三ッ峠山――2009.1.27(火)


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◆糸の会山行[604]――1c
◆三ッ峠山
みつとうげやま(開運山)……1,785m
登り15p→下り34p……49ポイント
日の出0649、日の入1708……1.27甲府で
◆富士急行・河口湖駅から……2009.1.27(火)実施


■2009.1.30――矢野 博子さんのレポート「三ッ峠山」
 2009年1月27日(火)  富士急行線沿いの三ッ峠山(1785m)に登った。
 2009年の初登山に相応しく絶好の好天。富士急電鉄の車窓から 真っ白に雪化粧をした富士山が段々と目前に迫り 今日の山歩きへの期待が一気に増した。
 河口湖駅で下車し タクシーで三ッ峠登山口に向かう。途中河口湖に映る逆さ富士がきれいだった。
 乗車したタクシーの運転手は富士山ガイド検定二級とかを持っている人で 同乗したMさんが一言”赤富士ってどんなのですか?”と聞いたら ”待ってました”とばかり車中は富士山の講義の場となり、乗っていた20分ぐらいの間で すっかりにわか富士山通になってしまった。挙句の果てに 富士山の赤い石まで持っていたのにはびっくり。地元の人の富士山にかける思いが いやでも伝わって来た。 
 道路が凍結していて 予定の場所より手前で下車。11時半に登山口を出発したが つるつる道路で 最初からアイゼンの世話になる。こんな時 何とも頼もしいアイゼン。気温は河口湖駅5.9度だったが 半袖のTシャツに長袖のブラウス一枚で登りは 丁度良かった。心地よいテンポで登って行く。途中で ”正しいダブルストックの使い方”の実技演習をした。
 この山は 数年前に糸の会で登ったので その時の記憶が徐々に脳裏に浮かんできたが 今日は 天上山経由なので下りが長い。頂上の少し手前ですっかり冬の毛をまとってふっくらしたニホンカモシカ が私達を待っていた。人間に慣れているのか 逃げる風でもなく しばし観察する。
 登山口から2時間もかからないで 山頂に到着。360度の眺望 目の前の富士山に圧倒される。やっぱり日本一の山だ。 歓声があがる。眼下に富士五湖、南アルプス、八ヶ岳といくら見ていても飽きない。無風で心地よい日差し、最高のコンディションだ。
 実は今回の山歩きの2週間位前に 突然右ひざに激痛が走り、日常生活にも支障が出るほどで ”これで私の山歩き人生も テニス人生も終わりか? 寝室を二階から一階に変えなければいけないか・・・・”と真剣に考えたぐらいだったのだが 何故かその痛みは自然に消えて行き こうして山歩きが出来て 見事な景色を自分の足で登って眺める事が出来るシアワセを感じた。
 ゆっくりと山頂で時を過ごし 13時50分 下り始める。30分ぐらい下ったところで ”これからどんな道が待っているか分からないけどアイゼン外しましょう”ということで皆でアイゼンを外し ストック頼りに下って行く。斜面によってはかなり凍結していて緊張を余儀なくされ 慎重に下るが 予定より早いコースタイムのせいもあってか 心にあせりはなく気持ちの良い歩きだった。
 天上山ロープウエイ駅に16時30分に到着。最終の16時40分発のロープウエイに乗って下る事に全員賛成。河口湖に向かって一気に下る。河口湖畔のロイヤルホテル内の開運温泉にゆったりと浸かる。無事に下山して緊張もとれ 話がはずんだ。¥1,000の入浴料は高いという声もあったが とても雰囲気よく 私は気に入った。
 駅前でアツアツのほうとうを食べ 富士急のバスにて新宿に向かう。このバス料金の¥1,700は安い。(それに比べ 大月〜河口湖駅の¥1,110は高い) バスは予定より早く着き 新宿21時発の千葉行きのライナーに間に合いそうなのでホームまでダッシュし セーフ。 このダッシュにつき合わされた Oさん、”今日の全工程で一番疲れた”。ゴメン。
【コーチから】新宿でOさんがバスを飛び出して走り去ったので、チケットを回収できなかった運転手氏は追うこともできず「帰ったら怒られる」とショボンとしていました。


■2009.1.30――岡 有子さんのレポート「1c三ッ峠山」
 伊藤 幸司様
 27日の三つ峠山はすばらしい山歩きでした。
 北からの富士山のながめは テレビ局の定点カメラがあるだけあって 迫力がありました。
 私にとっては 明神ガ岳からの富士山に続いて 今期第二弾のすばらしい富士山でした。
 数年前の前回の三つ峠は 風がすごくて 記念写真を撮って早々に頂上を引き上げた記憶がありますが、今回の頂上では  富士山全容  南アルプス 八ヶ岳 金峰山 甲府盆地などなど バッチリ、心ゆくまで眺められて 至福のときでした。
 展望の良い山の頂上から 周りの山や下界を見ると それまで点と線だった頭の中の地図が、やっと平面の地図になっていくようで楽しくなります。

 山道はがちがちの氷で、緊張しましたが、12月の入笠山でアイゼンやストックを使った時には分からなかった鈍い感覚があったので、早速帰ってから見てみたら アイゼンのつめは丸く減っていたり、ストックの石突きも減っていました。その所為だったかとおもいました。
 どちらも替え時なのでしょうか。氷の道を長く歩かなければわからないことでした。何気なくそれまで使っていたものを そのまま持って行ってしまいましたが、今更ですが時々点検は必要なのですね。
 ただ今までは アイゼンやストックが減るということすら どういうことかわかりませんでした。今回の収穫といえば収穫ですが、3年余の使用(多分)でこんな風に減ってしまうものなのでしょうか。

 収穫はもう一つ 土浦食堂のほうとう。煮干の出汁でさっぱりしたあつあつのほうとうはおいしかった。
 他にも収穫は多々ありました。初めての参加者を温かく迎えてくださったCの皆様にも感謝です。
 参加できるかどうか怪しいのですが 2a 3a を△印でお願いします。

■追記
 帰りのバスのチケットは返さなければならないのは分かっていたのですが、運転手さんに悪いことをしてしまいました。
 バスの中でシートベルトをして寝ていたので、 Yさんから後5分しかないと ダッシュを命じられて あわててシーベルトがなかなかはずれなくて また遅れを取ったものですので まっいいかと手にチケット握ったまま走ってしまいました。
 お陰で 思ったより早く千葉に着きました。


●タクシーは河口湖駅→三ッ峠登山口4,940円。
●1125三ッ峠登山口分岐(標高約1,300m)でタクシーを降りる→すぐに林道が氷でツルツルの路面となっていてアイゼン装着→1145登山口(標高約1,350m)を出発→1210-15林道との最初の交差地点(1,550m)で休憩。気温2度C→1315-35-40-50三ツ峠山山頂(標高1,785m)→1410-15毛無山山頂(標高約1,700m)で休憩→1430-35標高約1,500m地点でアイゼンをとる→1510-20標高約1,350m(高圧送電線鉄塔)で休憩→1630ロープウェイ天上山富士見台駅(標高約1,100m)到着。
●最大の異変は山頂直下、民放のテレビアンテナの下のところで2人の登山者がニホンカモシカとにらめっこしていた。そこに我々が加わってしばらく全員石になる。カモシカはゆっくりと動き出して、しかも人間の側を横切って岩場のほうへとゆっくり移動していった。三ッ峠にもカモシカが出るんだ、と妙な感心。
●1640のロープウェイ最終便で下る。400円。
●徒歩でロイヤルホテルへ。1805タクシーでロイヤルホテル→河口湖駅1,250円。
●富士急の列車、高速バスの時間を確認して土浦食堂へ。長谷川恒男の三大北壁の写真がかかるこの店は登山者に暖かい。もちろん全員、煮干しダシのほうとう。
●中央高速バスで1910河口湖駅→2055新宿西口。


◆集合
●1.27(火)8:20……JR新宿駅・9番線ホーム・後方4号車乗車口

◆ポイント
●冬の富士山の最良の展望台というべき三ツ峠山です。この時期にこの標高ですから、冬の山歩きの気分をたっぷりと味わえます。
●河口湖岸の天上山に向けて長い、長〜い下りを楽しみたいと思います。雪で歩きやすくなっていることを期待しながら、富士山麓に向かって下ります。
●帰りは河口湖駅から高速バスで新宿へ(1,700円)というのをおすすめします。武蔵野線の方は、中央道日野(1,550円)で下車すると、モノレールで立川に出られるそうです。お試し下さい。

◆往路
0830新宿始発(中央本線特急・あずさ7号・松本行き)……0939大月
(0830新宿→0848三鷹→0859立川→0909八王子→0939大月)
*乗換(忙しい乗換になりますが)
0944大月始発(富士急行線・河口湖行き)……1038河口湖(1,110円)
*タクシーで三ツ峠登山口へ(約25分、1台約5,000円)

◆現地行動
1130ごろ_三ッ峠登山口を出発……登り15ポイントを2時間として
1330ごろ_三ッ峠山……下り19ポイントを2時間半として
1600ごろ_霜山……下り15ポイントを2時間として
1800ごろ_河口湖駅
*入浴・食事は時間を見ながら

◆帰路参考
●中央高速バス(河口湖→新宿_1,700円_0555-72-5111)
1610→1755、1640→1825、1710→1855、1740→1925、1810→1955、1840→2025、1910→2055、1959→2144、2010→2155
●富士急行線(河口湖→大月)
1618→1710、1645→1737、1702→1744、1716→1813、1744→1842、1812→1901、1829→1922、1908→2000、1953→2045、2019→2117、2111→2201、2210→2302、
●特急(大月→新宿)
1905→2008(→2050千葉)、1910→2017、1933→2037、2037→2138、2104→2209、2140→2236、

◆往路参考
●武蔵野線
0725西船橋→0743新松戸→0814南浦和→0831東所沢→0844西国分寺
0847西国分寺→0853立川
●横浜線
0807東神奈川→0837町田→0903八王子

◆費用の目安
JR_新宿→大月……1,280円
自由席特急券_新宿→大月……900円
富士急行線_河口湖→大月……1,110円
tax_河口湖駅→登山口……1台約5,000円
高速バス_河口湖駅→新宿西口……1,700円

◆電話
●タクシー(河口湖駅)
富士急行ハイヤー……0555-72-1231
●食事(河口湖駅)
土浦食堂……0555-72-0538……河口湖駅正面右手_煮干し入りほうとう1000円+ほうとう定食1300円
コーナーハウス……0555-73-1177……1100-1430/1700-2100_木曜定休_河口湖駅徒歩15分_セット2,100円〜
●湯(河口湖駅)
河口湖ステーションイン……0555-72-0015……駅前_4階展望風呂_600円
ロイヤルホテル……0555-73-2228……無休_1,000円_河口湖湖畔
河口湖温泉寺……0555-72-6111……0930-2200_無休_2時間1,000円_食事可_河口湖駅から車5分

◆持ち物
★食べ物・飲み物――水筒+行動食+おやつ
冬季日帰り標準セット
●足まわり……防水運動靴、軽登山靴
●行動着……ドライタイプの登山用Tシャツ+長ズボン+長袖シャツ
●雨具……折りたたみ傘(ゴアテックスレインスーツ)
●保温着……手袋+耳おおいのある帽子+フリースシャツ+貼るカイロ
●小物……地図+健康保険証コピー+時計+ポケットライト

◆ルートシミュレーション
●地図は国土地理院1:25,000地形図、甲府3号-4(かわぐちことうぶ)、甲府4号-3(ふじよしだ)、を縮尺なりゆきで使用しています。
●シミュレーションマップ上の○印は予定したルートが太い等高線(50m)を横切る地点を中心にした半径50mの円。数字は100m単位の標高です。◇印は山頂から山裾に向かって地図上で計った距離。ごくラフな計り方で500mごとに印をつけてあります。この地図情報の一番簡単な見方は、○印と◇印をどちらも1個(1ポイント)7.5分(2個で15分、8個で1時間)と概算して、山歩きの時間目盛りとする方法です。
●なお、下りは道の状況によって登りの70%と見積もるのが現実的です(高速下山路では50%、難易度の高い場合は100%とすべき例もあります)が、計画段階では登り時間にしておいて、余るようならリーダー権限の予備時間として自由に使うという考え方をしています。


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