■2010.6.15――はやし智子さんからレポート「イキイキ奮戦記」


■2010.6.15――はやし智子さんからレポート「イキイキ奮戦記」

いきいき奮戦記

 この春 千葉市の広報誌に 乗ったのは 高齢者の 農園講座生募集 というものだ。
 わが 愛する夫が いち早く見つけたのである。
 かねがね シンプルライフとか 人生において 生き抜くための 必要最低限のものは 何なのか? などと つぶやく妻がいる。

 人生 おかねじゃないよね 自給自足って 一番最初は食べ物だよね 作ればいいんだしさ。
 仕事を 完全リタイヤしたらば 野菜をつくって それ食べて 生きていけば いいよね。二人して。
 自給自足って 憧れだわよね。
 でも私は 細かい作業は苦手だし 細やかな気配りも苦手だし 持てる時間は 美と健康と私のしあわせのために使いたいし・・・だから・・私は・・親分の子分になって・・なんでもやるから・・
 だって 千葉ばあちゃんは<彼の母>は 穏やかに育てる 母だもの。その母に育てられた あなたも きっと 穏やかに 育てる人。 そうよ。 そうにきまってるんですってば。 絶対 向いてる。
 そのうち 貸農園を借りて 二人で 野菜の自給自足 やろうよ。 オーソレミヨジャーン。 等と 無責任に 口走る 妻がいたのである。

 どうせ 口先ばっかり・・野菜作るだの 何だのと言ったって <レオ様の映画来た。 私はいかなきゃ!>と たちまち前言翻し 行き当たりばったり 飲めや歌えが命の お気軽妻に 長年迷惑をかけられてきた 彼。

 <何が野菜だ。何が自給自足だ。何が子分だ。いつも バカ殿 行ってらっしゃーい なんてさ。>
 <どうせ 貸農園を借りても 虫取りなんかは逃げ出して そばで がんばってね なんて 笑ってみてるだけ に決まってるのだ>
 <私はもう 騙されはしないのだ。絶対>と 彼は思うのである。

 そこに 千葉市だ。 <イキイキと仲間つくりなどもしつつ 野菜つくりを学びましょう> だって。
 彼は 早速 ひらめいたわけ。 
 <彼女のために ある講座ではないか。これこそ>
 昨今 とみに おかねがないだの 節約だの けちるだのと 口走っておるようだし ま いっちょ 先発隊として 野菜つくりの ノウハウを 学んできたら どうでしょう。
 そこからでしょう。 自給自足たって。 なんだって道は遠いのだよ。いじわるばーさん。

 私が 一番 最初に 考えてしまったのは<高齢者>とついているところだ。 高齢者って? 私? 64歳ですが 何か?って感じだ。
 64歳で これだけども 高齢者って 私 よろしいのでしょうか。
 だって 高齢者ですってよ。 私って 高齢者なの? あまりにあんまりではない? 
 ぜんぜん 別の次元の話みたい。 嘘みたいだけど ほんとかしら? 支離滅裂。 
 ある意味 半信半疑で 申し込んでみた。 試しに。
 そしたら 64歳で これで 何の問題もなくって かえって 驚いちゃった。
 へーーーーーーーーーーーー!  問題なし。違和感なし。 
 60歳くらいすぎてれば みな 同じなんだー!  高齢者への道 まっしぐら。
 へーーーーーーーーーーーー!  人生ってそういうもんなんだ!

 厳正なる ガラガラポンのくじ引きの結果 1・7倍もの難関を突破して 無事 イキイキ農園講座の生徒と なった。
 50名の 高齢者の 方々と 御友達になる日も 近い。
 あまいトウモロコシや 大きい大根を手にして 高笑いする日も とうくはないぞ!
                         <続く>


★トップページに戻ります