2009.3.29――藤本 喜弘さんからレポート「クロモジとアブラチャン」


■2009.3.29――藤本 喜弘さんからレポート「クロモジとアブラチャン」

●コーチ殿
●ついでにもう一通 投稿します。

■九鬼山での花の話

 九鬼山の上り坂で、サンシュユに似た黄色の花を見つけ、サンシュユにしては小さな花だねと問いかけました。
 それはクロモジよ、という返事があったのですが、後でコーチからアブラチャンだとのアドバイスがありました。
 クロモジ嬢は、花を揉んでこの香りはクロモジに違いないとつぶやいておられました。
 気になりましたので、帰って調べましたら、クロモジもアブラチャンも共にくすのき科ですから、香りは似ているのでしょう。
 共に山地に自生し、クロモジは2〜3m、アブラチャンは4mに達するそうですが、花は共に淡黄色の小花で、遠目には似ているのでしょう。クロモジは1本の花柄の先が数本に分かれて花がつくようですが、アブラチャンは短い花柄に群がるように咲きます。果実もクロモジは数本の果柄の先にまとまってぶら下がりますが、アブラチャンは一枝に一個ずつです。
 クロモジの樹皮には油があって香料の原料になるそうですが、アブラチャンの名前は(油+タール)の意味で種子や樹皮の油を灯火に利用したそうです。
 樹皮の色も違うようですが、この度は随分勉強になりました。
 なお、サンシュユはみずき科の園芸種で葉は対生ですから、くすのき科の互生とは見分けられます。
*参考:
クロモジ   (http://shinrin.cool.ne.jp/sub156.html)
アブラチャン (http://shinrin.cool.ne.jp/sub450.html)
サンシュユ  (http://www.ootk.net/cgi/shikihtml/shiki_254.htm)


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