国木田之彦さんの北穂・奥穂・前穂縦走報告
………2005.7.23(「8s」参加希望のみなさんへの参考に)


●国木田之彦さんから穂高の縦走報告が寄せられました。方向は逆ですが「8s」のまさに偵察レポートです。掲載させていただきます。


いつもお世話様です。
海の日の連休明けに穂高に登りました。
糸の会のおかげで山行記録のような縦走もこなせるようになりました。ありがとうございます。
帰りに寄った乗鞍高原一ノ瀬園地はスノートレッキングに最適だと思いました。資料を別便で送ります。


山行記録(7)北穂・奥穂・前穂縦走
05.7.23
国木田 之彦 
登山日:05年7月18日〜21日

同行者:単独


7月18日(月) 曇・晴
週間天気予報をみて急遽上高地へいくことにする。
07.30朝の「さわやか信州号」にのる。海の日の連休最終日ですいている。中央道も順調。
沢渡下で土砂崩落があり通行止め。乗鞍高原に迂回する。イガヤセンターでアルピコのバスに乗り換える。白骨温泉から下の道幅はせまく渋滞している。
12.55上高地バスターミナル着。それほど遅れていない。
河童橋際の土産店2階の食堂でカツ丼をたべる。みそソースがからく、量がおおく閉口する。
13.40河童橋スタート。
14.15明神。
15.00徳沢園。
15.45横尾着。2時間5分で来たからまずまず。
さっそくフロに入る。せっけんは使えないが汗をながし気持ちがいい。窓の外が暗くなり雨がふりだした。
18.00夕食。チキン、白身魚の西京漬、さかなの角煮、しゅうまい、ポテトサラダのプレート。おいしくいただく。
宿泊者は60名ほど。もう一度フロにはいる。60代の2人、槍沢泊で槍に登ってきたもよう。


7月19日(火) 晴
05.30朝食。
06.00スタート。
06.50本谷橋。涸沢カールにはいると一面の雪渓。昨年7月2日にはまったく雪がなかったから今年はかなり多い。踏み跡があるとはいえ歩きにくい。下りは軽アイゼンを使ったほうがいいだろく。小屋の下でパラパラと雨が降り出す。
08.20涸沢小屋着。ひさしの下で様子をみる。おにぎりを食べる。ともかく雨具を着る。
08.55スタート。歩きだすとあつく雨もたいしたことがないので雨具を脱ぐ。
11.35北穂高岳北峰。風が強い。まわり一面ガス。
二畳に一人の割り当てでゆったり。小屋は全体に小規模だが手入れがゆきとどいている。となりの人は大阪からでカメラ機材の大荷物。4日ほど連泊で写真をとる由。槍から渡ってきた30代のカップル。女性の第一声は「まいった」。4時ごろ槍がはっきりみえる。涸沢ヒュッテがはっきりみえる。下からはこんなにみえない。
18.00夕食。しょうが焼き、スパ、キャベツのサラダ。おいしい。窓からおなじ高さに槍がみえるのは気持ちがいい。
小山義治著「穂高を愛して二十年」に息子さんの署名をもらう。昨年松本の古本屋で購入したもので署名入りの親本である。


7月20日(水) 曇・晴
05.00朝食。目玉焼きにウィンナー。ごはんがおいしい。
05.45北穂小屋出発。風が強い。滝谷側も涸沢側もよくみえる。飛騨側からの風が強くヤッケがパタパタと鳴り緊張する。涸沢がわに入るとほっとする。
06.45最低コル。2人が先行している。
07.30涸沢岳。
07.45穂高岳山荘。ちょっと緊張気味の二時間だった。先行した人に声をかけられる。
ここの小屋は規模が大きくロビーも広々している。連泊の人が何人かいる。ホットミルクを飲む。
08.00出発。
08.35奥穂高岳山頂。
吊り尾根を間近にみるとスムーズな弧ではなくゴツゴツしたアップダウンだ。岳沢側の少し下を巻き道のように登山道がつづいている。
10.00紀美子平。10名ほどの人が休憩中。
10.40前穂高。
11.25紀美子平出発。陽がさしてきて暖かい。完全に晴。Tシャツになる。重太郎新道を下る。北アルプス第一の急登とか。ともかくきつい。
北穂からクサリ、ハシゴがたくさんあったが基本を守っていればそれほど難しくない。
13.20岳沢ヒュッテ着。ここまでおりてきてほっとする。ラーメンをたのむ。
13.45出発。脚のすすみも軽快とは言いがたい。登ってきたTV取材チームに「奥穂からですか」ときかれ「奥穂でなくて北穂です」と答える。
15.15河童橋到着。行動時間9時間30分。くたびれた。
上高地アルペンホテルのハイカーズベッドに泊まる。さっそくフロにはいる。
18.30夕食。懐石風のメニュー。サーモンのやまかけじたて、やまめのてんぷらとおいしい。宿泊料は8,925円。お徳です。


7月21日(木) 晴・暑い
05.30入浴。窓から昨日あるいた奥穂、吊り尾根、前穂がみえにんまりする。
06.00河童橋まで散歩。ひんやりと気持ちいい。
09.10バスで乗鞍高原に向かう。白骨温泉のあたりもスムーズ。
観光センターでおりる。ちょうど周遊バスがあったので一ノ瀬園地入り口までのる。
2時間半ほど散策。アップダウンがゆるくちょっともの足りない。スノートレッキングなら軽快に歩け楽しそうだ。
松本に出、16.35「スパーあずさ」で帰京。


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