烏場山――2008.1.12(土)


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◆糸の会山行[545]――1a
◆烏場山
からすばやま……267m
日の出0649、日の入り1646……1.12千葉で
◆JR内房線・和田浦駅から……2008.1.12(土)実施


●1050和田浦駅を出発→1105旧国道からお花畑の道へ入る→1120-25花嫁街道入口(トイレ休憩)→1150-55 Fさんの靴修理→1215-20第二展望台→1255駒返し通過→1310カヤ場(展望台)通過→1320-30-35烏場山山頂

●3連休のアタマの1日だけが太平洋岸で雨という、その日にぶつかった。当然、天気予報による欠席者が続出するかと思ったけれど、意外に少なく11人が参加。雨なら雨なりになにかいい体験があればいいけれど……と思う。
●11人中、8人は千葉のみなさん。房総の山は朝日カルチャーセンター千葉ではやらないことにしている。千葉のみなさんは地元だからわざわざ計画しなくても……と考えている。糸の会で計画するのもちょっとした遠出の気分。最初は冬に富士山を見たいというところから始まった。ところが歩いてみると、房総には房総ならではの独特の山深さがあって、なかなかおもしろい。すこしずつ、歩いてみたいと思うようになった。
●今回のルートの「花嫁街道」などはいまやあまりにも有名で、しかもスイセンの咲くこの時期がピークかも……ということで、そのピークシーズンを一度は見ておきたいと計画したもの。
●歩き出しから完全装備の雨中行軍。防風林を兼ねているらしい生け垣のみごとな家並みから脇にはいると、こんどはティンパニーみたいな音がする。傘にパラパラと落ちる雨粒が、大きなビニールハウスを叩いている。
●「和田浦歩こう会」が設置した過剰なほどの案内板に導かれて、いよいよ山道に入る。
●道はしっかりしている。最初かなりの急登があったが、すぐに稜線の道になる。比較的やせた稜線を、小さく登り下りしながら果てしなく歩く気分は、房総の山の特徴といっていい。スダジイだのマテバシイだのという名札のついた林は温暖な房総の気分をもり立てる。
●第二展望台で海を見たが、見えたという以上のものではなく、気温が5度Cを割って、休んでいると寒くなる。寒さに追われながら前進するという気分もあるが、やせ尾根の道をどこまでもたどってやる、それっきゃ考えないという自暴自棄的積極性に身をゆだねる感じもあった。これが冬晴れの日なら、大きく輪を描くような稜線ツアーは時間の流れに身をゆだねるような気分に浸れるものだろうと思う。
●烏場山の山頂は寒かったし、冷たい風も吹きつけていたけれど、あえてそんな場所で悠然と構えているふうをよそおってみた。ちょうどカラスが飛んできて山頂の木の枝で一声、二声鳴いてくれた。

●1335山頂出発→1355旧烏場展望台通過→1400-05 Fさんの 靴修理→1445-55金比羅山→1510黒滝→1520-25花嫁街道分岐→1050-1115国道の花即売所→1125和田浦駅

●「Fさんの靴修理」というのは、真冬の雨の日ということで、1度はいただけでしまってあった軽登山靴のカカトがパックン、パックンとはがれてきて、けっきょく靴底全体がはがれたという事故。
●これまで富士山で3人、同様の事故があったが、富士山の場合は尖った火山礫で靴が傷むので痛んでもいいものを、という注意書きのおかげでしまってあった靴をはいた人が、かなり高い確率で靴底パックンとなった。今回もFさんは5年ぐらい前に買って、1度はいて気に入らなくてしまっておいたものを引っ張り出した……という。
●私は以前、冬の防水運動靴を1980円というような格安品にしていたことがあるけれど、靴底をノリで張っただけなのでいつペロンとはがれるか心配で、とうとうやめた。以前、ナイキのゴアテックス防水ランニングシューズが冬期限定販売だったときに何足かはいたけれど、靴底に隙間ができて、土踏まずに指がはいるようになったけれど、はがれることなくはいていたことがある。まともな運動靴ならば、傷んできたからといって、突然はがれるというような危険な壊れ方をしてはいけない。
●軽登山靴も本体と靴底(ラバーソール)の間にウレタンをはさんでいて、これが空気中の湿気を吸い込んで加水分解していくという。だからしまっておいた靴を久々に出してはくのが一番危険なのだ。軽登山靴が大事にとっておくような靴ではなくなったということを知らなければいけない。

●烏場山からの後半は「花婿コース」と名づけられているけれど、同じような稜線の道が金比羅山まで続き、そこから急斜面をジグザグに下って、黒滝に、峡谷を抜けるような道があって、花園広場(キャンプ場らしい)に出て、花嫁街道との分岐に戻った。
●和田浦歩こう会は街おこしか産業振興の一環としての運動を展開しているようで、国道沿いの花の広場公園に「歩こう会ビジターセンター」(0470-47-5885)を開いていて、地場産品直売所となっている。女性のみなさんは千円札1枚で抱きかかえるほどの花束をゲットしていた。

●切り花の直売所で時間調節ができたので1636和田浦→1700館山と移動。休暇村館山の風呂は1800-2000なので1時間のギャップがある。仕方なしに入浴料1,580円の里見の湯にいったら、即時無料の会員登録をすれば10回回数券の利用でひとり1,180円になるという。要するに時間制限の入浴料金が設定されていないので浴衣・タオルつきなのだが、その値段なら割高という気分は薄れる。
●館山はいまや寿司の街として売り出し中。ほんとうにたくさんあって困るのだが、今回は私の強い興味で、「スーパー回転寿司」として有名になった「やまと」にした。さすがにすこし待たされる盛況で、品数も多く、有名店だけのことはあると思ったが、房総や伊豆でウリになっている「地魚寿司」と、高級寿司の証明みたいな「本マグロ」への志向を感じさせない。私は個人的に白身の魚が好みなのだが、その辺もちょっと品揃えが薄いように思えた。もちろん品数自体は多く、次々とさばく魚があるので、楽しく、満喫したけれど。
●館山での移動はタクシーで駅→里見の湯が970円、里見の湯→回転寿司やまとが1,370円、やまと→駅が1,210円。内房線は1950館山→2137千葉となった。


◆集合
●1.12(土)7:40……JR新宿駅_該当ホーム_前方2〜3両目乗車口

◆ポイント
●いつのもザックだと花の買い出し部隊と間違えられそうです。
●新春の房総の華やぎをのんびりと味わいたいと思います。
●列車は内房線、外房線、どちらもちょうど同じような地点ですが、館山からだと鈍行で千葉に出ても30分差ぐらいだと思います。したがって事前に往復切符を用意したい方は内房線往復にしておいてください。

◆往路
0750始発(JR中央線/内房線_特急_新宿さざなみ_館山行き)……1005館山
0750新宿→0803秋葉原→0810錦糸町→0825船橋→0829津田沼→0839千葉→0845蘇我→0852五井→0909木更津→0918君津→……→1005館山
*乗換
1012館山始発(内房線安房鴨川行き)……1038和田浦

◆現地行動
1100ごろ_和田浦駅を出発……約40分
1140ごろ_花嫁街道入口……約1時間20分
1300ごろ_烏場山山頂……約2時間
1500ごろ_和田浦駅

◆帰路参考
●内房線(和田浦→館山)
1534→1558/1615館山→1757千葉、1636→1700→1854千葉、1738→1808→2008千葉、1826→1850→2046千葉、1919→1944/1950館山→2137千葉、2037→2105→2256千葉、2129→2154→2341千葉
●内房線(和田浦→安房鴨川)
1534→1549、1636→1651、1737→1753、1826→1842、1919、2024→2043、2117→2136
●内房線特急
さざなみ18号――1611館山→1731蘇我→1740海浜幕張→1805東京
さざなみ20号――1655千倉→1714館山→1831蘇我→1840海浜幕張→1805東京
●外房線特急
新宿わかしお――安房鴨川1607→1736蘇我→1741千葉→1751津田沼→1755船橋→1808錦糸町→1816秋葉原→1829新宿
わかしお24号――1635安房鴨川→1805蘇我→1816海浜幕張→1840東京
わかしお26号――1743安房鴨川→1903蘇我→1912海浜幕張→1935東京
わかしお30号――1736安房鴨川→2106蘇我→2115海浜幕張→2140東京

◆往路参考
●内房線
0745千葉→0755蘇我→0806五井→0835木更津→0852君津→0952館山

◆費用の目安
JR_ホリデーパス(木更津まで有効)……2,300円
JR_木更津→和田浦……1,280円
*新宿→和田浦_2,520円
特急自由席_新宿→館山……1,300円
JR_和田浦→木更津……1,280円

◆電話
●入浴(千倉駅)
癒しめぐりの宿・夢みさき……0470-44-2000……10-21_1,150円/土休日1,650円_無休_千倉駅から車3分
●入浴(館山駅)
南総城山温泉・里見の湯……0470-25-1126……1000-2400_1,580円_無休_館山駅から車
休暇村館山・温泉館・花海の湯……0470-29-0211……1200-1500/1800-2000_500円_無休_館山駅から車20分
●寿司(館山駅)
回転寿司・やまと……0470-23-2070……1100-2130_無休_駅から徒歩可
白浜屋本店……0470-22-3615……1100-2100_水曜定休_地魚すし1,890円/2,100円_徒歩6分
寿司割烹・仲清……0470-22-2319……1200-1400/1700-2200_無休_地魚入りおまかせ握り3,000円_徒歩10分
富鮨……0470-28-2946……1130-2100_火曜定休_布良(めら)漁港_地魚にぎり3,150円/づけにぎり2,500円

◆持ち物
★食べ物・飲み物――水筒+行動食+おやつ
冬季日帰り標準セット
●足まわり……運動靴(軽登山靴など)
●行動着……ドライタイプの登山用Tシャツ+長ズボン+長袖シャツ
●保温着……手袋+耳覆いのある帽子+フリースシャツ+予備靴下+貼るカイロ
●雨具……折りたたみ傘+ゴアテックスレインスーツ
●小物……地図+健康保険証コピー+時計+ポケットライト+ダブルストック


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