六甲山――2008.1.8-9(火水)


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◆糸の会山行[544]――1e
◆六甲山
ろっこうさん……931m
まやさん(摩耶山)……702m
日の出0707、日の入り1704……1.8神戸で
◆神戸空港から……2008.1.8-9(火水)実施


●飛行機組は神戸空港→三宮→新神戸駅へと移動。新幹線組と合流して昼食。
●昼食は新神戸オリエンタルアベニュー3階の割鮮烹・子栗(078-291-8240)という店。上階の新神戸オリエンタルホテルにある「神戸たん熊」の出店とか。1,575円のランチ定食から選んだが、ほどほどに上品、ほどほどに格安という印象。1,050円高の海鮮丼がよかったかな。
●地下鉄の新神戸駅から谷上で乗り換えて神戸電鉄大池へ。駅前に登山者用道標なく、聞いてもわからず、おまけに私が泥縄式につくった計画書の地図からはみ出ていて、詳細が分からない。山も見えない。……じつは昭文社のガイドマップを持っていたのだが、それも忘れていた。……ので、とりあえず南に歩き始めた。

●1300大池駅→1330高速道路下(登山道入口)→1400-05休憩→1435-40休憩→1455-1500水晶山(標高710m)→1510ダイヤモンドポイント通過
●道は新興住宅街を登っていくのだが、駅からのメーンストリートがゆるやかに蛇行している。とんでもない方向に連れて行かれそうな気分に陥ったころ、「地獄谷」という手書きの小さな道標があった。まっすぐに山に向かう感じの道ではなしに、あくまでも蛇行する道を行きなさいという指示だった。
●途中で一度道を尋ねるという程度の不安をかかえて行くうちに、高速道路(阪神高速北神戸線)をくぐるところまできて、ようやく登山ルートにのっかった。

●登山道の入口に案内板があって、なんとなく予定していた「地獄谷西尾根」は破線で「熟練者向き」となっていた。地獄沢に沿って登る「大池地獄谷道」のほうが、一般ルートになっている。
●ちょうど下ってきた地元の人に聞くと、西尾根への分岐は赤いマーキングだけだとのこと。それを知らなかったらたぶん通り過ごして谷道をたどることになったと思う。分岐は、登り始めてすぐ、道が左に曲がったところから右手に入っていく。そういう道があるとさえ分かっていれば、赤ペンキもついているし、道は踏み跡どころか完全な登山道になっている。
●今回はまだ、偵察という気分もあるから、できれば展望のある尾根道をたどりたい。そういう意味では、しばしばやせ尾根になるこのルートはなかなかいい。
●もっとも水晶山とダイヤモンドポイントはその名の由来がまったく想像できない、ただの突起やただの展望台。地図上にはゴールデンポイントというのもあるけれど、いずれも羊頭狗肉かもしれない。今流にいえば偽装系ネーミング。

●1510ダイヤモンドポイント通過→1530-35三国池→1635摩耶山・星の駅
●三国池のあたりは高級別荘地帯らしい。そこにゴールデンポイントというのがあるらしいのだが、もう見る気もしなかった。しかし三国池は薄氷が張って、なかなかの風情。庭を池に向けた別荘もあった。
●市立自然の家(摩耶山市立自然の家前バス停)から杣谷峠を経て目的地のオテル・ド・摩耶(摩耶ロッジ前バス停)までは車道脇の歩道をたんたんと歩いた。やはり歩道がほしいところだ。
●ホテルに荷物を置いて、とりあえず摩耶山の展望台へ。天気は快晴なれど下界は春霞という感じ。北風がビュンビュン吹きつけて、瀬戸内海が足元から広がるという風景を期待してきたのだが。

●ホテルでは、さっそく名だたるジャグジーへ。フロントでパンツとバスタオル(315円)を借りてレストラン前の庭を横切り、小高い丘の上に建っている小屋へ。男女別の更衣室とサウナがそこにあって、ジャグジーも。摩耶山の展望台が直接見える位置だから、向こうからも見えるわけで、パンツ着用の混浴とはいえ、あちらから見た人には刺激的な風景かもしれない。
●街に灯りがともり始めたが100万ドルにはほど遠いぼんやりした風景だったが、寒空の下、10人は入れそうなジャグジーが深夜11時まで適温を保っているというのはぜいたくというか、ぜいたくすぎるというか。すぐわきにボイラーがある。
●オテル・ド・摩耶は国民宿舎という一般のイメージからすると、建物はなかなかいい。ロケーションはもちろん神戸の夜景が見下ろせるのだから十分にいい。最近ではそれにイタリアレストランとしても認められているらしく、夏の夜のドライブに格好の場所といえそうだ。
●私たちは一番安い料金で泊まったが、請求明細によるとトリプルルームがひとり4,500円、ディナーAコースが4,389円、朝食が1,386円となっている。ディナーAはメーンディッシュが魚か肉かどちらかの選択になるけれど、パンがおいしいし、なんの不満も感じない。ちなみに朝食はいわゆる洋食バイキングだが、質素ではあるけれど十分満足できる。崩さない一線がきちんと維持されているというところが好感をもたれているようで、人気の宿となっている。

●2日目は0730からゆっくりと朝食をとり、予定どおり0900に出発→1020-30布引ハーブ園を正面に見る高圧送電線鉄塔で休憩→1155-1200市ヶ原の桜茶屋で休憩→1130-35再度山大龍寺→1210-15-20鍋蓋山(標高486m)→1230七三峠→1245林道(防火道・平野谷東尾根が通行止めのため林道を下ることに)→1305防火道現れる→1340桃山バス停→バスで1406桃山→1430神戸駅南口
●6月には元町から諏訪山公園→錨山→市章山→大龍寺というルートを登った。1910年に日本人最初の登山会である神戸徒歩会が誕生し「毎日登山」と呼ばれる登山運動を展開したのがこのルート。市街地から振り仰ぐ位置にある錨山(錨のマーク)や市章山(神戸市の市章の電飾)を通るので、振り返ると展望がすばらしい。
●今回はその西隣りの平野防火尾根をねらった。

●大龍寺から六甲全山縦走路を西へ向かい、次のピークに当たる鍋蓋山へ。六甲山縦走路ではめずらしく山に登った気分が味わえる山頂で、展望も開けている。きてよかったというのがみなさんの素朴な印象だった。
●そのピークの登り口のところから七三方面へと下ると、道際がきちんと刈られている。最初は気づかなかったが、すでに防火帯が始まっていた。尾根は小さなコブを並べていて、下ったかと思うと登り、登ったかと思うと、また急な下りになるという繰り返し。
●林道を越えて、さらに先へと進みたかったのだが、通行止めの表示があった。行けばたぶん大丈夫だろうとは思いつつ、無理はしないで林道に従って逃げることにした。
●しかしやはり展望がほしい。20分ほど下ったところで平野谷西尾根への登り口があったのでそちらに入る。相変わらず小さな起伏がくり返されたが、神戸の市街地を足元に見るというほどの展望は得られずに桃山という集落に下った。

●タクシーで走ればいいレストランでのランチにまだ間に合うかもしれないと思ったのだが、携帯電話で呼び出したタクシーはどこも首尾範囲外とのこと。毎時1〜2本のバスがちょうどくる時間なので、それに乗って、終点の神戸駅まで行くことにした。
●道筋の建物はすべて震災後のものらしく、よく立ち直ったというふうにも感じるが、ツルンとした街にも見えた。バスは六甲山北麓の街から沿岸地帯へと出てくるみなさん(おもにお年寄り)の足となっているようだ。
●神戸駅で下りて聞いたら温泉があるという。湊温泉という銭湯(380円)で汗を流し、タクシーで三宮へ。サンチカから食堂街に入って和定食。それからにしむら珈琲でのんびりして、空港へ。Kさんは神戸に泊まって明日岡山へ行くという。

●片道6,500円の飛行機なら日帰りの六甲山も可能ではあるけれど、わざわざやってきた割には中途半端な感じに終わりそう。1万円でイタリアンディナーと夜景付きジャグジーを楽しめる1泊が加われば、遠出したという印象で終われる。もうすこし、たどってみたいルートもあるし。
●天気は2日ともよかったけれど「3月の暖かさ」というのが余分だった。春霞の気分より、厳しい冬の六甲山を味わいたかった。


◆集合
●1.8(火)11:00ごろ……山陽新幹線_新神戸駅にて

◆ポイント
●Sさんと伊藤はスカイマークですから以下のとおりです。
1)1.8始発便――SKY103(0925羽田→1040神戸)
2)1.9最終便――SKY116(2005神戸→2115羽田)
●Kさんはひかり363号ですから以下のとおりです。
0736東京→1053新神戸(9,030円+自由席4,730円)
●1日目は神戸電鉄有馬線の大池駅から地獄谷西尾根をダイヤモンドポイントへ登りたいと思います。冬の状況は分かりませんから、駅で確かめてから登りますが。
●その登りがコースタイムで約2時間。ダイヤモンドポイントから摩耶山までは稜線上を約1時間かと思います。
●泊まるのは摩耶山の国民宿舎・オテル・ド・摩耶(078-862-0008)です。1泊2食で10,275円。イタリアン・ディナーと屋上の夜景付きジャグジーが魅力とか。
●2日目は六甲全山縦走ルートというのを昼ぐらいまで歩いて、下りましょう。ひょっとすると西端の鵯越駅までいってしまうかもしれません。ちなみに、「6e」の逆ルートでは下り約2時間で再度山大龍寺、約1時間半で元町駅といったところでしょうか。天気によって考えましょう。
●神戸の街で昼食を食べて、あとは成りゆき(解散も可)、というのでいかがでしょうか。

◆往路
0915羽田発(スカイマーク_SKY103_神戸行き)……1030神戸
*乗換
神戸新交通ポートライナーで神戸空港→三宮_約10分間隔で所要約20分_320円
*乗換
三宮→新神戸_2〜8分間隔で所要約2分
*河野さんと合流後昼食
新神戸→谷上
谷上→大池

◆現地行動
●1日目
1300ごろ_大池駅を出発……約2時間で
1500ごろ_ダイヤモンドポイント……約1時間で
1600ごろ_摩耶山
*摩耶山上の国民宿舎オテル・ド・摩耶に泊まります。
●2日目
0900ごろ_オテル・ド・摩耶を出発……約2時間で
1100ごろ_再度山大龍寺……約1時間で
1200ごろ_元町駅

1900ごろ三宮発→神戸空港へ
2005神戸空港→2125羽田

◆往路参考
★道路は渋滞する時刻ですから、リムジンバスの場合は余裕を持って利用してください。
●東京モノレール
0800浜松町→0824羽田〜〜〜0816浜松町→0840羽田
●京急空港線
0655印西牧の原→0727京成高砂→0743押上→0750浅草橋→0801新橋→0808泉岳寺→0812品川→0824京急蒲田→0834羽田空港
0706三崎口→0819横浜→0831京急川崎→0817京急蒲田

◆費用の目安
飛行機_羽田→神戸……6,500円か10,000円
*新幹線_東京→新神戸_9,030円+5,240円
ポートライナー_神戸空港→三宮……320円
宿泊_1泊2食(オテル・ド・摩耶の場合)……約10,275円
●2日目
ポートライナー_三宮→神戸空港……320
飛行機_神戸→羽田……6,500円か10,000円

◆電話
●宿
オテル・ド・摩耶……078-862-0008

◆持ち物
★食べ物・飲み物――水筒+おやつ
★軽アイゼン必携です
★服装は冬用
冬季日帰り標準セット
●足まわり……運動靴(軽登山靴など)
●行動着……ドライタイプの登山用Tシャツ+長ズボン+長袖シャツ
●保温着……手袋+耳覆いのある帽子+フリースシャツ+貼るカイロ
●雨具……折りたたみ傘+ゴアテックスレインスーツ
●小物……地図+健康保険証コピー+時計+ポケットライト+ダブルストック


◆実施2か月前の航空券購入のためのレター
●スミマセン。じつは明日(11.8)が「1e六甲山」の2か月前になります。
●基本はスカイマークエアラインの「スカイバーゲン」です。
●この時期は6,500円ではなく、7,000円ですが、次の便を確保していただきたく、お願いいたします。
1)1.8始発便――SKY103(0925羽田→1040神戸)
2)1.9最終便――SKY116(2005神戸→2115羽田)
●なお、新幹線でもけっこうです。ジパング倶楽部の場合、のぞみの特急券は対応外ですので、ひかり363号を往路として設定しておきます。
0736東京→1053新神戸(9,030円+自由席4,730円)

●「スカイバーゲン」の往路は11.8の0930から、復路は11.9の0930から予約開始です。
●キャンセルすると4,000円が戻りません。リスクを犯したくない方はノーマル運賃でも10,500円です。こちらは出発前なら全額もどります。(ただし払い戻し手数料500円がかかります)
●電話03-3433-7670(あるいはインターネット上で)で「コンビニ支払い」で予約することをおすすめします。

●六甲山の計画概要はまだですが、宿泊は山上の「オテル・ド・摩耶」か「六甲山ホテル」で、真冬の縦走気分を満喫したいと思います。
●もちろん、2日目夕方に現地解散も可能です。


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