筑波山――2007.11.20(火)
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◆糸の会山行[537]――11d
◆筑波山
つくばさん(女体山)……876m
なんたいさん(男体山)……871m
登り10p→稜線4p→下り15p……29ポイント
日の出0619、日の入り1629……11.20に水戸で
◆つくばエクスプレス線・つくば駅から……2007.11.20(火)実施
●いざ計画を立てようとしたら、首都圏から筑波山へと向かう交通は、完全につくばエクスプレス線が主軸になっていた。
●開通当時は「つくば駅」始発だった筑波山方面へのシャトルバスは現在ではシャトルバスの名が消えて「つつじヶ丘」行き、あるいは「直行筑波山(つつじヶ丘)」行きとなり、「つくばセンター」始発となったが、地下駅を出たらそこが以前からバスターミナルとなっていたつくばセンター。その1番乗り場で、本数も増えた。
●ところがまだ気づかないところがあった。電車を降りてバスに乗ったらすでに座席はかなり埋まっていて、補助席などでなんとかすわったと思ったら、まだ続々と乗り込む人がいて、補助席を畳んでの満員状態となった。
●シャトルバスは、つくばセンター→筑波山神社入口→つつじヶ丘の直通バスで筑波山神社入口からケーブルカーへ、つつじヶ丘からはロープウェイに乗れる。かなりの本数があるので観光客や登山客が集中するということのようだ。
●ところが同じ1番乗り場からつくば市営の「つくバス・北部シャトル」というのが出ている。これが「筑波山口」行きなのだ。毎時2本の見当で夜9時台まである。その筑波山口バス停がいったいどこなのか分からなかったが、以前の「筑波駅」。1987年に廃線になった筑波鉄道の旧筑波駅で東京行きの高速バスもここを発着場としていた。それがいま「筑波山口」と名を変えて、つくばセンターとの間を北部シャトルというバスが往復している。この筑波山口からは筑波山神社入口やつつじヶ丘へのバスも出ており、JR常磐線の土浦駅へのバスも従来と同様にあって、毎時1便は確保されている。
●この筑波山口バス停は関鉄タクシー筑波営業所になっており、すぐ目の前に植松タクシーもあるので、タクシーの利用にも便利だ。……ちなみに筑波山神社入口よりもう少し奥の「筑波山神社」バス停はなくなったようだ。
●というわけで、北部シャトルバスで筑波山口へ行けば、行き当たりバッタリでもなんとかなる。
●山はかなり混んでいた。秋の行楽シーズンだからか、平日というのに、観光客があちらにも、こちらにも、という感じ。下り道でこれから登る若いカップルと何回もすれ違ったが、ケーブルの最終で下ってこようという計算だろうか。ロープウェイは「夜の筑波山・空中散歩」というタイトルで10月〜1月の土休日には往復1,000円で1700-2100の夜間運転を実施するという。首都圏の夜景と、輝く冬の星空を堪能してくださいという新サービスらしい。筑波山はもともと「歌垣」で知られた山。今でいう合コンの山だった。夜の山頂に若いカップルが群れをなしても不思議ではない。〜いいなぁ。
●天気予報は定石通り週間予報が順次いい方向に転んで時間と共に抜けるような秋晴れに。山頂では富士山も榛名山〜赤城山も、日光の白根山(すでに白かった)〜男体山〜女体山も、そして那須連峰と思われるところにも雪がついていた。……のだが、下界には低い雲がたなびいていて、東京方面の街並みらしきものが見える感じはしなかった。
●1010つつじヶ丘出発。1025-30衣類調節の休憩。1050-1100弁慶小屋跡(建物がきれいになくなっていた)で休憩。1150-1205女体山山頂。
●それからケーブルカー駅のある御幸ヶ原へ移動してトイレ。さらに男体山へ。1225-35男体山山頂。
●ちょっと時間に余裕があるようなので男体山中腹を一周する自然研究路に入った。途中からそうしたので気づかなかったのだが、御幸ヶ原のトイレ改修工事のために出口がふさがれて、途中から通行止めとなっていた。しょうがないのでそのまま進んで、最後のところで踏み跡にしたがって高巻き。1340に御幸ヶ原に戻った。
●下りは1405-15に男女の川源流とされる地点で休憩。1500に筑波山神社に下った。
●今回のメーンテーマは天気晴朗につき思惑どおり……ということでホテル青木屋で日帰り入浴。屋上隅に南東〜西〜北西に開けた男性用露天風呂に飛び込み、1630の日没を待った。
●ところが山頂から見たときに下界にたなびいていた雲がちょうど富士山までを隠す高さにいたために、夕陽は青空をただゆっくりと落ちていった。
●女性用の露天風呂は左右に張り出した壁によって夕陽の落ちる方向を見ることができなくて、あきらめた人は下のロビーでかえって鮮明に落日を見、落日と共に浮かび上がった富士山を見たという。
●日帰り入浴で許されるのは、まあこの辺まで。冬の週末の晴れた日に、露天風呂で夕陽をながめ、「夜の筑波山・空中散歩」で夜景と夜空を堪能するというぜいたくな計画が考えられる。百名山踏破中の方には、覚えておいていただきたいぜいたくだ。
●風呂から出たら、そばの「ゐだ」へ。タクシーも出払っているようで、1台のピストンだったが、1700ちょっと過ぎにはゐだに集結。ご主人が焼き加減まで直接実力行使の鴨肉の鴨汁(2,100円)が初めての人にはおすすめ。「50回噛んでください」という独特の硬派のこのそばを最初に知ったのは1997.5.20の糸の会の最初の筑波山。東京電力の茨城県の保守要員だったSMさんが、そば好きの仲間が新しく発見したゐだというそば屋に立ち寄るようにとアドバイスしてくれた。ゐだは開業10年だからそのほとんど初めから筑波山に登れば立ち寄っている。すこしずつメニューも変わっているけれど、今回は激辛カレーうどん(ただしうどんは30分以上かかるとか)が登場していた。ご主人は半端が嫌いな性格らしい。そば屋でコーヒーが飲めるのも珍しいけれど、今回はご自慢のそば湯(オーストラリア大使館の人がそばシチューと表現したという)を何杯もお代わりしているうちに忘れてしまった。
●タクシーは迎車料金も含めて、ホテル青木屋→ゐだ1,300円、ゐだ→筑波山口バス停1,380円。1835筑波山口→1910つくばセンター、つくばエクスプレスに乗り替えて1920つくば→2005秋葉原。
◆集合
●11.20(火)7:50……つくばエクスプレス線_秋葉原駅_該当ホーム前方2両目乗車口
*JR秋葉原駅_構内案内にしたがって中央改札口を出て、つくばエキスプレス線に
◆ポイント
●東京からの筑波山行きは完全に「つくばエキスプレス」になりました。正式名称は「首都圏新都市鉄道」だそうです。集合場所は該当するホームですから、秋葉原駅構内の案内表示をきちんと見て。JR秋葉原駅の中央改札口を昭和通方面に出ます。(ヨドバシカメラの先、地下になります)
●つくば駅を出たところがつくばセンターのバスターミナルです。バスは筑波山神社入口からさらに先、つつじヶ丘まで行くので、行きましょう。したがってつつじヶ丘から登る計画にします。
●女体山、男体山の山頂を踏んで、ケーブルに沿う道を下ります。
●ホテル青木屋の外来入浴は午後4時までです。日没が4時半ですから、ぎりぎりまで楽しみましょう。
●そのあと、「ゐだ」のそばという予定です。
◆往路
0802秋葉原始発(つくばエクスプレス線_快速_つくば行き)……0847つくば
0802秋葉原→0813北千住→0824南流山→0847つくば
*乗換(トイレ時間ギリギリですのでご注意下さい)
シャトルバス(つくばセンター〜つつじヶ丘)
0900つくばセンター→0940筑波山神社→0950つつじヶ丘(850円)
◆現地行動
1000ごろ_つつじヶ丘バス停を出発……登り10ポイントを1時間半として
1130ごろ_女体山……休憩30分として
1200ごろ_女体山……稜線4ポイントを30分として
1230ごろ_男体山……下り15ポイントを2時間として
1430ごろ_筑波神社
*1600までホテル青木屋で日帰り入浴(1,050円)
*タクシーでそばの「ゐだ」へ
◆往路参考
●山手線(所要時間・分)
秋葉原←2神田←4東京←8新橋←16品川←28渋谷
秋葉原←4上野←8日暮里←20池袋←29新宿
●中央線快速
0623高尾→0632八王子→0644立川→0705三鷹→0725新宿→0734御茶ノ水→0736神田
●総武線各駅停車
0650千葉→0708津田沼→0724市川→0739錦糸町→0746秋葉原
●京葉線
0609上総一ノ宮→0644蘇我→0656海浜幕張→0725東京
●武蔵野線
0710府中本町→0715西国分寺→0728東所沢→0746南浦和→0811南流山
0751西船橋→0808新松戸→0810南流山
◆帰路参考
●シャトルバス(筑波山神社→つくばセンター_700円)
1510→1550、1610→1650、1640→1720、1710→1750
●バス(筑波山神社入口→筑波山口_200円)
1549→1550、1615→1621、1645→1651、1715→1721、1752→1758、1820→1826、1850→1856
●北部シャトルバス(筑波山口→つくばセンター_400円)
1605→1640、1630→1705、1705→1740、1735→1810、1815→1850、1835→1910、1910→1945、1940→2015、2005→2040、2040→2115、2105→2140、2130→2205
●つくばエクスプレス(つくば→秋葉原_1,150円)
1639→1732、1652→1744、1709→1754、1712→1804、1732→1824、1749→1834、1752→1844、1802→1854、1819→1904、1822→1914、1842→1934、1902→1954、1920→2005、1925→2018、1938→2031、1957→2042、2001→2054、2018→2103、2024→2117、2049→2142、2108→2153、2116→2209、2145→2238、2208→2253、2215→2308、2240→2333、2305→2350、2314→0011
*ただし筑波神社→TXつくば駅のタクシー料金は約6,000円
◆費用の目安
つくばエクスプレス_秋葉原→つくば……1,150円
bus_つくばセンター→つつじヶ丘……850円
*筑波山神社→ゐだ、ゐだ→筑波山神社入口はタクシーで1,000円ちょっと
bus_筑波山神社入口→筑波山口……200円
bus_筑波山口→つくばセンター……400円
つくばエクスプレス_つくば→秋葉原……1,150円
◆電話
●タクシー(筑波山)
関鉄タクシー筑波営業所_0298-66-0806
植松タクシー_0298-66-0731
●入浴(筑波山)
青木屋_029-866-0311_1600まで受付_1,000円
つくば湯_0298-66-2983_1,000円_1000-2200_第2/4木曜休み)
●そば(筑波山)
ゐだ_0298-50-8082_1100-2100_第1/3水曜定休_つけそば900円/そばがき800円/鴨汁2,000円
◆持ち物
★食べ物・飲み物――水筒+行動食+おやつ
冬季日帰り標準セット
●足まわり……運動靴(軽登山靴など)
●行動着……ドライタイプの登山用Tシャツ+長ズボン+長袖シャツ
●保温着……手袋+耳覆いのある帽子+フリースシャツ+貼るカイロ
●雨具……折りたたみ傘+ゴアテックスレインスーツ
●小物……地図+健康保険証コピー+時計+ポケットライト+ダブルストック
◆ルートシミュレーション
●地図は国土地理院1:25,000地形図、水戸15号-4(つくば)、を原寸で使用しています。
●シミュレーションマップ上の○印は予定したルートが太い等高線(50m)を横切る地点を中心にした半径50mの円。数字は100m単位の標高です。◇印は山頂から山裾に向かって地図上で計った距離。ごくラフな計り方で500mごとに印をつけてあります。この地図情報の一番簡単な見方は、○印と◇印をどちらも1個(1ポイント)7.5分(2個で15分、8個で1時間)と概算して、山歩きの時間目盛りとする方法です。
●なお、下りは道の状況によって登りの70%と見積もるのが現実的です(高速下山路では50%、難易度の高い場合は100%とすべき例もあります)が、計画段階では登り時間にしておいて、余るようならリーダー権限の予備時間として自由に使うという考え方をしています。
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