谷川岳〜平標山――2008.6.28-29(土日)


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◆糸の会山行[573]――6b
◆谷川岳〜平標山
たにがわだけ(オキノ耳)……1,977m
まんたろうさん(万太郎山)……1,954m
せんのくらやま(仙ノ倉山)……2,026m
たいらっぴょうやま(平標山)……1,984m
●1日目
車道4p→登り28p……32ポイント
●2日目
稜線70p→下り21p→林道11p……102ポイント
日の出0428、日の入1906……6.28前橋で
◆上越新幹線・上毛高原駅から……2008.6.28-29(土日)実施


■2008.6.30――箭内 和子さんからレポート「谷川岳山行」
糸の会の山行にはじめて参加しました。
伊藤コーチの山歩きに対する考え方を
本で読んではいましたが、実際、どんな歩き方をするのかなあ〜。
興味津々。本の通り、大きなザックにスニーカーでした。
初日は、巌剛新道から、西黒尾根を登り、山頂へ。
肩の小屋泊まりです。
蒸し暑く、まちが沢の岸壁を見ながら、高度を上げます。
雪渓では、滑落停止の訓練をやっているらしい人影が、見えます。
タニウツギの花が咲き始めて、きれいでした。
西黒尾根に合流するあたりから、ガスが出てきて、寒くなってきました。
16時10分に肩の小屋に着いて、ホッとしました。
翌日は、平標山まで縦走の予定でしたが、荒天のため
谷川温泉へ下山と、なりました。
コーチは、沢の渡渉が心配のようでしたが、
「落ち着いて」「ゆっくり」「あわてないで」のコーチの掛け声に
無事、渡渉完了です。
谷川温泉に着いてからが、大騒ぎ。
皆のスパッツ、雨具、靴にヒルが、うようよ。
谷川温泉の方が、塩と割り箸を持ってきてくれて、ヒルつまみです。
数箇所、吸血された方がおりました。
私は、被害がなかったと安心して、上越新幹線に乗って帰宅しましたが
とんでもありません。お臍の左側を2箇所、吸血されていました。
温泉で着替えた下着に血のあとが、べっとりしていて、驚きました。
今後、このルートを歩かれる方は、塩を持参される事をお勧めします。
コーチ、山行参加の皆様、楽しい時をありがとうございました。


●1040谷川岳ロープウェイ土合口駅を出発。→1105巌剛新道登山口(標高約850m)→1120-25(標高約900m)→1155-1205(標高約1,100m)→1210-15第一見晴で撮影休憩。→1255-1305(標高約1,350m)→1340-55西黒尾根分岐ラクダのコル(標高約1,500m)→1445-50(標高約1,700m)→1535-40雪渓が残るところで道をさがす(標高約1,850m)→1600-15谷川岳(トマの耳。1,977m)→1615谷川岳肩の小屋
●Kさんがスキーで足を痛めて3か月ぶりの復帰戦だということで慎重に登った。そのため所要時間が眺めになった。
●以前は避難小屋だった肩の小屋が営業小屋になって始めての体験だったが、部屋はきれいで、食事もおいしく、全員大満足。
●問題は天気で、梅雨前線が北上して九州〜四国は大雨、本州中央部から東北にかけてもかなりの雨になるという予報。平標への稜線の道は雨でも基本的に問題ないということで、予定どおり3時起床で判断するということにした。
●2日目の朝。雨は夜から降り出していた。小屋のところでは風もあって、風が強くなるようなら困ると思った。ガスは、昨日もそうだったが、山頂部分を取り巻いていて、下がれば薄くなる可能性もありそうだった。いずれにしても、楽観的予測では、歩き出してから雨になるというものだったが、かなり激しい雨の中を歩き出して、12時間以上の行動というのは、ちょっと気持ちが重かった。小屋のご主人は昨夜、早手回しに、万太郎山から吾策新道へと下る場合は、途中から左へ分かれて北ケドノ頭へ下ると、下の方で渡渉が必要になるので、やめなさいとアドバイスしてくれた。
●けっきょく、寝直して0500出発として、天神峠から谷川温泉へと下ることにした。
●0800肩の小屋を出発。→0600-15熊穴沢避難小屋(標高約1,500m)で休憩。→0700-25天神峠の、リフト終点のトイレ前で湯を沸かして朝食。0755天神山と高倉山の鞍部に当たる下山口(標高約1,350m)を通過。→0835-40(標高約1,150m)→0910保登野沢の第1回渡渉〜0940第4回渡渉。→0945-50(標高約750m)→1025谷川温泉・湯テルメ谷川
●玄関に大型ザックがいくつか並んでいたので持ち込めないことが予想され、玄関先で雨具を脱いだが、出てくるわ、でてくるわ、ヒルが各人10匹以上。玄関先を占拠してヒルとのゲリラ戦をしていると、温泉の人が塩と割り箸を持って応援に。ヒルは割り箸ではさむととれやすく、塩をかけるとしつこい吸着力があっけなく消える。私たちは玄関前の水たまりにヒルをどんどん放り込んでいたので、温泉の人はそれもきちんととって塩漬けに。じつはヒルを1匹たりとも施設内に入れないという防衛戦になっていて、温泉の人は男女に分かれて、脱衣場まで監視。ヒルがほかのお客さんに乗り移るのを水際で防いでいた。
●私たち6人は全員10匹前後のヒルに取り付かれていたけれど、直接的な被害があったのはNさん2匹、KさんとSさんが1匹ずつ。案外被害は小さかった。
●あとで知ったのだが、天神平スキー場から谷川温泉に下る道は別名「ヒル街道」とか。梅雨時にこの道を通るひとはまずいないとのこと。私たちはヒルの地雷原に足を踏み入れたということになる。
●なお、ヒルよりも大きな注意を払っていたのだ保登野沢の渡渉。豊かな自然林の谷だったから山自体の保水力で水かさが上がるのに時間がかかったから助かったが、もう少し水位が上がっていれば引き返す覚悟だった。だからヒル騒ぎなど小さい、小さい、というのがメンバー全員の気分だった(と思います)。
●水上のタクシーが忙しいらしく迎えに30分もかかるといわれて水上で蕎麦でも食って上毛高原行きのバスとの時間調整をしようと考えていたら、タクシーが1240水上駅発の上毛高原駅行きバスに間に合った(1,780円)。上毛高原駅前の天丸で食事をして、1422上毛高原→1540東京というMaxたにがわに乗って早帰り。


◆集合
●6.28(土)7:50……東京駅・21番線ホーム・後方2号車乗車口

◆ポイント
●谷川岳から平標山への稜線は、なかなか長大です。本来なら途中の避難小屋に1泊すべきでしょうが、谷川岳の肩の小屋に泊まります。せっかくですから日の出前に出発するという夏の縦走パターンでいきましょう。
●現在のところ人数も少ないし、健脚向けルートですから、往路もマチガ沢を見下ろす巌剛新道から西黒尾根へ、クサリ場、ハシゴなどもある岩稜ルートにしましょう。
●1日目の夕食は小屋で出してもらいますが、2日目は2食分用意してください。朝は適当に、という感じですが、昼はお湯を沸かせるようにします。ですから自分の分の水が必要です。3リットル以上、できれば4リットル必要かと思います。
●なお、天気によっては縦走をとりやめることもありますので、ご了承下さい。

◆往路
0804東京始発(上越新幹線_Maxたにがわ403号_越後湯沢行き)……0923上毛高原
(0804東京→0810上野_0830大宮_0923上毛高原)
0928上毛高原駅始発(水上駅行きバス)……0951水上駅(600円)
0955水上駅始発……1015谷川岳ロープウエイ(650円)

◆現地行動
●1日目
1030ごろ_ロープウェイ駅を出発……車道4ポイントを30分として
1100ごろ_巖剛新道登山口……登り17ポイントを2時間として
1300ごろ_西黒尾根ラクダのコル……登り11ポイントを1時間半として
1430ごろ_谷川岳肩の小屋
*山頂など散策
●2日目
0300ごろ_起床
0400ごろ_谷川岳肩の小屋を出発……稜線29ポイントを3時間半として
0730ごろ_万太郎山……稜線41ポイントを5時間として
1230ごろ_平標山……下り8ポイントを1時間として
1330ごろ_平標山の家……下り13ポイントを1時間半として
1500ごろ_林道……林道下り11ポイント(約3.5km)を1時間半として
1630ごろ_平標登山口バス停
*バス(浅貝上→越後湯沢。640円)
1545→1626、1710→1751、1855→1936、1930→2011

◆帰路参考
●上越新幹線(越後湯沢→東京_*印はたにがわ)
1702→1820、1705→1840*、1802→1920、1805→1940*、1828→2000、1900→2012、1903→2032、1908→2040*、1928→2100、2008→2120、2028→2200*、2108→2228、2130→2304*、2222→2340

◆往路参考
●総武線快速
0640佐倉→0659千葉→0711津田沼→0731錦糸町→0739東京(逗子行き)
●東海道本線
0540熱海→0650大船→0707横浜→0727品川→0736東京
●中央線快速
0559大月→0643八王子→0653立川→0732新宿→0745東京

◆費用の目安
JR_東京→上毛高原……2,520円
新幹線自由席_東京→上毛高原……2,720円
bus_上毛高原駅→水上駅……600円
bus_ 水上駅→谷川岳ロープウェイ……650円
宿泊_谷川岳肩の小屋(1泊夕食つき)……5,800円
bus_ 平標登山口バス停→越後湯沢駅……640円
JR_越後湯沢→東京……3,260円
新幹線自由席_ 越後湯沢→東京……2,720円

◆電話
●宿泊
谷川岳肩の小屋……090-3347-0802
●タクシー(越後湯沢駅)
アサヒタクシー……025-784-3410

◆持ち物
★行動食は2食必要です。昼食にはお湯を沸かせますので、熱湯を利用するメニューが可能です。
★水は1日目、2日目を合計して、最低3リットルは必要かと思います。伊藤の方でも予備的な水は用意しますが。
夏季日帰り標準セット
●足まわり……運動靴(軽登山靴)など
●行動着……ドライタイプの登山用Tシャツ+長ズボン+長袖シャツ
●雨具……折りたたみ傘+ゴアテックスレインスーツ
●小物……地図+健康保険証コピー+時計+ポケットライト

◆ルートシミュレーション
●地図は国土地理院1:25,000地形図、高田3号-2(しげくらだけ)、高田4号-1(みなかみ)、高田4号-3(みくにとうげ)、を縮尺なりゆきで使用しています。
●シミュレーションマップ上の○印は予定したルートが太い等高線(50m)を横切る地点を中心にした半径50mの円。数字は100m単位の標高です。◇印は山頂から山裾に向かって地図上で計った距離。ごくラフな計り方で500mごとに印をつけてあります。この地図情報の一番簡単な見方は、○印と◇印をどちらも1個(1ポイント)7.5分(2個で15分、8個で1時間)と概算して、山歩きの時間目盛りとする方法です。
●なお、下りは道の状況によって登りの70%と見積もるのが現実的です(高速下山路では50%、難易度の高い場合は100%とすべき例もあります)が、計画段階では登り時間にしておいて、余るようならリーダー権限の予備時間として自由に使うという考え方をしています。


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