黒岳――2008.8.19(火)
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◆糸の会山行[581]――8d
◆黒岳
くろだけ……1,973m
みさかやま(御坂山)……1,596m
登り11p→稜線12p→下り27p……50ポイント
日の出0507、日の入り1831……8.19に甲府で
◆JR中央線・新宿駅から……2008.8.19(火)実施
■2008.8.29――山咲 野乃香さんから「黒岳・絶叫下山コース」
●行きはヨイヨイ。
レンゲショウマは群落こそ見られなかったが、何しろ今までにも2回程、薄暗い所で数輪しか見たことがなかったので今回はかなり満足した。本当に「気品ある」という形容がぴったり。
思いがけず出会ったのがアサギマダラの群れ。一日に何百キロも飛び、海を渡る蝶として有名だが、謎が多いと言う。各地でマーキング調査がされているとのこと。あまり羽ばたかず、量感を感じさせるようにゆったりと滑るごとく間近を飛翔する姿に目を奪われた。簡単に捕まえられ、記念撮影。因みに春の北上、秋の南下は代の違う個体だそうだ。
万物の中でも、特に花、鳥、蝶の美しさは創造主の存在を確信させ、畏敬の念を感じるものであります。
そして、稜線に吹く風も快かったのだが・・・
●帰りはコワイ。
結構、本気の悲鳴をあげた。自覚しているのは2回。
「前傾のダブルストック使いの練習に最適のお楽しみコース」という前ぶれと、2日に千葉から先行したF氏の不穏な?メールにより、それなりの覚悟はしていたのだが。参加者6名中5名が尻もち。
今回初体験の恐怖は、私の直後の方が5〜6回かなり激しく転ばれた事。うち1回はなんと私の横を通り抜けてすべられた。これには私も思わず絶叫。すんでのところでこれは結構な惨事になったのではと思われる。正直、コワかった。この時点で、もう少し間隔を空けてくれるようはっきりとお願いすればよかったのだが、年長のベテランの方にそんな初歩的な事を言うのもはばかられてつい遠慮した。そして再び私に迫った距離での転倒が理由で、2回目の悲鳴となる。
かくいう私も、もちろん大しりもちをついた。「転ぶときはザックで受けるつもりで」というコーチの注意が頭をかすめたが、そううまくはね。予期した通り、すべりそう、すべるぞ、アーすべったと活用形がよぎるようなスタイル。私にとってこれは数あるころび歴の中でも、今までになく陰性で非常に後味の悪いしりもちだった。
まあ、悔しがっても、原因は耳タコの「つま先重心」が不完全だった事に違いないとは思う。耳タコどこじゃないよ、足裏が変形? 成長? するまでに私は従順な「つま先重心」実践者であるはずなのに。結果がついてこないのはバランス力のなさかセンスのなさか。
今回は、コーチから「限界宣告」があったが、他人事ではない。
実は、何を隠そう、不転倒記録を数えていたことがあるのだが、なんと最長たったの6回。転んだらまた1から数え直していたのだが、6回以上にのびません! 私の転びの原因は9割がたはウカウカとかかと重心になること。1割は重心以前の問題で、生来のズボラにより浮石、木の根、岩盤に乗ってしまう不注意。という、まあ、いい加減な分析をしているのだが。なぜか、今期4月以降は成績悪し。7回参加のうち3回は転んでいる。ドヒャ!
レンゲショウマが満開だったら、また同じコースを来るか? うーん、ビミョー。
同じ絶叫系なら、富士急ハイランド「ええじゃないか」の方が安心かも。
●タクシー_河口湖駅→天下茶屋_5,300円。天下茶屋は営業日のようではあったが、店を開く準備中だったので早く出発することにした。
●1015天下茶屋(標高約1,300m)→1040-45稜線(標高約1,450m)→1130-40御坂山(標高1,596m)→1200高圧電線鉄塔(標高約1,550m)通過→1215-25-35御坂峠(標高約1,550m)→1315-20涼風休憩(標高約1,650m)→1340-55黒岳北面へレンゲショウマ見学→1355黒岳山頂(標高1,973m)→1400-10-15頂上南面展望台で休憩→1500-10-15急坂一段落(標高約1,550m)→1525-30展望休憩(標高約1,500m)→1700野天風呂天水(標高約850m)
●レンゲショウマは山頂稜線に出たところから現れたが、8月2日にあった蕾が咲いているという感じではなかった。時期が遅すぎるかというとそうでもなく、まだこれから咲く蕾を残している株が多かった。
●雲は飛び、稜線には涼しく強い風が吹いて、陽光がチラチラと地面に落ちていた。夏の最上の天気だった。富士山は頭に笠雲をのせて、なんとなく霞んではいたが、眼前に見えていた。
●花の主役はソバナ、ハクサンシャジン、カニコウモリ、クロクモソウ、テンニンソウと、かなり地味だったが、アサギマダラがあちこちでカニコウモリの小さな花にぶら下がって密を吸っていた。
●レンゲショウマは、道ばたに次々に現れたが、8月2日からすればかなり少ない。山頂手前の釈迦ヶ岳方面への登山道に入って北面のレンゲショウマを見たけれど、8月2日のものはすでに花を落としていて、次の世代が咲いていた。時期的に遅かった。
●山頂の一角にあるクガイソウの群落も花穂から紫の花弁が落ちて、目立たない群れになっていた。南側の斜面はもうだめかと思ったら、山頂部にもあり、下りにかかってからもあって、それがかなり下まで続いた。
●ダブルストックでの黒岳の急斜面の下り方では、転んだ人が何人か出た。前傾が浅いことによる。
●1615に三ッ峠方面で長い雷鳴。それから30分ほどで雨がきて、順次雨具をつけたが、1700に天水に到着したときには止んでいた。
●1800に天水からレストランのコーナーハウスへ。地元の人や常連の利用が多いらしく、たちまち満席になった。
●富士急行線は1953河口湖→2045大月としたが、中央線のダイヤが人身事故で乱れているということで、大月では出発直前だった各駅停車高尾行きに乗り、高尾で快速東京行きに乗り替えた。
◆集合
●8.19(火)……千葉発の特急・あずさ3号_南小谷行き_後方4号車に集結
◆ポイント
●8月2日に朝日カルチャーセンター千葉で実施したのとほぼ同じ計画です。
●今年はレンゲショウマの当たり年ではないかと思います。8月2日にはまだつぼみだけというのが圧倒的に多かったので、ちょうど満開状態だと思います。お楽しみに。
●山頂から風呂に向かって一気に下る道も、なかなかの楽しみです。
●夏休み中なので大月までホリデーパスが使えます。当日、券売機の「トクトクきっぷ」ボタンを押すと簡単に購入できます。……が、山手線駅周辺からの人は、帰路新宿行きの高速バスを利用する方が安くて快適という場合もあります。その選択肢を残しておきたいところです。
◆往路
0638千葉始発(JR中央本線_特急あずさ3号_南小谷行き)……0831大月
(0638千葉→0653船橋→0708錦糸町→0730新宿→0754立川→0803八王子→0831大月)
*乗換
0834大月(高尾始発の河口湖行き直通電車)……0933河口湖
*タクシーで河口湖駅→天下茶屋……1台約5,000円
◆現地行動
*せっかくですから、天下茶屋でちょっとのんびりしましょう。
1030ごろ_天下茶屋を出発……登り11ポイントを1時間半として
1200ごろ_御坂山……稜線12ポイントを1時間半として
1330ごろ_黒岳……下り27ポイントを3時間半として
1700ごろ_野天風呂天水(広瀬バス停)
*もちろん風呂に入ります。
*タクシーで河口湖駅へ(1台約3,000円)
◆帰路参考
●高速バス(河口湖駅→新宿。1,700円)
1629→1814、1707→1852、1728→1920、1759→1944、1820→2012、1907→2052、1959→2144
●富士急行線(河口湖→大月)
1618→1710、1645→1737、1702→1744(特急)、1716→1813、1744→1842、1812→1901、1829→1922、1908→2000、1953→2045、2019→2117、2111→2201、2210→2302、
●JR中央線・特急(大月→新宿)
1803→1906、1904→2007→2050千葉、1933→2035、2037→2138、2104→2209、2140→2236
◆費用の目安
JR_千葉→大月_2,210円、新宿→大月_1,280円
*ホリデーパス(最寄り駅から大月まで有効)……2,300円
特急自由席_千葉→大月(新宿→大月_900円)……1,300円
富士急行線_大月→河口湖……1,110円
taxi_河口湖駅→天下茶屋……1台約5,000円
taxi_野天風呂天水→河口湖……1台約3,000円
高速バス_河口湖駅→新宿……1,700円
*富士急行線_河口湖→大月……1,110円
*JR_大月→新宿……1,280円
*特急自由席_大月→新宿……900円
◆電話
●タクシー(河口湖駅)
富士急行ハイヤー……0555-72-1231
●入浴(河口湖駅)
野天風呂開運の湯……0555-73-2655……1100-2300_無休_1,000円_河口湖駅から車5分_ロイヤルホテル
野天風呂天水……0555-76-8826……1000-2200_無休_1,000円_河口湖駅から車15分
河口湖温泉寺……0555-72-6111……0930-2200_無休_2時間1,000円_食事可_河口湖駅から車5分
◆持ち物
●食べ物・飲み物――水筒+行動食+おやつ
●この季節、水は1,5リットル以上(できれば2リットル)お持ち下さい。
夏季日帰り標準セット
●足まわり……運動靴、軽登山靴
●行動着……ドライタイプの登山用Tシャツ+長ズボン+長袖シャツ
●雨具……折りたたみ傘(ゴアテックスレインスーツ)
●小物……地図+健康保険証コピー+時計+ポケットライト
◆ルートシミュレーション
●地図は国土地理院1:25,000地形図、甲府3号-4(かわぐちことうぶ)、甲府7号-2(かわぐちこせいぶ)、を縮尺なりゆきで使用しています。
●シミュレーションマップ上の○印は予定したルートが太い等高線(50m)を横切る地点を中心にした半径50mの円。数字は100m単位の標高です。◇印は山頂から山裾に向かって地図上で計った距離。ごくラフな計り方で500mごとに印をつけてあります。この地図情報の一番簡単な見方は、○印と◇印をどちらも1個(1ポイント)7.5分(2個で15分、8個で1時間)と概算して、山歩きの時間目盛りとする方法です。
●なお、下りは道の状況によって登りの70%と見積もるのが現実的です(高速下山路では50%、難易度の高い場合は100%とすべき例もあります)が、計画段階では登り時間にしておいて、余るようならリーダー権限の予備時間として自由に使うという考え方をしています。
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