仏果山――2007.11.17(土)


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◆朝日カルチャーセンター千葉……山歩き入門・第3土曜日
◆仏果山
ぶっかさん……747m
きょうがたけ(経ヶ岳)……633m
●登り17p→稜線15p→下り14p……46ポイント
●日の出0618、日の入り1634……11.17横浜で
◆小田急線・本厚木駅から……2007.11.17(土)実施


●最初のトラブルは午前6時半ごろ。ACCC担当の若松さんから電話があった。総武線が千葉〜津田沼間で快速、各停とも止まっているという。人身事故とのことだから押っつけ開通するとして、小田急新宿駅0831始発の電車に乗れない可能性が生じたということだ。計画が、下山時にたそがれるというこの時期ならではの演出になっているので、最初から夜になる覚悟が必要になりそうだった。
●7時過ぎに参加者のSFさんが千葉駅から電話をしてきて、遅れるかもしれないけれど、行くだけは行ってみるとのこと。
●通常、集合に間に合わない人がいても探索しないで出発するのだが、今日は千葉のみなさんが千葉から出られないという状況なのである程度待つ必要があると覚悟する。
●小田急新宿駅のホームに行ってみると7割方のみなさんがすでに集まっていた。若松さんはなんと1時間も前倒しして千葉発のあずさで来ようとしたために事故にまとももにぶつかったのであって、蘇我経由で京葉線でやってきたという。参加者のみなさんはその後なので、ダイヤは乱れつつも出てこられたという。ギリギリに電話のあったSFさんも到着して、参加予定の受講者16人中15人で予定どおりの電車で出発できた。
●2番目のトラブルは本厚木駅を出たところで。トイレが終わって全員で駅を出たが、そこにいるはずの切符売りのおばさんがいなかった。○○大学という腕章をしたおじさんに「半原行きのバス停は?」と聞いたら「バスセンターでしょう」というので、ズンズンズンと。そうしたらこの時間帯は駅前のバス停へ、と書いてあった。
●じつは計画書にある「本厚木駅始発」というのは駅前のバス停からという意味で、そうでなければ「厚木バスセンター」と書かれている。どちらからも半原行きのバスが出ているには出ているが、半原へ行くなら「本厚木駅始発」が圧倒的に本数が多いのだ。○○大学のおじさんの目の前の1番バス停には、すでに長い列があって、ほとんどのメンバーが座れなかった。
●田代の半僧坊と呼ばれているのは曹洞宗勝楽寺。立派な山門の寺で――毎年4月17日の春まつりには、近郷近在の新花嫁さんが挙式の当日の晴れ姿でお参りする習わしがあるので「美女祭り」として賑やかです――とのこと。
●トイレを借り、準備をして出発……なのだが、取材の人も3人加わり、ACCC側からの担当者も参加したので軽い自己紹介。そのために年齢別名簿というのをつくってきた。50歳代が4人、60歳代が10人、70歳代が1人という年齢分布だ。
●1050勝楽寺を出発。1125-30標高253mの水準点のある尾根に出て休憩。1150-55大きな桜の木のあるベンチ(約300m)で休憩。1220-30林道を横切るところでゆったりと休憩。そこからゆるやかな道になり、1315-25経ヶ岳山頂。
●経ヶ岳山頂から少し下ったところにある経石があって、以前はそこに彫りのいい木像があったのだが、なくなっていた。
●道はいったん急勾配で下る。ダブルストックでの下り方を指導するのにいい場所だと思っていたら、土留めの階段が整備されていた。
●1357に下りきったところが半原越。舗装された林道を渡って再び登るが、前月初参加で足がつったSMさんがここで最初のトラブル。足がつり始めたという。今回はリベンジなので最後までなんとかする予定で、登りの最初からダブルストックを有効に使ってきた。
●1405-10に休憩して、SMさんについては荷物を軽くしてともかく登り続ける。1500-10に標高640mの小ピーク(革籠石山と書かれていた)でゆっくり休んだが、稜線に出たせいか風が冷たく、気温は7〜8度Cに。
●展望台が建つ仏果山の山頂見えるようになると稜線はやせて、岩っぽくなる。あとちょっとというところでSMさんが何度目かのダウン。マッサージはしてみた。ツムラの芍薬甘草湯(68番)も飲んでみた。バンテリンも塗ってみた。SMさん自身がかなり用意周到にやってきていて、なにが効いたのかわからないが、ここまでよく持ったという印象はある。残るのははいてきた筋力補助をするというCW-Xタイツを脱いでみること。ほかのみなさんに山頂まで先行してもらって、タイツを脱いでもらおうとするけれど、姿勢が変わるとまた別のところがつる状態で、脱がせられない。……ということで、貼るカイロをベタベタと貼りつけた。
●SMさんはダブルストックの使い方にも慣れてきたが、すでに腕の筋肉もけいれんを起こし始めているという。ラッキーに思えたのは、先月は左足に弱点があって、それを補おうとして右足にも負荷がかかったと考えられたのだが、今回の体験で、じつは両足とも筋力が大幅に欠落しているということが判明。からだの構造的な弱点ではなさそうだということは、腕にまであらわれた症状からみてまちがいない。あとはご本人の覚悟と頑張りによる。
●ゆっくりだがやせた岩稜を確実に通過して、1640ごろに山頂にたどりついた。
●この日、横浜での日没は1634となっている。その後30分から林の状況によっては1時間は肉眼で歩けるが、その先はライトが必要になる。ライトを使うようになるとスピードが読めなくなる。
●それから下山後の交通も問題になる。予定を変更して、バスの本数が多く、出たところが集落になっている半原へと下ることにした。計画書の地図ではカットしてしまっていたが、以前に下ったことがある。車の道に出るまでの辛抱だ。
●1650に仏果山山頂を出発してしばらくは無灯火で足探りの下りを体験してもらう。1800-10林道に出て休憩。横切ってさらに下って1840登山口。1920撚糸組合前バス停の最終バス(半原からはあと1本あった)に全員かろうじて間に合って、2005に本厚木駅到着。まっすぐ帰る人と、食事して帰る人に分かれた。


◆集合
●11.17(土)8:20……小田急新宿駅・該当ホーム・前方2両目乗車口

◆ポイント
●丹沢山地の東のはずれに、いくぶん孤立してそびえている小山地です。
●名前から想像されるように、修験の山であったようです。山中の解説板によると、修験の領域は大山三峰山へとつながっていたようです。たぶん、大山から蛭ヶ岳までの丹沢全山が望めます。
●たぶん、秋真っ盛りという狙いですが、どうでしょうか。
●風呂は丹沢山麓・清川村が誇る(?)別所温泉の入浴施設。たいていこの手の施設ではハンドタオルが200円。バスタオルがどうしても必要というひとにはレンタル(200円)があります。
●食事は湯上がりに食べられますが、時間があってちょっとうまいものを、という人には本厚木駅前に山中間から推薦された焼肉屋があります(未体験ですが)。
★今回、朝日新聞に同封される「マリオン」の取材があります。イラストでの紹介だそうですが、取材対象となるのは都合が悪いという方は当日、お申し出下さい。それ以外のかたはご自由にどうぞ。せっかくですから楽しくやりましょう。掲載は3月とか。

◆往路
0831新宿始発(小田急線・急行小田原行き)……0927本厚木
0831新宿→0836代々木上原→0927本厚木
*乗換(トイレ可能)
0950本厚木駅始発(半原行きバス)……1015ごろ_半僧坊前(460円)

◆現地行動
1030ごろ_勝楽寺を出発……登り17ポイントを2時間として
1230ごろ_経ヶ岳……稜線15ポイントを2時間として
1430ごろ_仏果山……下り14ポイントを1時間半として
1600ごろ_仏果山登山口バス停
*時間によってはタクシーを呼ぶかもしれません。

◆帰路参考
●バス(仏果山登山口→本厚木駅。580円)
仏果山登山口……別所温泉……本厚木駅
1454……1508……1550
1554……1608……1650
1654……1708……1750
1754……1808……1850
1854……1908……1950
1954……1908……1950
*本厚木からは特急に乗るのをおすすめします。急行でもすわれれば、時間的には特急とあまり変わりません。ただし間違っても準急や鈍行には乗らないこと。

◆帰路参考
●総武線各駅停車
0702千葉→0718津田沼→0733市川→0745錦糸町→0752秋葉原→0754御茶ノ水→0810新宿
0722津田沼→→0737市川→0750錦糸町→0756秋葉原→0759御茶ノ水→0814新宿
●中央線快速
0757東京→0811新宿
●総武線快速
0640佐倉→0659千葉→0711津田沼→0731錦糸町→0739東京
0709千葉→0720津田沼→0739錦糸町→0747東京
0714千葉→0725津田沼→0745錦糸町→0753東京
●京葉線
0615君津→0655蘇我→0707海浜幕張→0737東京
0649蘇我→0702海浜幕張→0743東京
0631上総一ノ宮→0706蘇我→0719海浜幕張→0748東京

費用の目安
小田急線_新宿→本厚木……480円
bus_本厚木駅→半僧坊前……460円
bus_仏果山登山口→本厚木駅……580円
小田急線_本厚木→新宿……480円
*特急券_本厚木→新宿_550円

◆電話
●入浴(清川村)
別所の湯・清川村ふれあいセンター……0462-88-3900_1000-2100_月曜定休_700円_別所温泉入口バス停
●食事(本厚木駅)
瓢たん……046-223-3151……1700-0000_日曜定休_魚介とおでん_開業30年_本厚木駅北口左へ約100m
酔笑苑……046-221-6245……1600-2300_第1/3月曜定休_豚ホルモンと和牛の有名店_北口徒歩3分

◆持ち物
★食べ物・飲み物――水筒+行動食+おやつ
★雨の日など、冬の寒さになります。軽い防寒に薄手の手袋、予備の靴下、フリースセーターなどをお持ち下さい。非常用装備として「貼るカイロ」(ミニタイプ)を常備しておくと安心です。
■秋季日帰り標準セット
●足まわり……運動靴(軽登山靴)など
●行動着……ドライタイプの登山用Tシャツ+長ズボン+長袖シャツ
●雨具……折りたたみ傘+使い捨てビニール雨具(ゴアテックススーツ)
●小物……地図+健康保険証コピー+時計+ポケットライト

◆ルートシミュレーション
●地図は国土地理院1:25,000地形図、東京11号-4(かみみぞ)、東京15号-2(あおのはら)、を原寸で使用しています。
●シミュレーションマップ上の○印は予定したルートが太い等高線(50m)を横切る地点を中心にした半径50mの円。数字は100m単位の標高。◇印は山頂から山裾に向かって地図上で計った距離で、ごくラフな計り方で500mごとに印をつけています。
●一番簡単な見方としては○印と◇印をどちらも1個7.5分(2個で15分、8個で1時間)と概算する時間目盛り、あるいはエネルギー目盛りとしてみて下さい。
●なお、下りは道の状況によって登りの70%と見積もるのが現実的です(高速下山路では50%、難易度の高い場合は100%とすべき例もあります)が、計画段階では登り時間にしておいて、余るようならリーダー権限の予備時間として自由に使うという考え方をしています。


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