2005年度上半期の計画+入会案内
………2005.4.1



★糸の会(ito-no-kai)はカルチャーセンターの入門登山講座とシームレスにつながっている伊藤幸司の山歩き講座です。
★基本的には中高年になって初めて自発的に山歩きをしたいと考えるみなさんを対象とする「超入門」の講座ですが、すでに10年来の会員もおり、70歳代に突入した会員もいるため、いろいろなバリエーションが必要となっています。


■2005年度 4-9月予定一覧
380――4a――4.9(土)――二子山――西武秩父線
381――4e――4.12/13(火水)――八幡平+後生掛温泉――東北新幹線
382――4d――4.19(火)――嵩山――JR吾妻線
383――4b――4.23/24(土日)――火打山(妙高)――JR信越本線
384――4c――4.26(火)――御前山――JR青梅線

385――5e――5.10/11(火水)――吾妻連峰+微温湯温泉――東北新幹線
386――5a――5.14(土)――二十六夜山――富士急行線
387――5d――5.17(火)――荒船山――上信電鉄
388――5c――5.24(火)――天城山――JR伊東線
389――5b――5.28/29(土日)――甲武信岳――JR中央本線
390――5s――5.31/6.1/2/3(火水木金)――屋久島――屋久島空港

391――6a――6.11(土)――高山――東武日光線
392――6e――6.14/15(火水)――天城山+湯ヶ島温泉――伊豆箱根鉄道
393――6d――6.21(火)――吾妻耶山――JR上越線
394――6b――6.25/26(土日)――八ヶ岳――JR中央本線
395――6c――6.28(火)――羅漢寺山――JR中央本線

396――7a――7.9(土)――大岳山――JR青梅線
397――7e――7.12/13(火水)――秋田駒ヶ岳+乳頭温泉――東北新幹線
398――7d――7.19(火)――草津白根山――JR吾妻線
399――7s――7.22/23/24(金土日)――空木岳――中央高速バス
400――7c――7.26(火)――御坂山――富士急行線

401――8e――8.9/10(火水)――唐松岳+唐松岳頂上山荘――JR大糸線
402――8a――8.13(土)――乾徳山――JR中央本線
403――8d――8.16(火)――瑞牆山――JR中央本線
404――8c――8.23(火)――金峰山――JR中央本線
405――8s――8.27/28/29/30(土日月火)――穂高縦走――JR中央本線

406――9a――9.10(土)――根本山――JR両毛線
407――9e――9.13/14(火水)――立山――JR大糸線
408――9d――9.20(火)――岩山――東武日光線
409――9b――9.24/25(土日)――燧ヶ岳――JR上越線
410――9c――9.27(火)――伊豆ヶ岳――西武秩父線


●糸の会は日帰り登山を基本にして、できれば山小屋泊まりの山歩きも楽しみたいという人のための講習会です。
●行動時間枠を目安にしたグレードを設定しました。自分に合ったものを選びながら、夏には高い山に、冬には雪景色の山にチャレンジしていただきます。
【a】…標準的な日帰りで第2土曜日に実施。
【b】…「a」の小屋泊り版で第4土曜とその翌日に実施。
【c】…「超軽量」の日帰りで第4火曜日に実施しますが、とりあえず半年間という仮設定です。かつて日曜日の「c」がありましたが、新しい「c」は60回(5年)も続いた池袋の東武カルチュアスクールの「超入門」を終了したので、まだ卒業できないみなさんの仮の受け皿として、同じ日程で、同じレベルでとりあえず半年続けることにしたものです。いまさら「超入門」でもないので「超軽量」として、このところ圧力を感じる「70歳以上」対応としても考えてみます。ともかく東武カルチュアスクールからのみなさんには、できるだけ「d」なり「a」なりへステップアップしていただいて、早く高い山のすばらしさを知っていただきたいと思います。すでに外部の山歩きツアーなどへも参加できるところまで歩き慣れているはずなので、もう一段広い世界へ飛び出していただきたいとも思います。――なお、1995年11月に始まる「a」は東急セミナーBEが(東急本社法務部の危機管理的判断で)突如終了させられたことに由来します(糸の会の創設)。「d」は1997年4月に東急セミナーBEの第2期終了時に同様の受け皿として設定したもの。朝日カルチャーセンター千葉のように「中級クラス」を設定できると、「入門クラス」が固定しないので、流動性が確保されるのですが……。
【d】…山歩きそのものになれていない人と、故障をかかえている人のリハビリに基準をおいた軽い日帰り。早めに下山する分、その後の“楽しみ”も。第3火曜に実施。
【e】…「d」の小屋泊まり版。入門編で「65歳前後対応」とお考え下さい。第2火曜日とその翌日に実施。平日ですから宿泊環境がいいので、山麓の温泉宿(山小屋宿泊料金程度の宿)に前泊して軽い山歩きというイメージです。
*なお、温泉旅館やペンションをチェックしますので、参加可能な方は早めにお知らせ下さい。とくに洋室のペンションなどの場合、宿泊人数が限られる場合があります。こちらもおおよその人数を目安にしてできるだけおもしろい(さびれた……という演出も含めての)宿を探したいと考えています。
【s】…特別企画、「b」のグレードアップ版。
●計画のグレードはおおよそ、行動時間を目安としますが、現地での行動テーマの設定もちがいますから、それについては各計画書でお確かめください。
【a】…山手線駅08時集合→18時下山(行動枠約10時間)
【b】…長い場合04時出発→18時下山(行動枠約14時間)
【c】…山手線駅09時集合→16時下山(行動枠約7時間)
【d】…山手線駅09時集合→16時下山(行動枠約7時間)
【e】…登りの目安を高度差で毎時250m以下というゆっくりペースにしてみます。下りも余裕のあるスケジュールにしておきます。
【s】…実験的な要素を含みますから、参加者を特定する場合があります。とくに岩場の通過技術やザックの重さに対するパワーなどを計算できるメンバーでチームを組みたいと思います。
●糸の会への参加には資格や制限はありませんが、年度会員になっていただくことが前提です。
●2004年度と同じですが、年度会費は10,000円。ただしその10,000円は最初の1〜2回分(あるいは「☆」印の予約分)として参加費に充当させていただきます。会員をその年度の実働メンバーとしたいのです。(年度末に参加費として落とせなかった残額があれば、会費残金として頂戴します)
●会員の方には糸の会通信をお送りしますので、各山行については参加希望(○印)、あるいは関心のあるもの(△印)があればお知らせください。計画書を作った段階でその方々にお送りします。その参加希望状況はホームページに掲載してありますので、確認していただけると安心です。
●はじめて申し込まれる方は、お名前、ご住所のほか、電話(ファクス)、生年月日、血液型が必要です。
●保険は会員のみなさんには原則として三井海上のハイキング保険(年間3,000円のものでけっこうです)を個別にかけていただきます。三井海上のハイキング保険申込みは電話03-3755-9718かファクス03-3754-7566へ直接資料請求してください。
●当初は計画ごとに団体保険をかけていましたが、現在では伊藤側では保険はいっさいかけていません。事故に対しては(個人行動にも適応できるよう)各自で自衛していただくことを前提にしています。ご了承下さい。
●講座料や写真代金の振込のために糸の会では「通常払込料金加入者負担」という郵便振替用紙を用意していますが、これは料金を差し引かれて届くというだけのこと。郵便局備え付けの用紙で振り込んで下さる場合には、料金(1万円以下=70円、10万円以下=120円)を差し引いた金額をお送り下さい。気がつけば、こちらでも処理しますが。
●山行リストのうち参加希望(予約一覧に○印がつきます)、あるいは計画書を見て検討したいもの(△印がつきます)をあらかじめまとめて教えておいていただけば、計画書ができた段階でお送りします。最終的な出欠については、前日までに電話・ファクス・電子メールで連絡いただければさいわいです。当日持参する正確な参加者名簿が作成できます。△が○に、あるいは○が×になります。
●旧来の参加費払い込み済みの「◎」印はできるだけ使わないようにします。従来「◎」にしていたところを「○」とし、計画終了後に参加費精算という方式に一本化します。払い込まれた参加費はいったん「残金」にプールして、単に「○」とさせていただきます。
●しかし、半期ごとに参加予定の山行を「完全予約」しておきたいという方もいます。私がすすめる「月イチ」の山行をしていただくために「☆」組を設けます。【a】と【d】と【c】(混在可)、あるいは【b】と【e】(混在可)を3回分「キャンセル時返金なし」として申し込んでいただく場合、「☆」印になります。その際の参加費は「2回分」(【a】【d】は10,000円、【b】【e】は20,000円)となります。その3回分は半年のリスト内ならどういう組み合わせでもよく、何セットでもけっこうです。(事前であれば)申し込みの時期も問いませんし、組み合わせの変更も可能です。
●講座料は、講師側の経費などを含めて、以下のとおりになります。
日帰りの【a】【d】…5,000円。
小屋泊まりの【b】【e】【s】などは1日あたり5,000円。(【b】は従来の8,000円が10,000円になります)
【s】などで、単なる前泊がある場合は、日数に含みません。
なお世の中でいう最少催行人数は、日帰りでは2人、宿泊山行の場合は3人と考えています。
●参加者各人の登山にかかる現地の費用は各自清算、ないし均等割り支払いが原則です。なおタクシー料金を精算する人は念のため領収書を受け取っておいてください。乗車した車が特定できますから、忘れ物などの場合、役に立つことがあります(領収書の保存の義務はありません)。
●原則的にキャンセルは自由と考えていただいてけっこうです(集合場所に来ない方はキャンセルとみなして探索しません)。キャンセルとなった場合は講座料を「残金処理」として繰り越しますので、その後の講座料、写真代金などに当てていただけます。
●「現地費用は各自精算」で「キャンセル自由」が原則ですが、山小屋ではなく旅館を利用するものについては旅行代理店に手配を頼むことが多くなるかもしれません。その場合は通常のパッケージツアーの場合と同じく、キャンセル料金が発生する場合があります。旅行代金を代理店に振り込む場合には、ご注意ください。
●また写真代金などを「残金処理」することによって残金が▲(マイナス)になることがありますが、あくまでも当方のデータ記入を一括処理したいために生じる前後逆転ですので、気を悪くなさらずに。次の機会に帳尻を合わせていただければけっこうです。会計記録は原則として山行計画書や写真の送付時に同封しますのでご確認ください(かなりの計算ミスが発生しています。監視の目を怠らないように……)。残金処理に関してはいつでも全データをプリントアウトすることができますし、返金できますのでお知らせ下さい。


■会員登録に当たってのお願い

●糸の会に始めて参加される方は、最初は【d】(あるいは【c】)か【a】にご参加下さい。相性ということもありますから、最初の回は参加費のみの「特別参加」というかたちでもけっこうです。糸の会はあくまでも初心者対応の講習会と考えています。【d】から参加して、ゆっくりと装備を整え、夢をふくらませていくという方の新規参加を期待しています。
●それから、保険の件です。最近はあまりチェックしていないので不安なのですが、会員のみなさんにはハイキング保険(あるいは山岳保険)に入っていただくことを前提にしています。いざというときに迅速にヘリを呼び、救助隊を要請できるための保険ですから三井のハイキング保険の最低価格のものでけっこうです。これは救命という意味での初動に大きな役割を果たしてくれるはずです。糸の会でまとめてという方法をとらずに個人加入にしているのは、みなさんの年間のすべての山歩きに対応できるように、という考えからです。
●……で、不幸にして事故が起きた場合の傷害・生命保険部分は低額ですし、保険がどこまでカバーしてくれるかという問題も生じてくるかと思います。それはほかの保険で補っていただくよう、チェックしておいていただきたいのです。
●また、健康状態や当日の体調については各自責任を持って管理していただくのが原則です。……が、不安がある場合には伊藤までお知らせください。100%の配慮ができるかどうかわかりませんが、【d】や【e】はそのような状況に積極的に対応できる計画、という了解の上で、みなさんに参加していただいていると考えています。【a】などについては、ときにハードな設定になっていますから、計画書を見た上で、当日の体調など不安があれば無届けで欠席していただいてもけっこう、という考え方をしています。


■リーダーから 伊藤幸司――2005.3.5

■「70歳」をどうするか?
●このあいだ、朝日カルチャーセンター千葉の受講者名簿を「年齢順」にしたところ、大きな反響がありました。予想年齢と実年齢とが大きく違っている人がいてオオ〜ッ!というのがみなさんの関心のようでした。そして私は全体の年齢のアップ&アップ状態に愕然としたのです。
●とはいえ私自身も今年は60歳。予想していなかった人生域に突入という感じがします。ここ数年、肉体的な老化のハシリを感じたりして思うのですが、ピークを過ぎたと思ったところから転げ落ちる人生は、ある意味で全員がそれぞれ先頭を走るオンリーワンの体験になるのではないかと思うのです。いったん老境に踏み込むと、そこは未知の世界。人はみな「内なる探検家」となるのではないかと思うのです。
●そういう思いを抱きはじめると、「65歳が境界年齢」といっていたことなどはとっくの昔に後ろへ去っていたとわかったのです。65歳あたりを境にして肉体的な個人差が大きく広がって、一律に管理することはできないということに関しては以前と同じなのですが、「70歳まで」、あるいは「70歳を超えて」どこまでやれるかと考えはじめたみなさんに大きくあおられてしまいました。まあ、みなさん、線香花火みたいなものなのでしょうが、「最後のひと花」という思いを頭の片隅におきながら、勇猛果敢に突き進む姿が印象に強く残るようになっていきます。
●ある意味でとても危険な思想ではないかとも思うのですが、それを「技術」で解決できるならおもしろい……とも思うのです。「あきらめない人生」というのがあるなら、「やめない山歩き」というのもアリかな? と思うのです。約束はできませんが、これまでとはちがう価値観の山歩きを模索してみたいと思っています。

■2月17日に上高地でギックリ腰をやりました
●朝日カルチャーセンター千葉で上高地のスノーハイクに行きました。初日の2月16日は松本で雨、中ノ湯温泉も雨でした。
●翌17日は朝7時に中ノ湯で0℃というあたたかさ。しかも予想を裏切る完璧な晴天でしたからゴアテックスも着る気になれずに釜トンネルを抜けて上高地へと行きました。
●青い空にくっきりと白い穂高連峰を眺めながら河童橋へと至り、順調なペースでしたから明神池まで足を延ばしたのでした。
●その帰り、小梨平のキャンプ場に入ったあたりでちょっとしたハプニングが起きたので長い休憩をとりました。Kさんがフラフラと倒れたのでとりあえず食事休憩としたところKさんは回復。のちに低血糖症という疑いが濃厚になりました。
●その小梨平での休憩のとき、下ろしたザックから食べ物をとろうとしゃがんだときにバ〜ンという感じで動けなくなったのです。
●30秒ぐらいだったかと思いますが、立ち上がれるようになったので重いギックリ腰ではなかったようです。その日は釜トンネルの手前でもう一度軽いギックリ腰となり、松本駅でタクシーを降りた瞬間に、またかなり長い間動けなくなりました。
●そんな状態ですから新宿で下ろしたザックを持ち上げるまでに何分もかかるというような状態でした。いったん背負ったら下ろせないので、家まで背負ったまま帰ったのです。
●じつは、腰についてはあまり心配していなかったのです。腰痛持ちのスポーツ選手はいっぱいいますし、丹沢・鍋割山荘の草野さんもかなりひどい腰痛持ちだそうですが「職業病だから」と語っていたことがあります。痛いけれど、仕事はできる……というふうに思っていました。ところがどっこい、痛いだけでなく、動けなくなってしまうということを知ったのです。
●そこで翌朝、JR武蔵小金井駅北口の名医のところに行きました。じつは3度目なんです。腰に違和感を感じてビリっときたことが2回あって、そのときは大いなる不安から見てもらったのです。
●今回も同じでした。「筋肉をゆるめる注射」をチョン、チョンと打って、湿布薬を背中に張って終わりでした。「2〜3時間したら完全に元に戻る」といいうことと、「もしおかしかったらレントゲンもとってみましょう」ということで放免されたのです。腰に当てる簡単な板も渡されました。さらに薬局で湿布薬と飲み薬(痛み止めと神経をゆるめる薬とか)。保険が効くので初診料も含めて2,000円弱でした。
●ギックリ腰は腰とつながっている筋のどれかがこわばってしまった状態というのがその面高先生の考え方。だから痛みのある腰ではなくて、背中を3分の1ぐらい上がったところに湿布薬を貼ります。「一発で直らなければギックリ腰ではない」という考え方をしているのです。
●今回も、もしかして筋肉疲労も……と考えたのですが、重いものを持とうが持つまいが関係なく、「冬は温めて、夏は冷やさないように」というのに尽きるとか。考え方は明快です。
●それでストーリーが全部つながったのですが、じつはこの冬はズ〜っと腰に違和感があったのです。階下の居間のドアを開けっ放しにして暖房熱が2階まで上がるようにしたので、仕事中に暖房をしませんでした。深夜、「寒い」と感じたときに、からだがそうとう冷えていると思ったことが何度かあり、ごく軽いものながら、腰に違和感があって、「暖めようかな」と思ったこともあったのです。
●冷えということでは、上高地で、明神池から引き返しはじめたときに足が冷たく感じたのです。その日は暖かったのと、防水靴下がまだ新品同様だったので、足にカイロを入れずに、歩いてみようと思ったのです。0℃なら日帰りの雪の山とほとんど同じです。
●そういうわけで、冷えが原因なら、十分にあったわけです。それがギックリ腰となった筋道ということになります。
●武蔵小金井の面高整形外科医院は(たまたまかどうか知りませんが)3回ともほとんど待たずに見てもらって、ケロッとして帰れました。なぜ名医なのにガラガラなのか?
ひとつの推理は、来た人を1回で手放してしまうのでその地域からお客さんがどんどん少なくなってしまった。もうひとつは、1回なら名医だけれど、名医故に何回も通うとなるとこまかなところで考え方がぶつかるようになる……かも。
●ともかく、一発で直してくれる名医ですから、1回だけ行ってみるという価値はあります。遠くの人でも、かかってみる価値ありと思うのです。そういうわけで、その面高先生のところをご紹介しておきます。
●場所はJR中央線の武蔵小金井駅北口。西友と長崎屋の間の道(長崎屋の脇にあります)をまっすぐ入っていくと、商店街の街灯がなくなるちょっと手前、左側にあります。駅からすぐのところです。ちなみに住所は小金井市本町5-19-30、電話は042-383-5006。診察時間は0900-1200/1500-1800で木曜と日曜休診、土曜日は午後休診となっています。


■計画の概要(4-9月期)

■380…4a…4.9(土)――――二子山…西武秩父線
●石灰岩の岩稜がすばらしいスリルな体験をさせてくれます。これをスリルと感じる人と、恐怖と感じる人とで岩好きかどうかを判定できるのです。初歩的なクサリ場で伊藤流の歩き方を教わっている人なら初級の人でもだいじょうぶです。高度感のある数時間を堪能できます。

■381…4e…4.12/13(火水)――――八幡平+後生掛温泉…東北新幹線
●スノーシュー・トレッキングです。温泉は後生掛にしようか、奧の蒸ノ湯にしようか迷うところですが、ともかく、まだ雪の八幡平です。

■382…4d…4.19(火)――――嵩山…JR吾妻線
●「11a」で初めて行きました。登山の山ではなくて観光地化しているのですが、それでもなかなかおもしろかった。ようすがわかったので【d】でやります。小さな山ですが印象に残ります。鹿沼の「岩山」と甲乙つけがたいという感じでしょうか。

■383…4b…4.23/24(土日)――――火打山(妙高)…JR信越本線
●さて、残雪がプラスと出るか、マイナスと出るかですが、高谷池ヒュッテが使えるので行ってみてのお楽しみとしておきましょう。火打山には登れると思いますが、妙高まで回れるかどうかは行ってみて……ということに。

■384…4c…4.26(火)――――御前山…JR青梅線
●じつはカタクリをねらった御前山は一度も成功していません。今回はどうでしょうか。新設の【c】は超軽量級ですから、最短コースということにしておきます。

■385…5e…5.10/11(火水)――――吾妻連峰+微温湯温泉…東北新幹線
●まだ車では上がれないので、風情いっぱいの「ぬるゆ」温泉泊まりにして、雪道を日帰りで浄土平往復、できれば吾妻小富士ぐらいは、という温泉+軽い日帰りという標準的な【e】を考えています。

■386…5a…5.14(土)――――二十六夜山…富士急行線
●今倉山から道志の二十六夜山です。新緑の時期をねらっていますが、まあ地味な山ですから。

■387…5d…5.17(火)――――荒船山…上信電鉄
●新緑の荒船山です。タクシーの使い方を考えなければいけないのですが、荒船不動から軽い登りで舳先にあたる経塚山に至り、艫岩から長い下りを選んで、相沢経由で荒船の湯まで歩こうかと思います。

■388…5c…5.24(火)――――天城山…JR伊東線
●ご存知、シャクナゲの天城です。今年はどうでしょうか。ルートもいつもと同じです。花芽の状態を確認していませんが、《シャクナゲ・シリーズ2005》の第一弾ということになります。

■389…5b…5.28/29(土日)――――甲武信岳…JR中央本線
●《シャクナゲ・シリーズ2005》の第二弾。シャクナゲですから十文字小屋泊まりにしたいと思っています。それから甲武信岳から西沢渓谷への戸渡尾根もシャクナゲのトンネルを期待できます。たっぷり歩けるルートでもあります。

■390…5s…5.31/6.1/2/3(火水木金)――――屋久島…屋久島空港
●《シャクナゲ・シリーズ2005》の第三弾は屋久島です。すでにお知らせしているように、稲垣節代さんがシャクナゲの花芽がいっぱいついていることを確認しています。当たり年は間違いないところです。時期が問題ですが、5月29日が地元で設定した「シャクナゲ登山」の日ですから、計画としてはベストかと思います。
●ただ、屋久島はすでに2回やっているので今回は成立するかどうか。ご希望の方は早めに意思表示していただけるとさいわいです。足はスカイマークエアラインの割引チケット「スーパー前割49…11,000円」+屋久島行き飛行機で、往復4万円前後かと思います。それと宿に2泊(合計約20,000円)。もう1泊は避難小屋です。飛行機チケットの手配を確実にするためには3月31日に購入したいところです。
●今回は白谷雲水峡から小杉谷に抜け、屋久杉地帯を抜けて縄文杉を経て新高塚小屋へ。2日目は宮之浦岳から永田岳を経て永田歩道を永田浜へと下ります。したがってウミガメの産卵はその夜歩いて見に行くことができます。1日目の午後と、3日目の午前中をどうするかは人数が見えてきてから考えましょう。行動レベルは前2回とほぼ同じかと思います。

■391…6a…6.11(土)――――高山…東武日光線
●なんでまた高山にしたかったのか、もう忘れていますが、たぶん新緑のカラマツの高山ということだったかと思います。小田代ヶ原も戦場ヶ原もみずみずしい季節かと思います。

■392…6e…6.14/15(火水)――――天城山+湯ヶ島温泉…伊豆箱根鉄道
●《シャクナゲ・シリーズ2005》の第四弾の天城です。湯ヶ島温泉から天城峠に出て、天城山縦走という爽快な1日になるかと思います。

■393…6d…6.21(火)――――吾妻耶山…JR上越線
●花を期待しての吾妻耶山ですが、どうでしょうか。緑の稜線をたらたらと歩いた末に、谷川岳の展望台が山頂です。当たればいろいろな花が見られると思うのですが。

■394…6b…6.25/26(土日)――――八ヶ岳…JR中央本線
●この時期の八ヶ岳なら横岳の稜線に行かなくてはならないでしょう。そしてできれば権現岳へ。どこの小屋に泊まるかですね。八ヶ岳のすばらしい花の季節を楽しみたいと思いますが、計画はおおよそのメンバーが見えてからに。《シャクナゲ・シリーズ2005》の第五弾となります。

■395…6c…6.28(火)――――羅漢寺山…JR中央本線
●甲府の昇仙峡の裏山歩きという感じになるかと思います。軽くのんびりと歩きましょう。ドラマチックな光景もありますし。

■396…7a…7.9(土)――――大岳山…JR青梅線
●大岳山はいまや【d】でも【c】でもできますが、久しぶりに奥多摩駅から鋸尾根を登ります。いくぶんハードな【a】になるかと思います。

■397…7e…7.12/13(火水)――――秋田駒ヶ岳+乳頭温泉…東北新幹線
●《シャクナゲ・シリーズ2005》の第六弾。真打ちです。10月に紅葉の秋田駒ヶ岳で鈴なりの花芽を見てから2005年はシャクナゲを見逃すまいと考えはじめました。乳糖温泉の湯めぐり+シャクナゲ三昧の軽い山歩きという考え方です。

■398…7d…7.19(火)――――草津白根山…JR吾妻線
●コマクサの草津白根です。夏らしい山歩きを楽しんで、草津温泉に下つもりです。ゆっくりと、軽めに歩きたいと思います。

■399…7s…7.22/23/24(金土日)――――空木岳…中央高速バス
●今年の目玉のひとつとして、なかなかやれなかった中央アルプスの空木岳をやります。南アルプスの塩見岳や赤石岳と比べたら軽い山ですが、稜線歩きを堪能できると思います。1泊目は足慣らしで宝剣山荘泊まり、2日目に木曽殿山荘泊まり。3日目に駒ヶ根高原に下ります。

■400…7c…7.26(火)――――御坂山…富士急行線
●旧御坂峠の天下茶屋から黒岳に登りますが、今回は北麓に下ってみたいと思っています。計画がずいぶん軽くなります。大橋桂子さんの話によるとレンゲショウマの群落が見られるかも。

■401…8e…8.9/10(火水)――――唐松岳+唐松岳頂上山荘…JR大糸線
●八方尾根から唐松岳の「往復だけ!」です。花の尾根歩きと、北アルプス北部のすばらしい風景と、唐松岳山頂のドラマチックな気分とを味わえます。【c】【d】レベルの小屋泊まりとしては理想のプランではないかと思います。

■402…8a…8.13(土)――――乾徳山…JR中央本線
●別に難易度が高いというわけではありませんが、穂高縦走に参加ご希望の方はクサリ場でちょっと余分に遊んでおきませんか? 岩場の苦手の方もどうぞ。

■403…8d…8.16(火)――――瑞牆山…JR中央本線
●お盆休みにしては時間的にちょっとハードですが、なぜか【d】の瑞牆山です。出発時間をできるだけ早くしなくてはいけないでしょうが。

■404…8c…8.23(火)――――金峰山…JR中央本線
●大弛峠までタクシーを使う最短ルートの金峰山です。奥秩父稜線の往復ルートにして、ついでに北奧千丈岳、国師ヶ岳も加えておきましょうか。帰りもタクシーです。

■405…8s…8.27/28/29/30(土日月火)――――穂高縦走…JR中央本線
●以前、奧穂高岳から吊り尾根を前穂高岳へ抜ける計画をしましたが、天気がちょっと悪かったこともあって引き返しました。今回は岳沢ヒュッテに泊まって、前穂高岳から奧穂高岳へ抜けて穂高岳山荘泊まり。3日目は条件がよければ北穂高岳の北穂山荘泊まりですが、あるいは予備日として端折ります。4日目に涸沢経由で上高地に下って帰京します。

■406…9a…9.10(土)――――根本山…JR両毛線
●別名行者山という根本山です。桐生からタクシーで入ります。軽い山のようですが、初めてなので【a】で。

■407…9e…9.13/14(火水)――――立山…JR大糸線
●この時期、ときには雪が来るかもしれないという3,000mの世界。立山連峰は3,003mの雄山、3,015mの大汝山をめぐります。泊まりはお風呂にこだわってみくりが池温泉にしましょうか。【d】の小屋泊まりという設定です。

■408…9d…9.20(火)――――岩山…東武日光線
●独特の雰囲気をもっている小さな岩山。岩好きの人も、嫌いな人もそれぞれ楽しめるできのいいワンダーランドです。

■409…9b…9.24/25(土日)――――燧ヶ岳…JR上越線
●秋の尾瀬です。鳩待峠から尾瀬ヶ原を抜けて、2日目に燧ヶ岳登山。尾瀬御池から檜枝岐に出ます。温泉小屋泊まりというのもいいかなと考えています。

■410…9c…9.27(火)――――伊豆ヶ岳…西武秩父線
●秋の日は釣瓶落としと感じるこの時期に、暗くなるまで歩いてみるという奥武蔵の稜線歩き。逆にいえば暗くなるころには終わるという計画。「超軽量」ですからゆっくりと。


■山の報告

■353…9e…9.14/15(火水)――――西穂独標/入門…中央高速バス
●入門編の北アルプスです。新穂高温泉から(ロープウェイ利用で)西穂山荘に泊まって、独標まで。天気とメンバーによっては西穂高岳まで行くかもしれません。穂高連峰の一角ですから晴れれば展望はお墨付き。
●2002年の3b(は雪の季節でしたが)がこちらの不手際で流れているので、糸の会としては最初です。
●合計53ポイント――たいへんすばらしい天気でした。独標から先はクサリ場対応のできる人のみということで6人が西穂高岳へ。快晴無風という条件からすれば西穂本峰へのハードルをちょっと高くしすぎたかと思いました。

■354…9d…9.21(火)――――太平山…東武日光線
●関東ふれあいの道のガイドブックを作るので歩いたことがあります。山というより、関東平野を取り巻く丘陵地帯という感じですから、足利の行道山と同じイメージ。ちょっと長く歩いて情緒ある栃木市まで行きましょう。
●合計31ポイント――栃木市の中心にあるホテル鯉保で昼食を食べてから歩きました。女優山口智子の実家で江戸時代に奥の細道に出かける松尾芭蕉が千住で別れを惜しんで詠んだ「行く春や鳥なき魚の目は涙」の相手、鯉屋藤左衛門(杉風)が鯉保の祖先とか。ともかく可もなし、不可もなしの昼食のあと、岩舟山から晃石山を経て太平山まで低い尾根道を歩きました。

■355…9b…9.25/26(土日)――――守門岳…JR只見線
●豪雪の守門岳です。新潟行きの高速バスで小出に出て、只見線にそって上条か入広瀬へと入るのですが、泊まりをどこにするかはいろいろ調べて決めましょう。山はゆっくり、のんびり歩けると思います。
●参加――飯塚 幸代、石原 利子、伊藤 義子、稲垣 節代、高橋 美江、内藤 園子、内藤 忠史郎、能藤 兼男、三上 洋子、溝上 京子、山川 和子
●合計?ポイント――地形図が入手できないまま計画書をつくったのでポイントは算定せず、登り約4時間半、下り約2時間半という計算でした。山は濃いガスに包まれていましたが、民宿の売りは魚沼産コシヒカリの新米。土産に買って帰る人が続出しました。あのあたりの田んぼはその後どうなっているのでしょうか。

■356…10a…10.9(土)――――鶏頂山…東武鬼怒川線
●那須連峰と日光の山々の間に位置する高原山のふたつの峰、鶏頂山と釈迦ヶ岳に登るつもりです。できれば紅葉も期待したいところ。秋の軽い山歩き……かと思います。
●合計47ポイント――台風22号が首都圏を直撃するというその日に、非常識を覚悟で出かけてきたのがいずれも「いい年」をしたおふたり。私が提案する台風見物という点では、台風の方が太平洋岸に逃げたので肩透かしではありました。実際の山はしっとりと雨が降って、山頂で一瞬雲が切れて、それなりに報われました。東武はもちろん私鉄各社の特急が運休を決める中、悠々と帰りました。

■357…10e…10.12/13(火水)――――秋田駒ヶ岳+乳頭温泉…東北新幹線
●この季節、東北の温泉宿はどこも混んでいるにちがいないのですが、平日だからなんとかなるだろうという計画です。山は軽くしたいので秋田駒ヶ岳だけで、乳頭山方面への縦走はしません。したがって第1日目は温泉三昧、2日目は「d」としても軽い山という組み合わせです。東北の秋をさがしに……という感じでしょうか。
●合計52ポイント――紅葉の季節の乳頭温泉は平日でも宿がとれないということに、直前になって気がつきました。あわてて問い合わせると大釜温泉がOKに。初日は入湯手形をもって蟹湯、孫六湯、黒湯とハシゴ。なかなか楽しいものでした。2日目は【e】ですから八合目から山頂に上がり、湯森山からブナの樹林を入湯温泉へと下りました。大発見はシャクナゲの花芽。同様の軽い【e】でシャクナゲ登山をやることに決めたのでした。

■358…10d…10.19(火)――――高ボッチ山…JR中央本線
●たしか個性的な富士山の眺望で有名になったことがあります。車とのかねあいでどう歩くか考えなければいけませんが、秋の高原歩きをお楽しみに。
●合計48ポイント――晴れれば諏訪湖の向こうに富士山が見えるという展望台のはずでしたが、濃い霧に包まれて、おまけに寒くて、歩いたのはほとんど車道という1日でした。終盤、道際にニホンカモシカを見たぐらい。おまけに下った岡谷で期待していた食堂が廃業とか。みなさん、ご苦労様でした。

■359…10b…10.23/24(土日)――――白毛門…JR上越線
●紅葉の谷川岳……、それもマチガ沢、一の倉沢、幽ノ沢など、谷川岳の大岸壁を見に行きます。秋まっさかりではないでしょうか。湯桧曽あたりか、あるいは湯ノ小屋温泉で泊まります。山は土合からの「しらがもん」山頂ピストン。軽くはありません。
●合計?ポイント――2日目の登り3時間、下り2時間半という白毛門往復は快晴&紅葉のすばらしいものとなりました。1日目は一の倉沢にちょっと深入り。夕食時に中越大地震の直撃を受けました。東京で一般的な横揺れ、縦揺れとはちがって、戦車軍団が近づいてくるような音と震動が高速で通り抜けていきました。それが3度。谷川岳周辺は岩盤がしっかりしているとのことでした。

■360…11e…11.9/10(火水)――――丹沢表尾根…小田急線
●一度は泊まっておいていい鍋割山荘の体験バージョン。2日目は塔ノ岳を越えてヤビツ峠へと下ります。健脚なら日帰りのルートをゆっくりと2日かけて歩きます。
●合計67ポイント――鍋割山荘はちょっと変わっていました。草野さんがつとめていた山小屋オーナーのスーパーが店終いして、山と平地を忙しく上り下りしていた草野さんは山小屋専業になったようでした。平日、私たちだけでしたから、以前なら夕食後に草野さんは下山していたところを、夜半までじっくり話すことができました。夕食のウナギはちょっとヘビー?でしたけれど。

■361…11a…11.13(土)――――嵩山…JR吾妻線
●「たけやま」と読むそうです。すごく小さな山ですが、クサリ場があるとか。岩っぽさを軽く楽しもうという計画。
●合計16ポイント――なんと登り1時間、下り1時間弱という小さな山を【a】でやったのです。みなさんよく参加していただけたと思いますが、独立峰ゆえか、なかなかドラマチックな印象でした。大きなザックを背負った一団は、むしろ違和感のある完全観光山岳ながら、また行きたくなる山でした。風呂+食事派はタクシーでわざわざ四万温泉まで行き、またわざわざタクシーで中之条駅までもどって、それから高崎でぐるりと食べ物屋さがし。これまでしっくりいかなかった高崎での食事にひとつ定番が決まりました。

■362…11d…11.16(火)――――南高尾山稜…京王線
●甲州街道の大垂水峠から稜線をたどって高尾山に近づいていきます。この時期、秋の気配が楽しめるのではないかと思います。
●合計43ポイント――なにか想定外のミスがあって、往路の列車がバラバラになったのでした。そのため高尾まんじゅうの有喜堂本店を待ち合わせ場所にして、ゆったりとお茶やコーヒーを飲んでから出発となりました。すなわち計画とは逆ルートになって、大垂水峠まで、順調に歩き通したのでした。

■363…11b…11.27/28(土日)――――小金沢蓮嶺…JR中央本線
●1日目は裂石温泉から大菩薩峠まで歩かなければならない時期かと思います。しかしできれば嵯峨塩温泉泊まりという気張った計画になるかもしれません。小金沢蓮嶺は南大菩薩の大菩薩峠から湯ノ沢峠までの部分になります。
●合計110ポイント――稜線歩きをたっぷりと楽しみたいということで、出発地点は青梅街道の柳沢峠。裏街道の大菩薩峠の介山荘に泊まって、南大菩薩はおなじみの湯ノ沢峠から米背負峠へ。冬の大蔵高丸経由で歩きました。ちょっと寂しい人数でしたが。

■364…12a…12.11(土)――――飯盛山…JR小海線
●「a」としてはカンタンに思える野辺山のメシモリ山ですが、この時期は
すでに冬。けっこうドラマチックな1日になるのではないかと思います。晴れればすばらしい雪の山々。
●合計25ポイント――わざわざ清里まで行って25ポイントの山歩きは、じつはこの時期、雪がついていることを期待してのこと。八ヶ岳から吹き下ろしてくる北風に体を慣らすという想定のもとでしたが、雪なんてまったくなし。晴れて展望には恵まれましたが、ちょっぴり拍子抜けの山でした。風呂に入ってさあ食事というときには駅周辺はもう真っ暗。かろうじてスパゲティが食べられたのがラッキーという感じでした。

■365…12e…12.14/15(火水)――――美ヶ原…JR中央本線
●真冬の雪原にはまだ早いかとかと思いますが、日本の3,000m級の高峰がほとんど全部見られる至福の展望台です。はやばやと冬の寒さを体験できるかと思います。山派の山本小屋の美ヶ原高原ホテルか、写真派の王ヶ頭ホテルか、考慮中です。
●合計?ポイント――ポイント計算するほどの行動ではありませんが、雪のまったくない美ヶ原。当初は王ヶ塔ホテルに泊まる予定が、予想外の料金値上げで嫌気がして、山本小屋の美ヶ原高原ホテルにしました。例によって1日目は牛伏山と美ヶ原高原美術館。雪に埋もれていて気がついたら美術館の中……という状況ではありませんでしたが。2日目は王ヶ塔から王ヶ鼻へ。いちおう日本の3,000m前後の山々を360度、存分に見つつ、雪よこい、という感じ。ただ「ふたご座流星群」のピークの翌日ということで、前夜はガスに包まれて見えなかったというのに対して、星はふんだんに見えました。美しの塔のところで全員ひとつ、ふたつ、3つ、4つぐらいは星に祈りを……という感じでした。

■366…12d…12.21(火)――――鐘ヶ岳…小田急線
●大山三峰山の手前の鐘ヶ岳。軽く登って、広沢寺温泉でゆっくり暖まるか、七沢温泉で名物ボタン鍋か。当日の気分で決めればいいことなのですが。
●合計29ポイント――山は小さいので軽く歩いて、広沢寺温泉を通り過ぎて、立派なサザンカを見ながら七沢温泉に入りこみ、七沢荘からいくつかの温泉宿を通過して一番奥の元湯玉川館へ。火曜日は食事ができないのが残念でしたが、古い家屋を移築したという建物と、シンプルで格調をそなえた浴室はなかなかのものでした。ちょうどバスがあったので本厚木に出て、焼き肉屋かなにかで夕食。いつもどおり本厚木ではハンパな感じになりました。

■367…12b…12.25/26(土日)――――安達太良山…東北新幹線
●風の名所、安達太良山の刺激的な冬です。岳温泉源泉の掛け流し温泉も。名物オヤジの橋本さんが定年でリタイアして、小屋の雰囲気がどう変わったか。
●合計39ポイント――参加予定2人だったのが1人になり、やむを得ず中止にしたら2人が参加を表明という、減ったり増えたり状態でした。ようやっと雪が来たのに。

■368…1a…1.8(土)――――稲含山…上信電鉄
●岩の山頂に立つと、荒船山が驚くほど完璧な横顔を見せています。晴れていれば、信念にふさわしい山になるはず。
●合計16ポイント――タクシーが登山口まで入れば16ポイントという軽い山ながら岩峰なので見晴らし絶佳。とくに荒船山は見る価値アリというなかなかの山で、期待を裏切りませんでした。タクシーは奧まで入れず、最終集落から往復各1時間をプラス。風呂は高崎温泉・不動かくれの湯とし、高崎で夕食。この日の最大のハプニングは往路高崎駅で、構内の上信電鉄切符売り場で6枚つづりの回数券を買ったときに起こりました。くわしくは書けませんが、回数券の割り勘でもたもたしているうちに到着電車が入って、われわれは追い払われ、高崎駅で精算すべききっぷを持っていた数名はそのまま通過。さらに約1名は最低金額の最初のきっぷで精算機をだましてなんだかすごい金額をキセルしてしまったとか、しなかったとか。もちろん往復ちゃんと買ってきた人もいれば、熊谷までのホリデーパスだった人もいたけれど。悪意なしにトクした気分……は春の椿事、かな。

■369…1e…1.11/12(火水)――――高峰山+高峰温泉…長野新幹線
●なんといってもメインは高峰温泉です。まだの方はぜひご参加ください。自由に使える和洋のスノーシュー、クロスカントリースキー、ゲレンデスキーで遊びます。浅間山の外輪山・黒斑山は登山禁止かもしれませんから背後の高峰山としておきましょう。集まった顔触れによってどんな雪遊びをするか考えます。平日とはいえ、人気の宿ですから参加可能な方は早めにお知らせ下さい。
●合計?ポイント――15人前後というのはにぎやかでいいですね。週末ではなかなか泊まれない高峰温泉もこの日の主役はわたしたち。スノーシューもクロスカントリースキーもよりどり見どりで自由に使えるので、行ってからということにしておいたら、お山は雪。宿から高峰山へのスノーシュー・トレッキングは新雪のラッセルですばらしいものになりました。そして2日目は林道をクロスカントリースキーで。これも降り積もる雪の中、ラッセルの楽しさを堪能しました。――そして宿の若主人?によると、午後のバスは大雪でこないかも、と。昼過ぎにタクシーを呼んだら、ジャンボタクシーが上がってこれなくて大騒ぎ。雪上車で公道まで送ってもらってようやくタクシーと合流できました。そのドタバタでタクシー料金も驚くほど安くすんだし。

■370…1d…1.18(火)――――高川山…JR中央本線
●もうご存じ、富士山展望の高川山です。冬型の気圧配置なら天気は当然快晴。純白に雪をかぶった富士山が眼前にそびえてきます。小さいながら、変化もあれば雰囲気もある名山ですから、まだの方はぜひこの機会に。
●合計33ポイント――十分な雪があって、展望は富士山はもとより南アルプスまで見えて文句なし。それから下山にかかると新雪直後のトレースが禾生/田野倉への一般ルートのほかに、小形山に出る北西へのルートについていました。かねがねたどってみたいと思っていたところなので、雪道を幸い、そちらに進んでいきました。まずはなかなかの急斜面。それからやせた稜線をえんえんと下って、小形山に下りたのでした。

■371…1b…1.22/23(土日)――――北八ヶ岳…JR中央本線
●どうしようかと考えていますが、この時期は雪質がいいので、久しぶりにメルヘン街道スキー大滑降といきましょうか。ピラタス横岳ロープウェイで上がって、縞枯山と茶臼山を経て麦草ヒュッテ泊まり。2日目は初心者向け練習の後、ぶっつけ本番の国道・メルヘン街道6kmのドタバタ滑降。生まれて初めてスキーという人を対象にしていますから、ご安心。不安な人はどなたかに聞いてみてください。かつて糸の会の冬の定番だったプログラムです。
●合計38ポイント――天気晴朗にして気温は氷点下10℃以下。約束どおりの北八ヶ岳でした。茶臼山の下りでボブスレーもしたし、その鞍部の吹きだまりで雪まみれ遊びも。2日目はテレマークスキーで白駒池まで行き、午後には恒例のメルヘン街道大滑降。新雪が積もりすぎて、スキーはあまり滑らなかったけれど、これこそ真冬の北八ヶ岳という2日間でした。

■372…2e…2.08/09(火水)――――八甲田山+酸ヶ湯温泉…青森空港
●最高のスノーシュー・ハイキング。晴れれば素晴らしい樹氷風景ですし、一瞬にしてガスに巻かれればホワイトアウトのふかふか雪。スノーシューをはくと、上級スキーゲレンデの脇の処女雪が完全に遊び場になってしまします。経験しておかないのはもったいない。……というだけでなく、酸ヶ湯温泉のなんともいえない湯治湯の雰囲気と、1日目には(たぶん)人気の八甲田ホテルでのランチ。チケットはスキー客用の宿泊つき格安チケットを利用します。往復+宿泊で33,000円ぐらいのはず。参加希望は早めにお願いします。
●合計?ポイント――定番となってきた八甲田山。1日目は八甲田ホテルで昼食の後、冬季閉鎖中の十和田ゴールドラインを傘松峠方面へ。全く踏み跡のない深い雪道を50歩交代で傘松峠往復。2日目は視界20mという濃い霧の中で樹氷地帯を一周。それから下り一方のスノーシュー・ダウンヒル。途中で雪遊びなどもして荒れる時期の八甲田山はやっぱりいい、と思いました。

■373…2a…2.12(土)――――越前岳…東名高速バス
●愛鷹山の最高峰です。じつはそれほどハードではないので厳冬の富士山を見に行くというイメージ。気持ちのいい晴れの日にちがいないと考えています。
●合計43ポイント――御殿場に向かう東名高速バスからはすばらしい真白の富士の嶺が見えていました。とことがところが、登りはじめるととたんに雲に覆われて、目の前にありながら、どこ? どこ? という感じ。それでも駿河湾も南アルプスの山々もちゃんと見えて、冬らしい清冽な空気感もすばらしく、富士山さえあれば……という1日。その後は御殿場市温泉会館からシチューの力亭へ。バレンタインサービスとかで割安感がありました。

■374…2d…2.15(火)――――金時山…小田急高速バス
●2月は「d」も富士山を見に。小田急の箱根行き高速バス利用です。山頂ではもちろん2軒の茶屋のどちらかで暖かいものを。
●合計54ポイント――雪がついて歩きやすいかと思ったら、日の当たる稜線はかなりぐしゃぐしゃ。それでも冬らしい気持ちよさで山頂に至り、ゆっくりと昼休み。下りは北面の急なハシゴ道をたどって、小山町円通寺方面への長い尾根を下りました。その後は定番の御殿場市温泉会館からシチューの力亭へ。

■375…2b…2.26/27(土日)――――丹沢縦走…小田急線
●積雪がどの程度かわかりませんが、海を見ながらの主脈縦走。塔ノ岳の尊仏山荘に泊まって、2日目は丹沢山→昼ヶ岳の稜線をたどります。
●合計102ポイント――大倉尾根を塔ノ岳の尊仏山荘まで登った1日目は吹雪。すでにかなりの積雪があって歩きやすさはこの時期ならではのもの。掘山の家が営業中だったのでひと休み。ゆっくりと無難に尊仏山荘へ。尊仏山荘の「具なしカレー」はホームページでも自慢しているように、なかなかの味で、今回はかなりリッチで「具なし」という不満はありませんでした。でも「あのとき」はたしかに欲求不満になる「具なし」だったのは全員の意見の一致するところ。1回だけではなかったし。でもこれからは積極的に泊まれると思います。2日目は快晴。伊豆大島方面はすこしぼんやりでしたけれど、南アルプスや八ヶ岳は紺青の空に白くそびえていました。トレースが消えそうな心配を抱きながら、行くと、以前大雪の後に歩いたときにはまだ見えていたクサリ場も、終わってから気づくようなありさま。今年は蛭ヶ岳で約1mだということですが、ずいぶん雪が多いという感じ。蛭ヶ岳山荘でカップラーメンを食べて、長い下りを楽しみました。久しぶりに「よく歩いた」という満足感が元気な3人(元)娘のみなさんにあったようです。


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