新しい本について
………1997.5.10(糸の会お知らせ)


●新しい本のタイトルが決まりました。笑わないで下さい。『中高年の山歩きガイド』といいます。出版社は成美堂出版。タイトルが決まるまでにいろいろあってかなり遅れました。表紙(カバー)の色校正が出たところで発売日と価格が決まるようで、もうすぐわかると思いますが、現在は未定。中身はすでに印刷工程に入っています。5月中には出るはずですが、営業的な配本日程の決め方もありますから、いまはまだなんともいえません。
●カバーと口絵の8ページはカラーで(担当者いわく)「伊藤ワールド」になっています。写真選びなどすべて編集者にまかせて私は一言も口をはさまないようにしたのですが、糸の会の楽しさをうまく引き出してくれています。もちろんみなさんが登場しています。お楽しみに、というより、ありがとうございます。
●私の方は、すでに次の本にかかっています。6月中に原稿が上がれば9月に講談社から出るという予定の本で、装丁・デザインは鈴木一誌さん。講談社の担当デスクは鈴木さんとの古くからの仕事仲間、フリーの担当編集者は私の大学のクラスメイトでどちらも催促のきつい女性です。逃げようとしても逃げ切れない雰囲気ですから、頑張ります。この糸の会通信の毎回の山行計画の地図から鈴木さんがどんなシミュレーションマップを作り出してくれるか、私も楽しみです。
●その本では具体的なエピソードをどんどん出していこうと思いますから皆さん覚悟していて下さい(第1章をとりあえずテスト版で書きましたが、石老山でKさんがバテた話をちらりと入れました)。
●その代わり、公平を期すために「リーダーのドジ」という失敗談を皆さんに出していただきたいと考えています。リーダーのドジ、リーダーの困った行動、リーダーに聞きたいあのときの判断、リーダーの責任・無責任、いまだからリーダーに言っておきたいこと……。そういうコトでパッと思い出すことがあったら、いつ、どのようなことかを教えて下さい。メモを送っていただければさらにうれしいのですが、最終的には原稿のカタチで書いていただいた方がいい場合と、話を聞かせていただいた方がいい場合とがあると思います。内容によると思います。まずは差し障りのない範囲で結構ですから、教えて下さい。
●糸の会の1年半の行動の中で、いろいろなことがあったと思います。リーダーのありようにかかわっていく糸口はいくつもあったと思います。ほかのグループだったら○○なのに……、というようなカタチで感じられたこともあるのではないかと思います。
*もちろん原稿は事前に目を通していただきますのでぜひご協力いただきたく。なお上記の件について、ほめ言葉は採用しません。我がリーダーは奇人・変人というような誤解(?)を生むモノを歓迎します。グサリとくるのを、こちらはグッとこらえて、期待します。
●その次の本についてはまだ未定ではありますが、モノライターとしての私の夢がかないそうな企画が進行中です。それにとりかかるためにも、講談社の本を、まず仕上げて……という状態です。
●今年は山歩き中心の生活にしたいと願ったのですが、次から次にチャンスが与えられています。とにかく走るつもりです。足元がおろそかになるかもしれません。そのときはヤンワリとでも、ビシバシとでも、アドバイス、お願いします。
●糸の会をやらせていただいて、とくに昨秋、行けるところまで行きますと決心したことは、私の人生の大きな転機となりつつあります。ワンマン・リーダーの講習会というカタチをとっていることの功罪はありますが、皆さんと試行錯誤しながら、お互いの人生のある時期、ある一面を共有する場としての、受け皿だけは守っていきたいと思います。
●実験的山歩きが私のテーマであるということは今度の本のまえがきを読んでいただければわかると思いますが、そういう意味でも、もう少し先まで進みたいと思っています。年度会員の皆さんとの場は、今年はある意味ではバックグラウンドの部分となって、始めての、一回限りの人との山歩きにかなり意識を集中させたいとは思っていますが。


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