雲取山――2008.3.22-23(土日)
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◆糸の会山行[557]――3b
◆雲取山
くもとりやま……2,017m
ななついしやま(七ッ石山)……1,757m
こぐもとりやま(小雲取山)……1,937m
しらいわやま(白岩山)……1,921m
きりもがみね(霧藻ヶ峰)……1,823m
1日目_登り58p→下り4p……合計62ポイント
2日目_稜線51p……合計51ポイント
日の出0542、日の入り1754……3.22東京で
◆JR青梅線・奥多摩駅から……2008.3.22-23(土日)実施
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●バスは奥多摩駅発0930ではなくて0925。トイレに行かずに座席を確保したNさんは、駅前でのんびりしていた私たちが別のバスを予定しているのかと思って下車。結局座席を失った。
●のんびりしていた私たちは、満員なら増便すると踏んでいたのが裏目に。増便したのは奥多摩湖行きのバスで、しかもほとんど空車。こちらのバスもだれも下りなかった。
●鴨沢まで座れないままだったけれど、鴨沢で下りたのも私たちのほか約4人。まだ満席の客は観光客という雰囲気から丹波ののめこい湯が目的か。
★1015鴨沢バス停(標高約550m)→1100-05-10小袖集落行きの車道に出て、ふたたび登山口(標高約800m)というところで休憩。→1215-30-40植林地をようやく抜け出たところ(標高約1,100m)で休憩。腹ごしらえなど。歩き出すとすぐに水場の休憩場所があった。→標高約1,300mで路面に雪が出てきた。→1340-50七ツ石小屋への古い分岐を過ぎて休憩(標高約1,500m)→1400七つ石小屋への分岐を通過。→1340-50沢水が滝のように落ちているところ(標高約1,500m)でアイゼンをつける。→1500-10ブナダワ(標高約1,650m)で休憩。
●休憩が、フィーリングでは決まらなかった。メリハリのない休憩はときおりあたたかい気分にしてくれる日差しと、逆に吹き抜ける場所のある冷たい風。私ともう1人は半袖Tシャツでいくぶんやせ我慢。
●計画の5時間を(休憩を入れて)4時間に短縮できたのでまあまあ上首尾か。登りの長さに不安を抱えて参加した人もさらに後半戦も行けそうだという印象をもった。
★1510ブナダワ(標高約1,650m)発。1540-45しなやかにカーブした木のところ(標高約730m)で休憩。→1555奥多摩小屋(標高約1750m)を通過。→1610-15急坂上(標高約1,800m)で休憩。→1645-50-55小雲取山(標高1,937m)で休憩。→1720-30雲取山(標高2,017m)→1810雲取山荘(標高約1,800m)気温2度C。
●七ツ石山へは登らなかった。小屋までの時間がやはり気になったから。
●防火帯としている幅広の草地が雪におおわれているけれど、踏み跡はもう土が露出していて、そこをたどった方がいいか、雪のところを歩いた方がいいか悩みつつ登る。
●奥多摩小屋で自炊するという男女2人組に追い抜かれた。ひと登りで小雲取山、もうひと登りで雲取山。山頂の避難小屋にはけっこうな人数が泊まっている気配だ。
●山頂からは富士山はもちろん、南アルプスがほぼ全域、丹沢もほぼ全山、両神山と浅間山がほぼ重なっていて、上越の山々はどれがどれだかわからないが、白い峰を並べている。北アルプスは残念ながら白い峰がひとつ見えた。
●山頂では風は相当冷たくなっていた。おおよそ2度C。このまま下ればジャスト予定どおりに雲取山荘に到着という目安が立った。
●しかし、最後になにかが起こる。Oさんが来ない。痙攣だとか。最後が10分ほど遅れた。ミーティングでOさんに状況を説明してもらったが、「土日はできるだけ山に行けるように」曜日を調整したという。今回はその土曜日に体調が崩れたようだという。
★第2日――0650〜0800雲取山山頂(標高2,017m)往復。0820雲取山荘(標高約1,800m)気温2度C。→0835-40衣類調節休憩(標高約1,750m)→0845大だわ(標高約1,700m)→0915-25(標高約1,800m)で休憩。→1010-20-25芋ノ木ドッケ(標高約1,900m)→1035-40白岩山山頂(1,921m)→1055白岩小屋通過→1120-30前白岩山(標高1,776m)→1225-35お清平(標高約1,450m)→1305-20霧藻ヶ峰(標高1,523m)→1355-1400-05妙法ヶ岳分岐(標高約1,300m)で休憩。→1425-35妙法ヶ岳分岐(下部。標高約1,150m)でアイゼンをはずす。→1455三峰神社。
●雲取山荘から大だわに下ると、そこから西斜面の長いトラバースにかかる。急な斜面は、落ちればなかなか止まらないといういやなところ。かならずしも危険度が高いとはいえないが、緊張感はある。
●地形図に「芋木ノドッケ」は現地の解説板では「芋ノ木(コシアブラ)の突起部」と説明している。
●白岩山は山頂の次に前白岩山があり、さらに前白岩の頭というピークもある。これが三峰ルートを予想以上に長く感じさせる。
●前白岩の肩から急斜面を下ればお清平。そこから登り返すと霧藻ヶ峰。茶屋はおやじさんがいて、気分良くコーヒー(400円)が飲めた。土日は荷揚げだとか。
●下りで、ひざに痛みをかかえているSさんが遅れ始めた。霧藻ヶ峰から妙法ヶ岳分岐まで飛ばして歩くと、35分のところ、Sさんは45分かかった。それでも平坦になったら大丈夫とか。案外多いパターンだ。
●三峰神社に着いたのは1455なので1545始発の秩父西武駅行きのバスに乗れたけれど、1645始発の最終バスにして興雲閣で入浴。タオル付きで500円は御利益という感じ。
●西武秩父駅着が1800。毎時25分に池袋行きの特急があるので、女性の多くは1825始発で帰るとか。男性陣は食って帰るということで押さえの駒となるべき駅前のそば福を見たら、どうも店じまいした雰囲気。左手奥に「そば・和味処 えん」というのが新しくできていたのでそちらに入る。山里で魚料理がいろいろあるという造りだが、そばもある。私はざるとクルミざるを味見。たしか700円と850円という価格差。でもくるみだれはなかなかおいしかった。
◆集合
●3.22(土)7:30……JR新宿駅_中央線快速ホーム_おくたま号_2両目乗車口
◆ポイント
●18時に雲取山荘到着予定は小屋側に通知済みです。遅れないように、でもあわてずに歩きたいと思います。
●雪は3.20日現在新雪が20cmとか。すでに40cm程度の積雪があってのことのようです。軽アイゼンで歩きやすい状態かと思います。
●1日目の昼食はたっぷりお持ち下さい。シャリバテにならないように。2日目は通常の日帰りの昼食程度。1日目に2日目の分も食べてしまったら、2日目は弁当を頼むという手もあります。予備食をうまく利用するという手もありそうです。
●富士山が真っ白ですから、見えればすばらしいと思います。
●いずれにしても登りのボリュームが大きいので、ザックはできるだけ軽くしましょう。
◆往路
0744新宿始発(中央線ホリデー快速_おくたま1号_奥多摩行き)……0915奥多摩
*0744新宿→0758三鷹→0805国分寺→0811立川→0843青梅→0915奥多摩
*乗換(トイレ)
0930奥多摩駅(丹波行きバス)……1005鴨沢(670円)
*バスは座れない覚悟で。そうすれば時間をゆったり使えます。
◆現地行動
●第1日
1030ごろ_出発……登り40ポイントを5時間として
1530ごろ_七ツ石山分岐(ブナダワ)……登り18ポイントを2時間として
1730ごろ_雲取山……下り4ポイントを30分として
1800ごろ_雲取山荘(夕食1800)
●第2日
0600ごろ朝食
*まず空身で山頂往復
0800ごろ_出発……稜線11ポイントを1時間半として
0930ごろ_白岩山……稜線20ポイントを2時間半として
1200ごろ_霧藻ヶ峰……稜線20ポイントを2時間半として
1430ごろ_三峰神社
*西武秩父行きバスの時間を優先します(三峯神社→西武秩父駅_900円)
1345→1500、1545→1700、1645→1800
*時間があればここで入浴します。できなければ秩父で。
*食事は秩父で。
◆往路参考
●あずさ3号
0638千葉→0653船橋→0708錦糸町→0730新宿→0754立川
*0811立川発の合流は(青梅線ではなく)中央線ホームだと思います。お確かめください。
◆帰路参考
●西武特急(西武秩父→(飯能)→池袋_750円+620円)
1625→1705→1746
1725→1805→1846
1825→1905→1946
1925→2005→2045
2025→2105→2145
2125→2205→2245
◆費用の目安
JR_新宿→奥多摩……1,050円
bus_奥多摩駅→鴨沢……610円
宿泊_雲取山荘_2食つき……7,500円
bus_三峯神社→西武秩父駅……900円
西武線_西武秩父→池袋……750円
特急券_西武秩父→池袋……620円
◆電話
●宿泊
雲取山荘……0494-23-3338
●食事(秩父)
珈琲・千茶古(ちゃこ)……0494-24-3085……1000-2100
そば福……0494-23-2572……西武秩父駅前_くるみざる700円
こいけ……0494-22-1610……1130-1600_水曜と2/4火曜定休_西武秩父駅から徒歩5分
わへいそば……0494-24-9280……秩父市中村町_くるみだれ
入船……0494-24-5691……1200-1430/1800-2400_水曜定休_秩父神社近く
やなぎ屋……0494-22-1646……老舗
武蔵屋……0494-23-1818……1100-1900_定休火曜。手打ちそば店_秩父駅歩2分_秩父神社門前_西武秩父駅へ歩10分。本店_秩父駅歩3分_0494-23-6348。
ちとせや……0494-24-3084……御花畑駅から
シャン・ド・フルール……0494-22-9150……1200-1400/1800-2030_月曜定休
持ち物
★食べ物・飲み物――昼食2食分(あるいは2.5食分)+保温水筒+予備食・嗜好品。
★軽アイゼン必携です。ストックに雪用リングもあればおもち下さい。
★加えて、貼るカイロを10枚程度。
◆冬季小屋泊まり標準セット
●足まわり……防水運動靴(軽登山靴)+軽アイゼン+ダブルストック+スパッツ
●行動着……ドライタイプの登山用Tシャツ+長ズボン+長袖シャツ
●防寒着……手袋+耳覆いのある帽子+フリースシャツなど
●雨具……折りたたみ傘+ゴアテックスレインスーツ
●小物……地図+健康保険証コピー+時計+ポケットライト
◆ルートシミュレーション
●地図は国土地理院1:25,000地形図、甲府1号-1(みつみね)、甲府1号-2(くもとりやま)、甲府2号-1(たば)、東京14号-3(おくたまこ)を原寸で使用しています。
●シミュレーションマップ上の○印は予定したルートが太い等高線(50m)を横切る地点を中心にした半径50mの円。数字は100m単位の標高です。◇印は山頂から山裾に向かって地図上で計った距離。ごくラフな計り方で500mごとに印をつけてあります。この地図情報の一番簡単な見方は、○印と◇印をどちらも1個(1ポイント)7.5分(2個で15分、8個で1時間)と概算して、山歩きの時間目盛りとする方法です。
●なお、下りは道の状況によって登りの70%と見積もるのが現実的です(高速下山路では50%、難易度の高い場合は100%とすべき例もあります)が、計画段階では登り時間にしておいて、余るようならリーダー権限の予備時間として自由に使うという考え方をしています。
●今回の価値は初日の登りにあります。標高約550mの鴨沢バス停から標高1,000mあたりまでが長いウォーミングアップ。からだを十分にほぐします。
●標高1,450mから1,600mの急登を終えると七ツ石山の分岐まで、ほぼ水平のトラバース道になります。
●ここまでなら日帰りの大きめの山の登りの規模。下り分のエネルギーで山頂までの標高差約500mを登り切ります。
●たぶん、七ツ石山に登る余裕はありません。比較的穏やかな登りを奥多摩小屋まで行き、そこからいくぶん急な登りを小雲取山へとにじり寄っていく感じでしょうか。最後の詰めという感じになります。
●小雲取山まで行けば、山頂は眼前です。ゆっくりと歩いていくに従って避難小屋がどんどん大きくなってきます。まあ、人によっては充実感、人によっては最期の力を振り絞る登り、だと思います。
●2日目は雲取山荘から霧藻ヶ峰までは三峰の稜線歩きです。ちなみに三峰とは雲取山+白岩山+妙法ヶ岳、まずは長い稜線の始まりです。
●雲取山荘から白岩山までが12ポイント、白岩山から霧藻ヶ峰までが20ポイントですから、あせらず、ゆっくり、楽しみを見つけながら歩きたいところです。左手前方にはときおり三峰神社が見えるはずです。シカも登場するかもしれません。
●霧藻ヶ峰からは下り気分の縦走路です。予定より速いスピードで下ってしまうと思います。
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