2009.10.10――藤本 喜弘さんから「ホームページ運営にかかわる提案」
■2009.10.10――藤本 喜弘さんから「ホームページ運営にかかわる提案」
コーチ殿
詳しいご事情の説明を頂きました。
それら全体についてのご意見はできかねますが、二三述べさせて頂きます。
●ホームページのアドレス(URL)変更はよく目にします。古いホームページを整理して、新しいホームページに飛んでもらう仕掛けをいかにしたらスマートになるかという考え方が必要なのは分かります。
●しかしそうしていないのはなぜか。
なぜそうされないかの細かいご事情にまで立ち入って 意見を言うつもりではありませんが、古い各ページのアドレスだけを残すようにしておけば、すっきりとリニューアルできると思います
具体的には、古い方のHPの内部リンクをすべて切り離し、古いHPなり個別のページへログインしてきた場合には、それらからダイレクトに新しいHPなり該当ページにジャンプさせればすみます。
古いアドレスだけを残してそれらの内容を消してしまえば、検索ロボットからのジャンプ先が失われるという点のご心配かと察しますが、もう半年の時間が経っていますから、古い情報についてはあまりこだわらないでもよいのではないでしょうか。
●たとえば「藤本喜弘」で検索すると、たくさんの資格教科書を書いている藤本喜弘さんと糸の会の藤本喜弘さんとが何項目も出てきますが、どれとどれが同一人物なのかはわからないまま、ぞろぞろと出てきます。
これを気にするかしないかは個人それぞれでしょうね。
●そういうことを私はいわば積極的に放置してきました。
むしろこのあたりが各投稿者の不安になっていて、ご自身をあまり世間に晒したくないと思っている方も少なくないだろうと思います。
そこで一つ、皆さんのコミュニケーションのために、外部には非公開のメーリングリストをご提案します。
この場合、コーチのフィルターは通らないで各自の生の声がアップされますが、あくまで内輪の自由なおしゃべりの場と割り切ってしまいます。
参加者の発言を(事前に)チェックすることはできませんから、多少の懸念もありますけれど、皆さんの良識に期待しましょう。
すでにいくつかのMLのお世話をしておりますが、今まで一度も感情的な議論になったケースはありません。さて如何でしょうか?
【コーチから】
●ホームページもリニューアルに関する切り替え上の問題について、いろいろお考えいただきありがとうございます。
●藤本さんにとってはご専門の領域でしょうから選択的移行について段階的な技術論が考えられるかと思いますが、私は自分の個人的体験の中でベストの選択をしたいという、いささか窮屈な立ち位置を選んでいるつもりです。
●ホームページの古い文書のどこかにあると思いますが、ホームページを立ち上げて検索ページになかなか出てこなかったとき、Yafoo! からメールが来ました。新顔のホームページを人手で探して紹介するページがあるのだそうで、それに選んだという知らせでした。「糸の会」で検索すると、Yafoo! ではトップになっていました。
●当時、私はNTT系のgoo で検索していましたが、Yafoo! を追いかけるようにして検索ページの上位に駆け上がってきました。お互いに見合いながら仕事しているんだな、という印象でした。
●今年の年賀状で私は次のように報告しました。
――――2005年11月に始まったインターネット上の「毎日が山歩き・いつでも Bon vivant」(BIGLOBE+小学館)は月2回の連載が昨年末で77回になりましたが、今回、その山名で検索してみました。Google での結果、25山(32%)が検索の1ページ目に、19山(25%)が2ページ目に上がっていました。
――――もともと「大蔵高丸」というローカルな山で検索リストの1ページ目に登場するのを成功のひとつの目安と考えていたのですが、トップページの6番目にきました。また「槍ヶ岳」もトップページの6番目にあったのは、うれしい発見でした。テレビの視聴率のようなものですが、インターネットの大海原で、ささやかな達成感を感じています。
●同様の関心で「糸の会」のホームページを見ていきたいというのと、新しいホームページが検索画面でどのように浮上し、交代していくをリアルに見たいということにこだわっています。
●検索はいまや恐るべきスピードになっていて、次々と、シラミつぶしに読んでいくみたいです。そこに固有名詞があればもちろん、普通名詞も○○用語というようなものは徹底的に拾っているようです。本文まで含めて世界中のホームページを丸ごと自社のサーバーに取り込んでいるという話もありますから、情報の世界征服という感じさえします。
●しかしそれでもなお、「糸の会」のホームページのような、どこかの馬の骨にまで足繁く通って最新情報をキャッチし、古いものは捨てていくという情報のリニューアルをけっこうこまめにやっているというところまでは実感できます。
●そういう動きが、ホームページの新旧切り替えでどう見えてくるかということに大きな期待を込めていることから、旧バージョンをあまり作為的に壊さずに、新バージョンが追いつき追い越す動き待っている……というときに、藤本さんの友人の方が、古いホームぺージを彷徨うことになったということだったと思います。
●そういう方がほかにたくさんいらっしゃるかどうかわかりませんが、何カ所かにはリンクを張ってありますので、それでよし、というのが本音です。
●以前、キヤノン販売という会社が新しいホームページを立ち上げたときに、そのキヤノン側担当者から毎月報告を受けるという機会がありました。ログ(通信記録)を細かく調べると、ある人物がどこからホームページに入って、どういう順に閲覧して出ていったかが詳細に分かるのです。そういう行動をきちんと分析することで、その人物がどのような頻度で訪れているかわかるし、トラップを仕掛けることで年齢や性別、興味の範囲などをかなり的確に推理できるということです。
●大海原の波のひとつひとつを丹念にひろいながら、しかし波が消えればその記録も消していくという膨大な作業の積み重ねの一端が「検索」という結果によって私たちにもかいま見えます。
●糸の会のみなさんは当初は郵便のみ、その後ファクスがしだいに普及率を上げて、緊急連絡はほとんどファクスできるようになったと思ったらインターネット。いまは主力会員のみなさんでは80%ぐらいの普及率かと思いますが、会員全体では50%を上回る程度かと思います。私はかなりのみなさんがそうであるように、山歩きをするために自分のパソコンをゲットするという流れをもっと拡大していきたいと思います。
●と同時に、なにかまとめて書いてみたいと思う人に、ミニホームページという場をつくって、(じつは1本ごとに原稿料として1ポイント進呈していますので)自分自身でアクティブに大海原に乗り出してみていただきたいと考えています。結果がどうということより、外の世界とつながるものを持つことで、インターネット世界と接触する体験はしておいていいかと思います。本気になったら、自前でブログをもつこともすすめたいと思います。
●素朴な文化サークルという側面で糸の会はみなさんにインターネット世界に対してゆるく扉を開いているつもりです。藤本さんには気になるルーズさがあるかと思いますが、いま、私はあいた時間をフルに使って、これまでの1,000回を越える山行の写真をホームページに載せる作業に没頭しています。古いホームページの残骸がそれに悪影響を及ぼすようになったら、即座に廃止するつもりですが、それまではゆっくりと、新と旧との交代劇をGoogle の検索画面で監視していきたいと思っています。
●また、メーリングリスト(グループ間の同時配信メールシステム)をご紹介いただきましたが、私の個人的な印象では、メーリングリストを解除したときのホッとた気分はなかなかのものです。特定のプロジェクトを進めるときなどメンバー間で情報を共有できる合理性はすばらしいものがありますが、その「共有基盤」を毎日維持し続けることはけっこう疲れるのです。藤本さんは「閉鎖性」という意味でご提案くださったかと思いますが、じつは私の中では開けっぴろげのホームページに対して、あまり身構えずにすむ会員空間を持ちたいというところを現実的に考えていて、いわば客間に対して居間という程度。普段は顔見知りばかりですが、ときには外部の人も招き入れるという程度の「内輪」の空間という考えです。
●しかし一方、これから入会してくる人がいれば、ほとんどはインターネット派でしょう(最近入会した若い人で、そうでない人も確実に存在しますが)2〜3年後に糸の会が存続していればインターネットを前提にした運営をしているかもしれません。そのときにはきちんとした談話室が必要かもしれません。
●口答え系の返事になってしまいましたが、ご指摘ありがとうございました。
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