佐渡――2009.4.14-15(火水)


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◆糸の会山行[616]――4e
◆佐渡
蜂ヶ峰(タダラ峰?)…………940m
マトネ(孫次郎山?)…………938m
金北山(きんぽくさん)…………1,172m
1日目・登り20p…………20ポイント
2日目・稜線41p→下り20p+車道α…………61ポイント+車道α
日の出0510、日の入1819…………4.14新潟で
◆上越新幹線・新潟駅から…………2009.4.14-15(火水)実施


■2009.5.2――箭内 和子さんからレポート「佐渡の花旅」
佐渡の花旅
日時     2009年4月14日〜15日
メンバー   糸の会の皆さん

4月14日(火) 8時15分・自宅発
磐越道〜新潟亀田IC〜新潟西港(佐渡汽船の乗り場へ) 走行距離は165km。
佐渡汽船の待合室で、予定通りに皆さんと合流する。
11時10分発のジェットフォイルに乗船。1時間後には両津の人になった。
「地魚のにぎり」の昼食後、アオネバ登山口へ向かう。
小雨?雨具着用?コーチは、傘のみ?
13時25分・入山。気温が高いのか、小さい虫がまとわりつく。虫除けの季節になったのですね。ほんの数分登山道に入っただけで、カタクリの群落に出会いました。
大きなカタクリです。佐渡のカタクリの葉は、緑一色。斑入りの模様はありません。
そのうちに白いカタクリにも、出会えて、頬が緩みます。
ニリンソウ、キクザキイチゲ、ヒメイチゲ、フクジュソウ、ユキワリソウ、エンレイソウ、ヒョウタンボク、シラネアオイ、エゾエンゴサク、ネコノメソウ、ナニワズ、ザゼンソウと、次から次へと花を眺めながら、ゆっくり、アオネバ十字路に向かう。アオネバ十字路の手前からは残雪が現れました。皆さんの足が遅くなったかな・・・。
アオネバ十字路に3時20分〜30分。
雪の中のトレースをたどりながらドンデン山荘への林道に出る。林道脇にフキノトウがたくさん、顔を出していた。てんぷらにしたら、美味しそうです。
ドンデン山荘着、4時30分。雨が本降りになって来た。
ゆっくり、お風呂で温まり、夕食後、2時間くらいミーテイングがあった。

4月15日(水) くもり時々雨
コーチの計画では、金北山の縦走だったが、残雪が多く、まだトレースが無いとの事で、岨巒堂山(しょらんどうやま)を歩くことになった。ドンデン山荘のスタッフが登山口まで送ってくれた。
9時15分・入山。今日も、雨具を着用です。
林道を少し歩いて、沢沿いの登山道に入る。すぐ、沢のトラバースがあった。
次のトラバースは、沢に一本橋が架かっていた。滑らないように慎重に渡る。この登山道にもたくさん花があった。ヒトリシズカ、ナニワズ、スミレ、カタクリ、シラネアオイなど。ユキワリソウとカタクリの花が絶えることなく続き、私はここだけでも、十分楽しかった。カタクリが林の奥まで広がっている斜面もあり、「すごい」「すごい」とつぶやきました。谷奥へと進み、緩やかな登りが続き、なかなか高度が上がらない。2度目の尾根に上がると、山頂に向かっての一気登りが始まった。
11時30分頃から残雪の稜線歩きになった。12時10分・山頂着。山頂には、立派な山名標識が立っていた。晴れていれば、素晴らしい展望があるのかもしれないが、ガスがかかってしまい、残念でした。小休止のあと、12時30分・山頂を後にする。
最後の沢を渡ってから、ラストを歩いて、コゴミを少々摘みました。翌日、おひたしにして夫とおいしく、いただきました。
15時05分・登山口着
両津から迎えのタクシーを待つ。
椎埼温泉にて、汗を流し、「天国」にて早めの夕食後、17時30分発のジェットフォイルに飛び乗る。新潟の佐渡汽船の乗り場で、東京方面へ戻る皆さんと、お別れです。
一人で、2時間半運転をして、帰宅しました。

佐渡の花を十分に眺めながら歩くことが出来て、満足・満足の花旅でした。
岨巒堂山(しょらんどうやま)も、個人的には歩いてみたいと思っていた山だったのでコーチや皆さんと歩くことが出来て、ラッキーでした。
同行の皆様、楽しい花旅をありがとうございました。


●両津港正面の魚秀で地魚にぎり1,600円。
●タクシーで両津港→アオネバ登山口2,690円。
●1320アオネバ登山口(標高約300m)→1400-10標識で「中間点」(標高約430m)→1445-50標高約600mで休憩→1525-35十字路(稜線に出る。標高約800m)軽く雨具をつける→1600佐渡縦貫線の舗装路に出る(標高約850m)→1630ドンデン山荘
●「日本一のシラネアオイ群生地」にはまだ早かった。おおよそ出た順に列記するとニリンソウ、キクザキイチゲ(白と紫)、スミレ(タチツボスミレか)、オオミスミソウ(雪割草)、カタクリ(葉に斑がない)、エンレイソウ、ミヤマキケマン、エゾエンゴサク、フキノトウ、フクジュソウ、シラネアオイ、ショウジョウバカマ、ヒョウタンボク(アラゲヒョウタンボク)、ナニワズ、ザゼンソウ、といったところ。ドンデン山荘の玄関に見られる花の名があって、確認できた。
●印象では圧倒的に多かったのはエンレイソウ、量も多く、主役の座にあったのはカタクリ、カタクリとセットで出てくるキクザキイチゲも多かった。シラネアオイはようやく出はじめたところで、Yさんによると佐渡汽船によるハイキングツアーが月末にあるという。たぶんそのころにはカタクリは消えつつあって、シラネアオイが主役の座にあるだろう。
●ともかく、のんびり3時間ほどでアオネバ登山道を登るだけで、佐渡に来た甲斐がある……という満足は得られる。
●初日は薄曇り。稜線に出たところで霧雨が降り出したが、むしろ標高700mあたりから出はじめた残雪が、稜線ではかなり深く、一時道を失うほど。佐渡縦貫線の舗装道路もようやく道際の路面が出はじめた程度。問題は、十字路から金北山方面への縦走路に、もちろん雪があり、トレースが見えないということ。
●ドンデン山荘に着くと雨は本降りとなった。翌日の金北山への縦走に関する意見を聞くと、まだ縦走をしたという話を聞いていないし、金北山の頂上直下では積雪が3mはあるとのこと。十字路からドンデン荘まででも雪に足をとられることが何度もあった。縦走はしないとして、さて明日をどうするか。
●そのときYさんが「ショランドウヤマ」とつぶやいたら、「あ、それを知っているおなら……」ということで、最終的に、翌朝分岐点まで送ってくれるということになった。
●ショウンドウヤマは「岨巒堂山」と書く。岨は「そ」「しょ」、巒は「らん」だが、地形図には「しょうん」とルビが振られている。『日本山名総覧』の著者武内正さんはかなり困ったらしく「ソランドウヤマ(ショランドウヤマ、ソウンドウヤマ)」と珍しく地形図表記と合致しない読みを並べている。私には根拠がないが、地形図で巒に「うん」という読みを振っているのは誤植ではないかと思われる。講談社の『大字典』にも巒に「うん」という読みはない。ちなみに岨は石の山、あるいは険しい山を意味して、巒は尖った小山、あるいは峰。アオネバ登山口のところから見ると採石されている山肌がある。霧に覆われて山の姿は一度も見ていない。
●とにかくその「岨巒堂山」(751m)に登ることになった。
●第2日――0910古峰神社参道の石柱(標高約100m)を出発→発電所らしい建物のところから登山道になり→1005-10標高約350mで休憩→1050-1100標高約500mで休憩→1135-40標高約650mで休憩。残雪が多くアイゼンをつける→1205-15-25岨巒堂山(標高751m)→1440-45-50標高約450mでカタクリ観察休憩→1510古峰神社参道の石柱(標高約100m)に帰着。
●宿の車でアオネバ登山口から少し下がった古峰神社参道という石柱のところまで送ってもらった。ドンデン高原は濃霧で本格的な雨。ほとんど視界のないカーブ連続の佐渡縦貫線を下ると、山頂部を包み込んだ雲の下に出たらしく、明るい霧雨になった。
●古峰神社への舗装路を入ると、すぐ神社跡があり、産業廃棄物の仕分場のようなところがあり、道はすぐにヘアピン状に左手に上がっていく。そのヘアピン手前の分岐から沢沿いの古い林道へ入っていくと、小さな発電所が出てくる。
●踏み跡道をたどって沢沿いに登っていくと、しっかりと踏まれた登山道になる。道標はひとつもないが、赤テープはほぼ完璧についていて、かなりの人が登っている山だということがわかる。
●登り始めると、たちまち花が出てくるが、アオネバ登山道のすぐとなりにあるだけに、花の種類はほとんど同じ。ただカタクリの量が違う。あいにく霧雨で花はしぼんでいるけれど、それでも圧倒的な量のカタクリが道際から斜面を埋め尽くしていたりする。
●道は標高450mあたりの岨巒堂山中腹を西へと大きく巻きながらゆっくりと登り、山頂への最後の登りは東へと折り返すようになる。雪は標高600mあたりから上にあって、登るに従って霧は濃くなり、天気予報では晴れに向かっているはずなのになかなか明るくならない。
●傘1本でなにも困らないという程度のやさしい雨なので天気に不満はないけれど、明るくなってカタクリの花に開いてほしいというのが全員の気持ちだった。頂上では霧が飛んで一瞬ドンデン高原が見えたので次の瞬間を待ったけれど、だめだった。
●しかし天気は確実に晴れる方向に動いていて、下り道では開き始めたカタクリも堪能できた。
●タクシーで古峰神社参道→椎崎温泉・朱鷺の舞湯2,420円。椎崎温泉・朱鷺の舞湯→天國800円。
●ジェットフォイルで1730両津港→1830新潟港。タクシーで新潟港→新潟駅860円(ただし初乗り300円の車)。
●上越新幹線で1919新潟→2120東京。
●今回参加者6人のうち、Mさんは帯広からの長大なひとり旅の一こまとして参加、郡山からのYさんは車で新潟港へ直行してきた。


◆集合
●4.14(火)7:40…………JR東京駅_21番線ホーム後方_2号車乗車口

◆ポイント
●佐渡の北部地域を構成する金北山脈を「大佐渡」と呼ぶようですが、その大佐渡縦走路の中心部にドンデン高原が広がっています。
●「ドンデン山の愛称で市民に親しまれているタダラ峰(最高940m)……」という解説があったのでそれに従っていますが、地元のルートガイドではその940m峰に「蜂の峰」という名も。今回はドンデン高原から最高峰の金北山までを歩きます。
●1日目はシラネアオイを期待してアオネバ登山口からドンデン高原まで登ります。登ったところにあるドンデン山荘泊まりです。風呂もあります。夕景、夜景、日の出などお楽しみに。
●2日目は朝食の後、金北山まで縦走路をたどり、そこから3年前に花の道だった沢口登山道を下ります。
●道に残雪があるかと思います。軽アイゼン必携です。一応冬支度でおいで下さい。
●2日目は両津で入浴して、新潟に渡り、古町で食事、NEXT21の展望バーで最後の時間調整をするという心づもりでいます。

◆往路
0748東京始発(上越新幹線・Maxとき307・新潟行き)…………0952新潟
(0748東京→0754上野→0813大宮→0952新潟)
*バスで新潟港へ(180円。タクシーは1台約1,200円)
1110新潟港(ジェットフォイル。往復11,250円)…………1210両津港
*両津港近くで食事しましょう
*1300ごろ_タクシーでアオネバ登山口へ

◆現地行動
●1日目
1330ごろ_アオネバ登山口を出発…………登り20ポイントを2時間半として
1600ごろ_ドンデン山荘
*ドンデン高原を散策するかもしれません。
1800-2030_夕食
●2日目
0600ごろ_起床
0630ごろ_朝食
0730ごろ_ドンデン山荘を出発…………稜線41ポイントを5時間として
1230ごろ_金北山…………下り20ポイントを2時間半として
1500ごろ_沢口登山口
*携帯電話が通じないようなら車道を最大1時間歩くかもしれません。
*タクシーで両津へ
*時間調整を兼ねて可能なら入浴(だめな場合は新潟市内の趣豊か?な銭湯です)

◆帰路参考
●佐渡汽船
1430両津港(ジェットフォイル)……1530新潟港
1530両津港(ジェットフォイル)……1630新潟港
1730両津港(ジェットフォイル)……1830新潟港
●上越新幹線
*1926新潟→2102大宮→2122上野→2128東京
*2017新潟→2202大宮→2222上野→2228東京
*2042新潟→2222大宮→2242上野→2248東京
*2131新潟→2314大宮→2334上野→2340東京

◆費用の目安
●1日目
JR_東京→新潟…………5,460円
新幹線自由席_東京→新潟…………4,300円
*自由席特急券は上野→新潟4,100円、大宮→新潟4,100円
bus_新潟駅→新潟港…………180円
*taxi_新潟駅→新潟港_1台約1,200円
高速船_新潟港→両津港…………往復11,250円
taxi_両津港→アオネバ登山口…………1台約2,500円?
宿泊_ドンデン山荘(1泊2食)…………7,400円
●2日目
taxi_沢口登山口→両津…………1台約5,000円?
高速船_両津港→新潟港
taxi_新潟港→古町…………1台約2,000円
JR_新潟→東京…………5,460円
新幹線自由席_新潟→東京…………4,300円

◆電話
●佐渡汽船
東京03-5390-0550、新潟港025-245-1234、両津港0259-27-5614
●食事(新潟港)
万代島鮮魚センター――025-241-0111――買った魚を刺身に_南蛮エビ
●タクシー(佐渡)
佐渡タクシー_0259-22-2076
佐渡観光タクシー_0259-66-4111
●食(両津)
キッチン源八――0259-27-2994――1100-1400/1630-2100_ヒレカツ、佐渡牛ステーキ_両津夷
割烹天の川荘――0259-27-3215――1100-1400/1600-2100_天の川弁当、和定食、コース料理、丼もの_両津夷
天國――0259-23-2714――1200-1330/1700-2200_天ぷら、刺身、焼き魚_両津湊
鮨八――0259-23-2248――1730-2400_両津夷
よし寿司――0259-23-2456――1100-1400/1700-2330_両津夷
魚秀――0259-27-5610――1100-1400/1700-2200_両津湊
●宿
ドンデン山荘_0259-23-2161
●入浴(両津)
秋津温泉・両津やまきホテル――0259-23-4141――1500-2100_無休_1,000円の展望露天風呂_加茂湖畔
住吉温泉・両津健康保養センター湯元――0259-27-0011――0900-2000_無休_350円_両津港近く
椎崎温泉・朱鷺の舞湯――0259-23-2038――0700-0900/1200-2300_無休_500円_展望露天風呂_佐渡グリーンホテルきらくに併設
●入浴(新潟市内)
松崎・湯ったり苑――025-279-2683――1000-2400_無休_550円_新潟空港近く_スーパー銭湯
熊谷湯――025-222-0408――1400-2200_月曜定休_370円_古町通6番町_古町地区の銭湯_ビルの谷間
門の湯――025-222-8706――1330-2230_土曜定休_370円_古町通13番町_古町地区の銭湯_平凡かつ居心地よし
新川湯――025-228-3613――1500-2200_土曜定休_370円_古町通2番町_古町地区の銭湯_風情あり
いずみ湯――025-228-9677――1500-2100_月曜定休_370円_本町通2番町_古町地区の銭湯
菊乃湯――025-222-4213――1400-2200_金曜定休_370円_一番堀通町_古町地区の銭湯
●食事(新潟市内)
エスプリ新潟NEXT21店――025-226-5552――1700-2315_無休_展望ショットバー
料亭・一〆(いちしめ)――025-229-1551――1130-1430/1700-2100_水曜定休_うな重2,680円、五目釜飯1,000円、のっぺ530円_東堀通
おにぎり越後屋――025-223-1849――1730-2500_日曜定休_コシヒカリ100%_古町通
鍋茶屋・光琳――025-223-2015――1130-1400/1700-2100_月曜定休_のっぺ
寿司清――025-222-0123――1130-1330/1730-2200_月曜定休_特上生寿司日本海2,700円_礎町通1ノ町
港すし――025-222-3710――1130-1400/1700-2230_不定休_やひこ2,625円_古町
寿司割烹・丸伊――025-228-0101――1130-1400/1700-2230_無休_佐渡握り2,400円_東堀通

◆持ち物
★食べ物・飲み物――水筒+行動食(2日目昼)+おやつ
★防寒装備(手袋、帽子、フリースシャツ)が必要です。
★軽アイゼン必携
念のため……冬季小屋泊まり標準セット
●足まわり……防水運動靴(軽登山靴)+軽アイゼン+ダブルストック+スパッツ
●行動着……ドライタイプの登山用Tシャツ+長ズボン+長袖シャツ
●防寒着……手袋+耳覆いのある帽子+フリースシャツなど
●雨具……折りたたみ傘+ゴアテックスレインスーツ
●小物……地図+健康保険証コピー+時計+ポケットライト

◆ルートシミュレーション
●地図は国土地理院1:25,000地形図、相川11号-2(こだ)、相川12号-1(両津北部)、相川12号-3(きんぽくさん)、を縮尺なりゆきで使用しています。
●シミュレーションマップ上の○印は予定したルートが太い等高線(50m)を横切る地点を中心にした半径50mの円。数字は100m単位の標高です。◇印は山頂から山裾に向かって地図上で計った距離。ごくラフな計り方で500mごとに印をつけてあります。この地図情報の一番簡単な見方は、○印と◇印をどちらも1個(1ポイント)7.5分(2個で15分、8個で1時間)と概算して、山歩きの時間目盛りとする方法です。
●なお、下りは道の状況によって登りの70%と見積もるのが現実的です(高速下山路では50%、難易度の高い場合は100%とすべき例もあります)が、計画段階では登り時間にしておいて、余るようならリーダー権限の予備時間として自由に使うという考え方をしています。


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