段の上り下りが苦痛だった。最近は日帰りなら筋肉痛はない。
 (というと嘘になる。実は23日の秩父・御岳山は最後の急斜面が効いたのか、アキレス腱の周辺が痛い。滑らないようにきちっと足の裏を接地させて、と快適に登っていたので疲労はまったくといっていいほど感じていなかったが、足首が硬いという自覚はあったので予感していた通りになった。今後はストレッチを充分にやることにしよう。)

 荷物を減らすこと。何も分からないときは不安だから何でも持って行きたくなっていたが、安全のためには重量を減らすことの方が重要ということが実感として分かってきた。
 いつ行くか、どこに行くか、どんなメンバーと行くかで変わってくるが、全体として、必要なものと不要なものが大方分かってきた、というところだろう。

とりあえずここまで出失礼します。靴に関してのリポートが残っていますが、またのちほど。


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