2009.5.30――矢野 博子さんから「畔ヶ丸」レポート


■2009.5.30――矢野 博子さんから「畔ヶ丸」レポート

 2009年5月26日(火)西丹沢畦ヶ丸(1293m)に登った。
 7時56分新宿発の急行小田原行きに乗り込む。 朝食抜きで家をでてしまうので 往路の車内でおにぎりを食べるのを常としているのだが下り線なのに通勤やら通学の乗客が多く  流石にそれは出来なかった。(この事は一緒に行った Iさんには大きな結果をもたらした)
 新松田で下車し バスに乗る。バスは一般の登山者が乗る時間より遅い為か殆ど自分達だけで貸しきり状態。そこで 人目も憚らずおにぎりを食べ始めたが Iさんがバスが動き出す直前に食料をすっかり家に置いて来てしまったことを発見。今日は暑くなりそうなので水のことばかり気にしていたとのこと。
 いつものように電車の中で 食べ始めていればザックを開けて その時気がついて下車した駅の売店で買うことも出来たのだが 既に遅かった。他人事ではない、自分もいつか やりかねないと思った。
 途中 残雪残る見事な富士山が眺められた。(しかし バスからの景色より 皆の興味は Hさんが話してくれた 数日前糸の会で登った尾瀬での出来事にあった)
 一時間ほどバスに揺られ 西丹沢自然教室バス停に到着。バス停の近くの駐車場と道路は既に自家用車で埋まっていた。係りの人の話では 朝の6時には 駐車場は満杯だったとのこと。流石ベストシーズンの丹沢と言う感じ。
 11時少し前に登山口出発。気持ちの良い 爽やかな天気で 新緑が眼にまぶしい。沢にかかる橋をまずは渡り 奥へ進む。水の流れる音が心地良い。
 30分ほど歩いた所で コーチから今日の計画について説明があった。計画書によれば 下山時刻は17時半。だが バスの時間は17時の次は19時近くまでない。タクシーも10人となると難しい。そこで17時のバスに乗ることを第一候補にしたいとのこと。
 ということは どこかで時間を30分短縮しなくてはいけないということになった。糸の会の誇る”健脚チームC”( おだてにのっていつのまにかそのようになっている)は それに答えるべく歩きはじめた。
 ダブルストックの登りでの使用目的の説明を聞いて納得した。 自己流にしろすっかりストックに頼っている私には 食料を忘れるより ストック忘れる方が重大だ。
 丸太橋を何本も渡って暫く行くと 大きな滝の手前で 釣り人が下山してきた。 魚籠には形の良いやまめが4匹収まっていた。何でも朝の4時から山に入っていたとか。
 暫く歩いてから下棚沢の滝へと回る。中々見ごたえがあり立派だったけど 本棚沢の滝(12時15分着)はもっと高さがあり しぶきが気持よかった。こんな大きな滝が丹沢にあるとは意外だった。オゾン一杯と言う感じ。
 しばらく行くと左手下方に クリーム色の大きな花を咲かせているほおの木が現れた。随分大きな花で 立派だった。丹沢らしい道が続く。溢れんばかりの緑の洪水。
 コーチの話では 西丹沢は若いブナの木があちこちに見られ 他の丹沢より山が元気とのこと。 次世代にこの自然を引き継がなくてはいけない。遠く左手に檜洞丸が見える。去年の秋 日没につかまって 最後はライトを頼りに下ったのを思い出した。
 14時20分山頂到着。ここまでで予定を少し短縮できている。山頂の眺望は特に良くないが 風もなくゆったりとした気分になった。
 15分の休憩を取って下山開始。尾根を一時間ぐらい歩くとまた沢が現れ 橋を何本も渡った。 特に急なところもなく危険な所もなかったが 濡れた岩にご愛嬌に滑った仲間もいた。
 快調に下り 予定時間前に和田バス停に到着。これで17時台のバスに乗れる。いつもながらこういう状況下の下りは 皆真剣で早い。
 和田バス停に止まったバスはチョー満員。朝のラッシュ並み。 それでも ともかく乗り込むしかない。行きのバスは時間が遅かったせいかガラガラだったけど 帰路は他のグループと重なった。それにしても どこでも乗り物がスイカ対応になりとても助かる。私の場合 モノレール→JR→小田急→バス と全てスイカで済み 小銭必携だった山歩きから開放されつつある。
 山北駅傍のお風呂に入り(¥400)体を伸ばす。新松田駅近くのソバ屋に入る。何を食べるかあれやこれや迷ったが 何のことは無い時間が迫っていて キケン球を選んだ。味わう時間がなかったのが幸いだった。
 ”カフカの旅”終了。  コーチ、皆様お世話様でした。次回はどんな出会いがあるか楽しみです。
 コーチへ・・・・5月29日 本 二冊届きました。ありがとうございます。まだ よく拝見してませんが 前回の本より随分 写真が多いようで 贅沢な本という印象を受けました。


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