入門・小屋泊まりのための装備ガイド
………2004.11.9-10(糸の会360e_丹沢表尾根)


●小屋泊まりのための装備
●鍋割山荘は草野さん手作りの山小屋で、標準的……というか、古いタイプの山小屋とお考え下さい。北アルプスの人気の小屋などと比べると、狭くて、暗いというのが第一印象かもしれません。
●ところが泊まり客と草野さんのコラボレーションによって、独特の雰囲気が作られていきます。それも有名な小屋のオヤジという感じではありませんからお楽しみに。食材もゴミも、みんな草野さんが自分で担ぎ上げ、担ぎ降ろしています。ちょっと哲学的なオヤジなのです。
●稜線で水のない小屋ですから、余力のある人は登山口に置いてあるPETボトル入りの飲料水を担ぎ上げることになっています。そういう仕掛け、最初はいくぶんいやな気分がしたのですが、足らなければ草野さんが自分で担ぎ上げるのですから、まあ、1リットルか、2リットル、運んでみたらどうでしょうか。時間はあるので、ゆっくりと登ります。
●鍋割山は稜線上の小さな突起に過ぎませんが、景色のいいところです。こちらもお楽しみに。
●で、小屋泊まりの装備ですが、ポケットライトが必要です。
●着たまま寝ますから、寒かったら上に重ね着するだけ。休憩時間にも羽織れるフリースのシャツを1枚防寒用に持っていたいものです。
●それでも寒いというときのために、貼るカイロ(ミニサイズ)を10枚ほどお持ち下さい。ふとんの中に持ち込んで、寒いようなら足裏に左右各1枚、それでもだめなら腰に1〜2枚、……でもだめなら腹、肩というぐあいに貼ってください。
●貼るカイロで低温やけどを起こさないために必要なのは肌着です。上は登山用のTシャツ(半袖の夏用)、下には登山用のタイツ(ドライタイプの、いちばん薄手のもの)をはいていると、安全です。
*男性でステテコをはいている人がいたら、最悪の選択です。この際に登山用品店で七分丈のタイツ(もちろんドライタイプで薄手のもの)をお買い求め下さい。
●以前は小屋泊まりで安眠を確保するためにゴアテックスのシュラフカバー(寝袋用防水カバー、1〜2万円)をすすめていましたので、持参する人もいるかと思います。今回のために買っていただく必要はありませんが、どんなものか見せてもらえるといいと思っています。(お持ちの方はよろしく)
●山小屋の布団が不潔だと感じるのが正常な感覚です。襟元のカバーになるような手ぬぐいなどあると便利かも知れません。
●山の上はすでに初冬、しかも小屋泊まりの場合には翌日の天気がどうなるか予想を超える展開になる場合があります。危機管理という意味でも、ゴアテックスのレインスーツが必要です。最悪、それを着て寝るということもあります。もしまだお持ちでない方はこの機会にお買い求め下さい。ゴアテックスの薄手(レインテックス2やリップストップナイロンゴアテックス)のものが安全です。ただし最近、新世代ゴアとかいって値上がりしたみたいなので、ランクを落として東レの和製ゴアテックス「ダーミザクス」のものもいいかも知れません。伊藤の黒いレインパンツがそれみたいです。
●手袋、防寒用帽子、予備のソックスなどがあれば、着るものは冬の日帰りと同様で問題ありません。


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