足和田山――2008.2.19(火)


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◆糸の会山行[551]――2d
◆足和田山
あしわだやま……1,355m
登り13p→稜線下り17p→平坦4p……34ポイント
日の出0628、日の入り1731……2.19に甲府で
◆中央高速バス・河口湖駅から……2008.2.19(火)実施


●よくあるパターンだが、高速バスや富士急行で富士山に近づいていくとき、車窓にすばらしい風景が展開する。胸をわくわくさせながら河口湖駅に降り立つと、富士山はすでに雲の中。まさにその、よくあるパターンの1日がスタートした。
●しかも今回は参加16人。参加費の前払い割引クーポン制度(3月までの年度内有効)のおかげで、この時期に参加者が増えるというのはうれしい。冬季にも間をおかずに山を歩くということが、次の1年間、山から遠ざかる危険を防ぐうえで非常に大きな効果を発揮する。
●それと、早稲田で毎月やっている「軽登山実技講座」(6回連続)からの参加もあり、「入門編」かつ「リハビリ対応」「70歳対応」など、受け皿としての「d」クラスらしいにぎやかさになった。いろんな人が集まっているという混在感は人数を膨らまし気味に感じさせる。

★1040登山口(標高約950m)を出発→1100-05衣服調節休憩(標高約1,050m)→1130-35休憩(標高約1,200m)→1215-30-40足和田山山頂(標高1,355m)
●腰痛に苦しんでいるというTさんにダブルストックの特訓をしながら登る。
●雪は30cmぐらいだろうか。登山道はよく踏まれていて、雪が締まっていることあってアイゼンをつけなかった。気温は5度Cほど。風もなくあたたかい。
●1205に山頂稜線に出ても風はほとんどなかったが、気温は約0度Cに下がった。ほぼ平坦な山稜を行くときにチラリと南アルプスの白い峰が見えた。
●足和田山の山頂には屋根のついた立派な展望台があるが、南アルプスの核心部は林にさえぎられて、細切れに見えるだけだった。
●ときおり冷たい風が軽く吹いたが、いたたまれないほどではないのでのんびりと休憩した。

★1240足和田山頂出発→1355-1410-25三湖台(標高1,203m)→1510国道をくぐる(標高約1,000m)→1520-25-50鳴沢氷穴でトイレ休憩、ついでに溶岩洞穴見学→1615富岳風穴バス停(標高990m)
●計画書の私の地図が間違っていたので、三湖台がいつまでたっても現れない。何度も使った地図なので、そのつど間違いに気づいていたはずなのにそのことも忘れていた。足和田山から5ポイントのところにある1,238m峰に三湖台と書き入れてあるのだが、さらに3ポイント先の1,203m峰が正解。8ポイントを1時間15分かけて下ったことになるが、じつは途中、西湖側に急斜面のあるところで自殺的ダウンヒルをちょっとやった。スノーシューで快適な急斜面の深雪降下の初体験バージョン。おもしろがった人が何人かいた。
●三湖台ではティーブレーク。緑茶にきんつば。湯を沸かしているあいだに富士山が雲から顔を出してきた。陽もさして華やいだ気分になる。足元には西湖があり、本栖湖も見える。西湖対岸の山は十二ヶ岳、鬼ヶ岳、王岳。本栖湖の左手に竜ヶ岳。王岳から竜ヶ岳にかけて南アルプスの山並みがあるけれど、山頂稜線は雲に隠されてしまった。本栖湖との間には青木ヶ原樹海が広がっている。
●下るとすぐに紅葉台。登山道は茶屋の裏側に回り込むのだが、そこにもしっかりした踏み跡がのびていた。
●道は青木ヶ原樹海に向かって一気に下っていくことになり、傾斜も急になる。雪が締まっているのでアイゼンなしでの急斜面の下りもおもしろいけれど、そのわきの、深雪を自由に下る方がおもしろい……ということで、雪面を穴ぼこだらけにしてしまった。
●国道を歩道専用のトンネルでくぐると青木ヶ原樹海。樹海にも雪は降り積もっていて、溶岩のおどろおどろしさが完全に隠されて、ただの森になっている。乗馬クラブの馬が私たちを追い抜いていったが、馬の足跡はほぼ正円の浅い窪みを雪の踏み跡道に残すだけだった。
●280円で氷穴を見学し、風穴まで同じような雪道をたどった。呼んでおいたタクシーで温泉寺へ、それから向かいのコーナーハウスで食事。ちなみに温泉寺には手打ち蕎麦があったのだが、それがうなぎに変わっていた。うなぎ以外のメニューとしては親子丼とビーフシチューとか。初めての人はバブル記念というべきぜいたくな木造建築に感激していた。
●私たちが気楽に歩けた雪道のトレースは、富岳風穴のところからさらに精進湖方面へと続いていた。つまり足和田山を歩いた人の中には、かなりの人数、東海自然歩道をたどった人がいるということだ。雪は1週間ほど前に河口湖で30cmほど降ったというから、この1週間のあいだに、10人前後の人が歩いたといえそうだ。


◆集合
●2.19(火)8:00……新宿駅西口_新宿高速バスターミナル
0810始発・富士五湖方面中央高速バス・山中湖行きに乗車します
★バスは全席指定です。03-5376-2222に電話してください。
★予約できない場合はJRで。
*バスターミナルは安田生命第2ビルの裏側、ヨドバシカメラ新宿西口本店(マルチメディア館)の向かいです。
*JR新宿駅ではホーム中央にある階段を下り、小田急線乗換改札を左手に見て駅内ガードをくぐります。右手に京王線改札を見ながら改札を出て道なりに直進すると、突き当たり。案内表示にしたがって地上に出ます。

◆ポイント
●素晴らしい真冬の富士山を見に行きます。それと冬の寒さ体験。うまくすれば、新雪を踏んで歩けるかもしれません。
★軽アイゼン必携です。ストックの雪用リングはなくても大丈夫だと思いますが、ある人はお持ち下さい。
●歩きやすい道をひとつ登って下りるだけなのにドラマチックな風景が展開するのは、舞台仕掛けが一級品だからだと思います。
●河口湖では温泉寺で風呂に入り、向かいのコーナーハウスで食事という、このところの定番を予定しています。

◆往路参考
●中央高速バス
0810新宿高速バスターミナル始発(山中湖行き)……0955河口湖駅

◆現地行動
1030ごろ_出発……登り13ポイントを1時間半として
1200ごろ_足和田山……稜線下り6ポイントを1時間として
1300ごろ_三湖台……稜線下り11ポイントを1時間半として
1430ごろ_鳴沢氷穴(見学)……平坦4ポイントを30分として
1530ごろ_富岳風穴(見学)
*バスかタクシーで河口湖駅方面へ

◆帰路参考
●バス(風穴→河口湖駅)
1636→1702
●高速バス(河口湖駅→新宿高速バスターミナル。1,700円。0555-72-5111)
1707→1852、1728→1920、1759→1944、1820→2012、1907→2052、1959→2144
●富士急行線(河口湖→大月。1,110円)
1618→1710、1645→1737、1702→1744、1716→1813、1744→1842、1812→1901、……2211→2302
●中央本線特急(大月→新宿1,280円+自由席特急券1,150円)
1801→1909、1905→2008→2050千葉、1933→2037、2037→2138、2104→2209、2139→2237

◆往路参考
●JR中央線+富士急行
0701東京→0716新宿→0734三鷹→0746西国分寺→0755立川→0806八王子
0809八王子→0820高尾→0857大月
0901大月→0952河口湖
●JR武蔵野線
0613新習志野→0623西船橋→0640新松戸→0708南浦和→0726東所沢→0738西国分寺
●特急あずさ3号
0630千葉→0730新宿→0831大月
(JR直通_0747高尾→)0835大月→0926河口湖
●JR新宿湘南ライン
0604国府津→0637大船→0637横浜→0723渋谷→0728新宿

◆費用の目安
中央高速バス_新宿→河口湖駅……1,700円
taxi_河口湖駅→大田和……1台約2,300円
taxi_風穴→河口湖駅……1台約4,000円
*bus_風穴→河口湖駅_500円ぐらい
中央高速バス_河口湖駅→新宿……1,700円

◆電話
●タクシー(河口湖駅)
富士急行ハイヤー_0555-72-1231
●湯(河口湖)
河口湖温泉寺……0555-72-6111……0930-2200_無休_2時間1,000円_食事可_河口湖駅から車5分
野天風呂開運の湯……0555-73-2655……0600-2500_無休_1,000円_河口湖駅から車5分_ロイヤルホテル
●食事(河口湖駅)
コーナーハウス……0555-73-1177……1100-1430/1700-2100_木曜定休_河口湖駅徒歩15分_セット2,100円〜
土浦食堂……0555-72-0538……河口湖駅正面右手_煮干し入りほうとう1000円+ほうとう定食1300円

◆持ち物
★食べ物・飲み物――水筒+行動食+おやつ
冬季日帰り標準セット
●足まわり……運動靴(軽登山靴など)
●行動着……ドライタイプの登山用Tシャツ+長ズボン+長袖シャツ
●保温着……手袋+耳覆いのある帽子+フリースシャツ+予備靴下+貼るカイロ
●雨具……折りたたみ傘+ゴアテックスレインスーツ
●小物……地図+健康保険証コピー+時計+ポケットライト+ダブルストック

◆ルートシミュレーション
●地図は国土地理院1:25,000地形図、甲府8号-1(なるさわ)を原寸で使用しています。
●シミュレーションマップ上の○印は予定したルートが太い等高線(50m)を横切る地点を中心にした半径50mの円。数字は100m単位の標高。◇印は山頂から山裾に向かって地図上で計った距離で、ごくラフな計り方で500mごとに印をつけています。
●一番簡単な見方としては○印と◇印をどちらも1個7.5分(2個で15分、8個で1時間)と概算する時間目盛り、あるいはエネルギー目盛りとしてみて下さい。
●なお、下りは道の状況によって登りの70%と見積もるのが現実的です(高速下山路では50%、難易度の高い場合は100%とすべき例もあります)が、計画段階では登り時間にしておいて、余るようならリーダー権限の予備時間として自由に使うという考え方をしています。


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