たまっていた手紙
………1997.11.20(糸の会お知らせ)
*今号はたまっていた手紙の紹介で精いっぱいでした。
*いただいた手紙、ハガキ、ファクス、郵便振替用紙の通信欄など、文字で書かれたもののすべてから(事務的な連絡と挨拶部分を除いて)できるかぎり原文のまま紹介します。
■K.西沢さん――8.18
●8月5日付け私信にて三井の事故保険につきご報告し、保険金の支払いについて、後日お知らせすると申し上げました。8月11日より17日まで実家に帰省しておりましたためご報告が遅れましたが、保険金の請求書は即刻処理され折り返し銀行振り込みの「支払いの通知書」が留守中に届いておりました。請求書の記入に問題が無ければ支払いは即刻されることが確認できました。
●後になりましたが、8月9日実施の毛無山では大変お世話になりありがとうございました。一ヶ月ぶりの山行き、それに私には非常にきつい山道でした。特に下りは雨のうえ、暗くなり、しかも、電池の予備を忘れるという全くの初歩的ミスを犯し皆様に大変ご迷惑をおかけしました。頂上ではシモツケソウの群生に感動しながらも、下りでは本当に下り切れるだろうかとの不安を途中感じた程でした。皆様の励ましでやっと下山出来たというのが正直なところです。皆様本当にありがとうございました。
●毛無山の山行きより一週間が経ちましたが、まだ肝心の足に不安が残ります。残念ですが8bの槍ヶ岳は不参加とさせていただきたく、申し訳ありませんがお取消し下さい。当日良い登山日和でありますようお祈り致します。
■N.加藤さん――8.20
●雨降山(大山)らしい山行も下山後の入浴と豆腐料理(5品)の〆で、又楽しく終わりました。
●下りてきたらアメのアの跡もなく、泥ンこの靴は何? といった感じでしたが……。
●私こと、時間にしばられなくなった毎日が嬉しくて、ついフリーフリーといってしまいましたけれど、田中澄江さんが著書の中で「家事に忙しい主婦たちの多い山の会では」とか「主婦としての中で山登りを計画し楽しんでいる」と書いていらっしゃるということは職業として入れてもおかしくないと思い直しましたので、一言御連絡まで。
●がんばりや啓太君の可愛かったこと!
■A.今井・K.今井さん――8.21
●先日の大山登山では、親子共々大変お世話になりまして、本当に有り難うございました。
●息子は、先生のすぐ後ろを歩かせて頂き、色々と声を掛けていただけて、大変リラックスして(精神的にも、肉体的にも)行動できたようです。リラックスし過ぎて、歩いている間中つまらぬことを先生にお話をしてしまって、かえって先生の方がお疲れになったのではと申し訳なく思っております。
●先生のお気遣いのお陰で何事もなく最後まで歩く事が出来たのだと本当に感謝いたしております。
●街中で生活をしておりますと、特に小さい子供は自然に接する時間があまりなくて、虫や魚や、土に触れることが苦手になりがちです。
●親の方が積極的に行動をおこさなければ、どんどん自然から遠のいていってしまいますので、多少の危機感を覚え、本川の母に相談のうえ、今回ご無理を申しまして参加させて頂いた次第でございます。
●帰宅後、息子の様子をみますと、非常に充実感のある顔つきで彼なりに達成感を得ることが出来たようです。親の私も久しぶりの山歩きで、2、3日は筋肉痛で苦しみましたが、日頃の雑事を忘れての、楽しい一日でした。本当に有り難うございました。
■T.武井さん――8.23
●「糸の会」の資料をお送り下さいまして、有難うございました。都留様を通して入会をお願いしたのですが、活動日を確かめてからにすればよかったと思って居ります。お手数をおかけしましたけれど、木曜日は、十年ほど前から始めたフルートのレッスンの日にあたり、まだまだ続けたいと思って居りますのでここへ来てやめるわけにもいかず、又、土・日は家族で出かけることが多いので、これ又、参加出来ない日が多くなると思います。せっかく御案内下さいまして申しわけありませんが、入会をとりやめさせて頂きます。
■K.高橋さん――8.25
●【槍ヶ岳】無断欠席し、ご迷惑おかけしました。お詫びします。理由はズバリ、列車に間に合わなかった、こと。
●これまで学校や会社に遅れることはあったけど、[遊びごと]に間に合わなかったというような経験はこれがはじめて。
●8時33分八王子で[スーパーあずさ3号]に乗るつもりで、8時16分西国分寺発の電車に乗り、八王子についたところ、すでに特急は行ったあと。
●西国分寺−八王子間は、駅の柱に出ている所要時間表では、[16分]となっている(これはあとで見た)。そのことは知らず、いつもの概算方法(この方法で都内の交通機関はたいていうまくゆく)で、駅間の平均を最大3分、最小2分と見て、西国分寺−八王子間は10分以上15分以内、となんとなく計算していた。
●いずれにしても、ぎりぎり間に合うはずが、じつはぼくの乗った電車はすでに立川で[あずさ]を待避し(新聞を読んでいて、気づかなかった!)、八王子には8時39分に到着。西国分寺−八王子間に23分かかったわけ。
●10時すぎ、【通信】に記載されていたタクシー会社3社に電話をしてみたが、[糸の会・伊藤]の予約は入っていないとのこと。
●2時ごろ、[横尾山荘]へ電話し、糸の会のリーダーに「高橋は欠席」と伝えてほしい、と依頼、宿泊予定21名から1名減となることを係りの人に詫びておいた。
●以上、経過のご報告です。今回の件では、反省やら教訓やらいろいろ感じていますが、長くなるのでとりあえず、このへんで……
■K.島崎さん――8.25
●25日、ユングフラウより。
●涙が出そう(出ませんが)な程、とっても美しい景色と、雄大なながめ。
●登山電車の中です。糸の会の皆様と行けたら素ばらしいなぁと考えながらお手紙書いてます。
■T.大森さん――8.27
●槍ヶ岳は雲一つない紺碧の空で、私達をやさしく迎えてくれました。(東京ははげしい夕立だったそうです)
●憧れの山に調子良く登頂できたのも暖かい皆様のおかげと思っております。
●加瀬さんのザックからは次々と魔法のように出てくるごちそう。誕生日がすぎたばかりという私にケーキカット迄させて下さって……。
●冷たく冷えた果物をごちそうして下さった方々ありがとう。ごちそう様でした。
●天狗池に映った槍ヶ岳、そして素晴らしい御来光、思わず拍手してしまいました。苦労して登った前日のつかれも一ぺんにふきとんでしまいました。
●槍ヶ岳は眺めて良し、登って良し……の山でした。
■Y.中西さん――8.28
●槍山行では大変おせわになりまして、ありがとうございました。
●天狗池への分岐の頃にはバテていたため空身で往復することにして下さいましたが、池より返る時、中岳の方へ行けば下山時と違う道が歩けるのに申しわけなく思いました。私自身は2時間程背中を休めてやることができましたので、苦しさを乗り切ることができました。
●また小屋では、1時間の休憩があったので、頂上へ登る気持ちになれました。休ませていただいて、有難うございました。
●また、人間の生活には水の有無で、清潔さ、豊かさ、潤いに大きな差の生じることを痛感しました。
●下山時、槍沢では大丈夫と思っていた指の痛さが、速足になってから段々と増してきて速く歩くことができなくなってしまいました。松本ではお風呂屋さんに行くのも躊躇してしまう程で、、早い列車で帰ることにしました。
●26日の朝、デジタル・ノギスで豆を測ってみました。図のように方策でした。(図は省略。右足裏に14.6×9.8mm、20.3×11.1mm、左足裏に13.2×7.5mm、14.8×8.3mm、5.6×9.2mm、7.1×27.2mm)
●それにしてもあの槍の頂上に登ったことは自分でも信じ難い程ですが、回りの山々を見渡した時には感激して涙が出てしまいました。一生の思い出になると思います。
●家では、子供が初めてキャンプから帰ってきた時のような感じで迎えられまして、さらにうれしい想いが増しました。
■Y.永山さん――9.1
●槍ヶ岳では大変お世話になりました。ずっとあこがれていた槍ヶ岳を高度障害の為か、当日頂上まで登る事が出来なかった時の私の気持ちは「参加しなければよかった」と落ち込んでおりました。
●翌朝、強風の中、しかも先生もお疲れのところ御同行いただきありがとうございました。高松さん、加瀬さんにもお世話になりました。おかげ様で頂上に立つ事が出来ました。山荘に戻り、前日いただいたタグを取り出し、子供の様にザックに付けました。
●日頃血圧が高く薬は常用しておりますが少々体調が気になり、掛かり付けの医者に診察していただいたところ、日頃165位のところが123まで下がっておりました。「何か変わった事がありましたか」と問われ、今回の様子を説明したところ、高血圧と高度傷害は関係ないとの事。「山登り大いに結構」と言われ気を良くして帰って参りました。
■H.鈴木さん――9.4
●9月1日から移転しましたので、お手数ですが住所録をご変更ください。電話とファクシミリの番号は変わりません。
●ひっこしでとんでもないことになっています。すくなくとも9aは欠席です。ひっこしも山登りぐらい体力を使うことを思い知りました。しごとのあとのビールもうまいです。
■R.山崎さん――9.5
●9月27-28日の仙丈岳の講座料1名分5,000円を今日郵便局より振り込みましたので、よろしくお願いいたします。仙丈岳にはかなり以前に甲斐駒ヶ岳と一緒に登ったことがあるのですが、甲斐駒は良かったのですが、仙丈に登った日は天候に恵まれず、何も見えませんでした。それで今回、天気の良いことを期待して、再度挑戦する訳です。
■M.本川さん――9.8
●啓太は翌日、早くから起きていつもと変わらず、脚を痛がる母親をいたわる有様でした。アイゼンをつけて頂いたのがうれしかったようでした。
●ガマ蛙と、蛇の子供と、何故か水の出なかったおじさんの水筒が印象に残ったそうです。
●お世話になりました。
■M.志村さん――9.9
【伊藤から】申しわけありませんが、ファクスで送られてきたこのレターの行頭の1-2文字が印字できていません。□という記号を欠落部に入れましたので、推理してお読みいただきたく……。なお志村さん(と中西さん)に顕著ですが、ファクシミリ送信では余白をとっておかないと受信機のプリンターで欠落することがしばしばあります。私の機械はファクス兼用パソコンなので通常は欠落部をモニター画面でチェックしているのですが、これについては流し読みでファイルしてしまったということのようです。スミマセン。
●□に入り夏山シーズンも終わりました。毛無山遭難未遂事件、愛鷹山荘□自炊の様子、鹿島槍ヶ岳の夜明けの登山隊6名の元気組は誰……と□を巡らせながら会報を読みました。槍ヶ岳は如何でしたか。お会いした時の□みにしておきます。櫛形山以降糸の会皆様と別行動をとっていた□浦、志村両名も、黒岳、北鎮岳、大雪山縦走(7/23-25、朝日旅行会)、□槍ヶ岳(8/13-15、毎日旅行会)、北アルプス縦走(8/25-31、ガイド付き)を無事□り、ようやく落ち着きました。初めての北アルプス、ベテランの山岳ガイド荒木□雄先生とご一緒とはいえ不安そのものでした。6月に届いた行程表を見て□地理院1:25,000地形図4枚を継ぎ合わせて見たら、長い、長い。又数冊の□ブックを読みました。読むのと実登山道の状況は大違いでした。
●□でもか、これでもかと次々に現われる険路、難路に初級者の自分にとっては□戦でした。特に読売新道はキツク長かった。自分の意志で来たのだ、頑張る□だsto言い聞かせ歩きました。頑張ったご褒美はありました。全行程晴天に□れました。(双六小屋手前でにわか雨に会ったのみ)。水晶小屋手前、広々とした平坦地□360度の大展望。写真集やテレビでしか見た事もない百名山の山々がいく重にも□った北アルプスの山並み。「ワァースゴイナー」と溜息をつき「来たぞ、バンザイ」と□を出しました。飲んだコーヒーの美味しかったこと。まさに夢見心地でした。高天原□満天の星空を見上げながら入った川原の露天風呂、登山道に咲いた花、花に□ませられました。休憩毎にお湯を沸かして熱い飲み物を、雪渓の雪で□ンスミルク+まっ茶のかき氷を、山小屋の弁当がダメな人には弁当のご飯で□を作り、平均年齢58.7最の初級者のおばさん7人(このコースでは4〜5名が限度)□日間に渡りガイドして下さった荒木先生のご苦労に感謝すると共に、自分自身も□頑張ったと思いました。予定より3時間遅れ(渡し船に乗り遅れる2時間待ちを含めて)□無事下山し、黒四ダムの堰堤でストックを高々と上げ、バンザイをした時は□無量でした。「来年は北岳に登るぞー」と言った私の言葉に「又行きましょう」と□先生が笑顔で言葉を返して下さいました。17:05発のトロリーバスで□沢へと発車した時はどっと疲れが出ました。
●北アルプス縦走(ちょっと見て下さい)
行程――新宿→松本→新穂高温泉→ワサビ平小屋。→秩父沢→鏡平小屋→弓折岳→双六小屋。→三俣山荘→黒部源流→雲の平→高天原。→水晶岳→岩苔乗越→水晶小屋。→水晶岳→赤牛岳→奥黒部ヒュッテ。→平ノ渡場→黒部ダム→扇沢→大町駅
●歩行時間。1日目1:20、2日目6:00、3日目7:45、4日目4:00、5日目6:50、6日目5:10
●志村・池浦居残り。葛温泉→七倉ダム→高瀬ダム→大町駅
●志村総決算139,814円。
ガイド料(12,000円×5日)――60,000円
諸経費(山小屋代他)――50,000円
前夜泊小屋代(ワサビ平小屋)――7,000円
往復交通費(あずさ回数券)――9,980円
タクシー(松本→新穂高温泉1人)――4,830円
居残り費用(宿泊、タクシー)――25,000円
雑費(Tシャツ、バンダナ、バッチ等)――8,000円
■山川和子さん――9.10
●先日の山行きでは大変お世話になりました。ありがとうございました。
●去年燕岳頂上で日没迄の贅沢な時を過ごした日も、翌日大天井岳、常念岳への稜線を歩いていた時も凛とそびえる槍ヶ岳にいつも見守られてるような気がしてどうしても一度は行ってみたいと思っていた山でした。
●山手線新宿ホームに降りたのが、あずさ発車の1分前、階段をかけ上がりました。必死の顔をしていたのでしょう、降りてきた人が端に飛びのきました。何番ホーム? 電光掲示板に目をやり今度は足がもつれそうになりながら階段を転がるように降りおりました。
「かいじ」がまず目に入った。ウォッ! こっちじゃないと反対側に飛び乗ると、間もなくすべるようにあずさは動きだしたのでした、フーッ間に合った。そしてすぐそばにいた車掌さんにここは何号車? と聞き、席からあふれた人達をかき分けかき分け、3号車まで行くのが大変でした。汗をかきながら進む。焦りながらも自販機の冷茶を見つけると即買ってる自分がなぜか可笑しい。列車の揺れもてつだってか又背中のリュックのせいか、よたよたと何人かとぶつかるようにして席で気をもんで待っていてくれた永山さんの隣の席に着きました。
●お喋りをしたり早めの昼食をとったりしているうちに松本に着きました。
●こんなわけで発車ン秒前のあずさに飛び乗り、松本からのちょっと渋滞したタクシーを降り、河童橋に立った時は、何か待ちに待った槍が岳! 嬉しい! 楽しい! とわくわくしてきました。
●明神で食べた岩魚の塩焼きの美味しかったこと! 頭から尾まできれいに全部いただき、かろうじて残ったのはお皿だけでした。お魚というよりは香りの良い上等なおやつをいただいたという感じがしました。1匹900円也も、もう少しお安かったら、又もう少し時間が有ったら絶対お代わりしていたかもしれません。
●河童橋では家族連れ達で賑わっていたせいか蒸し暑く感じましたが、横尾までの道は何度となく歩いた道でもあり、平坦だし、空気もヒンヤリとしてメンバーとお喋りしながらの楽しい時間でした。
●横尾山荘では布団の置いてあった少し高くなった所が今日の私のベッドでした。もしここから落ちたら下の瑞穂さんがつぶれちゃうかな、なんてうとうとしていましたが、リーダーの「3時です」のお声を聞くまでぐっすり眠ったのは昨夜のお風呂とビールのおかげだったのでしょう。
●玄関を出ると満天の星がキラキラときれいでした。まだ真っ暗です。ライトはなるべくつけないリーダーの指示のもとで出発しました。毛無山の下山を思い出す。でも今日はこれから段々明るくなる道だからいいななんて思いながら……。
●1回目の休憩は槍の先が少し木々の間から見える所でした。弁当は胃もまだ目覚めていないのか食欲も余りない。果物なら口当たりも良く、これなら美味しくたべられる。ところが、ウム! 隣のMさんの弁当は既に空っぽ! えらい! すごい! と大いに感心した。やっぱりごはんは少しずつでも食べておきたい、登山の大切なエネルギー源だものと。
●しばらくは樹林の中を行き、槍沢ロッジでも休憩をとり、テント場を過ぎたあたりから陽射しが随分強くなってきた。喉も渇くしひとやすみしたいなと思うころ休憩になると本当に嬉しい。少し食べたり飲んだりすると疲れた体が蘇り、又元気に歩けるのです。目の前に迫る大きな横尾尾根の手前でリュックを置いて天狗原へ向かう。ここの景色も充分にメンバーを元気にさせる美しさでした。槍ヶ岳がデーンと大きく見えていて、随分そばまできたなと嬉しくなってしまう。
●しかしリュックまで戻り、再び槍を目指すあたりからだんだんきつくなってきました。坊主岩小屋、殺生ヒュッテを過ぎ、槍ヶ岳山荘が見えて来た辺りからがもうとってもきつくて1歩1歩ほんの少し前へ出してかろうじて前進している程度だ。なのにメンバーは元気そう(後で聞くとこの時つらいと思っていた人が多かったようだ。皆一緒だったのですね)。山荘に着き、一休みしていよいよ槍の穂先にトライだ!
●サブリュックとストック1本で出発。結構人が多い。1人ずつしか進めない所が多いので待っている時間がかなりある。三点確保で進むのでストックは無いほうが良かった。背中のリュックに(宮本武蔵風に、いや佐々木小次郎だったかしら)差し込んだので両手が使い易くなった。ガスで下の槍ヶ岳山荘も見えなくなったり、又サーッとガスがなくなって見渡せたりする状態だった。最後の梯子を登って頂上へ着いた。思っていたよりは広い槍の頂上、アルペン踊りだってできそうでした。今までに歩いた山々が見える。常念も燕も穂高も。私、今、槍に立ってる! 感激でした。ちょっぴり涙がでそうでした。
●しかし槍からの下山がこれも又スリルがありました。登りはどういうこともなかった梯子が降りは体の芯までキューンとなって思わず手に力が入ってしまうのです。下を見ると余計恐いので手元を見て下りました。鎖も使わずに岩場を下りました。小屋に戻り柔らかめだったごはんの夕食の後、フルートの演奏は布団の中で渡辺さんの心づくしのストレッチを受けながら聞き、もう気持ちが良過ぎる程でした。
●なのに翌朝は目が覚めると頭が重く、今朝の槍行きはパスしました。しばらくして起きて小屋の周りに出てみました。もううっすらと明るくなっています。北鎌尾根の荒々しい稜線の岩もはっきり見えました。起き抜けの体に朝の冷気がしみます。槍の片側から太陽がパアーッと差した時のなんて美しかったこと。山の早起きは三文の徳以上です。やはり山では、御来光と呼ばれるだけのことはあります。逆光の中、メンバーの下山の様子も下からよく見えました。
●朝食の後、前日2日のコースを今日は一気に下ります。いつも下りで膝が痛くなりやすいので気を付けて下ります。時々振り返って槍を見ながら、花を見ながらの下りでした。ヘリコプターが何度も大きな荷をつり下げて往復していました。青空に槍とヘリ、なかなか絵になる景色でした。
●天気も良かったせいかとても喉がかわき、休憩の度に水分をよくとりました。横尾に着くと缶1本あっという間に飲み干したのですが物足らずに、もう1本たて続けに飲みました。水分が身体中にしみ込むという感じでした。こんなに水分を身体が欲しがったのは初めてでした。
●下山後、風呂か蕎麦か、究極の選択を強いられ、蕎麦の男性と風呂の女性と2つに分かれ、ゆっくり湯船に入り手足を伸ばし、汗を流して松本駅に大急ぎで戻りました。とても美味しかったという蕎麦の楽しみは次回に残して空いていたあずさの自由席でビールとワインで反省会をしながら新宿に戻りました。槍ヶ岳の登山道は良く整備されていて本当に歩き易く、良い道だったとおもいました。
■鈴木一誌さん――9.10
●9月も山に行けないとあきらめていたところ、13日・14日と玄関の工事で出入り禁止となり、時間がぽっかりと空きました。
●もしかすると、13日は9aではないか?
●資料が見つかる状態ではないので、恐縮ですが、13日に9aがおこなわれるのか、もしそうならどこへ行くのか、お教えくださいますか?
●基本的に行くつもりになっています。しかし、山の道具はどこのダンボール箱かなー。
■大森富子さん――9.10
●槍ヶ岳に登って少し自信がついてきましたので、9/13-14-15と南アルプスの白根三山縦走(北岳、間ノ岳、農鳥岳)に行こうと思います。北岳からは9bで行く仙丈岳が間近に望めるとのこと、お天気の方が心配ですが……。
●石裂山、みなさんと御一緒できなくて残念です。間近になって申し訳ありませんが、9aはキャンセルとさせて下さい。
■加藤木かほるさん――9.10
●ファクスが使へる様になりましたのでお知らせいたします。
■小泉佳与子さん――9.10
●先日の高川山、富士山と御対面はできませんでしたが、実りの秋を感じる山行で、さる、りすの姿を目にすることも出来楽しい一日でした。
●春日さんが取って下さった「あけび」を簡単なリースにして壁に、くるみは果肉を洗いましたら結構先がとがってさわると痛いです。思い出の品々が先生の写して下さった写真とともに小さなかごの中で語りかけています。
●東急のトレッキングも学生時代体をうごかすのが大きらいだった私が大決心をしまして参加いたしましたら、大らかな雰囲気の先生とすぐにうちとけた会員の方々とで、毎回毎回楽しく参加でき、あっという間の一年間でした。
●これからは糸の会だけでがんばり、いろいろな山にめぐり会えたらと思っております。
■鈴木一誌さん――9.12
●今日、ぶじ「糸の会」お知らせとどきました。
●現在、ホテル住まい(ホテル・エドモント・飯田橋)なのですが、同じ部屋がとれない日が何日かあるといわれており、それがなんと明日(13日)にぶつかってしまいました。
●つまり、ホテル内でひっこしをしなければならないわけで、家人一人にやらせるわけにもいかないし……、残念ですが、当初の予定どおり欠席させてください。
■國井政臣さん――9.13
●先般は突然電話を差し上げ不躾なお願いを致し失礼を申し上げました。それにも拘わらず御多用中の処早速に多数の資料を御送付賜り有難くあつくお礼申し上げます。内容を拝見させて頂き詳細にして明快な資料を作成されておられますことに敬服した次第です。
●会則を拝承致し、且、過日の電話にてFコースへの参加をおすすめ頂いた事も勘案致し、それに加え小生の個人的事情より日曜日は全てと土曜日も間々多用がありますので木曜日のFコースにフリー参加をさせて頂ければと存じます。
■志村咸子さん――9.17
●雨の中、石裂山山行無事終わる事が出来ました。
●ストックはバランスを取る為にだけ使っていたような私には先生の適切なご指導が身にしみました。先生のお言葉通り上手に利用しなければ持っていても何にもならないし、上手に利用してこそ役立つ道具だと思いました。帰宅してから先生のご本しっかりと読み返しました。他の本に書かれていた「ストックは魔法の杖ではない」という言葉を思い出しました。運動神経の良くない私には又々ストックワークが課題となりました。少しでも長く楽しい山歩きを続けるには頑張るのみです。適切なご指導を頂きながら、思うように使えない私を見てさぞかしもどかしさを感じられたと思います。段差の大きい所や、急な下りを二本のストックで体を支えるような時、まだチョッピリと恐怖心が走ります。登りの途中、段差の大きめの所を「まずいな大股すぎる」と思いつつ体を持ち上げていた所で、上から「志村さん、歩幅が大きい、それでは強引に登っている。年を考えなさい」と先生の声が掛かった時には「言われてしまった」と声に出しましたが、常にメンバーの足取りに気配りをされながら歩いていて下さるのだと思いました。
●タクシーで向かった佐藤さん推薦の葛生のそば屋は遠かった。まっ暗な山間の道を一山越してもまだ見えぬ、二山越してもまだ見えぬ。空腹と車酔い気味の私は少々やけっぱちで「アーア腹減った、こんな山奥に本当にそば屋はあるのかね。経営者は人間様に化けた狸かい」等と女性たる身を忘れて口走っていました。「もうすぐですよ」と言った小太りの運転手さんも心なしか狸に見えたり(失礼)、そして又々三つ目の山越えでようやく見えた人家の明かりにほっとしたけど目指すそば屋は見つからず、二度、三度と聞きながらようやく着いた「いづる家」さん、店の方総出で気持ちよく迎えて下さいました。タクシーで一時間以上も走って食べたおそばと天ぷら、おいしかった。一抱えもありそうな大笊でデーと出されたおそばに先生の目が輝きましたよ〜。
●こんな体験、他の山行ではちょっと出来ませんね。雨でぬれたすべりやすい岩場、鎖場、ハシゴ等スリリングで手強い山でした。ガイドブックにも初級者はベテランの同行者と一緒にと書いてありました。皆様と一ご緒だったから無事に達成できました。
■高橋健次さん――9.21
●「通信」は意見しました。9月bに参加申し込みます(ほんとに行きます)
●11月から電話の局番が変更になるのでお知らせしておきます。ただし、同一局内からかけるのでなければ、文字列は同じです。また、e-mailのアドレスも新しくなりました。
■中西良栄さん――9.21
●LOWAの靴は、新品に取り替えてくれました(カモシカ)。
●とりかわした文書をごらんになるならFAXします。又はお会いしたときに話します。
●夫に頼んで足慣らしをしてきました。高尾山のつもりのところへ、先生からの地図が届きましたので、石割山に行きました。平野に車を置いて、帰りは長池よりタクシーで、平野まで。後は……(以後1行印字領域外のため判読不明でした。発見したそば屋のことのようです)
●そば屋の名前は軽兵衛です。津久井街道の商店の並ぶ道筋にあります。ここは、本当に打ち立てですいつ行っても、店先で、少しずつ打っています。量が少ないのが難点。(相原に近いところかもしれません)
■中西良栄さん――9.30
●糸の会に入れていただいて丸一年が経ちました。
●一年の締めくくりが、南アルプスの女王といわれる仙丈ヶ岳(中西さん、計画書にあった千丈は間違いです。お詫びして訂正させていただきます)で、その前月には槍にも登れたということで、入会前には想いもしなかったことです。一年間のできごととは思えない程です。
●おまけに仙丈の馬の背ヒュッテでは、とうとう恐れていた一畳に二人とかに直面しました。缶に詰められた、正にオイル・サーディンの様でした。同じ姿勢で寝ているので、背中が痛くなったり、腰が痛くなったりすると、起き上がって様子をみたいのですが、両足を両側の二人の方の上体に支えられている為、一気に腹筋力で起き上がることができるのですから痛快でした。
●問題のあった靴も、新しいのは若干、細い型と思いましたが、苦痛もなく歩き切ることができました。以前に比べると体力の低下を感じていますが、先生の会員に対する御配慮に、これからも安心してついていきたいと思っています。
■小泉佳与子さん――9.30
●先日の石割山でのあけび、トリカブトの鮮やかな紫、たのしい一日でした。
●あけびの料理。あけびの白いところを取り、油みそいためする。ほろ苦いなすの食感でした(岩手の宿で食べました)。
●私が山に興味をもった時から一度訪ねてみたいと思っていた七時雨山に行ってきました。七時雨山(山を愛する人々により開発の手から自然のままで残ることが出来た山)。
●七時雨に吹く風はとても、とても、心地好かったです。その後、裏岩手縦走の三ツ石山に登り、目にまばゆいばかりのもみじの紅葉に出会って昨日帰ってきましたので、木曜日の幕山に行くのは家の者に良い顔をされそうもないので、残念ながら欠席します。
■大森富子さん――10.1
●仙丈ヶ岳はやっぱり雪でした。
●下界とは余りにも景観も温度も差があり、一度に秋と冬を体験致しました。
●間近で見た雷鳥親子の可愛らしかったこと。羽もすっかり冬の準備をしておりました。仙丈ヶ岳より帰ってきましたら、槍ヶ岳の写真が届いておりました。
■下坂俊樹・弥生さん――10.1
●過日は「糸の会」の案内書をお送り下さいまして有り難うございました。9月初め迄、蓼科に行っておりましたので、夏の登山に参加できず残念でした。
●裕美は体力がずい分ついて、この夏は、八ヶ岳や八子ヶ峯に10回登りました。秋は学校の行事も多く、又週末は蓼科へ帰るので、参加が難しいと思いますが、冬になりましたら、都合をつけて、お願いしたいと考えております。
■加瀬春江さん――10.6
●仙丈ヶ岳の山行ありがとうございました。
●大平から薮沢登山道〜馬ノ背にでる稜線あたりまで花の道だそうです。雄大だった仙丈ヶ岳もシコタン草が咲くそうです。故郷のシコタンからはるばる旅が出来たのも氷河時代の冷房完備の乗物に乗れたのだからだと本に書いてありました。この様な事を知ると色々な花を見る眼が違うような気がします。
●午前7時の仙丈ヶ岳頂上での朝食をすませ小仙丈に行く途中行きをかぶり朝日が葉の裏側からあたりそれは美しく見事に紅葉したウラシマツツジを見つけ、わあーきれいと思わず足をとめていましたら、後ろを歩いていた宇田川さんがわー、ルビーみたい。まさにピッタリの表現。このウラシマツツジも葉の出る前に淡黄色の花が枝先に3〜5個下向きにさくそうです。じみそうな花が見事な紅葉を見せてくれたのです。他の草花も雪をつけ印象的、岩についたエビのシッポも珍しい現象でした。夏から秋に咲くハクサンフーロも葉を美しく紅葉していました。
●360度の展望と景色が、前日の雨を忘れるほどの感激の山行でした。
●槍ヶ岳の写真集にありました紫色の小さな花はミヤマムラサキだと思われます。たくさんの仲間があるそうです。鈴木さんや中村さんみたいに。でも写真で見てはじめて、え? どこで見つけられたのでしょう。
●二合目からのくだりで、林小の光にあたりながら群生していた小さな白い花はセリバシオガマでした。でも、朽ちかけた木に綺麗なブルー色をしていた菌? はキノコ類なのか、苔なのかわかりません。
●次の山行では何に出逢うのでしょうか。
■市野武さん――10.10
●FAXが届いておりました!
●何度も送信させてしまった様で申し訳ありません。
●明日に迫っているのに連絡がなく、気になっていましたが、これで安心しました。
●明日はもちろん参加します。
●畦ヶ丸にはまだ登ったことがないので、楽しみにしています。
■志村咸子さん――10.14
●畦ヶ丸山行ありがとうございました。展望は得られませんでしたが静かな山歩きができました。大好きな新緑の季節に再度訪れたいと思いました。
■小泉佳与子さん――10.14
●先日の仙丈岳の時は大変失礼いたしました。△印の時はそのままで良いと思い込んでおり、連絡をせずにおきまして、おまたせしたようで……。
【伊藤から】参加希望の△印があれば、名簿には加えますが、それほど厳密に考えているわけではありません。こちらから予約状況を頻繁にお知らせできればもうすこし明快になるのでしょうが、そうなっていない分、参加・不参加の自由(融通)を確保しているとお考え下さい。最終的には集合時刻に集合場所に来た方が出席ということになります。あいまいでは困る場合には、こちらから問い合わせますのでご心配なく。
●木曽駒ヶ岳は、がんばって出席したいと思っていますが、大分寒くなったようで、初めての山小屋泊り(一度は尾瀬ではとまったのですが)不安です。又、夏にできた黒血のつめがとれそうでとれない状態でいるので……。
●今日『新ハイキング』の雑誌が届きましたら、新刊紹介に先生の御本(中高年山歩きガイド)がのっていました。うれしかったです。
■佐藤正美さん――10.16
●仙丈ヶ岳は御苦労様でした。
●糸の会の皆様と別れ、仙水小屋に泊まりました。翌日は、この秋最高の天気となり、展望の良い甲斐駒ヶ岳頂上から、360度の山々を堪能しました。
●10月以降の山行予定ですが、10月25-26日の木曽駒ヶ岳は、尾瀬での山中宴会にさそわれましたので不参加となります。
■志村咸子さん――10.20
●10b乾徳山キャンセルさせて下さい。
●理由=志村咸子バテ気味です。
(1)8/25-31 北アルプス縦走
(2)9/13 石裂山
(3)9/20 石割山
(4)9/27-28 仙丈ヶ岳
(5)10/5-7 赤城黒桧山他
(6)10/11 畦ヶ丸
(7)10/18-19 戸隠飯縄山
と、続きました。
●危険信号が出ました。疲労の自覚症状の第一、口内炎ができました。それ以外は特別疲れたとは思いませんが、これができると要注意なのです。乾徳山は以前より登りたいと思っていましたので、まだ4日間あるので頑張ろうかとも思いますが、迷いが出た事は辞めると言い聞かせていますので勝手を言って申しわけございません。
■加藤紀子さん――10.22
●乾徳山山行のお知らせ他受領しました。参加とさせていただきますが、岩場・鎖場と、2日目の歩行時間が不安です。トテモです。
■山崎亮三さん――10.31
●9月27-28日の仙丈ヶ岳はお世話さまでした。10月16-18日で夜叉神峠から鳳凰三山を縦走して白鳳峠から広河原に行ってきました。天気がよく最高の山行を楽しめました。
■桑久保奈美子さん――11.6
●早々に資料をお送りいただきありがとうございました。拝見し、考えた結果、年度会員として参加させていただき度く、お願い申し上げます。
●そごうダリヤの会での山行の折、教えていただいた事は今まで参加していた会でも大いに役立って、随分苦しくない歩き方が出来ました。何歳まで続くかわかりませんが、主人を一日も早く引っぱり込んでと考えてをります。
■鈴木早苗さん――11.6
●案内をいただく度に残念な思いをしてきました。糸の会の皆様の進歩にはついて行けるか心配です。久々に11b「男体山」に参加させていただきたく申し込みます。足手まといにならない様がんばりますのでよろしくお願いいたします。
■吉澤和美さん――11.8
●ごぶさたしています。いつも会報案内送っていただきありがとうございます。参加できませんが思いを巡らせ楽しんでおります。新住所に越しましたのでお知らせ致します。
●3月以降どの山行きにも参加できず、疲労が重なっていた所に、9月に風邪から肺炎にかかり2カ月も入院して明日退院という状況です。自宅静養1カ月等、会社復帰も、12月以降。
●当分安静を余儀なくされていますが、春には参加できるようにと願っております。
■加藤紀子さん――11.12
●先日の乾徳山、笹子雁ヶ腹摺山と私にとっては大変な山でしたが、下界におりた時は楽しさだけが残っている私です。
●話は変わりますが、昨日、以前山とは別の勉強でつながった会の集まりがあったのですが、その時山のベテランの方がとてもよい本として紹介されたのが糸の会のテキスト、先生の山歩きの本です。どっきりするやら嬉しいやら。
●そこでおたずねになるのですが、御本の購入を書店からではなく先生を通してお願いできるのかということと、割り引きしていただくことはできるのかの2点なのですが。
●失礼な質問なのですが、他の本で著者の方から何割引かで購入した例があるので可能かどうかとの話題も出ましたのでお伺いまで。
【伊藤から】本のことですが、一般に、著者は出版社から2割引で購入できます。言っていただければお持ちします。いつも何冊かは手元にありますからだいじょうぶです。ただし、お送りすると送料が200円程度かかるので安くならないのです。
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