本仁田山――2009.2.15(土)


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◆糸の会・ダブルストック講座 実技=本仁田山
◆本仁田山
ほにたやま…………1,225m
登り26p→下り24p…………50ポイント
日の出0628、日の入1723…………2.15東京で
◆JR青梅線・鳩ノ巣駅から…………2009.2.15(土)実施


●1020鳩ノ巣駅(標高約350m)を出発→1130-40標高約650mで休憩→1200川苔山分岐(標高約750m)を通過→1225-30標高約950mで休憩→1305川苔山分岐(標高約1,100m)を通過→1330-40本仁田山(1,225m)→1515-25標高約650mで休憩→1540-45乳房神社(標高約550m)→1615奥多摩・三河屋旅館(標高約350m)
●三河屋で入浴・食事・軽い反省会を予定どおり。
●1925奥多摩→2003青梅/2017青梅→2123新宿。
●初めてのダブルストック講座。比較的規模の大きな本仁田山をストックを使うことでねばり強く歩いてみるというのが大きなテーマ。今回下りにとった急斜面を下りの実験と考えていたけれど、山頂からの1時間ほどが急斜面にザレを加えて体を最大傾斜線に維持するのがむずかしいところ、ダブルストックで安全・快適に下れることにみなさん感激。登りに岩場があれば絶好の山というところだが。


◆集合
●1.10(土)8:00…………JR新宿駅_7番線ホーム_前方2両目乗車口
*途中からの合流乗車でけっこうです。適当に座って、最終的に奥多摩駅/鳩ノ巣駅で集結しましょう。
*ホリデー快速は前方が奥多摩行き、後方が武蔵五日市行きなのでご注意下さい。

◆ポイント
●本仁田山はJR青梅線駅から直接登れるちょっと大きめの山なのですが、とくに山頂→安寺沢の急な下りは、初心者泣かせです。そのお陰で、ダブルストックの下りの体験に最適と考えています。
●鳩ノ巣駅からの登りは奥多摩に限らず、日本の山の平均的な登山道と考えています。
●標高差で約900mありますから日帰りの山としては大きめの部類に入ります。そこをゆっくりと歩きたいと思います。
●今回ダブルストックを購入される方は、「ブラックダイヤモンド・トレイル・コンパクト」(9,240円)をおすすめします。収納時59cm/500gは携行性でトップクラス。125cmまで伸びるので男女兼用です。性能的に全く問題なく、値段も圧倒的に格安です。インターネットでも購入できます。
●なお、この時期は、雪がついていたり、路面に氷が張っていたり、危険な要素が考えられます。危機管理装備としてのダブルストックとセットで軽アイゼンをお持ちいただきたいと思います。通年の非常用装備と考える軽アイゼンとしては、現在登山用品店で買いやすいのは「モチヅキミニ5」です、ゴムストラップ付き(2,500円ぐらいかと思います)、ナイロンバンド付き、本体のみなどありますが、ゴムストラップやナイロンバンドは取り去って「登山用ロープ5mm」を3m購入し、2本に切って締め具とします。重要なのは雪団子を防止するプラスチック板(「ナフロン5」という名前で525円)です、付いているか、別売で購入するか、いずれにしても重要です。
●チケットはJRの最寄り駅で「ホリデーパス」(2,300円)を購入してください。券売機の「トクトクきっぷ」ボタンを押すと「ホリデーパス」と出てくるはずです(該当日でないと出てきません)。(たぶん皆さんのJR乗車駅から)奥多摩駅までの全区間で乗り降り自由ですから、往路、2駅戻るのも問題ありません。

◆往路
0819新宿始発(JR中央線特快_ホリデー快速おくたま3号_奥多摩行き)…………0950奥多摩
(0819新宿→0824中野→0833三鷹→0841国分寺→0847立川→0851西立川→0904拝島→0909福生→0916河辺→0920青梅→0936御嶽→0950奥多摩)
*乗換(2駅引き返します)
0952奥多摩(JR青梅線青梅行き)…………0957鳩ノ巣

◆現地行動
1015ごろ_鳩ノ巣駅(標高約300m)を出発…………登り26ポイントを3時間15分として
1330ごろ_本仁田山…………下り17ポイントを2時間として
1530ごろ_安寺沢集落…………車道下り7ポイント(約2.5km)を1時間として
1630ごろ_奥多摩駅
*氷川郷・麻葉の湯(三河旅館)で入浴・食事・軽い反省会(3,200円)
1900ごろ_奥多摩で解散

◆帰路参考
●JR青梅線(奥多摩→青梅→立川)
1854→1933/34→2005、1925→2003/06→2035、2002→2037/50→2119、2033→2107/2109→2140、2108→2147/47→2216、2152→2226/31→2304、2221→2300/01→2330、2305→2342→0014
●JR青梅線_快速東京行き(青梅→立川→新宿→東京)
1952→2021→2100→2113、2017→2046→2123→2136

◆往路参考
●JR山手線
0727東京→0737品川→0749渋谷→0755新宿
0726東京→0730秋葉原→0733上野→0737日暮里→0744巣鴨→0749池袋→0757新宿
●JR湘南新宿ライン
0706逗子→0718大船→0735横浜→0802渋谷→0807新宿
●JR総武中央線(各駅停車)
0646千葉→0702津田沼→0717市川→0730錦糸町→0739御茶ノ水→0754新宿
●JR埼京線
0717大宮→0728武蔵浦和→0742赤羽→0750池袋→0756新宿
●小田急小田原線
0627小田原→0705本厚木→0709海老名→0718相模大野→0720町田→0729新百合ヶ丘→0736登戸→0741成城学園前→0745経堂→0749下北沢→0752代々木上原→0757新宿
●JR京葉線+中央線快速
0609上総一ノ宮→0643蘇我→0656海浜幕張→0725東京
0637蘇我→0650海浜幕張→0732東京
0741東京→0746御茶ノ水→0756新宿
●JR武蔵野線+中央線
0718西船橋→0733新松戸→0749南越谷→0801南浦和→0818東所沢→0829西国分寺
0836西国分寺→0845立川
●南武線
0747川崎→0759武蔵小杉→0807武蔵溝ノ口→0815登戸→0829府中本町→0840立川
●西武新宿線
0749西武新宿→0752高田馬場→0807鷺ノ宮→0819上石神井→0826田無→0833小平→0835萩山→1844玉川上水→0853拝島

◆費用の目安
JR_新宿→奥多摩…………1,050円
JR_奥多摩→鳩ノ巣…………150円
*ホリデーパス_2,300円
JR_奥多摩→新宿…………1,050円
*入浴+食事+軽い反省会_3,200円+飲み物
*実技参加費5,000円は当日現地でいただきます。

◆電話
●タクシー(奥多摩駅)
京王タクシー奥多摩営業所……0428-83-2158……1台のことが多い_予約不可_0428-22-2612青梅〜奥多摩地区無線センター
●入浴(奥多摩駅)
もえぎの湯……0428-82-7770……1000-2100(12-2月は1900まで)_月曜休館_700円_奥多摩駅から徒歩10分
氷川郷・麻葉の湯……0428-83-2027……1130-1600_1,000円_食事付き3,200円_三河屋旅館_駅から徒歩5分
●食事(奥多摩駅)
農家ヘムロック……0428-83-2776……1100-2300_土日は要tel_奥多摩駅徒歩5分_奥多摩郵便局向かい_こだわりカレー700円、海鮮オムライス750円

◆冬季日帰り標準セット
★冬の山歩きですから暖かくしたいという気分になりますが、じつは冷たさ対策は万全にして、寒さ対策はほどほどに。
●足まわり……防水ウォーキングシューズ/軽登山靴など+靴下(アンダー+保温用厚手)
●行動着……ドライタイプの登山用Tシャツ+長ズボン(+薄手のタイツ)+長袖シャツ
●保温着……手袋(アンダー+アウター)+耳おおいのある帽子+フリースシャツ+貼るカイロ
●雨具……折りたたみ傘+ゴアテックスレインスーツ(ウインドブレーカー+使い捨てナイロン雨具)
●小物……地図+健康保険証コピー+時計+ポケットライト
★まったくの初心者の方へ
●この講座は「まったく初めての方」も想定しています。基本的には歩き方の講習ですが、同時にこれからの軽登山への道具のそろえ方についても役立てていただきたいと思います。そういう意味で、今回は「あるもの」だけでご参加下さい。装備の不十分も体験学習の内、と考えています。
●最終的にそろえたいのは「登山用のドライタイプTシャツ」「25リットルクラスのデイパック/ザック」「薄い手袋」「保温用フリースシャツ」「レインウェア」あたりです。
●足ごしらえは「はき慣れた運動靴」、荷物が全部はいるザックがあればそれでけっこうですが、なければ講義後の登山用品店で候補を見てください。
●肌着は、この機会に登山用品店で「ドライタイプの半袖Tシャツ」(一番シンプルな、2,500円前後のもの)を買っていただきたいのです。
●ズボンやシャツ(カッターシャツやブラウスシャツ)は登山用品でなくてもけっこうですが、綿でなく化繊のもの(できればスポーティーなもの)にしてください。上は脱いだり着たりしてこまかく保温調整したいのですが、下半身はタイツなどをはいていたほうが安心かもしれません。そのさい、ステテコや綿のズボン下、ウールのズボン下も不可。化繊主体のドライタイプの薄手のタイツにしてください。
●雨具は冬には環境ストレスから身を守るバリアスーツという役割が重要になるので、今後続けるのであれば「ゴアテックスの上下」(定価で25,000円前後。いちばん薄いタイプ)を買っていただきたいのです。単なる雨具ではありませんので半端なものをお買いにならないように。しかし、当面は使い捨てのビニールの雨具(上下タイプ)と、薄い防風ジャンパーでしのげます。それと軽い折り畳み傘(100円ショップものでもけっこうです)を。
●都心部の気温が5度Cとして、山間部ではそれより数度下がります。さらに標高差1,000mごとに約6度C気温が下がり、風が風速1m増すごとに約1度C体感温度が下がります。じつは運動中の発熱を計算に加える必要のある「寒さ」に対する保温より、手足などの末端部の「冷たさ」に対する保温が重要になってきます。手袋はスーパーに売っている小さくなる化繊の薄い手袋などが便利です。間違っても木綿のもは持たないように。靴下も木綿を避けたいところですので、冬用のポリエステルの薄手や中厚手のものを引っ張り出してみてください。雨に濡れたときのイメージで冷えない感じのものをお持ち下さい。手袋も靴下も厚手の保温用のものを必要に応じて加えます。いずれも登山用でなくても暖かい感じのものを。
●それから保温用としては帽子が重要ですが、耳覆いのついた(あるいは引き出せるようになっていたり、帽子そのものを耳まで引き下ろせるような)もので、ウールかフリースのもの。
●保温用のシャツは昔ならウールでしたがフリース素材のものが圧倒的に優秀です。たとえばユニクロなどで1,000円前後で買えるフリースで機能的には十分です。
●最後に適当な靴がないという方、従来型のハイキングシューズや軽登山靴ではなく、ゴアテックス防水のウォーキングシューズ(8,000円〜15,000円ぐらい)がおすすめです。いま私の周辺で主力になっているのは登山用品店にはなくてスーパーなどの子ども用運動靴(アサヒ運動靴)のところにあるブルックスのゴアテックス防水ウォーキングシューズ(3E/4E)です。10,000円前後かと思います。登山用品店には登山靴メーカー、スポーツシューズメーカーなどのゴアテックス防水ウォーキングシューズが「軽登山用」としていろいろあります。お好きなものをどうぞ。(足首の保護にこだわる必要はまったくありません)
●それでも寒さや冷たさに対して不安という人は使い捨ての「張るカイロ」(ミニサイズ)を数枚お持ち下さい。足や手や、からだが冷えた状態では最高の非常用保温装備となります。服装が不十分でもからだをいじめずに帰ることができます。また下山後、湯上がりの着替えは、全取っ替えでは荷物が多くなります。最低肌着があれば十分かと思います。
●それから最後に食料です。水はペットボトルの水やお茶やスポーツドリンクなどを予備も含めて合計1リットル。保温水筒に暖かい飲み物を用意するとホッとしますが、冷えた飲み物だからといって、危険な状態になるとはいえません。行動食(休憩時に立ったままでも食べられる昼食)としてコンビニ(や駅売店)のおにぎりを3個〜5個(寒さで不味くなる危険があるのでパン系、和菓子系、おつまみ系なども)をお持ち下さい。そこからいろいろ発展させていただければと思います。

◆ルートシミュレーション
●地図は国土地理院1:25,000地形図、東京14号-1(むさしみたけ)、東京14号-3(おくたまこ)、を縮尺なりゆきで使用しています。
●シミュレーションマップ上の○印は予定したルートが太い等高線(50m)を横切る地点を中心にした半径50mの円。数字は100m単位の標高です。◇印は山頂から山裾に向かって地図上で計った距離。ごくラフな計り方で500mごとに印をつけてあります。この地図情報の一番簡単な見方は、○印と◇印をどちらも1個(1ポイント)7.5分(2個で15分、8個で1時間)と概算して、山歩きの時間目盛りとする方法です。
●なお、下りは道の状況によって登りの70%と見積もるのが現実的です(高速下山路では50%、難易度の高い場合は100%とすべき例もあります)が、計画段階では登り時間にしておいて、余るようならリーダー権限の予備時間として自由に使うという考え方をしています。


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