赤城山――2009.2.21(土)
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◆朝日カルチャーセンター千葉……軽登山・第3土曜日
◆赤城山
あかぎやま(黒檜山)…………1,828m
登り15p→下り15p…………30ポイント
日の出0625、日の入り1730…………2,21前橋で
◆JR両毛線・前橋駅から…………2009.2.21(土)実施
■2009.2.26――岡 有子さんからレポート「赤城山」
伊藤幸司様
厳寒の赤城山 尻すべり 大沼の氷上渡りなどいろいろ楽しい?初体験をさせていただきました。
−10度Cの寒さでは 登り始めれば少しは温かくなるかも知れないという考えは甘かった。
晴れているのに北から吹き付ける雪だか氷だか混じりの冷たい風は 左の頬をぴりぴりと刺激し帽子の上から耳あてをしなかったことに後悔し、ゴアの上着の帽子もあげなかったことに後悔した。
30歩交代で先頭を歩く待ち時間に 耳あてを着け、帽子を上げる想像だけをする。寒風の中に立って待っていること自体寒い。リュックを下ろしたら体が冷えてしまいそうで、何もできなかった。
ストックを持つ右手の指だけがひどく冷たくなる。Kさんもやっていたように 右手をグーパ グーパ しながら歩いた。
何を好き好んでこんな寒い思いをしているのだろうなどと、少し悲しい気分になりながら、早くこの寒さと風から逃れたいとひたすら歩いた。しかし、こんな中にも清涼剤はありました。上を見上げると 白いレースのような枝枝の向こうに青い空が透けて見える。霧氷をこんなにきれいに見たことはない。
”今日は ラッキーな日です”とおっしゃったコーチの言葉通りでした。
黒檜山の頂上は風がなかったけれどやはり寒い。風がないだけましなのでゴアの下にフリースを着た。
見晴らしがよい。コーチが ”筑波山が見えますね”とおっしゃった。どこか伺ったけど ”自分で探しなさい。筑波山は双耳峰です” とおっしゃる。考え込んでいると ベテランのやさしいA氏が ”あそこ” と教えてくださった。
”なんだ あんなに良く見えている” と思いながら ”大きく見えるのですね” というと ”大きい山だもん” ですって。千葉から見るのよりは小さかったけれど意外と大きく思えました。<山と高原地図>で赤城を見たときに同じ地図に筑波山も載っていたので 赤城と筑波はそんな関係?と疑問にもなっていたけど、またまた私の中で点と線だった地図が面になりました。赤城と筑波は思いのほか近かった。
下りはとても楽しかった。同じ道なのに。登りで苦労した急坂が尻すべりの格好の滑り台となった。
転んだ調子に尻滑りとなって勢いよく滑っていく。テレマークスキーもどきもやった。やはり転んで尻滑りとなる。
こんなに楽しい下りも初めてかもしれない。 ”雪の下りは楽しいのよ” とおっしゃっていた先輩方の言葉を思いだした。尻滑りは早い。50歩交代の最初の約束はどこへやら、登りの半分くらいの時間で下りてしまった。寒さなんて全然感じなかった。同じ道なのに。
大沼は一面凍っていてその上に雪がついて真っ白だった。湖の氷上を渡った。これも初体験。
最初はおっかなびっくりだったけれど、コーチがどんどん歩いていくので、行くしかない。
湖面の雪に夕日が当たって光っていた。ワカサギ釣りをしていた(と思われる)人が一人 遠くから夕日を背にして
そりを引いて歩いてくる光景は絵のようだった。時々強風が湖面の雪を巻き上げて霧のように巻いてくる。
ワカサギを釣っていたらしい小さな穴にストックを入れてみたら 氷の厚さは30cmぐらいあった。
前橋駅近くの温泉ゆ〜ゆで入浴し、高崎から2時間以上遅れで到着したMaxに乗ったのは私を含めて5人。
11時近くに帰宅し、幸せな一日は終わりました。コーチや同行の皆様に感謝です。
●バス料金は前橋駅→赤城山の直通が4,450円のところ、前橋駅→富士見温泉580円+富士見温泉→赤城山1,150円の合計1,730円だった。
●1225ビジターセンター(標高約1350m)発→1250-55黒檜山登山口(標高約1350m)→1445-55-1500黒檜山山頂(1828m)気温マイナス10度C→1550-1600登山口(標高約1350m)に戻る→大沼の氷上を歩いて→1630大洞の食堂へ。
●とにかく寒い日だった。登り道ではときどき強い風が吹いて、厳冬の山という体験ができた。この分だと山頂からは早々に退散しなければならないだろうと考えていたら風がなかった。展望は筑波山、男体山、白根山ぐらいだったが、雪の風景が美しく、気分爽快だった……ので、休憩を10分から15分に延長した。日は射していたが、気温はマイナス10度Cと、すばらしい冬の山が体験できた。
●下りがじつはこの山の魅力のひとつで、急斜面の雪面で下りの歩き方や滑り方を存分に楽しむことができる。今年は雪が少なかったので道を外れることはしなかったけれど、それでもみなさん子どもの気分に返って楽しんだという。真冬の山の楽しさを手軽に味わえる山として、赤城山・黒檜山の往復はすばらしい。
●その冬の黒檜山のアプローチを支えているのは、じつは大沼のワカサギ釣りだ。今年は榛名湖が氷結せずに穴釣りができなかったということだが、大沼ではこの日もたくさんの釣りテント(レンタルのビニールテントがほとんど)があった。ただ、湖岸には水面が見えるところもあって、安全なルートを見つけるのに湖岸をかなり移動した。氷は30cmほどの厚さだという。このワカサギの穴釣りが冬の風物詩となっているので、バスが運行されている。小さなファミリースキー場もオープンしている。ビジターセンターの食堂もやっていて、あたたかいところでのんびりと準備することができた。
●氷上横断ですっかり冷え切ったので暖かいものをほしくなって飛び込んだ食堂は釣り具と釣りテントのレンタル屋でもあった。そこのおばさんにだまされてすぐ裏のバス停で待つことにしたけれど、寒風に吹かれてつらい寒さもたっぷりと味わった。
●バスは1717大洞→1805富士見温泉/1812富士見温泉→1842前橋駅で、ほとんどの人が駅前の天然温泉・ゆ〜ゆに。風呂に入らずに酒だけという人や、食事をせずに駅へという人それぞれに自由解散。
●ところが新幹線が大混乱していて、急いで帰った人たちはその混乱に巻き込まれたという。
◆集合
●2.21(土)7:50…………上野駅14番線ホーム「高崎行き」車両2両目乗車口
*その前方に籠原行き車両がついているかもしれません。ご確認下さい。
◆ポイント
●今年は暖冬で榛名湖は結氷せず、ワカサギ釣りはだめになったと報じられましたが、赤城山の大沼(おぬま)は前面結氷、穴釣りが行われています。
●今回登るのは、赤城山の最高峰・黒檜山。大沼を見下ろしながらの登山です。雪道ですから、往復登山としておきます。
●余った時間で、ワカサギ釣りをのぞき見したいと考えています。
◆往路
0802上野始発(JR高崎線・高崎行き)…………0948高崎
*乗換
1010高崎始発(JR両毛線・小山行き)…………1026前橋
*乗換
1035前橋駅(富士見温泉行きバス)→1105富士見温泉1110…………1155赤城山ビジターセンター(1,450円)
◆現地行動
1200ごろ_大洞バス停を出発…………登り15ポイントを2時間として
1400ごろ_黒檜山…………下り15ポイントを2時間として
1600ごろ_大洞
*バスは1720赤城山ビジターセンター→1805富士見温泉1812→1842前橋駅。
*富士見温泉→前橋駅は1842→1912、1930→2000、2000→2030、2035→2105
*あるいはタクシーで下山
*富士見温泉か高崎駅前で入浴・食事が一応可能かと思います。
◆往路参考
●JR山手線
0733東京→0737秋葉原→0740上野
◆帰路参考
●JR両毛線(前橋→高崎)
1909→1923、1940→1955、2013→2028、2043→2100、2120→2134、2144→2159、2213→2227、
●JR高崎線(高崎→上野)
(1919前橋)→1934→2108、2000→2144、2015→2158、(2008前橋)→2034→2211、2050→2241、(2106前橋)→2122→2306
●上越/長野新幹線(高崎→東京)
1929→2020、1933→2032、1939→2040、1955→2052、1959→2100、2020→2112、2037→2128、2055→2152、2115→2212、2138→2228、2150→2240、2202→2304、2230→2320,2249→2340
◆費用の目安
JR_上野→前橋…………1,890円
*千葉→前橋2,520円
bus_前橋駅→赤城山…………1,450円
bus_赤城山→富士見温泉…………1,150円
bus_富士見温泉→前橋駅…………580円
*下山はタクシー(赤城山→前橋駅、約10,000円)かもしれません
JR_高崎→東京…………1,890円
*新幹線自由席_高崎→大宮1,790円、高崎→上野2,200円、高崎→東京2,400円
◆電話
●タクシー(前橋駅)
清水タクシー……027-243-5504……0120-194343
アカサカタクシー……027-233-8181……0120-811945
関越交通タクシー……027-231-9090……0120-745858
●湯(前橋駅)
富士見温泉・見晴らしの湯……027-230-5555……500円_1000-2100_木曜定休_JR前橋駅よりバス40分_富士見村営
天然温泉・ゆ〜ゆ……027-224-0111……600円_1000-2300_第1木曜定休_レストラン有尾前橋駅北口前信号2つ目
◆持ち物
★食べ物・飲み物――水+行動食+おやつ
冬季日帰り標準セット
●足まわり……防水運動靴、軽登山靴
●行動着……ドライタイプの登山用Tシャツ+長ズボン+長袖シャツ
●保温着1……手袋のアンダー/アウター+靴下のアンダー/アウター+耳おおいのある帽子
●保温着2……タイツ+フリースシャツ
●雨具……折りたたみ傘+使い捨てビニール雨具(ゴアテックスレインスーツ)
●小物……地図+健康保険証コピー+時計+ポケットライト
◆ルートシミュレーション
●地図は国土地理院1:25,000地形図、宇都宮13号-2(あかぎさん)、を縮尺なりゆきで使用しています。
●シミュレーションマップ上の○印は予定したルートが太い等高線(50m)を横切る地点を中心にした半径50mの円。数字は100m単位の標高。◇印は山頂から山裾に向かって地図上で計った距離で、ごくラフな計り方で500mごとに印をつけています。
●一番簡単な見方としては○印と◇印をどちらも1個7.5分(2個で15分、8個で1時間)と概算する時間目盛り、あるいはエネルギー目盛りとしてみて下さい。
●なお、下りは道の状況によって登りの70%と見積もるのが現実的です(高速下山路では50%、難易度の高い場合は100%とすべき例もあります)が、計画段階では登り時間にしておいて、余るようならリーダー権限の予備時間として自由に使うという考え方をしています。
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