「ごめんなさい」をいろいろ
………2003.9.5(糸の会お知らせ)
●9月アタマと11月の格安航空券のチャンスを逃してしまいました。一部の方から期待があったようなのですが、手を出す余裕がありませんでした。ついでにあらかじめ予防線を張っておきますと、この冬も、あまり積極的に飛行機利用の「f」はできないかもしれません。(「1f」の八甲田と「2f」の札幌周辺は飛行機利用のスノーシュー遊びですが、単純に「b」の安チケット利用企画です)
●じつは、3年目に入る「宮本常一写真集」(仮題。2巻+α。毎日新聞社)の編集作業の、上巻の守備範囲がこのところ回ってきていて、それで時間がとられています。気持ちがそちらへ向いてしまっているのです。
■8年目のまとめ作業も
●それからもうひとつあります。1995年の秋に糸の会を始めるに当たって「ガイドブックの取材と兼ねてなら山歩きの講習会をやれるかも」と考えた、そのガイドのまとめをようやく具体的に始めました。「登山道《フォト》ガイド」と「登山道《マップ》ガイド」の2本立てという構想で、いまは「フォトガイド」の準備をすすめています。近日中に、山ごとの写真集積というかたちでの「フォトガイド」をお見せできると思います。
来年は歯ごたえのあるものをいくつか
●――という言い訳ですが、この半年は基本的に定例のものだけ、とさせていただきます。
●で、来年の夏に向けてですが、大物企画の取りこぼしがいくつかありますので、それを重点的に考えようと思っています。
●ひとつは剣岳。前回は一部の人だけしか登頂できませんでした。もう一度やらないと。
●白馬も一度だけしかやっていません。入門編としてもう一度と考えています。
●それから穂高連峰も中途半端なままです。中央アルプスの空木岳も考えなくては。
●それと今年チケットがゲットできずに流れた利尻・礼文を6月あたりに札幌から陸路というかたちでやりたいと思っています。
■「月イチ」の山歩きが基本です
●「s」などの大モノへの参加が可能かどうかという打診をしてくる方がいらっしゃいますが、例によって私は判断しません。もし、背伸びして行きたい山があるのなら、それなりの助走が必要なのはいうまでもありません。
●必ずしも「糸の会」とは限りませんが、毎月1回は山に行くという程度のことは最低限必要で、できれば調子の流れを見せていただくという意味で「a」や「b」に時々参加していただきたいと思います。みなさんの調子を「流れ」で見ておかないと、いざ必要なときにもこちらの対応がしにくくなります。
●岩っぽい山へ行きたい人は、両神山、十二ヶ岳、石裂山あたりを自分なりのステップとお考え下さい。春には二子山もやるつもりです。いずれも技術的にどうこうという以前に、岩場歩きが自分にとって楽しいかつらいかという素朴なところをきちんと見ておいていただきたいのです。こちらは「予期せぬ行動」が発生する危険がある人かどうかを見ているつもりです。
●基本的には「きちんと歩けば安全」という山ばかりです。糸の会へポツポツと参加して、別の機会も利用して「月イチ」は維持するようにお願いします。
●大モノに対しては3ヶ月前ぐらいから心の準備、体の準備をしていくというくらいのていねいさがほしいと思います。体の調子がある程度見えていての山歩きが、けっきょくは体にやさしいと考えます。
■失敗がいろいろありました
●台風に最接近した伯耆大山のことは前回報告しました。いい山なので、また計画したいと思います。三瓶山も晴れた日に外輪山を一周したい。
●至仏山は7月1日解禁で、登れなかったので、初日は尾瀬ヶ原と尾瀬沼を越えて長蔵小屋泊まりとして、2日目に鬼怒沼を越えて奥鬼怒温泉郷までとしたのですが、道が藪に隠れていて時間の計算ができないので、途中から大清水に逃れ、物見山に登り返して鬼怒沼に下るというルートに変更。なが〜い1日になりました。風呂なし、夕食もコンビニでの買い出しで鬼怒川温泉駅でかろうじて最終の特急に飛び乗るという思い出深い山になりました。
●次も報告済みですが、7月4-7日の利尻・礼文が消滅しました。ANAの「超割」チケットはマイレージ会員向けの事前予約でも取れなかったようで、完敗。ただ小林絢子さんはラッキーなことに予約開始5分後に電話が通じたとかで、予約はできなかったものの往路のみキャンセル待ちに登録されました。そのキャンセル待ちが生きて稚内までの片道チケットを1万円でゲット。けっきょくそれにノーマルの復路チケットを購入してひとり旅を実施しました。
●伊藤は「超割」がとれなかった押さえに、エアドゥーで札幌往復。それに稚内行きの夜行バスを組み合わせて、実施可能は確保しておきました。来年はこの方式と「超割」とのダブルねらいでやってみようと思っています。
●皇海山も結局は桐生駅から引き返しました。沼田側からの計画を変更して足尾側の豪華避難小屋の庚申山荘に泊まって鋸山十一峰を越えていくという決断をしたまではよかったのですが、台風がらみでしたっけ、集中豪雨で渡良瀬川は大増水。わたらせ渓谷鉄道は不通になっていて、国道122号線も通行止め。レンタカーで行けるだけ……という考えもあったのですが、もともと日帰りの避難小屋泊まりに変更したので、無理に無理を重ねるという方向に警戒して、台風を押して出てきたみなさんにあきらめていただいて、三日月村とスネークセンターのある藪塚温泉で風呂に入って帰りました。
●白山は花がすばらしい山だったし、会津駒ヶ岳は3kgの豚しゃぶに小屋の管理人さんが涙していましたし、唐松岳〜五龍岳は腕が見る見る火ぶくれになっていくような夏らしい太陽に恵まれて、花畑も夏の到来のようなフレッシュな花にあふれていました。糸の会にはアタリもありました。念のため。
■今年の装備について
●お気づきとは思いますが、アディダスの防水バスケットシューズをやめました。猛烈な欠点が出たのは伯耆大山のときでした。ホテルのK.小池さんのベッドの脇に雨具でくるんで置いておいたのですが、猛烈な臭いでした。小池さんが先に文句を言わなかったのは、たぶん強烈すぎたからだと思っています。
●あの靴は冬用らしいのです。バスケットシューズのほかにトレイルランニングシューズとしてもあるようなのですが、換気穴をつけずに防水性の外皮で覆っているのです。それだけなら昔愛用したスノトレもどきなのですが、贅沢なクッションが入っているところが高級なのです。
●そのクッションが水を吸うので、夏に水漏れがすると蒸れるのです。簡単に乾かないという欠点も露わになってきました。以来、蒸れた足の臭いがいつもちらついて、とうとう我慢できなくなって、ふつうのランニングシューズに変えました。
●もうひとつ、夏前に半袖Tシャツを5枚買いました。ユニクロの売り出しバーゲンで1枚たしか780円。デュポンのクールマックスを使っているということで買ったのですが、まあまあです。肌触りは登山用と比べるといささか悪いので一般に受け入れられたとは思いません。……が、着てしまうと忘れてしまう程度の違和感です。安ければ、めっけものといえそうです。
●もうひとつ。お気づきでないかもしれませんが、1本のズボンをはきっきりにしています。たぶん3年になるでしょうが、これは薄くて、露草の中を歩いてもどんどん乾いていきます。雨で濡れるのもほとんど気にしなくていいのです(ただし雨量が多そうなときには、ザックの底から回り込んでくる雨で腰回りが濡れるのを防ぐために雨具をつけています)。イタリア製のズボンで、たまたまバーゲンで買ったのですが、ほかのズボンをはく気になりません。そろそろ新しいものを探さないといけないのですが。
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