御嶽山――2009.8.11-12(火水)
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◆糸の会山行[640]――8e
◆御嶽山(おんたけさん・剣ヶ峰)
けんがみね(剣ヶ峰)────3,067m
まりしてんやま(摩利支天山)────2,959m
1日目……登り24p――――24ポイント
2日目……稜線16p→下り25p――――41ポイント
日の出0501、日の入り1843――――8.11長野で
◆JR中央本線・木曽福島駅から――――2009.8.11-12(火水)実施
■2009.8.23――小林 美子さんからレポート「御嶽山を終えて」
今回は突然の台風9号発生 朝の地震 それにもめげずに出発 御嶽山の方は台風も地震も影響なく とても素晴らしい2日間でした。
泊まりで眠れなく 又具合悪くなったら・・・の心配があったけど 天気も順調 体も順調 泊まりでも大丈夫かな?と少し自信つく。
ブロッケンの体験 きちんと見えなくて ちょっと 残念
頂上まじかの八丁ダルミのきつい事 夕陽と朝日の美しかった事 寒かったけど去りがたく 震えながら赤い空をながめた 槍ヶ岳、富士山、も見え・・・満足
朝 6時30分出発 剣ヶ峰から下りる初めのあの岩ゴロゴロ ガスで何も見えない風は強いし 恐かった!! 気温10度 2日目は上着を着たまま歩いて調度よかったのだから やはり気温はあまりあがらなかったのかな? 青空が広がったりガスがかかったりとめまぐるしい
二の池と雪渓・・・これも素晴らしい 二の池の水を頂上の小屋まで汲み上げている という
サイノ河原 やはり信仰の山いう感じ われわれは ただの登山者、信仰の為に来ている人には上りも下りも関係なく道を譲る
摩利子天山の分岐点でコーチがカメラのシャッターを押してあげたあの独り登山者、剣ヶ峰に行くというのに摩利子天山の方にあるいていく 間違いを教えたが、本当、大丈夫? 剣ヶ峰に着いたかなぁ〜 ちょっと気になる
三の池 四の池(見なかったが) 五の池の裏側でコマクサ、散策
やっとやっとロープウェイ乗り場に着く まぼろしの大滝・・・山の頂上から白い線が見える あれがタキーーー? 望遠鏡のところへとんでいく 望遠鏡をのぞくと山の頂上からかなりの高さの滝が見えた 又、又、興奮!! あの大滝は四の池の小川から来ているという。
今回もいろいろ興奮したことが多かった。コーチお世話になりました。ありがとうございました
写真の注文もおねがいします 御嶽山097、117、127、129、133、138、180、183、210、222、の10枚です
■2009.8.14――矢野 博子さんから「御嶽山レポート」
2009年8月11日〜12日 木曾の御嶽山 剣が峰(3067m) 魔利支天山(2959m)に登った。
●一日目
台風9号が前日あやしい動きを見せていたり また当日の早朝には静岡県方面に震度6の地震があったりで やや不安材料があったが(コーチからは前夜 コース変更になる可能性大とメールが来ていた) 新宿8時10分発の高速バスに乗り込み木曽福島に向かった。
夏休みに入り 中央高速の渋滞も懸念されたが それらは全て普段から行いの良い糸の会のメンバー(コーチ?)には何ら影響がなかった。木曾地方は朝から晴天とのこと。高速バスに4時間余り揺られ木曽福島に着く。松本市に15年間住んでいたので 途中懐かしい風景やら地名がいくつも現れた。
木曽福島の駅から タクシーに分乗し一時間で登山口の田の原(7合目)に着く。運転手さんの話では 今年は天候が悪く 8月3日までご来光も拝めなかったとのこと。果たして明日はどうだろう。
予定より30分遅れて14時登山口を出発。剣が峰を目指す。信仰の山だけあって白装束に身を纏い 金剛杖を片手に登っていく信者が大勢いる。普段登っている山とは かなり雰囲気が違う。大勢の人が登る為か 道は整備されていて迷うような所はなかった。
登りに登って4時間あまりで剣が峰の山小屋(3000m)に到着。 去年の夏に 平標でフラフラと足取りもおぼつかなかったI氏が先頭を切って山頂に到着。彼の一年間の成長ぶりに驚いてしまった。
夕焼けが綺麗ですよとの小屋の人の話で 食事もそこそこに済ませ 山頂で沈み行く太陽と シルエットのような360度の景色にみとれる。遠く富士も 槍もそして近くに乗鞍も。雲海が眼下に広がり 仙人にでもなった気分。苦労して登った甲斐があった。
8時過ぎには床に入ったが ”星がきれい!”と言う声に皆 もう一度飛び起き 満天の星を眺めに外へ出た。何年ぶりに見る天の川だろう。星ってこんなに一杯あったんだと こぼれんばかりの星の数の多さに驚いた。明朝のご来光に期待がかかる。
30年以上前に登った富士山では 頂上付近で高度障害を起こしたが 今回はそれもなく どうやら3000mまでは大丈夫らしいことも分かった。
●二日目
4時起床。気温10度。晴天だ。ご来光を拝みに防寒具を身に纏い 小屋の脇の階段を登る。皆でその瞬間を待つ。
頂上付近はまだ紺碧の空、そこから地平線まではだんだんに明るくなっている、地平線付近に赤みが出てきて 陽光が 山を雲を赤く照らし始めた、空の色がどんどん白くなり明るくなって行く。大きな太陽が姿を現した。頭を覗かせた太陽はすぐに全容を現し あっという間にあたりは明るくなった。太陽がまぶしい。不信心な私でも 何か厳かな心清らかな気分になった。
小屋に戻り 朝食を済ませ 6時半に歩き始める。横風がかなり強い。一の池を右手に見ながら尾根を慎重に歩いていく。風の吹き込まない側に出るとほっとする。空がどこまでも碧い。
二の池に到着。雪渓が大分突き出ていて その下の池の水がエメラルドグリーンできれいだ。山小屋の水はここからポンプでくみ上げているとの話だった。間もなく行くと 広いサイノ河原に到着。ここの景色は異様だった、数千?はあろうかと思える墓標?が広い河原に点在している。中には水子地蔵みたいな物もあった。
魔利支天山(2959m)を目指す。この山へ向かう途中には高山植物が両サイドに現れ 眼を楽しませてくれた。9時半山頂。山頂は狭く10人も居れば一杯だったが ここからの景色は一段と素晴らしく御嶽山に来たなら是非ここまで足を伸ばしたい。眼下にスケート場が見える。
三の池に向かう。この傍に若い夫婦らしい人の経営している小奇麗な山小屋があり。 ラーメン、おでん、味噌汁など暖かいものをお腹に入れた。こういう所での暖かい食べ物は値千金だ。近くには可愛らしいピンクの花をつけたコマクサの群落があった。
要所要所にトイレと避難小屋の設備があり 登山者が多いことを物語っている。満ち足りたお腹で尾根を歩き続ける。途中雪渓を横切る。
13時30分金剛堂到着。大きなほら貝を腰に下げた山伏のような青年に出会った。いつもはTシャツにGパンなのかもしれないが とてもその装束が似合っていて 見据えた眼が印象的だった。目指すロープウエイ乗り口まではもう一歩きだ。14時半ロープウエイ乗り場に到着。長かった。
6時半に出発したのでゆっくりと8時間の行動時間となった。振り返ると遠く彼方に頂上が見える。あそこから歩いてきたんだと思うと 人間の力ってすごい!と自己満足し 感慨に浸った。
御嶽山は大きな山だった。ロープウエイ、バスと乗り継ぎ木曽福島駅に向かった。近くの温泉(ここの湯は鉄が入っているのか茶色だった)で汗を流し JRで帰路についた。
普段は仕事の関係で日帰りの山歩きしか参加できない私は 久しぶりに参加した小屋泊まりで その魅力を味わった。
コーチ始め皆様 お世話になりました。
◆集合
8.11(火)7:50――――新宿高速バスターミナル(新宿駅西口・ヨドバシカメラ向かい)
◆ポイント
●木曽福島行きの高速バスは(7.30現在)ガラガラです。各自で予約をお願いします。8.11(火)0810新宿始発の木曽福島行きです。片道4,500円、予約電話は03-5376-2222。万一予約がとれない場合には塩尻経由のJR中央本線でおいでください。
●また帰路は1540木曽福島→1950新宿という便(予約0264-22-4555)があって、往復で買うと割安ですが、下山時間を縛られたくないので、予約はしないでください。当日の予約で乗るということになるかと思いますが、あるいはJRで帰るというということになるかもしれません。
●計画概要に「今回は標高3,000mの入浴つきにしようかと考えています」と書きましたが、とりやめます。風呂のある二の池本館系列の頂上小屋に決めました。もし天気がいい場合には、夜も朝も山頂からの絶景を楽しめます。そちらのほうに賭ける価値があると考えました。
●山はいわゆる木曽のオンタケサンです。地図を見れば一目瞭然ですが、1日目は標高差約900mの登りだけ。もちろん悪天候なら敬遠策を考えますが、この時期なら暑い日差しの下を登るというイメージでいいのではないかと思います。
●ですから今回は標高3,000mで一夜を過ごして、高度障害が出るか出ないかのチェック登山。日の入りと、日の出をお楽しみに。2日目調子が良ければ、摩利支天山まで行くつもりです。
◆往路
中央高速バス・木曽福島行き(片道4,500円、予約03-5376-2222)
0810新宿高速バスターミナル────1220木曽福島駅
*予備ルート────JR中央本線(中央東線+中央西線)
0900(JR中央本線特急・あずさ9号・松本行き)────1147塩尻
(0900新宿→0930立川→0939八王子→1147塩尻)
1203塩尻(特急・ワイドビューしなの10号)────1231木曽福島
*タクシーで御岳田の原へ(1台約14,000円)
◆現地行動
●第1日
1330ごろ_田の原(7合目)出発────登り20ポイントを2時間半として
1600ごろ_王滝頂上────登り4ポイントを30分として
1630ごろ_剣ヶ峰山頂(頂上山荘)
1730ごろ_夕食
●第2日
0430ごろ_起床
*天候がよければ御来光を拝みに
0530ごろ_朝食
0630ごろ_出発────稜線11ポイントを1時間半として
0800ごろ_摩利支天山────稜線5ポイントを30分として
0830ごろ_飛騨頂上────下り15ポイントを2時間として
1030ごろ_金剛堂────下り10ポイントを1時間として
1130ごろ_御岳ロープウェイ
*1155の木曽福島駅行きバスに乗れれば、ゆっくり入浴して、ゆっくり食事もという見積もりです。
*バスに間に合わなければタクシー(1台約11,000円)を奮発、です。
◆帰路参考
●御岳ロープウェイ(所要14分。0845-1630。1,300円)
●バス(御岳ロープウェイ→木曽福島。1,360円)1155→1254、1510→1609
●中央本線(木曽福島→塩尻)
1625木曽福島→1652塩尻、1633木曽福島→1718塩尻、1725木曽福島→1752塩尻、 1804木曽福島→1847塩尻、1918木曽福島→1959塩尻、1906木曽福島→1934塩尻、
●中央本線(塩尻→新宿)
1727塩尻(あずさ30号千葉行き)→2008新宿→2050千葉、1844塩尻→2146新宿、1930塩尻→2209新宿、2008塩尻→2236新宿
◆費用の目安
高速バス_新宿→木曽福島──── 片道4,500円
*JR_新宿→木曽福島(塩尻経由)────4,620円
*特急自由席_新宿→塩尻→木曽福島────2,620円?
taxi_木曽福島駅→田の原────1台約14,000円
宿泊_頂上山荘(2食つき)────8,500円
ロープウェイ────片道1,300円
bus_御岳ロープウェイ→木曽福島駅────1,360円
*taxi_御岳ロープウェイ→木曽福島駅────1台約10,000円
JR_木曽福島→新宿────4,620円
特急自由席_塩尻→新宿────2,310円
*あずさ回数券_東京都区内〜塩尻・松本_27,000円/6枚_@4,500円
*木曽福島→塩尻_740円(自由席特急券630円)
◆電話
●宿泊
頂上山荘_090-5506-9168
●タクシー(木曽福島駅)
木曽おんたけ名鉄タクシー=0264-22-2525
●そば(木曽福島駅)
くるまや本店……0264-22-2200……1000-1800_ただし売りきれまで_水曜定休
とちの屋……0264-23-3161……1030-1830_火曜定休_駅から徒歩5分
●入浴(木曽福島町)
駒の湯……0264-23-2288……1100-2200_無休_700円_食事セットあり_送迎あり_宿泊2食13,000円から
◆持ち物
★食べ物・飲み物――水筒+行動食(2食)+おやつ
夏季小屋泊まり標準セット
●足まわり……運動靴(軽登山靴など)
●行動着……ドライタイプの登山用Tシャツ+長ズボン+長袖シャツ
●雨具……折りたたみ傘+ゴアテックスレインスーツ
●小物……地図+健康保険証コピー+時計+ポケットライト+ダブルストック
◆ルートシミュレーション
●地図は国土地理院1:25,000地形図、飯田5号-4(おんたけこうげん)、飯田9号-2(おんたけさん)、を縮尺なりゆきで使用しています。
●シミュレーションマップ上の○印は予定したルートが太い等高線(50m)を横切る地点を中心にした半径50mの円。数字は100m単位の標高です。◇印は山頂から山裾に向かって地図上で計った距離。ごくラフな計り方で500mごとに印をつけてあります。この地図情報の一番簡単な見方は、○印と◇印をどちらも1個(1ポイント)7.5分(2個で15分、8個で1時間)と概算して、山歩きの時間目盛りとする方法です。
●なお、下りは道の状況によって登りの70%と見積もるのが現実的です(高速下山路では50%、難易度の高い場合は100%とすべき例もあります)が、計画段階では登り時間にしておいて、余るようならリーダー権限の予備時間として自由に使うという考え方をしています。
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